最新の観てきた!クチコミ一覧

170501-170520件 / 191807件中
劇場HOPEこけら落とし『かもめ』

劇場HOPEこけら落とし『かもめ』

ノアノオモチャバコ

劇場HOPE(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/20 (火)公演終了

満足度

うーん
群像のちからを信じられる、数少ない劇団ではある。

カタマリに対する演出は良くても、個々の役者の身体が完成されてないと思う。
素材のまますぎるというか、演出家の意志によって整えられた感じがない。
引きで見たときしか魅力的じゃなくて、だから古典向きの劇団なのかもしれないとは思うが。

ネタバレBOX

台詞とシーンが重なって、トレープレフの葛藤が編まれていくところは
頻繁な切り替えが効果的でなく、集中を遮られてしまった。
役者に、緩急をつけるテクニックがもっとあれば入り込めたはず。

劇団としての美意識は高い。
その美意識を実現できればよいと思った。
『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~
こちらは全く理解できなかったです、残念ながら。

BIJYOGI-JCT 2nd

BIJYOGI-JCT 2nd

BIJYOGI-JCT

駅前劇場(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

オーバー40
の2人が汗かきながら、おバカなことを一生懸命していてめちゃめちゃ笑いました~♪

ネタバレBOX

久ヶ沢徹さんワンマンショー!?と言わんばかりのコスプレ&意味不明な言葉多数!そして大和さんのいい感じの間で発せられるツッコミはサイコーでした!!!久ヶ沢さんのカメ…セクシーだったな♪
FEVER~眺め続けた展望の行方

FEVER~眺め続けた展望の行方

傑作を遊ぼう。rorian55?

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい!懐かしい!
何か昔を思い出しました。
これからもいい舞台楽しみにしてます。

今日もいい天気

今日もいい天気

渡辺源四郎商店

アトリエ・グリーンパーク(青森県)

2009/10/17 (土) ~ 2009/10/22 (木)公演終了

満足度★★★★★

山田百次本領発揮
昨日の初日に引き続き、
ダブルキャストで高坂明生にかわり工藤良平が出演するステージを観て来た。

全体に、昨日より自然な感じで、
完成度が上がった感じがする。

キャストが一部違うせいもあるだろうがそれよりも、
ステージ毎にどんどん進化する「なべげん」の特性と、
出演者スタッフの苦心と努力の賜物か。



ネタバレBOX

山田百次は、昨日より俄然自然な感じと元気さが出て、
文句なく初日より好みの芝居だった。

工藤良平もまさに、いまどきの生意気な若者といった感じで良かったが、
好みとしては、
この状態のステージで、高坂明生が出演するのを観たい気もした。

工藤由佳子がやや初日に比べて押さえ気味で、テンポのメリハリもトーンを落している事や、
牧野慶一が初日よりキツめの表情になってる事が、
初日の方が好きだなぁと思っていたが、

工藤由佳子ラストシーンのテンションや、
牧野慶一ラストシーンでの温かみへ繋ぐための、伏線であることを考えれば納得。

いずれにしても、
昨日観て、内容知っているのに、同じ場面で、また泣けた。
すばらしい。

今日もいい天気

今日もいい天気

渡辺源四郎商店

アトリエ・グリーンパーク(青森県)

2009/10/17 (土) ~ 2009/10/22 (木)公演終了

満足度★★★★

夢の競演
山田百次と工藤由佳子、高坂明生の競演は、好きな人間にとってはたまらない。
こんな日が来るとは。

欲を言えば、
序盤にちょっと硬さがあったかなぁ、
山田百次はもうちょっと、シンプルな元気さがあった方が好きかなぁ。
田中耕一も、もうちょっと、力みを抜いた自然さがあっても良かったか。

と、
思ったり思わなかったり。

ネタバレBOX

「下地」というか、「骨組」や「部品」、伏線として、
「鶴の恩返し」と「サザエさん」が随所に組み込まれている。

さしずめ、
「タマの恩返し」といった言い方もできると思う。

死期間近の飼い猫「タマが」、
最後に大好きな飼い主家族に、恩返し?をするため、
その家族が大好きだった、不慮の事故で既に亡くなっている、
家族の主婦の姿に化け、
家政婦としてやってきて家族を喜ばそうとする話。

