
海をゆく者 The Seafarer by CONOR McPHERSON
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2009/11/14 (土) ~ 2009/12/08 (火)公演終了
満足度★★★★★
先入観で観逃したら損です
アイルランド、ダブリン北部の海沿いのさびれた町の古びた家が舞台。
50代の演技派男優5人だけの翻訳劇というと、あまりにも地味で敬遠して
しまいがち。事実、観客動員は苦戦しているらしく、リピーター割引を呼び
かけたり、PPTの回数も増やしている。
でも、先入観で観逃したら損だと思う。
重厚だけど、決して重苦しくはないクリスマスらしい作品。
5人の俳優のチームワークも良く、退屈するのではというのは杞憂に終わり、
自分も同世代ですが、羨望すら感じました。
「よくぞ、この作品を選び、配役を実現してくれました」と感謝の気持ちで一杯。時間が許せば、もう一度観てみたいほどです。
詳しくはネタバレで。

占いホテル
劇団あおきりみかん
テレピアホール(愛知県)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★
レビュー!?
ネットで“あおきりみかん”を検索すると
「以前と比べ大きく変わった」
という発言を度々見かける
変わったからどうなのかと言えば
思った以上に否定派が多いような…
ボクの場合
『「ギャル~閉じません~』以降しか観ていないので
それ以前がどういう作風だったのかよくわからない
DVDで何作かは観たけれど
生で観るとのは感覚が違うだろうしね
ちなみに『「ギャル~閉じません~』は
“あおきり”初となる外部作家(松木麻里子)の作品
したがって
ボクが生で観た鹿目の作品は
『パレード旋風が巻き起こる時』からってこと
だから
「変わった」
と言われ始めた以降の
ほんの数本しか観てないわけで…
その作風を素人のボクが言い切るのはかなり失礼
もしくは的外れかもしれないけれど
一言で言ってしまえば
あえて答えを出さない作品かな
観る者それぞれが微妙に違う感覚を持ってるんだから
当然の如く自身で導かなきゃいけない答えは千差万別…
それを
「不親切」
「わかり難い」
と言ってしまえばそれまでなんだけど
ボクから言わせれば
それが“あおきり(鹿目)”の面白さなんじゃないかな
答えを出さない
それが答えのような… (『OnYourMark』CHAGEandASKA)
↑なんて歌詞が頭に浮かんだ(;´▽`A
複雑な展開に置いていかれないよう頭を回転させつつ
自身の答えを探りつつ…
確かに
それはそれで結構忙しいんだけどね(; ̄ー ̄A
で
それが好きか否かと言われれば
大好き!!です^ω^
人間の表面と深層心理のギャップを
チクリ!グサリ!と皮肉りあざ笑いながら
その憂いに愛おしさを感じさせるような…
そんな“あおきりみかん”が大好きだ~~~!(*・∀<*)
と
全くレビューになっちゃいないけれど
東京公演を控えているから
今回の作品の内容には触れない方がいいかと…
それでもちょっとだけネタばらし
大掛かりなセットがまさか!という展開に…
大道具さん大変だったろうな~
往復ビンタを喰らう新藤(松井真人)の表情が
素を見ているようで◎ ( ̄m ̄*)
何度か出てくるダンスは
大きなステージならではの演出かな?
ついつい
お気に入りの手嶋仁美ばかりを目で追っちゃった(;´▽`A
関東の皆さん
決して観て損はない劇団ですよ~(*・∀<*)
名古屋が誇る“あおきりみかん”
是非とも観てやってください
東京公演
まだまだ席に余裕があるそうです。。。

ジェネラルテープレコーダー
あひるなんちゃら
「劇」小劇場(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

ストイックだよ全員集合!
Theatre劇団子
ザムザ阿佐谷(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
役者さんが放つ魅力
笑えました。終盤、ホロリとさせられるメッセージ性を入れるのがまた良い。
劇団子は役者さんたちのバランスが好きなんです。ドラクエで言えば、戦士から魔法使いから商人から遊び人までパーティー編成自由自在、みたいな。
だけど、ほかの方も投稿されているように、皆が知っているだろう人物のモノマネにその表現力や構成を裂いているのはもったいない気がしました。ネタバレBOXには核心部分のネタバレを書きますので、閲覧注意。

