最新の観てきた!クチコミ一覧

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わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

演出家が全力全開で仕事してる。
劇場の使い方、音楽の使い方、台詞の言い方、間の取り方等色々な面で挑戦的。観ててそのテンポに乗って世界観に飲み込まれる。83分。

ネタバレBOX

三鷹の劇場をフラットに、そして広くしかも円形に使っている。こんなプランを見たのは初めてかも。

話は当パンにも書かれているが、『地球が生まれてから死ぬまでの100億年。 人間が生まれてから死ぬまでの100年。 団地に住む一家をモチーフに、ある女の子の一生と星の一生を重ね合わせて描く』とまさにこのままなんだけど。

歌うわけではないが、音に乗せて台詞が語られる。決してリアルじゃなくてもそれ以上に言葉が響くように届くと思えたこと、それがわかっただけでもこの芝居の効果として素晴らしい。

役者陣は色々な負荷がかかってると思いつつも楽しげに表現してるのがすごい。端田新菜の子役と黒岩三佳の母はしっくりしすぎ。

敢えて難を言うのなら、郡唱の台詞が動きと高い天井で聞き取りづらいこと。別に生声にこだわることもないだろうから、最初だけでも工夫があると後半に活きてくるのになぁ、なんて思ったり。

観に行くのなら個人的には場内入口から右手、いちだんと高くなっているブロックの座席がお勧めかなぁ、と。

日々変化があるみたいだし、楽日に向けてもっと作品が進化することを期待して★は満点にはしておかないで。それでも十分に満足できる作品に仕上がっていると思う。
『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

もう一度、観たい!!
『プルーフ/証明』
いやぁ~、凄い!!
なんて言っていいんだろう。
アングラ/シリアス系で今年一番です。
掴まれてます。
眠れないかも知れません(笑)。

『証明』したいこと、出来ない事。
自分の心、相手の心、愛情、正常、異常…。

あ~、凄かった。
ちょっと整理して、明日書きます。
もう一度、観たいなぁ。

活動休止って、勿体無いよ。

ネタバレBOX

計:2時間20分,休憩10分。
1昼夜経ったけど、まだ、支配されてます(笑)。

キャサリン、凄かった。魅力的。
心の置き場のない時、可愛い時、天才の時、女の子の時、慈しんでいる時。
ヒリヒリと伝わってきます。
敬愛する天才の末路と、自らが同じようになってしまう不安と、天才の片鱗への誇り。
思えば、開演前から彼女に持っていかれてるんですよね。

天才の父親。
研究に対する理知と狂気、娘に対する厳格と甘さ。
私には、「その人そのもの」にしか見えない。

現実を生きる姉。
彼女がいるから、観客はこの舞台の世界を明確に自分の中に取り込めるんですね。

セットは、テーブルと椅子3脚、それだけ。
でもいろんな場所に化けて見えるんです。
凄い役者さんたちだなぁ。

重い一幕目、ちゃんと軽やかに笑いをとる二幕目頭。
重い芝居から立ち上がるのは、難しいと思うんですけど、サラッとやってのけている。
素敵なライティング。
素敵な本。
良いカンパニーだ。

「美しい」。
数学的な世界では、昔実際よく言われた言葉です。
私がコンピュータの世界に身をおき始めた頃、まだまだハード資産が貧弱でコーディング(プログラミング)の美しさが、そのまま処理速度に繋がっていました。
本当に数学的センスのある先輩のコードは美しく、自分の能力との差に驚愕したものです。

休業、もったいないなぁ。
やっぱり、もう一回見に行きます!!
鉄塔13 【サーティーン】

鉄塔13 【サーティーン】

さるしげろっく

萬劇場(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっとモヤモヤ感が‥
かつては罪人の流刑地だった、とある孤島を舞台にしたサスペンス。
最初のうちは孤島についての説明がほとんどないまま物語は進んでいくので、なんか観ててモヤモヤした感じでなかなか舞台に入り込めなかった。島の中だけで物語が進んでいき本島(日本列島)からの目線でほとんど描かれていないので、いったいこの島はどんな存在の島なのか最後までよくわからないまま終わってしまった感じ。けっして退屈ではなかったし面白くはあったけど、ちょっと設定に無理があるかなぁ(もしくは説明が足りないか)?