ちなみに、亡くなっている主婦は、
主にとって娘、
長男にとって姉、
娘婿にとって妻、
孫にとって母である。

さつない下地ながらも、
ほのぼのとした暖かい愉快さが小気味良い進行を作り出している。
要所要所で泣かせるが。

個人的に好きな場面は、

笑いとしては、
長男と孫との電話の争奪戦、
激しいバトルがアグレッシブに楽しい。
と、
主の甥が、食事をたかりにやって来た時の場面。
関西弁の軽くてテンポ良いながら、いい加減で自分勝手だけど潔癖症な、妙な愉快さ。

泣きとしては、
家族の墓がある寺の住職と化けた「タマ」が対決する場面、
使命感から化け猫となった「タマ」をお払いしようとしていながら、
「タマ」が最後の命を懸けて純粋に恩返しと別れをしたいだけな事を知り、
見逃した上、「タマ」を弔うことにした住職の暖かさ。

挨拶に来た長男の恋人と「タマ」の場面。
「タマ」がまるで、我が子をその恋人に託す母親のよう。

もう限界がきて「タマ」が去ろうとする時の、長男と「タマ」の場面。
姉への思いのたけをぶつける長男、
主婦亡き後一番自分を愛してくれた長男へ、主婦(姉)になりかわり、叱りつける「タマ」。

全体的に、
笑って良いんだと思うが、
愉快さのしたの暖かさと切なさで、
どうしても泣けてしまった。
Right Eye.

Right Eye.

映劇企画DropTownCommunity

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

活動続行宣言?
移動するつい立てが2つあるだけ、役者は4人だけのいたってシンプルなフォーマットでしたが、『地雷を踏んだサヨウナラ』を彷彿させるカメラマンの話をベースに、演劇が必然的に持つ虚と実の分析、反省と開き直り、恋愛スキャンダルや体の不調といった身の上に本当に起こった出来事の演劇的解釈などが複雑に絡みあう作品でした。でも、結局のところは創造活動を今後も頑張ります宣言だったのかなあ。

野田英樹本人が登場する野田作品を上演する気分を今日の役者達に質問してみたかった。終演後は「役者との面会を希望する方は...」という展開だったけど、見ず知らずの者がいきなり行って、生意気な質問をしちゃっていいのでしょうか?????

純真回路

純真回路

OZab

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2009/10/14 (水) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★

人を見た目で判断しない
と言いますが判断できないでしょう、このキャラは強烈すぎて(笑)
ストーリーも一つ、二つと捻りが効いていて楽しめました。

ネタバレBOX

佐々木なふみさん「片思い撲滅倶楽部」の浮絵以上の変態的ブリッコとメイドスタイル。佐々木さんファンとしてはこの先も公演を観に行きますが、何を観てもメイド姿に見えてしまわないかそこが怖い(笑)  
コネマラの骸骨

コネマラの骸骨

演劇集団円

ステージ円(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/21 (水)公演終了

満足度★★★★

作家と演出家の相性
作家の味わいを良い具合に引き出すって難しい。
しかもセンス良くってなるとソレは本当に大変だ。
当たり前だけど。
森さんという演出家は、その辺りの加減が巧いのだと思う。
過剰にならず抑えすぎていない気がする。
演出家の顔がチラついたり、ニオイが充満した舞台には辟易しているので、こうしたデリケートな程を識る人は素晴らしい。
こういう若手が増えて欲しいと切に願う。

『ヘアカットさん』 / 『朝焼けサンセット(朝公演:朝食付き)』

『ヘアカットさん』 / 『朝焼けサンセット(朝公演:朝食付き)』

岡崎藝術座

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★

オクラとベーコンのソテー
私は、ベーコンはカリカリ派ですけど、オクラは?やはり好き嫌いはありますねえ。

ネタバレBOX

いきなり「目黒のうた」に驚き、これはついて行けるかなあと感じつつも約80分、楽しめました。
内田慈さんの生歌を聞けたのは良かった。歌上手いですね!声が好きです。
カカフカカBig2

