最新の観てきた!クチコミ一覧

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暗闇シークエンス

暗闇シークエンス

赤堤ビンケ

OFF OFFシアター(東京都)

2009/10/28 (水) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★

いろんな距離感
群像劇でもあるのですが、
一人の人物にたいする距離感が
結果的にとてもしっかり表現されていて
その描き方が印象に残りました。

最初の部分には
戸惑うような役者たちの空気があるのですが、
それが後半になると物語の質感にしっかり効いてくる。

終わってみれば人のつながりの感覚が、
細かく伝わってくる作品でありました。

ネタバレBOX

冒頭のシーンはともかく
その後の時間帯は、
観ていてもあまり居心地がよくない。
舞台にいる役者が、空間を作ろうとしているように
思えないというか・・・。

しかし、舞台の人数が増え
シチュエーションが観る者に伝わってくるにつれて
最初のシーンの空気にしっかりとリアリティが感じられるようになるのです。

死んだサークルの友人に対する、一人ずつの距離感が
とても細かく伝わってきて、
その中で、いろんな角度から死んだ友人の一面が浮かんでくる。
しかも、同じような距離感の中で、
生きている人間どおしの、つながりがそれなりにありながら、一方でどこか希薄な空気感がじわっと感じられてくる。
その「じわっ」感が最初からずっと貫かれていることに気がついた瞬間、冒頭の空気に感じたとまどいや平板な感覚が、物語の質感としてすごくヴィヴィドに広がってきて。

しかも、死んだ人間との関係だけではなく、友人や男女の関係の肌触りにもしっかりと実存感があって、観る側がどんどんと取り込まれていきます。

終盤、サークルのメンバーが見ていなかった彼の姿が、他のサークルの人
間や、女性、さらには死んだ友人の父親から、彼らが見ることのなかった人物像が提示されて。

生きていくライブ感の密度のようなものに、役者に加えて作・演出の秀逸を思ったことでした。






渡辺美弥子一人芝居:ある女4

渡辺美弥子一人芝居:ある女4

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/22 (木) ~ 2009/10/22 (木)公演終了

満足度★★★★

友近の芸をもっと芝居寄りにした感覚
10分程度の短編を3編。バーのママ、合コンに臨む女性、店の常連の図々しい老女をそれぞれコミカルにデフォルメしつつ描いてオチまで付けるのは友近の芸をもっと芝居寄りにした感覚で大変楽しい。

KABUKI-ISM其ノ壱「ナイルの死神」

KABUKI-ISM其ノ壱「ナイルの死神」

花組芝居

俳優座劇場(東京都)

2009/10/23 (金) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

美術が
スゴかったです。

Mixinia Vol.1

Mixinia Vol.1

風鈴堂

nakano f(東京都)

2009/10/30 (金) ~ 2009/11/07 (土)公演終了

満足度★★★

「手紙」よりも、頭脳戦のあった心理劇
nakano fは、ちょっと演劇には不向きな部分もありましたが、この作品は、男二人の心理劇であってギャラリー演劇のたのしさを感じました。

暗闇シークエンス

暗闇シークエンス

赤堤ビンケ

OFF OFFシアター(東京都)

2009/10/28 (水) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★

リアル‥
舞台セット、美術、そして役者のセリフや会話の内容ひとつひとつにいたるまで非常にリアル(日常会話的)。特に舞台セットはOFF OFFシアターであれだけ大がかりな立て込みが出来るということに感心!
でも内容的にはちょっと退屈だったかなぁ。逆にリアルにしすぎて演劇的な面白みに欠けるというか‥。

ネタバレBOX

全体的にもの静かなシーンが多くて、逆に隣の「駅前劇場」の音のほうがよく聞こえるくらい(ちょっと大げさ?)。実際かなり音漏れがしていたので、役者には気の毒だった。
甲賀の七忍

甲賀の七忍

劇団三年物語

ザ・ポケット(東京都)