舞台美術とか音楽とか雰囲気はとても良かっただけに‥

ネタバレBOX

島に漂着してきたという鮎川の存在も、最初から怪しい雰囲気出しすぎてて後半の裏切りに全然意外性がなかったし、ある日突然空から降ってきたという鉄塔がいったいなんだったのかもよく分らなかった(こっちが聞き逃してしまっただけかもしれないけど‥)。
人形の家

人形の家

劇団ING進行形

pit北/区域(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

人形の家
今回はダンスが少なめ、その分会話で魅せてくれました!
原作ではイマイチ分かり辛かったのがすんなりと頭に入ってきました。

少人数ながら各々の役が立っていて飽きなかったです。

ぬいぐるみを使った演出が可愛かったですv

ネタバレBOX

ラストの大量の紙がドバーッには度肝を抜かれました。
慄く男と生き生きとした女の対比が面白かったです。


朝焼けのパレード

朝焼けのパレード

ハチビットプラネット

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2009/10/02 (金) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

第一級娯楽作
国家独立に尽力し初代大統領に就任した人物をクーデターによって倒した独裁者が支配する架空の国が洪水に見舞われ、その援助をするにあたり周辺諸国から出された条件によって実施されることとなった「民主的な大統領選挙」をめぐる物語。
といっても堅苦しいものではなく、候補者の1人が正体を隠した初代大統領の娘と知り、彼女を勝利させようと動く隣国からの報道記者たちを中心に描いており、娯楽性十分。
もちろん、報道が及ぼす影響やジャーナリストの使命と責任、クーデターによって独裁政権下に置かれた国民の気持ち、などシリアス気味なものもちりばめてあり、しかし全体的にはユーモラスで、緊張感(サスペンス?)の高め方と息の抜き方も絶妙、「娯楽性十分」どころか「第一級娯楽作」か?
そのシリアスさと娯楽性のブレンドの巧みさに『遠い夜明け』(リチャード・アッテンボロー監督、87年)を思い出す。
そんなストーリーに加えて人物設定と配置も完璧と言って過言ではないほどに上出来。
かつて記事をめぐって反目した(が、今回結果的に協力することになる)2人の記者がイキオイで行動するタイプと臆病なほどに「石橋を叩いて渡る」タイプであったり、彼らにTVレポーターも加えて「これが正しい」という答えのないジャーナリストの姿勢をそれぞれ表現させたり、終盤で何人かがそれまで隠していた顔を現したり(若干お約束的あるいはご都合主義的なニオイもするが「芝居のウソ」としての許容範囲内であるし、それよりも楽しく愉快・痛快なので全く問題ナシ)、しかも登場人物全員にそれぞれ見せ場があるし。
さらに、いくつかのどんでん返しを経ての終盤の思いがけない展開とそれを踏まえたエピローグもホントに巧い。
こりゃあもう「傑作」を優に通り越して「名作」ですぜ。

ネタバレBOX

安易に選挙戦に勝利するのではなく、結局初代大統領の娘も「事故死」させられてしまい、そこからの国民蜂起なんて「ちょー劇的」で「そう来ましたかっっ!!!」な鳥肌モノだし、「こうあって欲しかった」な姿を記者が想像するラストシーンは美しいし…
アルコホール2009

アルコホール2009

キャンペーンズ

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

バックステージ系シチュエーションコメディ
突拍子もない、しかし非常によく出来た設定のオープニングでツカミはオッケー、もうここだけで「大当たり!」な予感。それにリードされての本編は大好きなバックステージ系の上出来シチュエーションコメディなので、もう個人的には大喜び。
装置の押入れに閉じこもった男を出て来させるという「天の岩戸」的な状況でのトシちゃん、マッチに南ちゃんまで登場する缶蹴りネタなんざ絶品?
ただ、終盤の劇中本番パートも面白いものの、そこ以前が圧倒的に可笑しいために、その落差からおとなしく守りに入ったように感じられてしまうのが珠に瑕。いやぁ、むずかしいモンですねぇ。
そうそう、この公演を知ったキッカケであるバッカスカッパのお二方もいつもながら絶好調と言おうか、ハマリ役的なキャラを好演。

バレエ「ドラゴン・クエスト」全2幕

バレエ「ドラゴン・クエスト」全2幕

スターダンサーズ・バレエ団

ゆうぽうとホール(東京都)

2009/09/12 (土) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ドラクエファンなら是非
バレエってものは初めて観るので、稚拙な感想ですみませんが、鳥肌ものでした。S席(8000円)の価値はありました。