カカフカカBig2

カカフカカ企画

アイピット目白(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

『大恋愛学園』を観た!(^0^)
オープニングからぶっ飛ぶ!(^0^)
舞台にはアニメキャラあり~の、不思議なキャラあり~の、エロあり~ので、ここの学園は案外、怒涛の面白さだった。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

まず設定は埼玉県所沢某所、鴉のさっびしそうな泣き声が、カァ・・カァ・・と響く!笑
そこにはけったいな輩が石のように動かない。説明によると、自らの欲望だけが膨らんで石となってしまった哀れな輩とのこと。
舞台はここから遡り今から200年前、とある学園に転校生がやってきたところから始まる。
この転校生には何故か悪魔と天使がついていて、これらが絶妙に転校生を惑わす。転校生はこれら悪魔とも天使とも解らないような輩に突っ込みを入れながら物語は進んでいく、というものだが、この3人のブラックコントが可笑しい。

そのうち在学生が次々と登場するが、番王あり、バズーあり、シータあり、ロボミちゃんあり~のアニメキャラ満載で、観ているこっちも楽しいったらありゃしない!しかも、シータのド超級の大きな揺れるパイオツ!歩くたびに揺れる!セリフを発しても揺れる。演出家の仕業だろうか?Tシャツ1枚の中にはブラなんかしてないんじゃないのっ?!つーくらい揺れる!
ぼわん・・ぼわん・・ぼわんそわーる!たぶんGカップ。

そんな中、目のやり場に困ってたら(・・)じーーっとなっ。

番王に手ぶらで来い。って言われたマドンナが何を勘違いしたか、本当に手ブラ(裸体のパイオツを手で隠す)で学園に来ちゃったり、こりゃあ、もう許して下さい!状態で可笑しいやら嬉しいやら、はちゃめちゃな恋愛学園ドラマだったという筋。

う~ん。ことりキッスを贈りたい!(^0^)



深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

他の結末が気になる!
YouTubeには予告編や出演者による内容解説などが上がっていた。

私も自分の劇団やプロデュース公演で、映像による宣伝活動を行っているので、「電動夏子安置システム」のこうした映像によるアプローチにとてもリスペクトな感じ。

とても楽しみに劇場に足を運んだ。

ネタバレBOX

良くも悪くもとてもざっくりとした脚本(笑)だったが、台詞の勢いや、キャストのキャラクターのおもしろさで、物語を楽しむことが出来た。

ある種ミステリー的な展開の中で、印象的なキャラクターやうまくいかない会話のやりとりで、おおいに笑わせてもらった。

6つのエンディングがあるということだったが、物語の分岐点がどこにあるのかは全く分からない脚本となっていて、他のエンディングがとても気になった。

◎印象に残った俳優さん
この公演をご案内くださった七味まゆ味さんの存在感はさすが。心に響く声と立ち姿は印象に残った。

そして、菊地未来さん。はかない感じの女性を印象的に演じていて、心に残った女優さん。

それから、道井良樹さん。彼が演じていたKYなキャラクターは、きっとこの劇団のお約束なキャラクターなのでしょう。とても面白かった。その存在感が、物語をぐいぐい引っ張っている感じ。良い俳優だと思った。

◎ちょっぴり気になった点
細かい設定や、仕組みの説明を脚本から省いてあったことで、純粋に舞台上で巻き起こる出来事や台詞などを楽しめた。

しかし私は設定や仕組みの説明がなかったため、なかなか物語の世界観に入り込めなかった。

「電動夏子安置システム」という劇団を何度か観ているお客様にとっては違和感がないのかもしれないのだが、初見だった私は、物語の展開の途中で、頭に何度もクエスチョンマークが浮かんでしまった。

劇団の主宰で脚本を担当した竹田氏が、「不親切」な物語構成であると当日パンフレットにコメントしていたが、私はおそらくご本人が思っていないであろう点で、「不親切」だと感じてしまった。

また、段取りに追われ、演じている人物の動きと気持ちがバラバラな俳優が何人かいた。

丁寧に感情をつなげている俳優もいたし、全体的なキャストのバランスもよく、キャラクターづくりも面白かったので、すごく残念だった。

とはいえ、とても面白い企画だと思うし、物語としても楽しめたので、オススメな公演であることは確か!
クレームにスマイル2009

クレームにスマイル2009

ニットキャップシアター

元・立誠小学校(京都府)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった
ほぼ笑い通しでした。少しくどい所もあったのですが。
季節ごとに衣装を変えたり、役を別の人がやったりと、いろんなパターンで何回も観てみたいです。

