
新釈 ヴェニスの呆人 2009
コマツ企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/08/27 (木) ~ 2009/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★
スキゾ型あるいは点的思考演劇
一言で表現すればスキゾ型(対義語は「パラノ型」)あるいは点的思考(対義語は「線的思考」」)演劇、視点がコロコロ変わるというか刻々と対象や表現が変化してゆく様は、あるテーマについて話していながらもある言葉をキッカケに「そういえば…」と方向が変わりなかなか本題に戻らないσ(^-^) にも似て…(爆) こまつ主宰ってば、もしやB型?(笑)
ある女性が刑事を招き入れる場面をプロローグに、以降女性が語る内容が舞台で演じられる…というのはノーマルな(笑)スタイルながら、本作の場合はその演じられる内容に刑事がツッコミを入れたり、女性が演技指導をしたりというメタフィクション、しかもそれがほぼ全編にわたっているというのが実験的。
また、こういうスタイルが長く続くとアクが強すぎると感じそうなところ、85分程度にとどめたのもちょうど良い感じか?
で、終幕直前、開幕時(ってか開場時)から舞台前面で客席と舞台を隔てていた目の粗い「網」が落とされて、登場人物全員がこちらを向いた時には舞台から風が吹いてきたような感覚にとらわれ、急に当事者意識に目覚める。(笑)
これって、公開収録とかドキュメンタリーの取材を野次馬気分で観ていたら、突然マイク(とカメラ)を向けられて「アナタはどう思いますか?」と振られた状況に似ているかも?う~ん、ヤられたぁ!
序盤のシーンでボールが転がり出ないように設置したのかと思っていたら、もっと深い意味があったのね。
そういえば前説も前説らしからぬ寸劇で、そういうところも最近少なくはないものの、ここまで前説らしからぬものはないぞ、みたいな。

聴こえるのは、あの歌だけ
plAy/diE
d-倉庫(東京都)
2009/08/27 (木) ~ 2009/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★
ほとばしる熱いパトス
人口の増加によりマザーコンピューターに選ばれた者は HEAVEN という施設で「処理」され、人類もそのことについて特に疑問を抱いていない、という若干の既視感を伴う「暗い未来」譚、「回答を与える」タイプではなく「問題を提起する」タイプということもあり解釈(深読みや誤読も含む)の余地が大きいのが面白い。
たとえば主人公を追う黒い影たちは死の象徴で実体はないのではないかとか描かれている「未来の人類」は管理されていることに何の疑問も持たない現代の人々にも通ずるのではないかとか観ながらいろいろと想像をふくらませてしまう。
若干粗削りな部分もあったものの、「熱いパトス」が伝わってくるような感もあり、そんなに急がなくても良いので次作もいつか観たい、的な。

狭き門より入れ
パルコ・プロデュース
福岡サンパレス(福岡県)
2009/09/17 (木) ~ 2009/09/17 (木)公演終了
満足度★★★★
一日限り
それでも福岡に来てくれるのがうれしい。
映画でしか見たことのなかった佐々木蔵之介さん。
生のほうがもっと迫力がある。いろんなタイプを演じる
人だけど、今回の役は好きだな~
前回見損ねた「抜け穴の会議室」を購入。
これも楽しみ♪

ブラッド・ブラザーズ
東宝
シアタークリエ(東京都)
2009/08/07 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょっと泣けるいい話でした
金×藤岡×田代の回。
ナレーターと産みの母の歌が多い。ナレーター役はいい声で濃い存在感があってとても良かったです。元劇団四季の方なんですね。産みの母もうまいです。
藤岡正明の美声を聴きたかったのに、彼のソロは数えるほどしかなく、ちと残念。演技はすごくうまかったけど。
鈴木亜美は歌もほとんどないので、残念ながら影が薄いかな...すごくかわいいけど華奢で子どもっぽい感じでした。子ども役をやってる時、本当に子どもかと思うくらい。
ストーリーは納得感のある展開で面白かったです。

DREAM BOYS
東宝
帝国劇場(東京都)
2009/09/04 (金) ~ 2009/09/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
やっぱスゲー☆
今は、設定・構成・舞台装置…もろもろ、だいぶ変わったという印象です。
新曲も増えていて…それが、またよかった!
アドリブが若干、グダグダなとこも感じなくはなかったですが…そんなことは
全体のクオリティの高さがすっかりカバーしてくれました。
ストーリーの大筋は、まったく変わっていないのに最後まで飽きさせず
とても満足度の高いショーでした。 ブラボー☆