オーケストラの生演奏にのせて、踊りのプロが美しく踊るわけですね。
「王宮のロンド」「結婚ワルツ」あたりは、きれいな衣装をまとった多くの踊り手が登場し、王宮感たっぷりです。また、戦闘シーンは躍動感に満ちています。

内容は「魔王にお姫様がさらわれて、それを助けるために勇者が旅に出る」という、いたってシンプルなものですが、それがまた単純明快で良いです。物語を盛り上げるオーケストラ音楽が、ドラクエの魅力ですよね。当日はすぎやまこういち先生もプレトークで登壇し、オケ団員の士気も最高(?)でした。

「バレエドラゴンクエスト」については、こりっち以外にもblogとか検索すればいろいろな感想文に出くわすと思いますが、悪いこと書いてある例は見当たりませんね。ドラクエファンで未見の方は、是非。

て

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★

暗く、光明見出せない
喧嘩、無意味な笑い、やりきれない結末など、私の嫌いな要素が多かった。私の感性では「途中で帰ろうか」と思った。すさんだ心が感じられる作品。重い話が好きな人はどうぞ。続きはネタバレへ。

ネタバレBOX

暴力的な父と、彼の息子の喧嘩。姉と兄のヒステリックな言い争い。
演者の迫力があるゆえ、「ちょっと怖い」。
劇中のカラオケは鬱陶しい。男性が演じる母、葬儀会社社員・牧師は、不自然な笑いを誘い、野暮ったい。
祖母の死の葬儀を期に「集まった」家族。だが、最終的に、家族がまとまったようでまとまってないことを確認しあい、そして、このストーリーの中ではなんら救いはない。


私は何のために演劇を見るのか。それは、ちょっと嫌な日常を忘れたり、日常で表現できないことを演者が表現してくれるから。そして、劇ならではの虚構でなんらかの明るさを見出してくれるから。この演劇にはまったくその要素がなく、観劇後、なんともいえない緊張感や胃もたれ感が残る。
人の死や家族の葛藤を題材にしながら、ヘンな笑いを入れるのも、癪に障る。そしてそれを笑っている観客層にも共感できない。
月に2本くらいの演劇・ステージを観ているが、途中で帰ろうかと思った演劇に出くわすのは、これが今年2回目だ。
まー、内容が気に入らないだけで、演じ手の方はすばらしいと思います。
て

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

はじめてハイバイ、よかったーー
当日券ですべりこみ。
はじめてのハイバイ、演出も照明も美術も役者も、全てがよかった。
絶賛しすぎでしょうか、
いや、
観て引き込まれる、一緒に緊迫したんです。

午後から雨になるでしょう(全公演終了・ご来場ありがとうございました!)

午後から雨になるでしょう(全公演終了・ご来場ありがとうございました!)

午後から雨になるでしょう

ウッディシアター中目黒(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度

おしい!
役者さんはいい感じでした。
が、シナリオがイマイチ。作者の自己満足とさえ、感じてしまいました。
作った側から見れば、たくさんのメッセージがあるのでしょうが、
初めて観た側かえらすれば、何を言いたいのか背景がわかり辛く、時間ばかり永く感じられました。やはり、観て楽しいとか悲しいとか面白いとか感動、感激を伝えられないと。。。
役者がかわいそうです。

赤と黒【脚色・演出:赤澤ムック】

赤と黒【脚色・演出:赤澤ムック】

avex live creative

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ポッブでわかりやすい「赤と黒」
木村氏のジュリアン、なんとまあ魅力的なことか。見た目の綺麗さは勿論だけど、野心家のくせに小心で短慮で危なっかしい感じが絶妙。

当時の身分の差を、身なりの差~ファッションショーとしたのだと思いますが、当時と比べたら現代は、かなり身分と服装のしがらみが薄れているはずなので、当時の身分の差を現代のファッションで表現するのは難しいかなと思いました。ポッブでわかりやすく面白かったけれど、逆に「越えがたい身分の壁」という前提が薄まっちゃったんじゃないかと思うです。

ネタバレBOX

赤ジュリアンと黒ジュリアンの二人を登場させたおかげで、ジュリアンの内面の葛藤がとてもわかりやすくなってました。

レナール夫人がマリア様みたいでした。

衣装は、マチルドがハマりすぎ。「マチルドにあの衣装を着せたい」というところから、今回のポッブな設定が決まったんじゃないかと、勝手に思っちゃいました。
八百屋の倉庫で。