神村恵 新作ソロ公演 「次の衝突」

神村恵 新作ソロ公演 「次の衝突」

神村恵カンパニー

現代美術製作所(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/17 (土)公演終了

観ました
何だか密教というか、誰にも知られていない場所で、誰にも知られていない集団の特別な儀式を目撃してしまった気がした。誰にもマネできない、彼女だけの時間。重力というものはこんなにも簡単に変化するものだったっけ?

コネマラの骸骨

コネマラの骸骨

演劇集団円

ステージ円(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/21 (水)公演終了

満足度★★★★

面白い!
演劇集団 円 によるマクドナーは全部見ていますが、今回の『コネマラの骸骨』で全てのお話がつながって非常に面白かったです。今度は三部作を一度に上演してほしいです。

劇場HOPEこけら落とし『かもめ』

劇場HOPEこけら落とし『かもめ』

ノアノオモチャバコ

劇場HOPE(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

現代風にアレンジしながらも古典を生かす
ひじょうに素晴らしいです。オープニングダンスといい導入音楽といい、そして役者が吐くセリフをエコーするようなセリフの重なり。ノアノオモチャバコ という集団、高度な技を感じた舞台。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

美しい湖のほとりにある伯父ソーリンの田舎屋敷が舞台。
そこへ著名な作家トリゴーリンを連れて、モスクワから有名女優である母アルカージナが華やかな空気と共に帰ってくるところから始まる「かもめ」のストーリーは知らない方は居ないと思うので割愛。

「かもめ」の最大の見せ場は苦悩だ。だから、心理劇にふさわしい物語だと思う。
トレープレフの苦悩は、アルカージナやトリゴーリンが少々の才能で華々しい成功を収めていることに対する不満と、自分の愛するニーナがそのアルカージナやトリゴーリンにあこがれて自分を捨ててモスクワへ行ってしまったことを主な内容としているが、彼は変化のない草深い田舎でこの単純な不幸に繰り返し浸っていただけでこれ以外何も経験することがなかった。

雑誌に取り上げられて小説家として、そこそこ有名になってはいたが、ともかくこういう環境の中で書斎にひきこもり、ニーナに対する愛情だけをたよりに生きていたトレープレフは妄想と幻影の混沌のなかをふらついて、ただただ、出口のない単調な苦悩で神経をすり減らしてしまったのだった。

これらの深くて底の見えないような濃厚な戯曲をドールン(医師)とチェロベーク(少女)がチェスをしながら、物語を昔話として回想するように解説しながら紡いでいくという形をとる。驚いたのは、回想シーンの中の舞台は正当な、本来の古典「かもめ」ではなくノアノオモチャバコ 風「かもめ」だ。
だから、戯曲「かもめ」のストーリーは崩さず、そのレベルの高い演出力で観客を魅了する芸術性の優れた美しい舞台となった。

主軸となる役者の後方から脇からゼンマイ仕掛けの人形が動いてるようなダンスを導入したかと思うと、今度は赤のダンスが投入される。そんな美しさに酔いしれるのもつかの間、今度はビデオを遅送りしたかのようなスローな動きで役者が登場する。舞台は素晴らしい導入音楽と鮮やかで儚い照明とで崇高な芸術をこれでもか!と魅せつける。しかし、それだけではない。
マーシャとトリゴーリンの乾杯のシーンではマーシャがトリゴーリンの衣服にワインをわざとかける場面や手を袖で拭いちゃうシーンも出てクスリと笑う。

なんて美しいのだろう。と感激したのはトレープレフの自殺未遂シーンでの手だ。美しい繊細な白い手に朱色の血が鮮やかに目に焼きつく。白と赤。細くて長い指。その傷つきやすい脆い手は数年後に自分の頭を撃ち抜く手だ。

そして自殺したトレープレフの上から白い雪が舞い落ちるのだった。

どこまでも美しい舞台。
舞台を初めて観る方には、解りづらいかも知れない。
『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

