最新の観てきた!クチコミ一覧

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明けない夜

明けない夜

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

真剣勝負のお芝居でした
本編を観劇しましたが、久々に真剣勝負の雰囲気がするお芝居でした。
役者さんが演じているということを忘れてしまって、どっぷりとお芝居の中に
浸ったような気分でした。私自身、子供が既に成人していますので、この物語の
当事者感覚は薄いのですが、本能的に持っている感覚に語りかけるような脚本
や演出も際立っていたように感じました。
時間が経つのが本当に早かったです。

超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸

超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★

意外や意外!と言ったら失礼か
わけの判らない劇団名と役者名。タイトルは壮大だが,どんな芝居になるのか不安が一杯。そんな気持ちで観劇しました。そしたら・・・・大変失礼しました。夢と挫折と現実のよい物語ですね。笑いどころも多く,訴えるところもあり,楽しく有意義な時間でした。この劇団,これまでにどんな芝居をしてきたんだろう。次はどんな芝居をするんだろう。期待できます。

カルマ

カルマ

ANTproject

アイピット目白(東京都)

2009/07/15 (水) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★★

精子コメディ!(^0^)
DNAと書かれたランドセルを背負った生徒(精子)たちの授業風景から始まる精子物語。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

フライヤーから想像できるようなエロ満載の筋ではないです。だた、この物語は弱虫なトリソミーを主人公にしたことで物語が活きてくる。
精子の秘密を知ってしまった彼は仲良かった仲間のうち、一人しか子宮にたどり着くことができない、他は死んでしまう。という事実に失望してしまう。その真実を他の仲間に言えないまま、家に閉じこもってもやもや、うじうじしているトリソミーを出雲(仲間の女の子)が励ましながら支える。「折角生まれてきたのだから、先に進んでみる。嫌な事があっても何か一つ好きなもの(人)を見つける。そうすれば他を犠牲にしても頑張れる!」と。
精子にもいじめや権力になびく輩が出てきて現実の人間模様を見せ付ける。ブラックジョークも織り込み、コメディ感にも溢れ中々、楽しめて、白血球とリンパの絡みが絶妙で笑える。特にリンパの動きがちょこまかと面白い。彼の場面が一番笑ったんじゃないかなー。。(^0^)

そうして出雲に助けられながらも弱虫なトリソミーは前に進む事を決意する。
トリソミーは、大好きな出雲ちゃんが受精できる事が自分の夢となり、出雲の為に頑張ることを決めたのだ。

この物語は太古の昔から受け継がれてきたたった一つの遺伝子の代表が、子宮にたどり着いて受精し、一つの命が生まれるまでの真摯な物語です。
コメディ満載で物語自体がふざけてるようだけれど、きちんと絵やセットや映像で説明するあたり、保健体育の劇場版と考えたほうが良さそうです。

こうやってワタクシ達は生まれたのですね。部数の中の奇跡として。この命を大切にしなければいけません。そう思わせる舞台でした。
血縁~飛んで火に入る五兄弟~【10周年記念公演】※本日千秋楽!

血縁~飛んで火に入る五兄弟~【10周年記念公演】※本日千秋楽!

モダンスイマーズ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

気持ちいいくらいの弾けっぷり
いつものモダンスイマーズとは違う弾けぷり!やっちゃったなーーー。5兄弟が弾けまくる90分。一気に見てしまうでしょう。

喫茶シャコンヌ

喫茶シャコンヌ

劇団東京イボンヌ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/07/15 (水) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

かなり心地よかったです。
大人なストーリーですが
とてもわかり易くて良かったです。

心の声まで聞こえてきそうでした。

歴史が浅い分、気になるところは
ありますが
アングラと思われやすい演劇の中で
一般のお客様を意識した?
ストーリーと演出はかなり高評価でした。


バイオリンも凄くいい☆

誰でも誘って観に行ける感じです。

ネタバレBOX

個人的に好きとこ


○大学生にさりげなくお酒を
かけるところ。

○「お弁当係?」って聞かれて
鼻で笑った兄がそれをきっかけに
スッと黙るところ。
(娼婦の言葉を思い出したのかな
と思った)