八百屋の倉庫で。

ウワサノ…

こった創作空間(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

人生40から
幼なじみ同士で八百屋の倉庫でわいわいやってるうちにいい年のおじさんおばさんになってしまった人達が、人生を世間の荒波にひっくり返されて、今度こそ青春は本当に終了。夏フェスなんかはかない夢....そういう終わりか。やっぱりね、帰ろう、と思いきや、話には続きがありました。こういう展開は初めて!結局、若い頃よりさらに大きな夢を見る生活に。アラサー、アラフォー世代に元気を与えてくれる作品でした。客席もそういう世代の人が多かったような。約30年前にジョン・レノンが最後のインタビューのひとつで「人生40から」って言ってたのを、ふと思い出しました。

『スピーカー』 ※土曜完売、日曜残わずか!!

『スピーカー』 ※土曜完売、日曜残わずか!!

グレコローマンスタイル

大野城まどかぴあ(福岡県)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

オドロキ
こんな形態の演劇は初めてみた。
最初から最後まで同じシチュエーション(コメディではない)
暗転はあっても場転はなし。はじめから終わりまで舞台に釘付け。

道具や衣装でごまかしのきかない、まさにストレートプレイ。

イヤオドロキ

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★

早着替えがすごい
大人数でやる舞台しか見たことがなかったので、出演者が4人だけの舞台は新鮮でした。

ネタバレBOX

劇が始まる前から、既にステージに俳優さんがいて演技をしてるのですが、お客さんがステージに上がって色々やっているのかと思って怖かったです

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

「プルーフ/証明」9日昼
しびれました。伝わる人には伝わります。
見てください。それだけです。

て

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★

初見
でした。


ほんと今まで見てこなかったことを後悔しました。


すっごい、すっごいよかった!!


笑って、泣いて、笑って、笑って、泣いてでもう・・・。


ただ・・・うーん、こう、終わってから、

なんていうんだろう、胸がざわつくというか
そういうのがあまりなかったというか。

私の理解力の足らなさかもしれませんが・・・

マシンガンで撃たれたけど
片っぱしからベホマ使って治したみたいな?

傷、というか、それが生まれてきてないのが

悔しい。

河童橋の魔女

河童橋の魔女

劇団ジャブジャブサーキット

ザ・スズナリ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度

幼い
48回にものぼる長い公演の歴史を経てきた劇団の作品というので期待していたが、驚くほど稚拙で呆れてしまった。
過去作は知らないが、今回がたまたまハズレだったという風にも思えなかった。

駆け出しの作家が書くような、話し言葉を無視した台詞回し、言い訳がましい説明台詞、一貫性のないキャラクター造型、繰り返される質の低い笑い、どれもこれも酷い。

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

証明の意味
狂気と正常の狭間の瞬間が素敵だった。
空気感がいい。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

天才数学者だったキャサリンの父・ロバートは1週間前に亡くなった。気が狂っていた父を一人で看病していたキャサリンは抜け殻のようになってしまった。小さい頃から数学に親しみ数学を究めようとしているキャサリンにとって父は師でもあったからだ。人生を見失いかけたキャサリンの元に父の教え子のハルがやって来る。

ハルはロバートの残した103冊のノートに新たな業績が書かれているのではないか?と希望をもっていたのだった。
いつしかキャサリンとハルは愛し合うようになるが、彼女がある1冊のノートをハルに託した時、すべてが一変する。そこには世紀の大発見、数学の「証明」が記されていた。
キャサリンはそれを証明したのは父ではなく自分だと主張したのだ。しかし、ハルも実の姉・クレアも信じない。信じないどころかクレアはキャサリンも父のように「気が狂ってる」と思っていたのだ。

姉ばかりか愛するハルにも信じてもらえなかったキャサリンは、もう二度と立ち上がれないほど深く傷ついてしまい、姉の住むニューヨークに旅立とうとする。しかしその直前に、ハルが訪れる。「この証明は先生が書いたものではない。」と証明する。


本来ならここで数学の証明の謎を解く過程がもっと詳細なら、戯曲「プルーフ」の“誰が証明したのか”という謎解きサスペンスの醍醐味だったのだが、残念なことに謎解きが浅い。時間の制限もあるからここまでなのだろうか・・?


