
はちみつ
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/09/23 (水) ~ 2009/09/28 (月)公演終了
満足度★★★★
愚かな働きばち
盲目な愛の話。
愛する相手からは愛をまっとうに受けられないと分かりつつも、のめり込んで自滅するはちみつ屋店員ふたり。
短い時間に良くまとまった物語で、それぞれのキャラが立っているため見ていて入り込みやすいし、主役ふたりの愚かな行動と分かっていても止められない姿が分かるような、痛いような感じで見ていて気持ちを揺さぶられるのでした。

怪説 三億円事件
554(ゴゴヨン)
d-倉庫(東京都)
2009/09/19 (土) ~ 2009/09/23 (水)公演終了
満足度★★★
縁あって観劇
3億円事件をベースにした、現在と過去がクロスオーバーするストーリー。ミステリー要素に満ち、「本来ありえない結論」を堂々とするあたりに清涼感。

フェルマータ
LETUBO(ルツボ)
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2009/09/17 (木) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★
「似て非なるもの」感が面白い
長堀博士の脚本を赤堤ビンケ(未見)の鈴木優之が演出するという企画、藤原主宰が当日パンフで語っていらっしゃる「非日常の原作をもとに日常芝居がやりたい」という今回の狙い、まさにその通り、な感じ。
それは長堀脚本作品にしてはかつてなく写実的な舞台装置からも予測できたように、確かに長堀ワールドではありながら、本人あるいはSPIRAL MOONの秋葉舞滝子による演出とはまた違った…どころか全く違ったと言っても過言ではない仕上がりになっていて、この「似て非なるもの」感が非常に面白い。
さらに長堀風恋愛論にもなっていて、恋愛のかけひきを語る女性がいたり、心変わり(とはちょっと違うか?)による別れの辛さ・切なさが語られていたり、そんなところも面白い。
後から聞いたところによれば、書き下ろしの脚本にかなり演出で手が入ったそうなので、オリジナルの脚本を本人あるいは秋葉演出で観てみたい気もして…。

はちみつ
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/09/23 (水) ~ 2009/09/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
想う側の必然が伝わって
物語はとてもわかりやすいのですが、
想う者の熱に
愚かさをがっつり凌駕するだけの必然があって。
その強く逃げられないようなテイストに
時間を忘れて見入ってしまいました。
終幕前のシーンからやってくる、
どこか醒めているのにぬぐいきれないような感覚が
ゆっくりと深く心に残って。
前回公演とは色の違った、
しかし前回同様に
強い印象の残る作品でありました。

コテンパン・ラリー
ヨーロッパ企画
元・立誠小学校(京都府)
2009/09/26 (土) ~ 2009/09/28 (月)公演終了

白雪姫と七人のム・フ・フ・・・
SPPTテエイパーズハウス
あうるすぽっと(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
満足度★★★
盛り沢山なコメディ
昨年の池袋演劇祭グランプリ作品だということで観劇。
新宿2丁目のおかまクラブを舞台にした
ヒューマンエンターテイメントコメディ。
転換が多用され、2時間10分も飽きずに観られる。
(暗転の“間”がビミョーな場面もあったが…)
今回は、あうるすぽっとでの公演で、
子役達の堂々とした演技に反し
ハコの大きさに戸惑いながら演っている感の大人の役者達が、
なんとも微笑ましかった。

サヨナラ,JET CULTURE...
THE TRICKTOPS
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2009/09/26 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
夢か現か
21世紀になってますます進む社会のJET化の表現がエクセレント。経済等が停滞してるのに不健康な緊張感が蔓延している様子が、リアリティがありました。でも、そこにエネルギーとアイデアの大半を費やしてしまったようで、他のセッティングに関する描写ももっと欲しかったです。
とはいえ、文明批判の手法にキラリと光るものを確かに感じたので、今後、問題作を発表してどんどん伸びていったもらいたい。
大入り満員すぎて座席がぎゅ〜ぎゅ〜すぎたので、今度は一回り大きな会場でやってください。膝をとじれない大男にはさまれて身動きの取れない2時間は辛かったです。

て
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★
やっぱし、いいですねー
初演を観ていても、我が事のようにのめり込める作品。
劇場も変わったので、演出も変わるのかと予想していましたが
ほぼ原型通りでした。また前回と同じ位置から観ちゃった。
話の構成を知っているだけに、当然新鮮さはなかったですけど
誰に感情移入して観ればいいかを知っていると、より理解が
深まります。独特の間がすごく滑稽なんだけど、泣けてきた。
もう一回観に行きたいなあ

片想い撲滅倶楽部(公演終了・ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/09/10 (木) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
素敵な女性たちのかわいいお話。
赤い糸が見えたらいいのにーみたいな、マンガやドラマにありそうな設定の恋愛ドラマもMUが書くと結局狂ってる。
あと佐々木なふみさんという人は何ですか。何でもできますか。
前回の「JUMON」観た後にこういうの見ると
役者さんってほんとすごいと思う。って完全素人意見ですみません…
今回は最前列だったので、あっち見たりこっち見たり忙しかった!
けど間近で社長のエロい感じががっつり見れたので楽しかったです。
赤い糸が出てなくなってエロい女はエロいのだ。

