最新の観てきた!クチコミ一覧

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おるがん選集秋編

おるがん選集秋編

風琴工房

ギャラリー日月(東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

いかにも「文學」+ややトリッキー
劇団員が選んだ文学作品を戯曲化するという試みで40~50分の中編2本立て。
横光利一の「春は馬車に乗って」は病に伏した妻と看病する夫の二人芝居で、いかにも「文學」な感じ。そのちょっと古風な雰囲気がまた住宅街の中にあり周りは民家のみな上にここ自体もひたすら民家で木製の窓枠をはじめとしたツクリが昭和中期(?)な洋間というこの会場にピタリとマッチして…。
しかし、夫が開け放った窓(←装置ではなくリアル)から外(←もちろんリアル)に出たり(そういえば「4の話」第2話にも窓から人が…なんて部分があったな)、その後に本物のアンコウ、エビ、アジが登場したりするとは誰が予想しえようか?
そんな演出もありつつ、病気のためにわがままになっている妻を大きく包み込むような夫の姿が優しくてステキ。
10分の休憩を挟んでの鷺沢萌の「痩せた背中」はややトリッキー。
いくつかの時、いくつかの場所がシームレスに演じられるので最初はちょっと戸惑ったものの、そのシカケが見えてきてからは芝居というものの面白さあるいは脚本・演出の巧みさを堪能。
実は最初に時空を飛び越えて亮司の部屋になった時はそれを飲み込めず戸惑い、しかし次の小学生時代の回想に移った時に「あぁ、そういうスタイルか」と納得。回想シーンの挟み方が本当に上手い。
で、こちらにも食事場面に秋刀魚の塩焼きの実物が出てきて、その香りが美味そうだったなぁ…

午后は、すっかり雪

午后は、すっかり雪

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2009/12/03 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

雰囲気がとても良かった。
最初は向田邦子、女性作家の作品てことで、ちょっと自分の好みに合わないかもと思ってたんだけど‥。脚本がすごく良かった!発せられるセリフのひとつひとつにいい意味での「生活感」が感じられるというか。ああいう繊細な描写は女性ならではの感覚なんだろうなぁ。時折入るSEも時代の雰囲気が出ていて良かった。

ネタバレBOX

でも全体的にあまりに「日常的」すぎて、物語の起伏に欠けるので、幅広い客層に受けるという作品ではないんだろうと思う。
午后は、すっかり雪

午后は、すっかり雪

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2009/12/03 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

語らなくても 伝わる
それは、いくつかの女と男の物語。
それは、いくつかの情の物語。

いろいろな形とみせかけて、すべてが人間 あるいは女というひとつの形。

ネタバレBOX

3人姉妹はそれぞれが全く別の典型的なタイプのように描かれ、
それぞれの相手方(恋人、夫、父…)のちがいもあり、
自分が共感できるのはどこかしら、と思い楽しんでいたはずなのに、

3人の動きがシンクロし、そっと眠りにつくところ、
ああ、これはすべていわゆる「女」なのだと妙に哀しくなった。

もっと伝えてほしいもどかしさに苦しみ、
それでもそっと忘れるようにゆるす。

舞い散る雪を一緒に見ながら。
パッチギ!

パッチギ!

フジテレビジョン

新国立劇場 中劇場(東京都)

2009/12/04 (金) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

観るなら後半の方がいいですよ。
初日に観に行ったところ、転換がきちんとできなくて、トラブル続きでちょっと驚きました。映画をすごく意識しすぎたシナリオでしたが、役者さんの熱い熱気がいろんなものを埋めていて茅野演出の醍醐味を味わいました。渡辺哲さんが最高に面白いです。MOPの小市さんや、ナイロン100℃の峯村さん、小林美江さんの出番が少なくて残念です。
 チケット代が最高席が9500円、2階1列目までが8000円のS席は、ちょっと高すぎるかあ。フジテレビだから仕方ないのでしょうか

最高傑作 -Magnum Opus-

最高傑作 -Magnum Opus-

劇団銀石

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/12/08 (火) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★

意欲的な作品!
 前回、シアターグリーンで刺激的な舞台を作り、今回は「最高傑作」というので嫌でも期待に胸膨らませて見に行った。

 結論から言うと、私には少し難しい芝居だった。5つのオムニバスによって構成されたひとつの物語ということだが、そのひとつひとつの位置づけがいまいちよく理解できなかった。