動員挿話【公演終了!ありがとうございました】
サラダボール
アトリエ春風舎(東京都)
2009/11/21 (土) ~ 2009/11/25 (水)公演終了
満足度★★★★
岸田國士をこうやるのか!?
いまさらながら、演出ってすごい仕事ですねえ。岸田國士の戯曲がこうなるか、しかも戯曲の世界がより立ち上がってくる。まいりました。

くるみ割り人形〜マイキャスト〜
東京バレエ団
東京文化会館 大ホール(東京都)
2009/11/21 (土) ~ 2009/11/21 (土)公演終了
満足度★★★
華やかな踊りと音楽
年末になると上演が増えるバレエの「くるみ割り人形」。まだ11月の下旬だけど、もう年末といえばいえないこともない。物語がクリスマス時分の話なので年末に上演されるようになったらしい。
クラシック音楽の世界で、ベートーベンの第九が年末に盛んに演奏されるのは日本だけのことだが、バレエのくるみ割り人形は海外でも年末によく上演されると、専門家のえらい先生が書いていたのを読んだことがある。
この作品はチャイコフスキーの音楽がなによりも魅力的で、バレエの振付家なら誰でも自分流に振付をしたくなるのではないだろうか。実際、いろんな振付家によるいろんな版が存在する。
私がこれまでに見たのはスターダンサーズ・バレエ団のピーター・ライト版、新国立劇場バレエ団のワイノーネン版、東京バレエ団のモーリス・ベジャール版、そして小林紀子バレエシアターの小林版。ついでにいえば、イデビアン・クルーの井手茂太版もある。
演劇に例えれば、チャイコフスキーの音楽がいわば古典の戯曲で、さまざまな振付が芝居の演出に相当するのではないだろうか。
今回見た東京バレエ団のはワイノーネン版。
話の内容は主人公であるクララがクリスマスイブに見た夢の世界を描いたもの。他の版ではクララは単に物語の案内役で彼女自身はそれほど踊らないのだが、ワイノーネン版では物語だけでなく踊りの面でも彼女がメインになる。
若手を起用するマイキャスト公演で主役を演じるのは佐伯知香。東京バレエ団の公演は何度か見ているから彼女を見るのもこれが初めてではないはずだが、やはりこうやって主役に抜擢されると見る側の注目度もちがってくる。今回は座席が2列目と近かったこともあり、彼女の顔もしっかりと認識した。
体はけっこう小柄。なんとなく新国立劇場バレエ団の小野絢子に似ている気がする。細くて長い腕の使い方がとてもしなやか。前半の少女クララの役にはまさにぴったりだった。
ワイノーネン版の場合、他の版では金平糖の精として後半に登場するお姫様キャラクターも少女クララが担当するわけで、その辺の演じ分けというか、踊り分けがむずかしいのではないかと思った。
前半の1時間でドラマは終了し、後半の1時間はいわばダンス・ショーになる。耳なじみのある音楽が続く後半の楽しさはやはり格別。中国の踊りと前半のコロンビーヌ役の岸本夏未、ロシアの踊りの田中結子、フランスの踊りの村上美香らも印象に残る。

光の中の小林くん
ファルスシアター
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
園長先生
子供をどうしても入園させたい親と笑顔の裏に何かありそうな園長先生との滑稽なやりとりを笑い飛ばすのと思ったら、大切なものを守るためになり振り構わない人々の中にある大きな慈愛(←特に園長先生)に感動しながら終わる作品でした。何度も再演されるのには意味がありました。

エリカな人々
東京マハロ
萬劇場(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
ジーンときました!!!
この不況下で、450円のコーヒーを毎日飲む人がいるもんか!
円城寺のことも、そんなの分かるやろ!
って思いながらも、ジーンときました!!!

