最新の観てきた!クチコミ一覧

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星の大地に降る涙

星の大地に降る涙

地球ゴージャス

赤坂ACTシアター(東京都)

2009/06/20 (土) ~ 2009/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

反戦、侵略、民族同士の争いを真正面からとらえた力作
戦いを捨てた平和な理想郷といえる民族「タバラ族」
に迫る、他国の侵略の影、その結末は…。

今も決して無くならない「戦争」について、
真正面から挑んだ野心作です。
争いはなく、笑顔の絶えない、愛と踊りの国。
太陽の笑顔を持つ民族「タバラ族」は架空の国
とはいえ、
こんなに素敵な国の存在も許さない「世界」とは、
いったい何なんだろうか、と考えさせられる。

寓話として描かれつつも、
これはまさしく実在した歴史であり、
今も繰り返される戦争の事実であるという悲しさ。

岸谷・寺脇のコンビによるコメディ部分は
結構見飽きたような、使い古されたネタが多く、
かなり辛いのですが
(相手のマネを永遠とするとか)、
それでも締めるところは締めているのがいい。

それにしても、木村佳乃さんの優しさが光っていて、
ほかの女優陣もたくましい。

ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

また観に行きたい!
楽しくて面白くて嬉しくなるお芝居でした☆
役者さんたちと私たち観客との精神的距離が身近に感じられたので、すごい一体感!

内容はジェットコースターのように爽快でスピーディーな展開。それにうまく人間関係が絡み合いラストに向けて集約されていくので、観終わった時の満足感は最高です☆
舞台の上から溢れてくる感情に涙が止まりませんでした…!

終演してしまうまでにまた是非観に行きたいです。

ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

エンターテイメント!
笑いあり!戦闘あり!愛あり!涙あり!etc.
これぞエンターテイメント!!
多くの人に観てもらいたい素敵な作品です!

『第三章』全席指定席公演!

『第三章』全席指定席公演!

グレコローマンスタイル

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/07/07 (火) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

2時間ノンストップ
時間を感じさせないおもしろさでした!
もちろん、ご贔屓のガラパの役者さんは最高だったけど

・・・・・・・・  あとはネタバレ

ネタバレBOX

2人のオカマちゃん、最高!!!!
うっ・・・てなりそうな衣装やメイク、演技などなど、良かった~~~~
思わず素の顔を検索してしまった・・・
なぜか指定席はピアで買ったためか最前列だったけど、
マジ良かったですわ。女優さんも良かったけど、みんな似てるし~~~(^^;;

『男と女の 間には. 深くて暗い 川がある. 誰も渡れぬ 川なれど. エンヤコラ 今夜も 舟を出す』  実感です
ベンガルの虎

ベンガルの虎

新宿梁山泊

井の頭恩賜公園西園 特設紫テント (東京都)

2009/07/03 (金) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

唐十郎の70年代の名作
比較的シンプルでストレートだった70年代唐作品を現代に再現させようとした試み。健闘していたと思う。以下ネタバレで。

ネタバレBOX

そもそも根源的なところから考えてみると、70年代唐作品を(新しい解釈ではなく)再現させることは、70年代唐作品を越えられないということで、それでは上演する価値はないのかといわれれば、それでも価値はある、と思う。という前提で。

唐十郎演出の唐作品は、頭の中から湧き出でるイメージをこれでもかと形にしていくといった様相で、勢いがある反面、荒さがある。それに対して他者の演出する唐作品は、別の脳みそで作ったものを形にしていくわけで、戯曲検討やその他一定の理論や計算を経る必要があるせいか、一種の落ち着きというか、緻密さの感じられるものが多い。名台詞をアドリブで頭に浮かんだ端から語る場合と、いったん文字にして台詞を考えた人以外の役者が語る場合の違い、というのだろうか。

多分初演の状況劇場の舞台は、見てはいないが、出演者のアクといい、勢いといい、すさまじいものたっだと思う。それに比べると今回は「再現」を目指した分、アクも勢いもおとなしめだったのではないだろうか。だからこそ見やすい、という面もある。

とにかく、いい戯曲だと思う。「白骨」のモチーフがバッタンバンと入谷、(多分1972年に休止となった後楽園)競輪場を縦系列に駆けめぐり、そこに東南アジアに身売りされた「からゆきさん」、ビルマの竪琴に見られる帰国兵、高度経済成長を作り上げたジャパニーズ商社マン、錦糸町のキャバレーのホステスが横系列に絡む。台詞のひとことひとことが、唐独特のリリカルさと偽善ならぬ偽悪(もしくは偽エログロ)のマスクをかぶったピュアさにあふれている。それを素直に、アクなく、形にしたという印象。

