最新の観てきた!クチコミ一覧

167541-167560件 / 190064件中
時間泥棒

時間泥棒

たすいち

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度★★

初、本公演。
約100分、時間を盗られること無く楽しく共有できたかと思います。柴田ヂュンさん、三輪友美さん好演。

新橋演舞場 花形歌舞伎

新橋演舞場 花形歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2009/11/01 (日) ~ 2009/11/25 (水)公演終了

満足度★★★★

夜の部見てきました
「三人吉三巴白波」の通し。
最初はあんまりよくわからなくて、睡魔が。
休憩はさんでからはがぜん面白くなって引き込まれました。

「鬼揃紅葉狩」。
こちらは、きれいで動きがあって、三味線も面白くて、いいもの見せてもらった満足感がいっぱいです。

生きてるものか【新作】

生きてるものか【新作】

五反田団

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

五反田団、初見でした。
先にこちら「生きてるものか」を観ました。こちらの方がより好きですね。前田さん、桝野さんのやりとりは笑いました。

ジェネラルテープレコーダー

ジェネラルテープレコーダー

あひるなんちゃら

「劇」小劇場(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

観ました。脱力~。
B面観ました。これがなんちゃらの世界!脱力~

ピアノピア

ピアノピア

インパラプレパラート

ザ・ポケット(東京都)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

5感+6感で
感じるかんじの作品でした。ピアノ、いやされるよー。はじめのほう、どんどん進んでったので、ついていけるかしんぱいになったけど、全然平気でした。幸せになれない女の1人として、3回泣きました(笑)

ネタバレBOX

最後、家族がでてきたと思ったら、お父さんが「まいうー」の太った人だったから、おもしろかった。
華々しき一族/お婿さんの学校

華々しき一族/お婿さんの学校

ハイリンド

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

役者、演出の力量
森本薫、モリエールのいわば古典を、見事に、現代でも通じる舞台に昇華させた演出家および、演出家の意図を汲み取り演じた俳優の好演に拍手。
おかしみを全編に湛えたモリエール作品もおもしろいが、一瞬も気の抜けない、せりふの応酬が続く森本作品が秀逸。両作とも、「行き違い」を見事に活かしきった舞台であった。

動員挿話【公演終了!ありがとうございました】

動員挿話【公演終了!ありがとうございました】

サラダボール

アトリエ春風舎(東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/11/25 (水)公演終了

満足度★★★★

ピンとくる動員挿話
当日パンフにも書いてありましたが、(自分を含め)戦争を体験してない世代にとって、とてもわかりやすい動員挿話になってました。

早めに行って最前列に座ったほうが、何かと楽しいかもしれません。
最前列に座れなかったので満足度-1(笑)

ネタバレBOX

 原作にはないオリジナルの場面がいくつかあります。まあコントなんですが、原作の世界をうまく補完してたんじゃないかと思います。

 大西嬢のシリアスな芝居、初めて見ました。
海をゆく者 The Seafarer by CONOR McPHERSON

海をゆく者 The Seafarer by CONOR McPHERSON

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/11/14 (土) ~ 2009/12/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

先入観で観逃したら損です
アイルランド、ダブリン北部の海沿いのさびれた町の古びた家が舞台。
50代の演技派男優5人だけの翻訳劇というと、あまりにも地味で敬遠して
しまいがち。事実、観客動員は苦戦しているらしく、リピーター割引を呼び
かけたり、PPTの回数も増やしている。
でも、先入観で観逃したら損だと思う。
重厚だけど、決して重苦しくはないクリスマスらしい作品。
5人の俳優のチームワークも良く、退屈するのではというのは杞憂に終わり、
自分も同世代ですが、羨望すら感じました。
「よくぞ、この作品を選び、配役を実現してくれました」と感謝の気持ちで一杯。時間が許せば、もう一度観てみたいほどです。
詳しくはネタバレで。