神様はいない(公演終了・ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/09/10 (木) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
雨の新宿西口
最後やっと物語が動き出した(違う、やっと止まったのかも)ところで暗転になったから一瞬頭が真っ白になった。
外に出たらちょうど雨が降っていて、おかげで胸がもやもやしたまま新宿の街を歩くはめになりました。
あの終わり方はたまんないです。

はちみつ
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/09/23 (水) ~ 2009/09/28 (月)公演終了

パンクック
9-States
OFF OFFシアター(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/09/29 (火)公演終了
満足度★★★★
もう一息 中村太陽さん!
コメディー系では着実に実績を重ねている同劇団、役者さん達ですが、まだちょっと笑いが浅いと感じました。下品なネタは望まないけれど、個性のある14人の役者が立ち振る舞うのであれば、もっと笑いがあって然り・・・だと思う。面白い設定、舞台だったので、是非次回作品はもっと笑わせて欲しいと思います。個人的には、昨年から期待している劇団、作・演出(中村太陽さん)です。 テッド・K

白雪姫と七人のム・フ・フ・・・
SPPTテエイパーズハウス
あうるすぽっと(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
満足度★★★
ホロリと泣けるストーリー
思っていたよりホームドラマよりの印象でした☆
二人のママのあったかい台詞にホロリ。
ただ会場が広くて、台詞が届くのにタイムラグがあったため、
笑いどころにすぐ反応できないのが惜しいところ。
もう少し小さめの劇場で見たかったなぁ・・☆

国士無双!!※ただしイケメンに限る。
劇団Please Mr.Maverick
シアターシャイン(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
うんとぉ・・・・・
なんだか、大変そうでした・・・
あの劇場、もう少し奥行きがあればね・・・・・
機材のトラブルもあったようで・・・・
残りのステージが無事に終わりますように!!!
みなさんがんばれ♪

Parallel LOVE
劇団PEOPLE PURPLE
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2009/09/18 (金) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
続編ですが
「ENDLESS TRIP」という作品の続編ですが前作を観ていなくても楽しめる作品となっていましたが知っているとさらに楽しめると思います。

パンクック
9-States
OFF OFFシアター(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/09/29 (火)公演終了
満足度★★★
季節外れの海の家
なぜ、今なんだろ?と考えた。秋に海の家ってww・・。
アルバイトをしに集まった海の家での出来事。
以下はネタばれBOXにて。。

白雪姫と七人のム・フ・フ・・・
SPPTテエイパーズハウス
あうるすぽっと(東京都)
2009/09/25 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
上質なハートフルコメディ!
昨年の池袋演劇祭グランプリ受賞作品。スケールを一段大きくして、今回の公演となった。踊りあり笑いあり、素敵なエンターテイメントショーに仕上がっている。
若手とベテランのバランスがよく、2時間10分たっぷりと楽しませてもらった。

『ガンバレ!』
吉日企画
池袋小劇場(東京都)
2009/09/21 (月) ~ 2009/09/23 (水)公演終了

はちみつ
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/09/23 (水) ~ 2009/09/28 (月)公演終了
満足度★★★
本物?
広がりと奥行きを感じさせる立体感のあるセット。開演と同時に客席通路を使って演技が始まるなど、ちょっとワクワク。
内容は、チラシに書いてあるとおり。世間によくある話し。気になったのはそれぞれのエピソードがちょっと大げさ過ぎる表現ではないかな・・・・。
途中、暗転時の効果音が大きすぎて耳が痛かった。反面、ガラス瓶を割るシーンでは音が聞こえなかったりと、SE面で惜しいところがあった。
セットの一部にもなっていた商品(ハチミツ)はすべて本物だったのか?それがず~っと気になった。

twelve
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了
満足度★★★★
ハードな『ワンダフル・ライフ』
気が付くと12のドアがある部屋に見ず知らずの面々と閉じ込められその日そこに来るまでの記憶がない12人の人々、一方、トラックの横転事故により負傷者が次々に運び込まれる救急救命センター…という状況から始まる物語、タイトルやチラシその他の事前情報から是枝裕和監督の『ワンダフル・ライフ』(99年)や劇団四季の『夢から醒めた夢』系統かと思いきや、一言で表現すれば「ハードな『ワンダフル・ライフ』」あるいは「裏『ワンダフル・ライフ』」といったところ?
そもそもが事故死だし、中には事故現場にいながらも実は絞殺されていたことが判明する者もいるし、それ以外でも違法行為がいくつか絡んでいて、サスペンスフル。(=コレはコレでアリ、どころか面白くて引き込まれる)
また、部屋の中の12人が順にドアをキーとして取り戻す記憶がジグソーパズルのピースのように組み合わさって、やがてそれぞれのつながりも見え始めるスタイル、最後の1ピースがピタリとハマって終わるのかと思ったら、確かにそうではあるけれど、むしろ根気強く並べてきたドミノの牌が様々な模様を描きながら次々と(というよりは一気に?)倒れて行くような感覚でワクワク。
そうして迎える結末は哀しみの中にちょとだけハートフルな部分があり、その配分が絶妙。
さらに「半円」以上「C」未満の上部照明(序盤の赤色灯も美しい)やフレームのみで表現した(それでも30kgあるそうな)ドアなど舞台美術もまた宣し。