プルーフ/証明
震えました。
今のところ、今年No. 1かもしれない。

神村恵 新作ソロ公演 「次の衝突」

神村恵 新作ソロ公演 「次の衝突」

神村恵カンパニー

現代美術製作所(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/17 (土)公演終了

踊る霊長類
現代美術製作所という会場は前にいちど、トリのマークが公演をやったときに来たことがある。中央に太い柱がある、かなり広い場所。踊る場所として選ばれたのは白い壁が直角に並ぶその一角。ゆるい曲線を描いて置かれた椅子と二つの壁が扇型のスペースを区切っている。その真ん中あたりに扇風機が一台、開演前から回っている。左右の壁際に小さなスピーカー。下手にスタンド式の照明器具が3つ。
神村恵が客席後方から、客の間を抜けて登場。衣裳は黒っぽい膝丈のスカート。Tシャツはピンクと紫の中間みたいな色。足袋サイズのグレイのソックスは扇風機のスイッチを足で切り、蹴飛ばすように扇風機を倒してあとで、じきに脱いでしまった。

ネタバレBOX

今回は、複数のダンサーとやっているカンパニーの作品とも、前にいちど見たソロ公演ともだいぶ違う。これまでの彼女のダンスはある動きを繰り返しながらそれが少しずつ変化していくのを確認する作業というか、自分の体の動きとその変化をダンサーが主体的に見守っているという印象が強かったのだが、今回のはなんというか、最近よく彼女が共演している手塚夏子の影響みたいなものが感じられた。ダンサーが主体的に体を動かすというよりも、体の内側から生まれてくる衝動を受け止めて体を動かしているというか。
全体的にミニマルな印象はこれまでと同じだが、今回のは力を抜いて体を揺らせている、ダンスの振りとして体を動かすのをやめているという感じ。パッと見には、酔っ払いとかゴリラなど霊長類の動きのようにもみえる。腕はだらんと下げていることが多く、手を顔の高さまで上げたという印象がまったく残っていない。
ただ、中盤には明らかにバレエを思わせる足と手の動きが、だらだらとした動きの中から見えてきた。(経歴を見ると、彼女はバレエを習っていたことがある)。それに、倒した扇風機を隅へ移動させたり、ドリルみたいな工具を手にしたりと、段取りめいたことは間々でちゃんとやっているので、そこだけは普通の人間にもどったように見える。
また、ソロ公演と銘打ってあるが、途中で客席に紛れ込んでいた岸井大輔が、舞台に出てなにやらいろいろと話始める。そしてその間も神村の動きは続いている。この二人が舞台にいるときの奇妙な対比は、なんらかの効果を生むというよりも、そのあともずっと違和感として残り、逆にいえばそれが効果といえば効果なのかもしれない。体を動かす人と口を動かす人の違い、みたいなことで。
過去の公演のプログラムに載っている作者自身の言葉や、今回の場合は音楽家の高橋悠治の言葉の引用などを読むと、体に染み付いたダンスのテクニックや体の癖みたいなものから離れて、新しい動きを見つけたいというのが神村ダンスの目標のようだ。

上演時間は約45分。外がまだ明るい昼公演を見る。
授業 La leçon(てぎつねくみあい)【たくさんのご来場ありがとうございました】

授業 La leçon(てぎつねくみあい)【たくさんのご来場ありがとうございました】

シア・トリエ(旧:満塁鳥王一座)

創空間富や蔵(福島県)

2009/06/27 (土) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ギュウさんが汗だくに
途中でギュウさんの挙動がおかしくなって、一度はけた後にテキスト片手に熱演する演出(ですよね?)。観ているこちらが興奮しました。汗だくのギュウさんは仙台ではなかなか観られないので、得した感じです。あと、単純にイヨネスコって面白いなって思いました。

キーウィ

キーウィ

ばんぱ_み

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2009/08/15 (土) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

俳優の力量が凄い!戯曲も凄い!
ものすごく計算された、美しい、まさに「美」術のなかで、濃密な時間を過ごせました。男と女が舞台上に現れて、時には現実と虚構が入り混じり、本当に熱演でした。三角フラスコの生田さんと大阪の作家さんで共作!された戯曲も、すごく野心的な内容で良かったです。

このページのQRコードです。

拡大