中山ラビの圧倒的な歌唱力、十貫寺梅軒の円熟味(唐っぽい)、裴美香の舌足らずな台詞とぶっちぎれぶり、渡会久美子の凜とした立ち姿が印象的。
向日葵と夕凪【ご来場頂き誠にありがとうございました。】

向日葵と夕凪【ご来場頂き誠にありがとうございました。】

七里ガ浜オールスターズ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/07/07 (火) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

骨太で深い
とある人の死から
さまざまな人生の綾がほどけ
その店の夕凪の時が
けれんのない想いに満たされる・・・。

男女それぞれが抱えていた想いが
役者たちの実直な演技で骨太に語られて・・・。

女性たちの一番芯にある
飾り気のないすごく正直な想いに浸潤されました。

ネタバレBOX

男優たちのしなやかなお芝居から醸し出される時間と
女優たちのまっすぐに語られる心情の深さに
取り込まれてしまいました。

女優の二人が
キャラクターが抱えているものを語るシーンでの
芯のしっかりしたお芝居には
観客をまっすぐに凌駕するような強い実存感がありました。

それぞれの学生時代にたまたま共通して起こったこと、
でも、起こった事象への想いよりも、
その重なりの先にある、
人を想う気持ちの普遍性がしっかりと浮かび上がってくるところに
二人の女優の力量を感じました

彼女たちのお芝居は、
別のトーンでしたたかに想いを表現した
男優たちの目鼻立ちの明らかな演技によって一層際立って・・・

終盤のふたつのカップルに溢れる想いの瑞々しさを
息を詰めるように見つめてしまいました


キドクラッチ

キドクラッチ

MCR

中野スタジオあくとれ(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

名作、心に染み渡る。
 最初は軽い気持ちで観ていた。登場人物ひとりひとりのひと味ひねられた櫻井流会話を単純に楽しんでいた。櫻井氏は最初から登場するが、櫻井氏だけどこか不機嫌だ。初日の出来に満足していないのかなどと思いつつ、芝居を見ていくと、次第に櫻井氏が不機嫌な理由が見えてくる。

 輪郭が見えれば見えるほど、とてもロマンティックで切ない物語に切り替わっていく。最終的にはとても素敵な物語に仕上がった。心から感動した。

 おばちゃん役の小椋あずきの自然な演技(自然に笑い、自然に泣く)がとても素敵だった。1時間の作品だが、名作である。是非たくさんの人に観てもらいたい。

キドクラッチ

キドクラッチ

MCR

中野スタジオあくとれ(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

ニュートン!
おいしい役者ばかりですなぁ。後半のしんみり具合が染み入る1時間。

プロペラ「ヴェニスの商人」「夏の夜の夢」

プロペラ「ヴェニスの商人」「夏の夜の夢」

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2009/07/02 (木) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

りょうほうとも。
観応えがありました。
初のイヤホン観劇で違和感がぬぐえず、「ヴェニスの商人」は前半眠くなってしまいました。後半は圧巻。今まで観たヴェニスの商人で一番面白かったかも。前半眠くなっといてなんなんですが。
「夏の夜の夢」は思い切ってイヤホンなしで観劇。シンプルだけど研ぎ澄まされた演出で、役者の動きや表情を観ているだけでも充分楽しめました。

上海異人娼館-チャイナ・ドール -

上海異人娼館-チャイナ・ドール -

青蛾館

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

初日観劇
満員でした。1時間40分。
耽美なアングラを堪能しました。ベテランの女優さんたちは見応えあるなあ。

芝居とは直接関係ないですが丸山さんの入場案内はさすが。彼の「役者紹介」が無いのがちょっぴり残念でした。

最前列は何かが飛んでくるかもなのでご注意を。(初日は水と血糊がとんできました(笑))

ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★

鉄腕アトム
ネタバレBOXへ。

ネタバレBOX

ガンダムのような、エヴァのようなお話しでしたが、ミライのラストは「鉄腕アトム」の最終回を思わせてジンとしました。藤本先生はたぶん私と同年代ですね。
現代能楽集 鵺

現代能楽集 鵺

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2009/07/02 (木) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★★

新国立で「現代を再発見」する意味
「ぬえ」という架空の生物を題材に
源平の時代、昭和、平成の各々の戦乱を繋ぎ、
現代を問う作品。
POPな転換が、いかにも坂手洋二らしい。
私は楽しく観たが、
坂東三津五郎ファンであろう壮年の観客たちは、
例えば田中裕子の妖艶な演技などに
面を食らったに違いない。

合唱舞踊劇「ヨハネ受難曲」

合唱舞踊劇「ヨハネ受難曲」

O.F.C.