○山口さんへの演出、全部。

○手紙のシーンの殴り。
(手紙には書いてないけど
ここで兄のことをちょっと
考えたのかなぁって感じが
とても心地良かった)



個人的に嫌いなとこ

○毒のシーン。

今回の話は本当に良く出来てて
役者の心の声まで
聞こえてくるくらい
わかり易かった分、

そこまで妹の葛藤をわかり易く
出すのは蛇足かなぁって思った。

毒とか拳銃とか出すと
急にお話が軽くなっちゃう気が
逆にするのは
僕が天邪鬼なだけかも。
予算ギリギリ!?

予算ギリギリ!?

劇団フリースマイル

アドリブ小劇場(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/19 (日)公演終了

満足度★★★

今回が完結編
このシリーズは第1弾と今回の第3弾を観劇。
第一弾は放送局『大江戸川FM』とリスナーの絡みがメインで、今回は局内の人間関係のみに留まる。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

局では大江戸川市のイキイキ夏祭りに向け企画を立てていたが、本社の指示で取りやめになってしまった。しかし、退社する山本のために皆は「スタンド・バイ・ミー」を歌いたい。
本社から派遣された野田や局内での人間関係と、局内での身近な恋愛を軸に描いた作品。

今回は笑える箇所が少ない。だからか、第一弾と比較すると、本の練りが甘いように感じた。山本が嘘をつくシーンではこじつけっぽいし、全体的に散漫な感じがした。コメディで笑い満載なら、多少の脚本の甘さは気にならないが、ここまで笑えないと、本の甘さだけが露出してしまう。
相変わらず有沢リカコ(五十嵐智美)のしゃべりは上手かったのが、救い。

火學お七

火學お七

害獣芝居

d-倉庫(東京都)

2009/07/14 (火) ~ 2009/07/16 (木)公演終了

満足度★★★

楽日観劇
害獣芝居さんの「火學お七」を拝見するのは、昨年の野外公演に続き二回目になります。

お七と娼婦たちの話に絞って再構築しているようですね。

お七さんと産婆さんの台詞回しが絶妙で心地よかったです。全員が、二人のクオリティに達していたら大満足だったのに…と思います。

とんでもない女

とんでもない女

トム・プロジェクト

シアターX(東京都)

2009/07/16 (木) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!!!!
念願かなって観た舞台。
ほんとうに素敵な時間を過ごしました!!!!!

とにもかくにも、吉田羊さんが素晴らしい♪
彼女の舞台上のなんともいえぬ存在感、透明感、素敵です。

吉田さんの演じるさーちゃんという女性がまるで、ほんもの・・・演じているというよりは、そこにいるのがさーちゃんそのもの、そんな感じ。

短い時間で、大いに笑って、泣いて、どんどんその世界にひきこまれていきました。

もう一度観たい、と思えるそんな舞台。

吉田さんの芝居を生であんな良席で見られたことは、大感動です!!!!

Heavens

Heavens

笑劇ヤマト魂

劇場MOMO(東京都)

2009/07/15 (水) ~ 2009/07/19 (日)公演終了

あいかわらず
ヤマトさんの舞台は・・・すごいよね。
どんだけお稽古しているんだろぉ~~~などと考えてしまう。

芍麗鳥(シャックリ)

芍麗鳥(シャックリ)

乞局

駅前劇場(東京都)

2009/06/17 (水) ~ 2009/06/22 (月)公演終了

満足度★★★★

心地よいぬるま湯
何回か観るようになると、ああなるほどこの気持ち悪さねっていうお約束感も感じるのだが、それがまた心地よくてまた味わいたくなる。
気持ちよいぬるま湯。
そろそろ更にそれを裏切ってほしくもあり、気持ちよくもあり。