2009/10/24 (土) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★

観てきました。
友人が出演していたので観てきました。
以前にも一度観させていただいた事があります。
久々に若者(の為)の芝居を観ました。

ネタバレBOX

このテの劇団のやる笑いのワンパターンさ・強引さに多少食傷気味だったので、覚悟して行きましたが。やっぱり笑えませんでした。
残念。
smallworld'send

smallworld'send

時間堂

王子スタジオ1(東京都)

2009/10/21 (水) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

4時間は苦にはならず
休憩時間ごとの気遣いが嬉しく、その休憩が逆にフェスティバル感生んでいる。内容の感想はブログに記載。ガラスの会場だから、寒がりさんは防寒対策に注意すると、ますますのんびり楽しめるよ。

リフラブレイン

リフラブレイン

MCR

駅前劇場(東京都)

2009/10/29 (木) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★

不幸のどん底を笑い飛ばし、愛でる
 「CoRich舞台芸術まつり!2009春」にてグランプリを受賞した『シド・アンドウ・ナンシー』に続き、駅前劇場で対面客席でした。どの席でも見やすいようにとの配慮を徹底されているようです(駅前劇場は比較的に天井が低いので)。上演時間は約1時間40分。

 ある姉弟の最も多感な時期(10~20代)のさまざまな事件を、笑いをふんだんに交えながらも、シビアな視点から描く悲喜劇でした。相当なひねくれ者だと自認している私ですが、やはりMCRではかなり無防備に笑わせてもらえます。

 舞台上で役者さんが大きな声を出して元気に動き回っていても、弱いからこそこぼれ出てしまう憎まれ口や、笑顔の下に隠れたSOSの悲鳴が伝わって来て、繊細に震える人間の感情を味わうことができました。

 来年3月の次回公演について↓、出演者オーディションが行われます。応募〆切は11/30。
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=12681

ネタバレBOX

 私は劇場入り口に近い側の客席でした(全席指定)。舞台の上下(かみしも)にはベッドが1つずつあり、上下両方の壁際には包帯に巻かれた街灯が立っています。舞台中央にはイスやテーブルとして使われるボックスが数個。つまり左右対称の舞台美術でした。

 10代の時に両親に捨てられた姉と弟。姉のつくる不味いパンとミルクセーキ(水にガムシロとミルクを入れたもの)を食べながら、2人でおしゃべりするのが弟にとっては一番の幸せでした。でも両親が死んだことをつきとめた姉は、学校を辞めて働くことに。
 姉が借りた借金を返すために工場で重労働をしたり、姉のせいで傷害事件を起こしてしまい刑務所に入ったり。弟は姉に振り回され続けます。でも2人がとても不器用な愛情でつながっているのが可愛らしい。

 姉弟が極貧の生活をしていた時、両親は田舎でこっそり農業をして生きていました。2人は姉に居場所を突き止められた時、とっさに車で逃走し、タイヤがぬかるみでスリップして車ごと電柱にぶつかって死んだのでした。つまり間接的とはいえ、姉が両親を殺してしまったのです。その事実が露呈してから、姉と弟の関係に初めて本格的な亀裂が入ります。刑務所の面会室での決別の瞬間が、一番胸にぐっときました。

 別れても出会って、また別れても、また出会ってしまう2人。恋人同士じゃなくて幼いころからずっと一緒に暮らしてきた姉と弟だから、疑問を感じたりせず、すっと心に入ってきたのだと思います。自分と同じ文化を共有している人って、そうはいないんですよね。

 転換中は薄明かりが点いており、暗転は極力少なくしているようでした。転換後は前の場面から2年経っているという時間の進み方が、素早い転換のリズムと合っていて心地よかったです。音楽も軽やかでした。
 姉役の石澤美和さんと弟役の櫻井智也さんは頻繁に衣裳を替えていて、時間の経過がわかりやすかったですね。特に櫻井さんの上着(トップスっていうのかな)がカラフルで素敵でした。