ネタバレBOX

目が不自由でわがままいっぱいに1人で暮らす飲んだくれの老いた兄リチャード(吉田鋼太郎)の面倒を見るため、長く家を離れていた弟シャーキー(平田満)が帰って来た。彼はアル中で禁酒している。2人の家には気が優しいが、飲み汚く、恐妻家のアイヴァン(浅野和之)が出入りしている。クリスマス・イヴの夜に、シャーキーの元恋人の現在の恋人ニッキー(大谷亮介)が身奇麗な紳士風のよそ者ロック・ハート(小日向文世)を連れてやってくる。シャーキーは恋人の一件からニッキーには好感が持てず、毛嫌いしていた。しかも、ハートはシャーキーの忌まわしい過去をなぜか知っており、シャーキーもこの男にどこか見覚えがあった。5人の男はポーカーに興じ、時に辛らつに語りあいながら、世は更けていった。シャーキーは自分の命を賭けた大勝負に出るが・・・。
ロック・ハートは人間の姿を借りた「悪魔」という解釈らしく、アイルランド人に
対比する英国人風に描かれているのだそうだ。
リチャード役の吉田は膨大なセリフと大胆なアクションをこなし、強烈な印象を残す。身の回りのことが思うようにできない苛立ちと加齢で増す気短さがよく伝わってきた。眠っている間に眼鏡を失くしたために動きに不自由さがある浅野は少年のようにかわいらしく、大谷のニッキーは年がいってからも恋人ができるような男のもつセクシーさがある。小日向は、にこやかな柔和な顔の裏に残酷さがひそむ。以前、インタビューで「こにこしていい人そうに見えて、実は邪悪という役を演じてみたい」と答えていたから、まさに念願の役を得たと言えよう。
クリスマスプレゼントを送ってくれた女性からの手紙に目を通していたシャーキーが差し込んだ朝日に振り向くと、階段の脇の壁の聖母マリアの絵画が浮かび上がる幕切れが素晴らしい。
俳優各自の動きについては演出の栗山民也がかなり細かく指示を出したとかで、実に自然に動いてみせる俳優を見ているだけでも見事な芝居だ。年をとっても喧嘩ができる友だちが傍にいて、自分を思いやってクリスマスプレゼントをくれる人がいる生活っていいなあ、と思えました。
占いホテル

占いホテル

劇団あおきりみかん

テレピアホール(愛知県)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★

レビュー!?
ネットで“あおきりみかん”を検索すると 
「以前と比べ大きく変わった」 
という発言を度々見かける 
 
変わったからどうなのかと言えば 
思った以上に否定派が多いような… 
 
 
ボクの場合 
『「ギャル~閉じません~』以降しか観ていないので 
それ以前がどういう作風だったのかよくわからない 
 
DVDで何作かは観たけれど 
生で観るとのは感覚が違うだろうしね 
 
ちなみに『「ギャル~閉じません~』は 
“あおきり”初となる外部作家(松木麻里子)の作品 
 
したがって 
ボクが生で観た鹿目の作品は 
『パレード旋風が巻き起こる時』からってこと 
 
だから 
「変わった」
と言われ始めた以降の
ほんの数本しか観てないわけで… 
 
その作風を素人のボクが言い切るのはかなり失礼
もしくは的外れかもしれないけれど 
一言で言ってしまえば 
あえて答えを出さない作品かな 
 
観る者それぞれが微妙に違う感覚を持ってるんだから  
当然の如く自身で導かなきゃいけない答えは千差万別… 
 
それを 
「不親切」 
「わかり難い」 
と言ってしまえばそれまでなんだけど 
ボクから言わせれば 
それが“あおきり(鹿目)”の面白さなんじゃないかな 
 
 
答えを出さない 
それが答えのような… (『OnYourMark』CHAGEandASKA) 
 
↑なんて歌詞が頭に浮かんだ(;´▽`A 
 
 
複雑な展開に置いていかれないよう頭を回転させつつ 
自身の答えを探りつつ… 
 
確かに  
それはそれで結構忙しいんだけどね(; ̄ー ̄A  
 
 
で 
それが好きか否かと言われれば 
大好き!!です^ω^ 
 
人間の表面と深層心理のギャップを 
チクリ!グサリ!と皮肉りあざ笑いながら 
その憂いに愛おしさを感じさせるような… 
 
そんな“あおきりみかん”が大好きだ~~~!(*・∀<*)
 