すみだトリフォニーホール(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう1回見たい
もし再演があったら(あるのかな?)是非観に行くことをお勧めしたい秀作。
バッハもバレエも好きな私は贔屓眼に見てしまっているとは思うが、亡くなったピナ・バウシュが好きだったバレエファンなんかなら2万円払っても安かったと思う筈。
舞台監督・振付の佐多達枝がバッハをやれと言われて「のけぞった」とパンフレットにあるが、恐らく日本人が振付ければほとんどは『ヨハネ受難曲~おかざりのバレエ付き~』のような舞台が出来上がることだろう。バッハの曲とはそれほど偉大。衝撃も奥深さもある。
今回の作品の素晴らしいところは、そのバッハ(それもよりによってバッハ専門家を集めて生演奏!)に佐多の独創的なバレエが正面からぶつかり、がっぷり四つに組み合ったことだ。普通の日本人舞台監督なら、歌・バレエをそれぞれ遠慮させオーガナイズさせただろう。しかし「一番好きな音楽家がバッハ」という佐多は100%のバッハに150%の力で立ち向かった。そこには好きというだけではなく、レベルの高い文学観・宗教観が背景にあると感じた。さすが佐多稲子の娘といったところか。
もちろん「表現者・体現者」に徹したバレエダンサー達の活躍、印象的な舞台や照明、アマ集団のコロスの健闘なしに語れない。
ダンサー達も佐多の振付に「のけぞった」のではないだろか。主役の堀内充(体中アザだらけ?の大熱演)、そしてこの舞台の成功に欠かせなかったであろう島田衣子の圧倒的な存在感。彼らは「おいおい、そんなん踊らせるか?!」みたいな踊りをほぼ完璧に表現しきった。
女性の存在感といえば歌ではソプラノの藤崎美苗。勿論、男性ソロ陣の素晴らしさはあったが、今思い返すと2人の女性のインパクトがこの舞台をよりステップアップさせているように感じる。
パンフによると河内連太のシナリオが大きな役割を果たしたとある。ただ読む限り曲、ヨハネ福音書に極めて従順。照明の足立恒とともに上田遥作品などでも活躍する名コンビはエンディングの「最後の晩餐」の絵を彷彿とさせる演出(多分-笑)など、「がっぷり四つ」の潤滑剤の役割を果たしたのかもしれない。
舞台についてはダンサーの踊るスペースが狭く感じた。広げるか、合唱はもっと端に寄れば・一段上に行けばいいじゃないか。・・・しかしこれは意図的なものであったと思う。イエスを「受難」に追いやるユダヤ群衆(コロス=群衆役合唱隊)、彼らをダンサーやイエス、この話の中心に恒常的に近づけていた。「イエスを釈放するな!」あの時だけ近づいていたら、この舞台は話の一体感のないものになっていたように思う。
★5つをつけたが、難をいうならば完成度的にはまだ改善余地があるということだ。特にアマチュアのコロス。これだけ歌も踊りも難易度特S作品の初演だから仕方が無いともいえるが(男性ダンサーの群舞がイマイチだが・・・群舞に慣れてない面々だったのでしょうがないかも)。
だからこぞぜひ再演を期待したい。ついでに言うなら、日本ではなく海外、ヨーロッパで見せたい。恐らく観客の芸術観やキリスト教の理解度を考えれば、ヨーロッパでこそ評価される作品と思う。カーテンコールのあの出演者の人数見ると困難を極めるとは思うが、日本人でもこんなバレエを創れるのだということを世界に見せたい。

奇ッ怪

奇ッ怪

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2009/07/03 (金) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

思いのほか
たくさん笑いました!!怖いのに。
なんて素敵なバランス。
脚本も素晴らしいですが、やはり池田さん、小松さんをはじめ
ベテラン勢による所が大きいような。

楽しませてもらいました!面白かった~。

トーキング・トゥ・ テロリスト

トーキング・トゥ・ テロリスト

GaiaDaysFunctionBand

あうるすぽっと(東京都)

2009/07/05 (日) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★

うーん
正直これをやるなら日本を題材にしたほうがやはりリアリティがあると思います。やりたい事はわかるけどドキュメンタリー番組の方が伝わるのでは。
一跡二跳が面白くて見に行ったのですがいまいちでした。