スメル

スメル

キリンバズウカ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

暖かくてぞっとした
人の暖かさを感じたその次の瞬間なんだか冷たさにぞっとした。あともう一歩踏み込んで欲しかった。

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ 〜日曜日にジョージと公園で〜

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ 〜日曜日にジョージと公園で〜

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/07/05 (日) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

ジョージとドットに恋した私は幕間に取り残された。
ジョージは点で絵を描く。ドットの声は届かない。彼が筆で描いていたのは、光の粒。世界はドットでできている。やがてジョージは自分で描いた絵画に埋もれて見えなくなる。

ネタバレBOX

第1幕の終わりが最高。ピースがひとつひとつ、はまっていく気持ちよさ。ドットの帽子の花の色に泣きかける。
ジョージの気持ちも、ドットの気持ちも、とてもよくわかる。わかるだけに、私はこの二人の物語を最後まで見たかった。ジョージの最期も。

第2幕、現代のジョージが抱える、いわゆるアーティストの苦悩、には全く感情移入できない。ジョージの孫くらいならともかく曾孫ともなると、繋がりを見いだすことはできなかった。アート、というひとつで繋がれるのかも知れないが、アメリカでの生活、育ての父親のことを思うと胸が痛い。パン屋のルイが一番偉い。

ので、後半は丸ごとぼんやりしていた。

しかし、曲も歌もいい。絵は見る人に向かって合唱しているのだ。
73&88【満員御礼!】

73&88【満員御礼!】

カニクラ

アトリエヘリコプター(東京都)

2009/07/15 (水) ~ 2009/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★

愛おしい
個人的にはあまり得手ではない、不器用なコミュニケーションを描いた作品なのだけど、例外的にこの作品は肌にあう。というか、すんなりと交信できた。きっといま、自分も人付き合いで難航しているからかなあ。気持ち的にはこの作品のタイトルは「CQ」です(笑)。

ネタバレBOX

ちょびっと残念だったのが、照明と客席。
もっと現実感のない、抽象的な照明で、
なおかつ舞台を囲むような直坐りの客席、の合間を縫うように役者たちが移動し、そこかしこから強弱入り混じった電波が飛んでくるような雰囲気だったなら、きっとさらに好みだったんじゃないかなあ。
マチクイの詩

マチクイの詩

F's Company

チトセピアホール(長崎県)

2009/07/11 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです!
スルリと入り込むことが出来て楽しかったです!一週間、公演から経ちましたが「うた」が耳から離れず淋しくなったりします。また観たいです。

奇ッ怪

奇ッ怪

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2009/07/03 (金) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

すばらしい怪談
始まってすぐに、この舞台は絶対に楽しめるなと思い、安心して最後まで楽しませていただきました。

ネタバレBOX

イキウメらしさ全開の舞台の上をベテラン勢がのびのびと演じている様を見て、演劇界の未来が少し明るくなったような気がしました。嬉しかったです。
旅がはてしない

旅がはてしない

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

壮大なシンフォニーのように
7時半始まりの2時間半の芝居。芸劇の職員に追い立てられて会場を出て行った。

週末、気軽な気持ちで観にいったのだが、この公演は気軽に観る芝居ではなかった。大作だ。しかも、その中に広田氏独特の世界観が幾重にも仕掛けられており、見応えがある。

是非、たくさんの人に観て欲しい。しかも、新しい才能を堪能してやろうというひとつの覚悟を持ってじっくりと観て欲しい。それだけの価値ある作品なのだ。

(以下ネタバレで)

ネタバレBOX

まず、この劇団の売りであるダンスシーン、これはもう圧巻だ。役者が片手間にやっているというレベルを超えている。このダンスシーンだけで、伝わってくるものが相当あるので、もっと観たかったくらいだ。

ビジュアル的なものにも相当凝っていながら、やはり一番はストーリー性と言葉である。広田氏の台詞は全てが美しい詩になっている。長編の詩を聞いているような感覚になった。

