実演鑑賞
2009/07/17 (金) ~ 2009/07/20 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/
期間 | 2009/07/17 (金) ~ 2009/07/20 (月) |
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劇場 | シアターグリーン BASE THEATER |
出演 | ボス村松、ムラマツベス、村松かずお、サラリーマン村松、キラー村松Jr.、吉岡和浩(8割世界)、嶋木美羽、相川友香((株)モズプロジェクト)、高久直子、廣岡篤(ナンブケイサツ)、他 |
脚本 | バブルムラマツ |
演出 | バブルムラマツ |
料金(1枚あたり) |
1,800円 ~ 2,300円 【発売日】 前売 2000円 当日 2300円 学生 1800円(要学生証・劇団取扱のみ) ※当日券は各回開演の1時間前より劇場受付にて販売いたします。 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | ニュース映像の向こう側、今日も正義のヒーローが悪の怪人を倒している。 私はかつて正義のヒーローを目指した、ファミレスの副店長。 今回の物語をえがくにあたり、まず俺が思い出したのは、アフリカカバのムンバイの事だった ムンバイは俺の高校のクラスメートで、赤ん坊の時から人間に育てられた言わば(狼に育てられた少女を狼少女と呼ぶならば)人河馬だった 入学式の後、扉を破壊しながら学生服を着た河馬が教室に侵入してきた時こそクラスはパニックになりかけたが、あまりにも堂々と普通に高校生活を送る河馬に、大半のクラスメートはツッコむ気力を失い、夏休みの前にはムンバイはちょっと変わった気さくなクラスメートの一人として認知されるようになった 「僕はさ、大人になったら動物園の飼育係になりたいんだ」 うだるような夏の日、二人で川面を眺めているとムンバイが俺にそんなどこからツッコんでいいかわからない夢を語った事がある 俺は「河馬の汗って赤いって話本当なんだ~」とムンバイをチラ見しながら考えていたで、そんな風に心を開いてくれたクラスメートに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 俺がなんて答えたかは、覚えていない 誰かの夢と誰かの夢が重なり合いながら青春の一時期、それは大きなファンタジーになる 河馬のいた高校時代なんてのもそれだろう でも夢はいつか覚める いつしか俺も三十を過ぎ、ある日立ち寄った動物園の中に ムンバイがいた ムンバイは「アフリカカバ」と書かれた柵の中で、目と鼻と耳だけを水から出して浮かんでいた 数瞬、お互いの視線が絡まり、さ迷った 「…変だと思ってたんだろ?お前も」 長い沈黙を破ったムンバイの問い掛けにようやく俺は、ああ、とだけ答えた 「見ての通りさ 僕は実は…女だったんだ」 ………………え? ムンバイの隣に子河馬がプカッと浮かんだ それからムンバイと会う事はなく、彼女が今どうしてるか俺は知らない だから飼育係になりたいというムンバイの夢が、どんな風に飼育される現実に変わったのかも知らない 一つだけわかるのは、ムンバイは俺の出会った最初の「ボクっ娘」だと言う事だけだった それから俺はこの夏、台本を一本書いた 「超科学戦闘機スーパーホーク一号の着陸」 夢と挫折と現実の物語だ |
その他注意事項 | |
スタッフ | 【宣伝美術】 木原萌美 【宣伝写真】 児玉結 |
私はかつて正義のヒーローを目指した、ファミレスの副店長。
今回の物語をえがくにあたり、まず俺が思い出したのは、アフリカカバのムンバイの事だった
ムンバイは俺の高校のクラスメートで、赤ん坊の時から人間に育てら...
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