LOVE 2009Kobe ver

LOVE 2009Kobe ver

東京デスロック

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2009/07/03 (金) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

vvvUIvU
演劇も、絵画や音楽のように在って欲しい。

しかし、この日の観客は、ちとカタかった気がする。


ネタバレBOX

ボクはといえば、完全にグルーヴにノっかりました、無茶苦茶ダンスに参加したくなったもの。

「LOVE」の文字の前では何をやっても良い。
なんだか幸福な演目でした。

自分が学生時代、セットの壁に大きく「無責任」と書いた美術の前でコントしたことを思い出しました。
スメル

スメル

キリンバズウカ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

向日葵と夕凪【ご来場頂き誠にありがとうございました。】

向日葵と夕凪【ご来場頂き誠にありがとうございました。】

七里ガ浜オールスターズ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/07/07 (火) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★

物足りなかった!
まず、この陰鬱さが好みではなかった。でもって、そんな昔の事を今更、相手に教えること事態、余計なおせっかいというか・・。
波立ててどーする?っつーか。。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

恩師の葬式で集まった4人の男女はかつて付き合っていた。二人の女子は16歳の時に相手の子供をおろして別れたが、男子は中絶した事情を知らなかった。
今になって、既に既婚してる男にその事情を教える女。もう一方で、既に既婚している女のそういった過去を現在独身の男に教える女。

つくづく、二人の女は馬鹿だな~、と感じ、その愚かさに開いた口が塞がらなかった。お互いの片割れが結婚してるのに今更、どーしようっていうんだろ?
美しい思い出は自分の胸だけに入れとけよ。

こういったうじうじした芝居は好みではないし、二人の女の行動が実にメンドクサイ。特に女二人のキャストの演技力はもう少しどーにかしてください。
ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしいので絶対観に行った方がいい!
今まであまり演劇に興味なかった自分が演劇の素晴らしさを知った作品です。
笑って泣けて楽しめて沢山の人に観て欲しいと思いました。
演劇が好きな人はもちろん、興味が無い人にこそ観て欲しい作品です。
初日を含め2回観に行きました。
これからもまだまだ観に行くつもりです。
劇団三年物語のロボットはそんな作品です。

結婚

結婚

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2009/06/20 (土) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台という異空間を楽しむ
好き嫌いは分かれるものの、この舞台には確かな空間が存在してます。演劇を楽しむ、これが重要だし、楽しい。詳しくはネババレ。

ネタバレBOX

・・・なんて、難しく書いてしまいましたが、つまるところ、ライブを楽しむという点については、演劇は様々な手法は大歓迎で、こういう作品も、確実に面白いです。よく、「なんでも楽しめてうらやましい」と言われるのですが、いやいや、「しっかりと完成している」ものなら、楽しめるのです。だめなものは、最初から観ない(ようにしてる)。

ネババレだから書きますが、藤崎あかねは知り合いです。だから、最初は彼女を応援っていうか、そんなつもりで観に行きました。でも、ボクが知っている彼女とは明らかに違って(ごめんなさい!)、すっとして素敵で、清潔感のある、きれいで燐とした女性でした。先に、書いておきます(笑)。

恐ろしいくらい単純でシンプルな設定を、その5人の関係性と考え方だけで見せていく。これが実に、緊張感がありました。ひとつの舞台(客席を挟んだ中央にあり、これが実によかった)の上で、ゆっくりと、確実に時間が流れていきます。僕らはそれをただ見守るだけ。登場人物はすべて舞台人(演出家やら役者やら評論家やら脚本家やら)であり、意味ありげに絡んでいきます。これなんですよ。実は、意味ありげだけど、どう捉えるかを自分で空想して楽しむ。単なる設定でもいいし、そうでなくてもいい。観念的な台詞のオンパレードですが、これも、音楽を聴くようように耳に入れるか、理解しようとメモでもするか、それによって楽しみ方も変わるでしょう。

役者と脚本家の夫妻の前で、結婚相手を紹介する主人公。そこに現れる結婚相手(藤崎あかね)は、別れていない恋人がいる。・・・ドロドロの人間模様になっていくのだが、表面的には群像劇の質を落とさず、頭の中で創造してぞっとするようになっていて、これに気づいたとき、この作品を実に楽しめるようになった。恋人から脅迫されるシーンは、やってる行為は実に子供っぽいのだが、エロすぎて呆然としてしまったくらい。

わかる人にはわかるけど、わからない人には絶対にわからない芝居だと思います。しかも、わかるっていっても、解釈は色々、楽しむポイントもバラバラかもしれません。でも、ぼくはまた観たくなりました。
・・・いい、お客さんでしょ(笑)

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