 ルデコは銀石には使いづらかったのではないだろうか?前回、幕あきから圧倒的な空間演出で魅せてくれた印象があるので、今回は少し会場が狭すぎたのではないかと感じた。

 役者では内山唯美に魅力を感じた。また横田秀充がいい味を出していた。

 随所に光る部分があったので、これからどんどん良くなっていくだろう。

ネタバレBOX

 ラストに近いシーンで4人の男女がふたりずつ、相手とのすれ違いを語るシーンが面白かった。台詞の掛け合いが見事なテンポで、新しい新鮮な演出を見せてもらった。

 役者の友達が集団で来ていたのだろうか、終わった瞬間からコンパのような盛り上がりだった。こちらはラストシーンの余韻に浸っていたので少し興ざめだった。また、演出家のアフタートーク中まで、ぺちゃくちゃ話をしている。そのためにアフタートークが盛り上がらなかった。残念。
太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)

太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/12/05 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★

期待はずれでした
タニノクロウさんが舞台でやりたいことに、残念ながら全く共感できませんでした。ただそれが残念です。

太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)

太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/12/05 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★

アンダーグランウンド
この世界観は好きなのだが、アンダーグランウンドを見たあととあっては、なにか物足りない、あの手術室を越えるものを期待したい。でも、あれはおもしろかったな。再演されるらしい♪

さみしい兄妹

さみしい兄妹

モナカ興業

OFF OFFシアター(東京都)

2009/12/09 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

さみしい兄妹
舞台がカッコよかった。シンプルな舞台。冒頭、男4人のアンサンブルがおもしろい。

ネタバレBOX

男4人で兄を演じている、最小限の小道具で役者の動きだけで想像させる舞台はなんだか海外の舞台をみているような、シンプルさ。センスのいい曲に洒落の利いたストーリー。兄と妹の話と女二人の話があいまって。さみしさ、と、さみしさが相まって終局に向かう。
ほととぎす兄弟

ほととぎす兄弟

帰ってきたゑびす

サンモールスタジオ(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

好感
進藤則夫さんの描く物語の質に毎回感動させられています。

キャラクター芝居なのですが、世に溢れるそれとは全く質の異なる、キャラクター芝居。芝居は生理であり、好き嫌いが評価の全てであるが、わたしはとても好きな芝居。

ネタバレBOX

キャラクターの話す秋田弁がキャラクター芝居の非現実にリアルを吹き込みます。主宰の進藤さんと客演の鈴木さんが演じるほととぎす兄弟の掛け合いが素晴らしいです。

舞台全面に散らばるイチョウの葉の音がまた良い。ラストのゑびす恒例のローリングに何十もの効果を与えます。

食物連鎖と殺害という相反する状況を重ね、兄弟と姉妹の関係を「目」を介して対比させている構成、静かな緊迫感が漂います。

配役の関係でパワーバランスが不釣合いなシーンはあるものの、それをものともしないエンディングまでの推進力があります。

暫く休団とありますが、これからも公演をして欲しいと思える数少ない劇団です。
源氏ものがたり

源氏ものがたり

アイサツ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/12/08 (火) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★

面白かった!!
現在の若者言葉で描かれた現代版宇治十帖、面白かったです!

源氏物語に詳しかったらもっと面白かったのではないかと思いました。

ネタバレBOX

赤と白と黒のテープを三つ編みっぽくした飾りだけで、何となく当時の雰囲気が出ていました。不思議ですね。

初見でしたが、当然洋服でやるだろうという予想は当たっていました。ただ、おしろいを平安っぽく塗りたくるとは思っていませんでした。洋服とのコントラスが良かったです(デスノート風)。

もて男にもそれぞれ個性があり、薫と匂宮はそういう風にタイプが異なっていたんだろうなと思わせてくれました。

海獣

海獣

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2009/12/05 (土) ~ 2009/12/16 (水)公演終了

見てきました。
久々の桟敷童子。劇構造などは今までの作品と比べてまったくぶれていません。無骨なまでの一本道でしたあ。役者さんが増えていてびっくり。

シャッフル・ルーム

シャッフル・ルーム

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

シチュエーションコメディの王道
シチュエーションコメディの典型と言える作品。芝居を芝居として観る方はすきなのだろうなと思いました。

ロン佐藤さんの「歩き」が大変素晴らしいです。

物語が進行するにつれ段々とズレが大きくなっていくのが残念でした。

最後の料理人

最後の料理人

味わい堂々

OFF OFFシアター(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★★

デジタルとアナログ
徹底したデジタルのオープニングから突如アナログのストーリーが始まるところ、ここに御伽噺の神秘性を感じました。

想像を織り交ぜていきながら混沌をダンスで表現する手法は個人的には好きです。ダンスの具合も程よく抜けていて女性だけの構成に適しているように見えます。

皆様仰るとおりOP映像の印象がそのまま引っ張られた感があり、物語の核と呼応していないように見受けられました。

キャラクターの創りも、自信をもってもっと繊細で洗練されて良いのではと思います。

FEVER~眺め続けた展望の行方

FEVER~眺め続けた展望の行方

傑作を遊ぼう。rorian55?