ジェネラルテープレコーダー
あひるなんちゃら
「劇」小劇場(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★
謎
どこかとぼけたゆる〜い笑いを楽しみましたが、劇団名の「なんちゃら」が謎、犯罪行為が何なのか謎。真意を理解するには、あと3回くらい見なきゃいけなさそうです。最後に流れた劇団のテーマ曲はGS風でカッチョ良かったです----これは確かに言える。

華々しき一族/お婿さんの学校
ハイリンド
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
太鼓判
安心して太鼓判を押せる作品です。椿組の外波山文明さんもお越しでした。
一作品目が『華々しき一族』。家族と居候が織り成す感情模様。古くさてセレブリティな言葉満載。昼メロから泥臭さを取ったような感じ。
枝元さんがクスリと笑わせてくれます。
二作品目が『お婿さんの学校』
伊原さん演じる男スガナレルのお脳天気さが可笑しいコメディ。
古典の雰囲気を感じさせません
明日(11/23)が千秋楽となっていますが、これはお勧めです。
当日券が出ると思います。不安な方は劇場にお問い合わせください。
制作の代表者は石川はるか さんです。

ストイックだよ全員集合!
Theatre劇団子
ザムザ阿佐谷(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★
まぁまぁかな
初劇団子でしたが、あまり新鮮味を感じられなかったです。似たような作風を目にしすぎているのかもしれません。もっと深い人間描写を見たかったな~。今後の作品に期待したいです。

アワード
ZIPANGU Stage
シアターサンモール(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★
そつなくまとまって
もっぱらサンモールスタジオの方での観劇が多く、シアターサンモール
に入ったのは初めて。なかなか良い劇場ですね。本作の雰囲気とも
合っていました。パンフレットの配役表に目を通すと、登場人物全員が
小説家の苗字。文学賞物だからと言えばそうだけれど、作家の役以外は
普通の苗字でもよかったのでは。文学にこだわりたいなら、作家以外は小説の題名にちなむ姓にすればよいのに、なんて考えていました。というのも、
文学賞物の小説「大いなる助走」は、登場人物も実在作家をデフォルメしたような性格づけになっているから名前の酷似も面白かったが、この芝居は文壇をそこまで活写した作品ではないからだ。
コメディーとしては大きな欠点もなく、いちおう文学についても語られているし、
面白かったです。でも、あまり感情移入できなかったので☆4つ。

マグズサムズのジャングル・ブギー
マグズサムズ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

拝啓、絶望殿
ペテカン
駅前劇場(東京都)
2009/11/06 (金) ~ 2009/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★
本田誠人の父親となった喜びや実感
主人公(と言えるのか?)の妻が分娩室に入ってからの6時間ほどの産科病棟ロビーでの出来事をスケッチ集風に描いたもので、本田誠人の父親となった喜びや実感が「戯画化」という照れ隠しでは隠しきれず、これでもかと言わんばかりにあふれ出て、優しさとあたたかさがテンコ盛り…みたいな。
ま、それもそのハズ、子供が生まれた後に帰京する飛行機の中で構想ができたそうで…。
また、主人公のモノローグの語り口やタイトルから倉本聰作品も連想。
印象的だったキャラは若いのに実は4人目、な元ヤン夫婦。ベタ気味な言葉使いと共に強烈で、看護士コンビとともに名コメディリリーフぶり?
一方、事故で妻(と生まれる直前の子供)を亡くした(と後半で明かされる)男は全体の中で異質。敢えて湿っぽくしたりしないで、全部ほのぼの系でまとめた方が良くはなかったか?
総じて満足ながら、95分という上演時間に加えてエピソードの積み重ねというスタイルから、若干の喰い足りなさがなき西も非ず。