迷宮の獣人(じゅうにん)
ういろっく
笹塚ファクトリー(東京都)
2009/09/16 (水) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★
盛り沢山だけど‥
ギリシャ神話をモチーフに、アングラやダンス、歌やバンドの生演奏などいろんな要素を盛り込み調和させたエンタータテインメントな舞台を目指した作品なんだけと思うけど‥観てるこっちが調和出来なかったというか、ほとんど舞台に入り込めなかった。たぶんストーリー自体はファンタジックでいい感じだし、ところどころ良いシーンもあったけど、本筋以外の表現(合間に入るダンスや生演奏とか)が多すぎてとにかく内容がわかり辛かった。ダンスはともかく生演奏は必要ないんじゃないのかなぁ?基本的にわかりやすい舞台が好きだから、正直こういった表現方法はあまり好みではなかった。

『轟きの山脈』(公演写真を掲載中!「写真」をクリック◎→→次は6月中野ポケット☆★)
舞台芸術集団 地下空港
劇場MOMO(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★
壮大な物語♪
てっきり山岳を舞台にしたシリアスなサスペンス物なのかと思いきや‥。まったく予想と違って、思いっきり壮大なスケールのファンタジー!かなりぶっとんだストーリーにもかかわらず、とても緻密に描かれていて面白かった。舞台セットもアイディア満載だし、音楽や照明も雰囲気を上手く盛り上げていたと思う。ただ終盤、あまりにも話が飛躍しすぎて最後のほうはちょっと入り込めなかったけど‥

極めて美しいお世辞
箱庭円舞曲
OFF・OFFシアター(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/22 (火)公演終了
社会人の会話。
というのが、きちんと描ける作家なのだと思い出しました。
若い人の口調は「らしい」けれども、そういう表層の問題ではなくて、それぞれの立場での気持ちにきちんとフィットやフックするのです。巧い。

悪趣味
柿喰う客
シアタートラム(東京都)
2009/09/04 (金) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

twelve
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了
満足度★
期待していたのに……。
まず…やたら『へぇっ?』だの『えっ?』って言い過ぎ。
変な間を作らないための演出なのか何なのかわかりませんが,やたら言います。気になってしょうがない。
アニメか!?と思うほどに。台詞の8割は,これでした。
さらに脚本の構成も、これまたやりつくされてるし…。
『CUBE』然り『アイデンティティ』然り『内田けんじ監督作品』然り…。
観劇していて先が読める読める。
あの現実世界の話は、『火曜サスペンス劇場』ですか?
「神田達郎」は何処の『船越英一郎』ですか?
火スペのSEが、いつ入るのかとワクワクしっぱなしでしたよwww
それに、せっかく一人ひとりに焦点を当てて、長々と見せてきたのに、最後にノーカット版をやっちゃぁ~台無しでしょ。やるにしたって、他の見せ方なんていくらでもある。
演出の手腕が問われるもんですが、あれはダメでしょう。
この構成にするんだったら、オチが最も重要なのに…まるでエヴァ最終話の「おめでとう」の件の如く、ふわっとした終わり…正直『はぁ?』でした。
役者さんも個々の芝居は素晴らしいのですが、全体で見るとまとまりがない。
扉の使い方は,うまいがそれだけ…。
映像作品にした方がよかったのでは?
それでも,微妙だと思いますが(汗。
非常に残念です。

『轟きの山脈』(公演写真を掲載中!「写真」をクリック◎→→次は6月中野ポケット☆★)
舞台芸術集団 地下空港
劇場MOMO(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
愚かだけど・・・。
「人間は愚かだけど、そんなに捨てたものじゃないんだよ」
十年前、尊敬する上司から聞いた言葉である。
舞台を観ながら、ふと、そして鮮明に思い出した。
混沌の中にも希望は存在する。
自分なりのそれを見つけようとする登場人物の姿に共感が持てた。
題材はユニーク。楽しめました~。

「極み唄」
LIVES(ライヴズ)
タイニイアリス(東京都)
2009/09/15 (火) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★
さすがの安定感
都合3度目となるライブズ観劇。
正直好きな作風ではない。
だが3回とも、面白かったと思って帰る自分がいる。
好みじゃないのに、好き。
これってすごい事じゃないのか。

殺し屋シュウ~シュート・ミー~
projectDREAMER
博品館劇場(東京都)
2009/09/01 (火) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