 役者さんの演技については、全体的に前作の方が隙がなかったように思いました。オーディションで選抜された方が出演する次回公演に、また期待します。
リフラブレイン

リフラブレイン

MCR

駅前劇場(東京都)

2009/10/29 (木) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

流石、MCR。
今、誰に聞かれても安心して推薦出来る、数少ない劇団の一つである。
グランプリ受賞作ということもあり、期待も大きかったが、期待以上の舞台を見せてもらった気がする。

泣きたいくらいなのに、笑わされ、笑えば笑うほど、切なくなる。
それをこれだけ絶妙なバランスで仕上げる桜井氏の技量には、脱帽である。

痺れるような感動がまだしばらくは残りそうだ。

ネタバレBOX

生きるとは、なんと居心地が悪いものなのか。
その居心地の悪さの、なんと愛すべきものなのか。
桜井氏によって言葉にされた哲学たちに、後頭部をスパーンと切り落とされたような衝撃があった。
姉と弟の不器用な生き様は、今日を不器用に生きている観客たちに、明日をまた不器用に生きるよすがを与えてくれる。
リフラブレイン

リフラブレイン

MCR

駅前劇場(東京都)

2009/10/29 (木) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

ラブ・リフレインか?
さりげなくゆる〜く笑わせる匙加減が絶妙でした。幕が変わる所で流れた昔のビートグループの音楽も良かった。

ネタバレBOX

タイトルの意味は劇中ではっきり語られてはいませんでしたが(と思います)、不運が重なって結局はヤクザに身を落とす主人公が、最後に再びお姉さんとパンをかじる最初のシーンに戻ることから、「ラブ・リフレイン」でしょうか?
百年後の蝶々

百年後の蝶々

桃色バカンス

TACCS1179(東京都)

2009/10/29 (木) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★

記憶の断片
現在、過去の話がミニコントのようで面白い。ただ観終った後はそこばかりが印象に残り本筋が何の話だったんだろう?。そんな感じ。

ネタバレBOX

良夫のキャラは凄いなあ。初めは引いたけど・・・慣れって怖い。
ショパロヴィッチ巡業劇団(公演日程が変更になりました)

ショパロヴィッチ巡業劇団(公演日程が変更になりました)

劇団黒テント

イワト劇場(東京都)

2009/10/14 (水) ~ 2009/10/22 (木)公演終了

満足度★★★★

力作!
セルビアに行ったことはないが、なんとなく情景が思い浮かんだ。出演者の個性も生かされていたし、それぞれが楽器を演奏するなど、なかなか楽しめる内容だった。本物の水が出て、それで洗濯をするなど、リアルに水を利用した演出にはビックリ。洗濯の水を捨てるところまで舞台上で再現するなんて・・・・・、今まで見たことない!

八百屋の倉庫で。

八百屋の倉庫で。

ウワサノ…

こった創作空間(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★

ま、おもしろかった。
前半はちょっとありきたりで退屈だったが、後半はそれなりに楽しめた。途中で、「ここまでしかできていないんで終わりです」といって全員がステージに現れたときは、ほんとにここで終わりか、と思った。あの演出はビックリ!!
ギターを弾く場面はなんとなく和めてよい、と思う。

甲賀の七忍

甲賀の七忍

劇団三年物語

ザ・ポケット(東京都)

2009/10/24 (土) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★

みてきました
今回もかなり人気のようです。
観に行った回は席が埋まっていたように見えました。

ネタバレBOX

この劇団の芝居がとても好きなのですが、今回は若干あっさりしていたような気もします。
時間の問題もあるのでしょうか。
いつもは休憩をとってたっぷりみせていますが、今回は1時間45分程度と短め。
短い芝居の方が好きではありますが、三年物語に関して言えば多少長くてもよいような気がします。


