最新の観てきた!クチコミ一覧

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砂の楽園

砂の楽園

FOURTEEN PLUS 14+

甘棠館show劇場(福岡県)

2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★

私には難解だった。
ひとえに私個人の資質と、観劇キャリアの無さから来るものだろうと思う。
役者さんそれぞれの上手さは感じたし、見せ方も面白いと思った。ディテールの作りこみもいろいろ楽しめた。ただ、パッケージとして見た時に、劇場から何を持ち帰ればいいのかが判らないまま終わってしまった。

これまで、「結び」までの経過が明確な舞台ばかりを見てきたせいだろう。ある種文学的といってしまうことが出来るのか、見る側である自分の感じる力を試された感じで、鈍らになっているらしい私の感性では正直歯が立たなかったようだ。自信のあったテストで、いざ問題用紙を開いてみると解き方が思い浮かばなかった時の、ある種悔しいというか惨めな感覚に似ている。

もちろん、この公演を否定することなど出切る訳がない。むしろ、私自身が作品に駄目だしをされたというのが真実だろう。。。

孤天 第二回「ボクダンス」

孤天 第二回「ボクダンス」

コマツ企画

APOCシアター(東京都)

2009/12/03 (木) ~ 2009/12/07 (月)公演終了

満足度★★★★

これは、一人芝居というより、
「孤天」芝居、あるい「個展」芝居という新しいジャンルなのかもしれない。

ネタバレBOX

ひとりの役者による力試し、腕自慢的なものになりがちな一人芝居とは異なり、
ひとりですべてを演じ分けなければ的な制約感はまるで感じず、
ひとりで全部を背負ったほうが統一感のある世界が作れてしまうはず、
という確信が伝わってきた。
ああ、なんて強欲!

そして、ほんとに強引な、どうでもいいような連想なんだけど、
終演後には「孤天」という言葉から、
特攻兵器であり一人乗り人間魚雷の「回天」が思い浮かんだ。
そう、そんな覚悟も感じる舞台、だったのだ。

と、つい、クダラナイ感じの感想(?)を書いてしまえるのも楽しく(笑)。
バンデラスと憂鬱な珈琲

バンデラスと憂鬱な珈琲

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2009/11/02 (月) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

コントの連続に歌とダンスで楽しめる!広い舞台でスケールが拡大。
世界勃発を未然に防ぐため奔走するネゴシエーター、
バンデラスの活躍を描くコメディー。

福田雄一・マギーによる作・演出作品は、今はなき
新宿シアターTOPSでU-1グランプリ公演第2作である
「厨房」を観ました。

今回は、その面白さを保ったままで大きな劇場、
有名な俳優さんたちにより、スケールアップ。
ストーリーは13のコントのシーンに分かれていて、
それぞれのシーンはそれだけでも可笑しくて、
しかもそれらはつながっていて、クライマックスに
突入するという面白さ。

その上、伏線まであって、オチまであるという
構成が実にうまい!

やはり笑いに、歌とダンスをプラスして、
とにかく皆で楽しもうという心意気は、
U-1グランプリと変わりません。

福田雄一さんもマギーさんも本当に生真面目に
笑いに取り組んでる感じが伝わってきました。

パンフレットの座談会で、なれないコメディ、
コントの演技に戸惑う堤さん、段田さんらの
話も楽しいです。ほんとに悩んでたみたいで。

Simple Emotion

Simple Emotion

Island

ラ・グロット(東京都)

2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

時間と感情
劇場良かったです。
「非日常を体験しに来る」観客にぴったりかと思いました

時間と感情が似通っている

なんとなく分かりながらも曖昧です

ただその曖昧さがいいのかと

自身のブログにも感想を書かせていただきました
ISLAND様 解釈違っていたらご指摘くださいー

少女架刑

少女架刑

諏訪会

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

情に囚われず強く淡々と
吉村昭氏の原作どおりの芝居にもかかわらず、
降りてきた印象にはまったく別の色が宿って・・・。

演者のしなやかな強さが印象に残りました。

ネタバレBOX

原作を読んだのはもうずいぶん昔のことなのですが、
観劇前から内容はそれなりに記憶に残っていました。

突然の病死、そして躯を献体という名目で親に売られる。
さらには、遺骨の受け取りすら、母親に拒絶されて・・・。

諏訪友紀はほぼ原作どおりに
物語を演じていきます。
そのお芝居には、
粗い質感もあるのですが、
その粗さこそが
鋭角な感情を
やわらかく擦り込むように観る側に伝えていく力になって、
吉村昭が綴った言葉を、紙の上ではなく、
舞台上にあるもののぬくもりとして
膨らませていきます。