わるくち草原の見張り塔【男性編】
ロハ下ル
青山円形劇場(東京都)
2009/09/03 (木) ~ 2009/09/09 (水)公演終了

『ハイライフ』
流山児★事務所
イワト劇場(東京都)
2009/09/17 (木) ~ 2009/09/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
初日から完成度が高い!オリジナルバージョン!!
カナダ・マカオ・台湾で大盛況&大成功をおさめた『ハイライフ』ワールドツアーの東京凱旋公演初日、オリジナルバージョンを見てきました。
さすが2001年の初演からやっているメンバーだけあり、オリジナルバージョンは初日から完成度が高かったです。
今回はステージをグルッと囲む形で客席が作られているんですが、元々シアターイワト自体が100人弱しか入らない小劇場なこともあって舞台上の熱気と客席の熱気とで見終わって気付いたらその熱気で汗かいていました(笑)。
まだ公演が開幕したばかりなのとアナザーバージョンも見るので、詳しい感想はアナザーバージョンを見てからにしようと思いますが…内容はちょっとジャンキーで馬鹿馬鹿しい→でも笑えてしまう→楽しい…という感じ。
ワールドツアーの各地でバカウケしたというのも頷けるし、見ている方もとても楽しかったです。
公演初日、しかもオリジナルバージョンだけでもものすごい盛り上がりだったので、これが若さあふれる(笑)アナザーバージョンになったらどんなにすごいことになっちゃうんでしょうか…21日にアナザーバージョンを見るので、見比べるのが楽しみです(^^)。

青木さん家の奥さん
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
粘り気少なめ、さらっと濃厚
この戯曲のスピリットをそのままに、
生きの良い役者が気持ちよく舞台を
務めておりました。
エンターティメント性もたっぷりで
肩の力を抜いて楽しむことができました。

コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
台詞覚えだけでも、表彰状物
さすがに通しで観る自信はなく、3日間通いました。
2部が一番面白かった!
1部は登場人物が多すぎて、誰が誰やら。台詞に名前が出る度に、配られた配役表で確認するのに忙しく、ようやく、全容が掴めたところで、幕。
3部は、エピソードの羅列に走りすぎた感あり。
2部は、登場人物も絞られ、各人の恋愛感情や友情や革命の志等が、一番細やかに濃密に描かれ、最もドラマチックな舞台でした。
カーテン越しのスタッフの舞台転換が鮮やか!スタッフにまで、演技力を要求する蜷川さんにもビックリですが、皆さん、その要求にちゃんとこたえていました。
押しなべて、男優陣と子役さん達、大健闘でしたが、中でも、ベリンスキー役の池内さんの好演には舌を巻きました。
いつの間に、こんな名優に成長されたのでしょう!
とにかく、役者さん達、よくあのロシアのややこしい名前の羅列と、馴染み薄い革命論の長台詞を叩き込み、消化され、自分の言葉として、表現し切られたものだと、感心するばかり。敬意を表します。

極めて美しいお世辞
箱庭円舞曲
OFF・OFFシアター(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/22 (火)公演終了

『轟きの山脈』(公演写真を掲載中!「写真」をクリック◎→→次は6月中野ポケット☆★)
舞台芸術集団 地下空港
劇場MOMO(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★★
美しい舞台でした。が・・・
舞台装置や照明などはとても美しく、秀逸なシーンがいくつもありました。
しかし、シーン間の物語のスケール感などがうまくつながっていかず、作り手が意図したであろう物語のふくらみには至らなかったのではと・・・。

memory
演劇ユニットand so on
ブディストホール(東京都)
2009/09/09 (水) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
よく笑えて、しっかり泣ける。
memory、観て来ました。
雨にも関わらず、ほぼ満席でした。
このお芝居は既に別の劇団で公演されていて、それが原作となっています。
脚本は本公演用に書き直されたようです。
話は下宿屋の女将さんだった母親の葬式の日から始まります。
彼女の残した日記を軸に、過去と現在が行ったり来たりします。
蜂須賀さんの脚色・演出、よかったですよ。
たっぷり笑えて、しっかり泣かせ所があって。
現役バリバリの役者さんが脚色・演出すると、俳優さん達の特質(本性?)がよーく分かっているから、演者さんたちも凄く楽しそうです。
元々よく笑える舞台なのですが、女優の一木さん(老け役)が出てくると客席の笑い声が1トーン上がります。
凄いですね、流石って感じです。
西舘さんも、初舞台なはずなのに素敵でした。
蜂須賀さんがアテ書で脚色したのでしょうけれど、それにしても大したものです。
俳優の岸哲生さんが声を潰してました。
あと2ステあるのに大丈夫かなぁと思ってみてました。
カンパニーの皆さん、素敵な舞台をありがとうございました。
「and so on」、次もきっと観に行きます。