物語は奥が深く、難解。相当練られたであろうことがわかる設定。この設定が難解すぎるがゆえに途中でついて行けなくなる人が出る。そういった人には2時間半は辛いだろう。本来は2回、3回観る芝居なのだ。多分、この芝居は観れば観るほど面白くなっていくだろう。

ともかく全編幻想的で美しい芝居だった。
旅がはてしない

旅がはてしない

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/21 (火)公演終了

モダンダンスを観る心構えで
ひょっとこ2本目観劇。
休憩ナシ2時間30分は、役者も観客も疲れ気味。
後半、役者は噛みまくるし、観客も5名退席。
持ち味のダンスを強化して、ストレートプレイは圧縮したらどうか。
美術の色使いのセンスは
相変わらず素晴らしい。


奇ッ怪

奇ッ怪

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2009/07/03 (金) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

大満足
高校生の頃に小泉八雲を読みふけっていた時期があったことも手伝って、ものすごーく期待して劇場へ・・。
期待以上の作品でした。
良い意味で沢山の人が楽しめる作品。
間口が広くて、でも奥も底もちゃんと深いという素晴らしい作品でした。
怖さの種類も、グロさやエグさじゃない、ゾクッと涼しくなる心地良い怖さで、オリジナル作品でありながら、ちゃんと原作の良さも引き出されていたところにも好感。

ネタバレBOX

ストーリーテーリング、という芝居の原点ともいえる手法をてらいなく効果的に使っていて、逆に新鮮だった。

・・劇中使用されていたお香が、ものすごーくいい香りで、五感にうったえる演出が大変雰囲気を盛り上げていた。

お香マニアの私としては銘柄が知りたくてたまらない。
どなたかご存知ありませぬか?
ジプシー

ジプシー

ゲキバカ

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/07/11 (土) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

今までのコーヒー牛乳とはちょっと違う感じ?
それぞれの役者さんの演技よかったと思います。でも、私としては、ちょっとしっくり来なかった。という感じでした。ブスコーがああいうラストを迎えるとは思わずちょっと残念。
そして「コーヒー牛乳」という劇団名。何故変える必要があるのか疑問です。

此処より先へ

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13号地

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2009/07/14 (火) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★

成行ミチ子さんの演技に、鳥肌。
数知れぬ浮気の後に、脳疾患で植物状態になった男と、妻の物語。
妻は、夫が浮気をしている間中、じっと我慢し続けた。いつか自分の下に帰ってくると。。。
夫の病気によって、妻にとって待ちに待った二人の時間が戻ってくる。その環境に至福を感じつる妻であったが、やがて気づく。二人の関係はこれで行き止まりだと。
妻は、「此処より先へ行きたい(関係を再構築したい)」と、夫を絞め殺す。自分も心中を図り、黄泉の国で新しい関係を築く予定であったのだ。
しかし、妻は死に切れず、夫のいる夢と現を行きかう。
果たして、妻は死に、夫と新しい関係を気づけるのか?

夫は黄泉の国では、病気以前に戻ったかのように、傍若無人に振る舞い、決して妻を顧みない。黄泉の世界でも、二人は結ばれることはなかったのである。
しかし、傍若無人な振る舞いは、夫の屈折した愛の表現方法であるのだ。自分と同じ世界に妻を来させない(死なせない)ための。

介護疲れによる無理心中というテーマであるが、その描かれ方は決して平坦ではない。夫婦のあまりに屈折した愛の形が示される。

13号地は初見であったが、転位・21出身の加藤さん、成行さんの二人舞台ということで、たいへん期待していた。
その期待にたがわぬ名演技をお二人の俳優さんが見せてくれた。
特に、成行さんの演技には、恐ろしささえ感じた。

テーマ的に、受け付けない人もあろうかと思うが、私には実りある舞台となった。
ただ、惜しむらくは、観客が驚くほど少なかったことである(私を含めて15名ほど)。
なぜ、これほどの舞台を見せる劇団なのに、もったいない。

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