甲賀対甲賀という図式ですし、村から出る、という小さなお話ではあったのかなと。兄妹の話をもう少しみてみたかったです。
役者さんは若い方が多かったような気がします。そういった点での違いもあるのかもしれません。
河崎さんが出ていないのがとても残念でした。


そうはいっても、相変わらずテンポは早く軽快で、声を出して笑えるシーンも多く、見ていて楽しい部分もありました。
佐藤さんの殺陣はとても速く見応えがあります。


やはり観に行きたい劇団。
次回も期待しています。
プレイバック Part3

プレイバック Part3

劇団チャリT企画

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/10/30 (金) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

超一級茶番劇、お見事です!
最近、作者の手腕自慢的な、辻褄の合わないオチのついた芝居に出会うことが多く、ちょっと食傷気味のところへ、凄い作劇術のこの芝居に出会い、再び元気100倍!  演劇好きで良かったと思わせられた、傑作茶番劇でした。

楢原さん、相当、博識な方とお見受けしますが、その見識ぶりをさりげないユーモアセンスで味付けして、舞台に乗せる手腕が、見事! 半世紀に及ぶ観劇歴の私でも、完全に、してやられました。

相変わらず、この劇団、役者さんが、誰も彼も、素晴らしいし、今現在の、私の今年度ベスト1の舞台かもしれません。

たぶん、この劇団、近い将来、小劇場の雄になると、期待大です。

ただ、カセットテープ、もう少し古びた感があった方がリアルだったかも。

台詞に、百恵ちゃんの歌の歌詞やタイトルが隠されているのも、一興でした。

マハラジャモード

マハラジャモード

*pnish*

サンシャイン劇場(東京都)

2009/10/29 (木) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★

た、た、楽しい!(^0^)
31日はハロウィンということもあって「出演者から観客にお菓子が手渡される。」なんて情報が飛び交った為か、満席状態。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ああ、今年のハロウィンも一人かぁ・・、なんてさっびしい思いもつかの間、*pnish*に出演する永山たかしのファンだという彼女と一緒に観劇。まあ、この際女でもいいわけよね、一人じゃなければ!笑

*pnish*ユニットのメンバー佐野大樹・森山栄治・鷲尾昇・土屋裕一の存在感は流石!そんでもって仮面劇団座長役の小手伸也と同劇団主宰役の森山との絡みが最高!とにかくゆるくて楽しい!かつて小劇団だった頃の笑ネタも盛り込みワタクシ、ハマル!笑

物語は祠に閉じ込めたニガンダという魔物が復活してしまい、城主に乗り移り国を滅ぼそうと企む。全てはニガンダ一族の新たなる繁栄の為に闇の世界を復活させる目的があったのだった。これを食い止めようともがく城主の弟・シヴァらが奮闘する。この戦いに巻き込まれてしまった仮面劇団が一手に笑いを担当する。「演劇の99%は愛で出来てる。残りの1%はお前が探すんだ、舞台でなっ。」とか「自分たちは相手が権力者だと知っても態度を翻したりしない。」と言って土下座したりとか、演技の小細工がベタだけれども、何故かオカシイ。(^0^)

最後はめでたしめでたしで終わるのだが、きちんとハロウィンの手渡しもあって、実に楽しい一日でした。芝居とは関係ないけれど、街のあちこちで演じる大道芸人も多かったりして一日中遊べた日だった(^0^)

十二夜

十二夜

Studio Life(劇団スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

ライフファンのための
祭典のような御芝居でしたあ!