「プルーフ」は、傷ついたヒロインが悲しみを乗り越え、愛によって再生していくキャサリンの魂の物語だ。

証明とは生き方の証明であって、その響きは希望に満ちていた。

4人のキャストの実力には大満足!
中田の落ち着いた演技にはオーラを感じるほど。中盤、本屋のセリフがあったが、あれはアドリブだろうか?同じテーブル座っていた清水と小栗の表情がそれを臭わせた。笑

木下が脇をしっかり固めその実力を見せつけ魅入った。

素晴らしい!この一言でした。







幸福レコード

幸福レコード

Bobjack Theater

アドリブ小劇場(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

やさしい嘘とはったりについて。
人間は誰しも自分自身を肯定し、あわよくば人様からも認められたいと願う欲張りで狡猾な生き物です。
ひとりの青年のモノローグからはじまるこの物語は、人を信じることを忘却した人でなしが、人を信じる気持ちを取り戻すまでの過程が描かれます。静と動。光と影。生と死。弱さと強さ。相反するふたつのコントラストを強調しながらも柔らかな雰囲気が舞台全体に流れるのは、人とのつながりを本当に大切にしたいという気持ちのあらわれではないでしょうか。見終わった後は、何だか無償に誰かにやさしさをおすそ分けしたくなるようなあたたかな気持ちになりました。

ネタバレBOX

髪はボサボサ、スエット姿の冴えない作家、宮坂の元を訪れたひとりの青年。
彼は宮坂に「これはトップシークレットなのだが、あと1年で地球は滅亡する。人々が最後に、幸せだった。と思えるようなハッピーエンドで終わる話を書いて欲しい。5000万円で。」と持ちかける。(実はコレ、宮坂を苦しめるために青年のついた、ビッグジョーク)
自分には秘密にしているが、奥さんが妊娠していることを知っている宮坂は、
破格の報酬に目がくらみ、ふたつ返事で承諾するが中々思い通りに書けない。

時同じくして、青年はある女の子に出会う。彼女はセツナといい、重い病気をわずらっていて、そんなに長く生きられないが、明るくてやさしい女の子で”幸せ”を集めている。
彼女はボイスレコーダーを持ち歩いていて、
「あなたの幸せは何ですか?」といろいろなひとに聞いては録音している。
たくさんの幸せをあつめたら幸せになれる気がするから。なんて言いながら。

自分にはないものを持っているセツナにだんだん心を開いていく青年。
自分には幸せなんてない。と言う殺伐とした青年にある日、読んだらとても幸せな気持ちになれる本があるので読んで欲しいと言って彼女が持ってきたのが宮坂が書き、12年前に書籍化された唯一の本。
実は青年は、宮坂が本を出した出版会社の息子で、父親が数年前に自殺をした父のすぐそばには宮坂の書いた本があり、宮坂のせいで自分の父親は死んだと信じ、宮坂を心から憎んでいる青年はセツナの好意を跳ね返し、彼女が持ち歩いていたボイスレコーダーを壊してしまう・・・。

そしてセツナが危篤に陥っていることを知った青年は、
「あなたが幸せになることが私の幸せだ」とセツナが言っていたことを思い出し、宮坂の元を訪れる・・・。(この後は劇場にてご確認ください)


補足:
宮坂と奥さんの住んでいる四畳半フォークソングが似合いそうな和室が舞台の中心に配置され、上手と下手を使って青年とセツナの話と、宮坂の友達の売れない作家(宮坂に金を借りに訪れる&ウクライナへ逃避する予定)とホステス(元同級生)の3つの話がほぼ同時に進行していきますので誰にスポットを当てて観るかによって、印象は大きく異なると思われます。(ちなみに私は、青年にスポットライトを当てて鑑賞しました。)
世田谷カフカ 

世田谷カフカ 

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★

スタイリッシュな感じはするけど…
原作がある作品は引っ張られる部分が強くて、オリジナル作品より弾け方が少ない分、求心力が弱い気がする。休憩15分込み188分。

ネタバレBOX

別役作品のときも岸田作品の時もおなじような感想を持った覚えがあるから自分にはケラさんのこの手の作品は合わないのかも知れない。

役者陣もさすがに大倉・犬山・みのすけ・峯村・松永といった個性的な面々がいないと個々のパワーの相乗効果みたいなものが出てこなくてちょっと物足りなさも。

それでも劇中でのケラさんのカフカに対する捻れた愛情表現(劇中劇のカフカの舞台の舞台裏や人形劇のシーン)には笑わせてもらった。

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