 
と 
全くレビューになっちゃいないけれど 
東京公演を控えているから 
今回の作品の内容には触れない方がいいかと… 
   
それでもちょっとだけネタばらし 
 
大掛かりなセットがまさか!という展開に… 
大道具さん大変だったろうな~ 
 
往復ビンタを喰らう新藤(松井真人)の表情が 
素を見ているようで◎ ( ̄m ̄*) 
 
何度か出てくるダンスは 
大きなステージならではの演出かな? 
ついつい
お気に入りの手嶋仁美ばかりを目で追っちゃった(;´▽`A 
 
 
関東の皆さん 
決して観て損はない劇団ですよ~(*・∀<*) 
 
名古屋が誇る“あおきりみかん”
是非とも観てやってください 
 
東京公演 
まだまだ席に余裕があるそうです。。。

ジェネラルテープレコーダー

ジェネラルテープレコーダー

あひるなんちゃら

「劇」小劇場(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

観ました
OK!

ストイックだよ全員集合!

ストイックだよ全員集合!

Theatre劇団子

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

役者さんが放つ魅力
笑えました。終盤、ホロリとさせられるメッセージ性を入れるのがまた良い。
劇団子は役者さんたちのバランスが好きなんです。ドラクエで言えば、戦士から魔法使いから商人から遊び人までパーティー編成自由自在、みたいな。
だけど、ほかの方も投稿されているように、皆が知っているだろう人物のモノマネにその表現力や構成を裂いているのはもったいない気がしました。ネタバレBOXには核心部分のネタバレを書きますので、閲覧注意。

ネタバレBOX

登場人物全てが抱いていたのは、勝ち残る欲求・生きる欲求。こういうメッセージ性、好きです。いまのような先の見えない不景気にあって、打算的な競争や蹴落としよりも、周囲と協調して何かひとつを得ることがどんなに大変か。
死ぬまで自分のやりたいことだけに情熱を注ぎ込めたら、どんなに素敵なことか。日和見的で無感動に過ごす自分の日々を猛省。
ん…でも、そのメッセージ性もさらっと終わってしまったかも。惜しい感じ。
動員挿話【公演終了!ありがとうございました】

動員挿話【公演終了!ありがとうございました】

サラダボール

アトリエ春風舎(東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/11/25 (水)公演終了

満足度★★★★

岸田國士をこうやるのか!?
いまさらながら、演出ってすごい仕事ですねえ。岸田國士の戯曲がこうなるか、しかも戯曲の世界がより立ち上がってくる。まいりました。

ネタバレBOX

役者が観客に迫ってきます。3回も触れられてびっくり。
くるみ割り人形〜マイキャスト〜

くるみ割り人形〜マイキャスト〜

東京バレエ団

東京文化会館 大ホール(東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/11/21 (土)公演終了

満足度★★★

華やかな踊りと音楽
年末になると上演が増えるバレエの「くるみ割り人形」。まだ11月の下旬だけど、もう年末といえばいえないこともない。物語がクリスマス時分の話なので年末に上演されるようになったらしい。
クラシック音楽の世界で、ベートーベンの第九が年末に盛んに演奏されるのは日本だけのことだが、バレエのくるみ割り人形は海外でも年末によく上演されると、専門家のえらい先生が書いていたのを読んだことがある。
この作品はチャイコフスキーの音楽がなによりも魅力的で、バレエの振付家なら誰でも自分流に振付をしたくなるのではないだろうか。実際、いろんな振付家によるいろんな版が存在する。
私がこれまでに見たのはスターダンサーズ・バレエ団のピーター・ライト版、新国立劇場バレエ団のワイノーネン版、東京バレエ団のモーリス・ベジャール版、そして小林紀子バレエシアターの小林版。ついでにいえば、イデビアン・クルーの井手茂太版もある。
演劇に例えれば、チャイコフスキーの音楽がいわば古典の戯曲で、さまざまな振付が芝居の演出に相当するのではないだろうか。
今回見た東京バレエ団のはワイノーネン版。
話の内容は主人公であるクララがクリスマスイブに見た夢の世界を描いたもの。他の版ではクララは単に物語の案内役で彼女自身はそれほど踊らないのだが、ワイノーネン版では物語だけでなく踊りの面でも彼女がメインになる。
若手を起用するマイキャスト公演で主役を演じるのは佐伯知香。東京バレエ団の公演は何度か見ているから彼女を見るのもこれが初めてではないはずだが、やはりこうやって主役に抜擢されると見る側の注目度もちがってくる。今回は座席が2列目と近かったこともあり、彼女の顔もしっかりと認識した。
体はけっこう小柄。なんとなく新国立劇場バレエ団の小野絢子に似ている気がする。細くて長い腕の使い方がとてもしなやか。前半の少女クララの役にはまさにぴったりだった。
ワイノーネン版の場合、他の版では金平糖の精として後半に登場するお姫様キャラクターも少女クララが担当するわけで、その辺の演じ分けというか、踊り分けがむずかしいのではないかと思った。