ファンタスマゴリア

ファンタスマゴリア

少年社中

座・高円寺1(東京都)

2009/10/28 (水) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

世界観好きでした
社中さんは私の中ではコンスタントに観ています

やはり謎解きものはいい
鳥肌が立つ快感を何度も感じられました


衣装がいつも大好きなのですが
もちろん期待を裏切らない!
デザインセンス 色づかい 素材の選び方
(専門的なものを学んでいない人間が言うのもなんですが・・・)
この世界観がキレイで好きでした

ただ
劇場が開放的だったのか
天井が高かったからか
舞台上で役者が放出する熱というものを
閉じ込めておくのが難しい感じがしました

そのためかセリフが時に聞き取れないときはちょっと集中力が切れてしまいました

客席も問題かも・・・
誰かが動いただけで自分の方まで結構揺れました
それで入り込めなかったのもあるかと思います

クロノズ in 覚王山参道ミュージアム/長者町

クロノズ in 覚王山参道ミュージアム/長者町

あいちトリエンナーレ2010実行委員会

覚王山参道ミュージアム会場(愛知県)

2009/10/31 (土) ~ 2009/10/31 (土)公演終了

ちらっと。
こっちもちらっと見ただけ。
チンドン屋に混じって歩いていただけやった。
なんのこっちゃ。

黴と鉄道

黴と鉄道

地球割project

pit北/区域(東京都)

2009/10/29 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

「風の谷のナウシカ」のフカイを連想す
とある町の化学者と黴と近くにいた人たちの目線で観ると解り易い。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

舞台のセットは何もない。セットを作ることが出来ない空間だからだ。今回の催しがセットを許さない。そこで高橋は白いロープを使って、キャストの4コマの立ち位置や汽車の車輪、線路、縛りに見立てて演出する。相変わらず上手い。そうして意外にも高橋の役者としての演技力にも圧倒された。あんなに上手かったんだね。笑

物語は平和だった町が戦争の被害を受けて爆発した。それによって発生した雪黴が町を覆い尽くし、その日を境に町は力を失いフカイの町となる。化学者たちはこの状況を何とかするべく雪黴を排除する為に研究を重ねるが、この化学者・きのえ君をとりまく3人の人間関係の描写が面白い。

一方で爆発によって視力を失った鉄道職員と先輩鉄道員の絡みも面白い。視力を失った鉄道職員は町の人々が最後の一人まで乗り終えるまで職務を全うするが、先輩鉄道員は「人を呼んでくる」と詭弁を吐きながら、さっさと逃げる。こういう人間の闇の部分の描写は相変わらず上手い。

雪黴を排除する力を持つのはきのこだが、雪黴はきのこから遠ざかりながらも勢力を増して一つのコロニーを作り出す。ここでの雪黴の擬音を発するような言葉(音)が異次元の世界を思わせる。「ムーミン」に登場する白いニョロニョロのような言葉(音)だ。笑

やがて世界は雨が降り注ぎ一人のぼうやが生まれる。ぼうやには今は亡き母親の声が聞こえ、自分たち一族の先祖が世界を支配していた事柄や、きのこという化け物の話を伝え、自分の仲間を探すべく旅をするようにと、教える。

そこに、きのこが現れ友達のふりをしてぼうやの仲間がいる場所まで誘導させる。ぼうやを利用して雪黴を排除しようとしたのだ。それでもぼうやは「君も僕の仲間だよ」と言いながら死んでしまう。きのこはぼうやの心にふれて号泣するが、やがて雨が降ってぼうやはまた生まれる。目の前にいるきのこに「あなたは僕のお母さんですか?」「そうだよ。君のお母さんだよ」と目を光らせながらにやりと悪魔のような笑いでぼうやを見つめる。歴史は繰り返されるのだ。

ぼうやが鉄道職員にだだをコネながら鉄の道を進んでいくシーンは、キャストのキャラだろうか?それともこういう演出だったのか、ちょっとセリフが幼稚に思えたものの、まあ、年端もいかないぼうやという設定だから仕方がないのかも知れない。

きのえ君をとりまく場面は面白かったし、こずるい先輩鉄道員の言動も絶妙だった。キャストは4人だったがそれぞれの役割をきちんとこなして、素晴らしい舞台だったと思う。何よりも二人の女優が自分たちを綺麗に見せようなんて露ほども思ってなくて演技力で勝負したのがこの舞台の醍醐味だ。

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