満足度★★★★★
反戦、侵略、民族同士の争いを真正面からとらえた力作
戦いを捨てた平和な理想郷といえる民族「タバラ族」
に迫る、他国の侵略の影、その結末は…。
今も決して無くならない「戦争」について、
真正面から挑んだ野心作です。
争いはなく、笑顔の絶えない、愛と踊りの国。
太陽の笑顔を持つ民族「タバラ族」は架空の国
とはいえ、
こんなに素敵な国の存在も許さない「世界」とは、
いったい何なんだろうか、と考えさせられる。
寓話として描かれつつも、
これはまさしく実在した歴史であり、
今も繰り返される戦争の事実であるという悲しさ。
岸谷・寺脇のコンビによるコメディ部分は
結構見飽きたような、使い古されたネタが多く、
かなり辛いのですが
(相手のマネを永遠とするとか)、
それでも締めるところは締めているのがいい。
それにしても、木村佳乃さんの優しさが光っていて、
ほかの女優陣もたくましい。