シーンごとにその少女の思いが
ひとひらずつ観る側の感覚に重なっていく。
その重なりが、文字から伝わってくるものよりも
ずっと細密でやわらかく淡くて深いのです。
諏訪の演技が持つ奥行きが
それらを崩したり散らせることなく
観る側に積み上げていく。

即興演奏も効果的。
直感的な感覚の描写を音にゆだねることで、
演者の台詞から不要なデフォルメが消されて・・・。
少女に去来するそのままの感覚で、
言葉が舞台から観る側に染みとおっていきます。

肉体を切り取らるたびの喪失感、骨格標本との時間の比較・・・。
その積みあがりが行き場のない時間の長さとなり
観る側を押し込んでいく。
物語が進むごとに
透明な閉塞感が粒子のようにつもって
行き詰まるような鈍さをもった痛みとなっていく。

それらを全て燃やし尽くすような荼毘の刹那には
ある種の高揚感に満たされてとても美しかったです。
舞台美術や照明も秀逸でしたが
その身が燃え尽きることによって
解き放たれる感覚が圧倒的で・・・・。

そして、その先、死の世界にまで冷えていく感覚にも
ぞくっとしました。
静寂であるはずの死に訪れた喧騒も
透き通ったまがまがしさをもって
観る側の心を凍らせたことでした。

このお芝居。、さらに育っていく余白も感じられて・・。
ここが頂点ということではなく
もっと磨き上げられていくお芝居なのだとは
思います。
間の取り方や想いの出し入れの変化でいろんなニュアンスが
さらに強い光を放ちそうな気もするし・・・。

純白の仮面(少女の独白と第三者の会話を切り分けるために使用)はないほうが(落語のように上下を切る仕草だけのほうが)より強いインパクトを観る側に与えるのではとも思ったり・・。

充分に浸潤されつつ、さらなる可能性を感じた舞台でありました。











エドワード・ボンドの「リア」

エドワード・ボンドの「リア」

まつもと市民芸術館

シアタートラム(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

リズミカルに暗い
生の音でライブ感があり、軍隊のパフォーマンスなどかなりまとまりのある舞台でした。
原作から随分変わってて、美しさなんてものは微塵もなく、人間の生生しさが溢れ出ていた。改めて悲劇なんだと感じました。

串田さんのリアは味があってひきつけられた。

4の話

4の話

FRAMEPLOTS

タイニイアリス(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/24 (火)公演終了

満足度★★★

悪趣味なほどブラック
男女半々の4人グループがバーで顔を合わせるところから始まる3話のオムニバス、その4人(&マスター)の人物設定とファーストシーン、それに「4」…いや「死」にまつわるストーリーというのが共通で、あとは各作家がそのルールに則って書いた、というスタイル。
各話が終わるとマスターが片付けて何事もなかったかのように(連作ではないので当然なんだが)同じファーストシーンから再びスタートすることに漱石の「夢十夜」を連想。あるいはRPGでゲームオーバーになった後リセットしてまた始める、みたいな?
その内容はテーマがテーマだけに各話とも悪趣味なほどブラックながら、後味がメチャ悪い第2話と「マタンゴかっっ!!!」(笑)な第3話は好み。決して他人には勧められないけれども…(爆)
ちなみに目当ての新谷真弓と芳賀優里亜、事前情報からはこういうスタイルとわからなかったのでオムニバスだけに違うエピソードに出演してスレ違いかも、と思っていたら、メインの5人のうちの2人だったので共演をたっぷり観ることができたのはラッキー。

SO SHOW 天国

SO SHOW 天国

劇屋いっぷく堂

劇場HOPE(東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

きくSide
東京地方検事局が主な舞台で、「ひまわりSide」と対照を成す…というか鏡像のような関係。
その2本のつながり具合からケイダッシュステージの『ダブルブッキング』(08年)を真っ先に思い出し、一方からもう一方へ電話をかけるシーンがつながっている(弁護士事務所側のザワついた声まで受話器からもれて聞こえる!(笑))ことでシアタードリームズ・カンパニーの『300g』(05年)も思い出す。
また、装置を弁護士事務所だけに使っていた「ひまわりSide」と異なり、食い逃げ現場である食堂としても使い、その実地検分や回想シーンの見せ方も面白い。
さらに、唯一両Side共通で演じられるシーンが、被告人にその真意を問う=父親の息子に対する愛情を示す場面というのがニクい。
そんなこんなで基礎編の「ひまわり」・応用編の「きく」という印象であることにラストの「あれ」も含めて「ひまわり」→「きく」の順で観て正解だったかな?と。
しかし両Sideを1度観て全体像やつながり具合を知った上でもう1回ずつ観たらもっと面白いんだろうなぁ。いつか再演して欲しいモンだわさ。