いらない里
ホチキス
吉祥寺シアター(東京都)
2009/11/07 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了
満足度★★★★
宇宙規模の壮大なナンセンスぶり
埼玉のド田舎から「そろばんアイドル」としてデビューするため上京したもののなかずとばずで、その後コストカッターとして働くも経費削減のためにクビにされ帰郷した主人公が巻き込まれる地元の再開発騒動…なおハナシ。
「鴻池」の正体にしても「抜け殻殺人事件」の真相にしてもバレバレな上に、クライマックスも「地球の危機」系SFではコテコテの古典的なネタであるにも関わらず「温故知新」と言うべきか、古着を新たなセンスで仕立て直したファッションの如く斬新。
環境問題に絡めて「地球は汚染しすぎているので宇宙から抹殺」なんてのはありがちだが「収支計算(どういう基準だよ!(笑))をすると赤字だから」などという宇宙規模の壮大なナンセンスぶりには脱帽。
さらに「愛」さえ出せば何とかなるという確信犯的なチカラ技の解決までされたんじゃあもう「恐れ入りましたっっ!!!」とひれ伏すしかない、みたいな?(笑)
また、終盤で明かされる物語全体の根幹を成す部分が、序盤で出てきた比較的身近なネタと奇しくもカブるところに北野ひろしの『沈黙の自治会』も連想。
あと、オープニングとエンディングの「四季かっっ!!!」なミュージカル風のパートも楽しかったなぁ。

黴と鉄道
地球割project
pit北/区域(東京都)
2009/10/29 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了
満足度★★★
装置は使わずにロープ4本のみ
B兵器的な黴によって壊滅的な被害を受けた町を描いたもので内容はワカり辛かったものの、表現方法が非常に面白い。
いろんな催しがあるイベントの中の1作ということもあり装置は使わずにロープ4本のみであれやこれやを時に具体的に(例えば冒頭で十字路だったのが十字架になったりとか、最後はハンギングロープだったりとか)時に抽象的に見せるスタイル。
まっすぐに置いたロープに縦の波を送るなんて「あぁ、そういえば子供の頃やったっけ」なんて懐かしかったなぁ。

アーティシャフト2009
アーティシャフト
pit北/区域(東京都)
2009/10/29 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了
満足度★★★★
『モギ裁判』発汗トリコロール
父親を殺害したとされる青年(少年?)の審理、事前に観客参加型との情報を得ており、前説気味のパートで演者と目が合った時点で「キターーー!」みたいな(笑)。予想通り裁判員(6人)を観客の中から選ぶというもので、舞台上で観ることに。
検事、弁護士、裁判長は役者が演じ、被告は「精神的動揺により口がきけなくなった」という設定のもとに人形(全身真っ黒のマネキンっぽいもの)を使うアイデアにまずは感心。
さらに、被告の日記の再現シーンで検事、弁護士それぞれが人形のメガネをかけて被告役を演ずるのに「ヤるなぁ」と。
あと検察側、弁護側の主張のたびにコロコロ態度を変えるハイテンションな裁判長も印象的。

華々しき一族/お婿さんの学校
ハイリンド
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
楽しめました
全く違う印象の作品2本でしたが、どちらもセリフのやり取りが巧妙で、ぐいぐい引き込まれていきました。
セットがかわいくて、なんだか心が和みました。

アワード
ZIPANGU Stage
シアターサンモール(東京都)
2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
えーーーっ!!
うそ~~
想像以上のドタバタに、心の中で叫んでました。
それぞれのキャラクターも強烈で、いっぱい笑いました。ホント楽しかったので、ぜひ再演してほしいな~と思いました。

東京裁判
パラドックス定数
pit北/区域(東京都)
2009/11/13 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
満足度★★★★
要集中力
初見です。
評判がよいので傍聴席にて拝見しました。
(上は椅子だしゆったりしてます)
内容が東京裁判なだけにお客さんが年配の方が多かったような??
A級戦犯が裁かれたんだよな、くらいの知識しかなかったもので
ついていけるかな?と不安になりつつも、大変興味深く観ることができました。
言葉を追うのに集中力がいりました。若干裁判の山場がみえにくかったです。でも日本人ですね、怒りや悲しみが同調しました。
完全に骨抜きされている世代ですが、
育ちが某米軍基地近くのため
おもいやり予算で彼らが贅沢に暮らしているのを見て、
腹立たしく感じていたことを思い出しました…。