前半の1時間でドラマは終了し、後半の1時間はいわばダンス・ショーになる。耳なじみのある音楽が続く後半の楽しさはやはり格別。中国の踊りと前半のコロンビーヌ役の岸本夏未、ロシアの踊りの田中結子、フランスの踊りの村上美香らも印象に残る。

ネタバレBOX

配役だけ書いておきます。


クララ:佐伯知香
くるみ割り王子:松下裕次

【第1幕】

クララの父:柄本武尊
クララの母:井脇幸江
兄フリッツ:井上良太
くるみ割り人形:中村裕司
ドロッセルマイヤー:木村和夫
ピエロ:高橋竜太
コロンビーヌ:岸本夏未
ムーア人:中川リョウ
ねずみの王様:平野玲

【第2幕】

スペイン:奈良春夏-後藤晴雄
アラビア:西村真由美-柄本武尊
中国:岸本夏未-中川リョウ
ロシア:田中結子-小笠原亮
フランス:村上美香-河合眞里-宮本祐宜
花のワルツ(ソリスト):矢島まい、渡辺理恵、川島麻実子、小川ふみ
              長瀬直義、梅澤紘貴、安田峻介、柄本弾
光の中の小林くん

光の中の小林くん

ファルスシアター

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

園長先生
子供をどうしても入園させたい親と笑顔の裏に何かありそうな園長先生との滑稽なやりとりを笑い飛ばすのと思ったら、大切なものを守るためになり振り構わない人々の中にある大きな慈愛(←特に園長先生)に感動しながら終わる作品でした。何度も再演されるのには意味がありました。

エリカな人々

エリカな人々

東京マハロ

萬劇場(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

ジーンときました!!!
この不況下で、450円のコーヒーを毎日飲む人がいるもんか!
円城寺のことも、そんなの分かるやろ!
って思いながらも、ジーンときました!!!

ネタバレBOX

幽霊の娘がいかにも会話をしているように、割り込む手法も決して新しくもないが、マスターが割り込んできたときは感動しました。
「夕」風でしたね。
ジェネラルテープレコーダー

ジェネラルテープレコーダー

あひるなんちゃら

「劇」小劇場(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★


どこかとぼけたゆる〜い笑いを楽しみましたが、劇団名の「なんちゃら」が謎、犯罪行為が何なのか謎。真意を理解するには、あと3回くらい見なきゃいけなさそうです。最後に流れた劇団のテーマ曲はGS風でカッチョ良かったです----これは確かに言える。

華々しき一族/お婿さんの学校

華々しき一族/お婿さんの学校

ハイリンド

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

太鼓判
安心して太鼓判を押せる作品です。椿組の外波山文明さんもお越しでした。

一作品目が『華々しき一族』。家族と居候が織り成す感情模様。古くさてセレブリティな言葉満載。昼メロから泥臭さを取ったような感じ。
枝元さんがクスリと笑わせてくれます。

二作品目が『お婿さんの学校』
伊原さん演じる男スガナレルのお脳天気さが可笑しいコメディ。
古典の雰囲気を感じさせません

明日(11/23)が千秋楽となっていますが、これはお勧めです。
当日券が出ると思います。不安な方は劇場にお問い合わせください。
制作の代表者は石川はるか さんです。

ストイックだよ全員集合!

ストイックだよ全員集合!