SO SHOW 天国

SO SHOW 天国

劇屋いっぷく堂

劇場HOPE(東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ひまわりSide
弁護士事務所が舞台。依頼人である離婚調停中の夫が未成年者略取誘拐で起訴されたとの報が入り…という物語。
タイトルやチラシから受けるイメージとは裏腹に硬派気味でカッチリ組み上げられた訴訟モノ、程良いユーモアや的確に入る用語解説(←客に対する説明ではない)もあって楽しくかつわかり易く、前回はともかく(お~い!(笑))、前々回といい、今回といい、ここって巧いなぁ、と。
もう一方の「きくSide」とのつながりもありつつ、こちらだけでもちゃんと成立するツクリになっているのも見事。

シャッフル・ルーム

シャッフル・ルーム

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

シャッフルだったv
非常に面白かったです! そうきたか!という感じで、大いに笑わせていただきました(笑) テーブルなどのセットがしっかりしていてウソくささがないのが良いです。また次回も必ず観たいと思います!

い・江戸・ろ・サリヴァン・ショウⅡ

い・江戸・ろ・サリヴァン・ショウⅡ

イエロー・ドロップス

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ラストの「死神」は秀逸
以前観た『知新笑新』(09年6月)と同様の「立体落語」オムニバス。
ほぼ全出演者…というより登場人物がモロに白塗りで、台詞回しも落語チックなので「芝居ですよ」と宣言しているようで独特の感覚なことに加えて、普通の空間に段差を作ってパイプ椅子を並べました、な客席のツクリも含めて「オトナの文化祭」みたいな感覚が楽しいと言おうか懐かしいと言おうか…。
そんな中、ラストの「死神」は秀逸。敢えて死神を白塗りにせずしかも黒シャツに黒スーツという「古典的殺し屋(笑)」のようなスタイルにしたのが効果的。
ただ、劇中の金額を現代に換算するのと、確信犯的に外来語を使ってドラマ「浮浪雲」(渡哲也の方ね)同様の可笑しさを出しているのはワカるけれど、ネタが落語だけに若干の違和感もあって微妙…。(どちらがイイと自分でも言いきれないんだが)

名もなき世界

名もなき世界

楽園王

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/11/17 (火) ~ 2009/11/25 (水)公演終了

満足度★★★

モロに長堀戯曲…(笑)
「私の…」は2009年の大晦日を迎えた女性が前年のことなど思い出しつつ午前0時を過ぎると10年の1月ではなく09年の13月で…という幻想譚。回想シーンを除く全編が女性のモノローグで、その詩的なリズムが心地好い。そして女性が前に進み始めたかと思いきや…(「名もなき…」の後に続く)
「名もなき…」は、罪(後に連続殺人であることが判る)を犯したらしき女性とカウンセラーらしき男性の会話が中心で理屈っぽさ全開!(笑) ん~、モロに長堀戯曲…(笑)
オチは容易に読めるものではあったとはいえ、その見せ方にも使った後方壁への映像や字幕(?)の投影が効果的。
そういうオチに導かれて「私の…」のエピローグに戻ったせいか、2009年のまま年が進まず、月だけがひたすら増えてゆく結末から、やはり女性は09年大晦日で…などと思ってしまう。

神様とその他の変種

神様とその他の変種

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2009/04/17 (金) ~ 2009/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

好きなものは
好きだから。

レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/01/16 (金) ~ 2009/01/19 (月)公演終了

満足度★★★★★


ダークホース。ベタベタすぎて泣く。

成れの果て

成れの果て

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2009/05/21 (木) ~ 2009/05/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

浸る
濃さ。マキタの世界。

ハッピーエンドクラッシャー

ハッピーエンドクラッシャー

ゴジゲン

シアターブラッツ(東京都)

2009/09/09 (水) ~ 2009/09/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

若手の
最有望株。

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

天才
天才の仕事。

春琴

春琴

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2009/03/05 (木) ~ 2009/03/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

実は
初演の方が良かったけれど。

GOD NO NAME

GOD NO NAME

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2009/02/12 (木) ~ 2009/02/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

美しい王道
素敵だった。

学芸会レーベル♥KR-14【中屋敷法仁】

学芸会レーベル♥KR-14【中屋敷法仁】

キレなかった14才♥りたーんず

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/04/20 (月) ~ 2009/05/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

圧巻
2009年のベストワン。

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