Theatre劇団子

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

まぁまぁかな
初劇団子でしたが、あまり新鮮味を感じられなかったです。似たような作風を目にしすぎているのかもしれません。もっと深い人間描写を見たかったな~。今後の作品に期待したいです。

アワード

アワード

ZIPANGU Stage

シアターサンモール(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★

そつなくまとまって
もっぱらサンモールスタジオの方での観劇が多く、シアターサンモール
に入ったのは初めて。なかなか良い劇場ですね。本作の雰囲気とも
合っていました。パンフレットの配役表に目を通すと、登場人物全員が
小説家の苗字。文学賞物だからと言えばそうだけれど、作家の役以外は
普通の苗字でもよかったのでは。文学にこだわりたいなら、作家以外は小説の題名にちなむ姓にすればよいのに、なんて考えていました。というのも、
文学賞物の小説「大いなる助走」は、登場人物も実在作家をデフォルメしたような性格づけになっているから名前の酷似も面白かったが、この芝居は文壇をそこまで活写した作品ではないからだ。
コメディーとしては大きな欠点もなく、いちおう文学についても語られているし、
面白かったです。でも、あまり感情移入できなかったので☆4つ。

ネタバレBOX

まず、舞台美術が地方の安ホテルのロビーみたいで、栄えある文学賞の会場に見えなかったのが残念。予算というよりセンスの問題かと。「何事にも負けない犠牲的」なホテルのベルボーイ・宮沢寛治、「ニヒルな」編集者・芥川龍太郎、「無頼漢を気取る」坂口せいご(正誤の字を当てるのかしら)、「ベッドに関係ある」浜田詠美といったところが、小説家本人と共通点を匂わせる人物かも(小説家の役でない人物もいるが)。編集者の武者小路実光(長野耕士)は役としては面白いが、なぜ武者小路なんだろう、刑事の武島有雄(古川健)はなぜこの名前?本家の有島武郎は二枚目俳優森雅之の実父で森をしのぐ美男作家なのに、どこも共通点がない!なんてどうでもよいことが気になってしまった。坂口せいごは、ストーリー展開上、名前を明かせないので、配役には「流れ雲」になっていて、これはせいごの祖母林文江(林芙美子のもじり)の「浮雲」をパロッたのだろうか。
宮沢のキム木村は田山涼成、坂口の新田正継は佐々木蔵之介、太宰勉の日澤雄介は陣内孝則みたいな演技だなーと思って観ていた。浜田詠美の宮本ゆるみはコントをやっていたころの山田邦子そっくりの声色を出していた。
太宰勉の候補作品は「走れ!失格」というらしく、アメンボウのように細長い足を高く跳ね上げて始終走っていて、「こち亀」に出てくる白鳥麗次のようにプライドが高く軽薄な男。チョコレートケーキという劇団に以前から興味を持っていたが、役者としての日澤氏を観たのはこれが初めて。なかなか面白い役者なので、チョコレートケーキの公演を観てみたいと思う。
夏目颯太(この読みは、「そうた」でなく「さった」では?)と与謝野秋菜の場面だけ、ピンクの照明になって新派みたいに古風な純情芝居になるのがあざといが可笑しかった。しかし、夏目という男が文学に対しても信念が感じられず、女性に対する態度も煮え切らなくて、主人公としてあまり共感できず、魅力が感じられなかった。坂口の候補作が「大いなる滑走」で受賞のための枕営業の話が出てくるあたり、やはり筒井康隆の「大いなる助走」も意識したふしがある。で、どうしても比べてしまうと、ストーリー展開が見劣りするのは否めない。どんでん返しもひねりも定石どおりで平凡な後味。自分の場合、思い出し笑いをするほどでないとコメディは満足したとは言いがたい。
蛇足になるが、1枚の申し込みに対し、同じ席番号のチケットが2枚送られてきたので受付で申し出ると、3人に同じ話をさせられ、寒い入り口で長いこと待たされた。結局「ダブリなので1枚返してください」という答え。もう少し手際よく対応できないものか。
マグズサムズのジャングル・ブギー

マグズサムズのジャングル・ブギー

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

見てきました。
見てきました。いろいろと勉強させてもらいましたあ。

このページのQRコードです。

拡大