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

あぁぁぁ
こちらに書くの忘れてたww
ブログのほうには書いておきました(意味なし)

以下、ブログのコピー

観てきました!
懐かしさと発見と…

NACSとは違って、スタイリッシュ~
役者の個性が弱いかな?
でも、上手く世代、地方ネタを変えてあって楽しかった。
パワー勢いテンション!
これがテーマで、セリフでも何度も出てくる。
スタイリッシュがテーマなのかな?
映像と舞台がオシャレ。

だけど、ダンサーの存在が謎?
効果的だったり、驚くようなダンスだったり、インパクトほしいなぁ~

次回もなにをやらかしてくれるか楽しみですな!
また行きたいなぁ~

見えざるモノの生き残り

見えざるモノの生き残り

イキウメ

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/07 (月)公演終了

満足度★★★

期待が高すぎたけど、
前評判からの期待が高すぎたようです。

面白いし、いい作品だとは思うのだけど、
もう少しパンチの効いたものが見たかったなあ。

この広さだと、薄っぺらい印象がプラスされてしまうのかも。

砂の楽園

砂の楽園

FOURTEEN PLUS 14+

甘棠館show劇場(福岡県)

2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

恐るべき傑作
体調を崩して外出を控えていたが、少し調子の良い時に、久々に芝居でも見ようかと思い立った時に、これほどの作品に出会えたのは稀に見る幸運だったと思う。

ネタバレBOX

脚本選びの段階ですでに半分以上は成功している。
「何も起こっていない」だなんてとんでもない。
宮沢章夫氏がこの物語の中でふんだんに盛り込んだ数々のメタファーは、いくらでも深読みできる面白味とアイデアに満ちている。
そしてそれをこのカンパニーは見事に演出しきってみせた。

砂漠の中、という空間。
隊員たちの夢に現れる「女」。
何度も書いては消されるホワイトボード。
ルールが食い違うトランプ遊び。
運んでも運んでも終わらない土。
中身の分からない段ボール箱。
アサガオ。

例えばこれらが何を暗喩しているのかに思いを馳せるだけでも、劇場を出て数日経った今なお、私はこの作品を楽しみ続けることができている。
味わい深いってそういうことなのかも、しれない。

※ただ、芝居のつくり的にそういうものを持ち帰ることができない観客も出てくる部分があると思う。個人的には万人受けには走ってほしくないけど。
ハシムラ東郷

ハシムラ東郷

燐光群

エル・パーク仙台 ギャラリーホール(宮城県)

2009/12/08 (火) ~ 2009/12/09 (水)公演終了

満足度★★★★

見事なアンサンブル
あっという間の2時間15分でした。物語も面白かったです。

プログラムD「ケンジの散歩道」

プログラムD「ケンジの散歩道」

杜の都の演劇祭プロジェクト

Waiting Bar 銀杏坂(宮城県)

2009/12/01 (火) ~ 2009/12/18 (金)公演終了

満足度★★★★★

心に響きました
大人のリーディング。テキストの構成がすごく良くて、声の響きも気持ちよくて。とても満足しました。

最高傑作 -Magnum Opus-

最高傑作 -Magnum Opus-

劇団銀石

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/12/08 (火) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しいかった。
良かった。

ネタバレBOX

 この作品は、5つのオムニバスによって構成ているが、ひとつなぎのストーリーとして密接にリンクしています。(パンフレット参考)

 劇場ではなく、ギャラリーの1フロアーを使い、観客と同じ高さで、真ん中に大きな柱があり、絶対に死角の出来る場所でやっていて、初めましての感じでした。

 内容は聖書や神話の一部を基にしていますた。
 それぞれのオムニバスが特徴でした。

1.死で逝く町と生き残り
2.研究所と博士とアダムとイブ
3.一室とパラレルワールド
4.反乱と抵抗とロケット
5.現実と不思議な飴といつかの夢と前世

私的に安易な題を付けてみました。

 私は、2が好きでした。
3000年前のかっこいいダンゴムシ

3000年前のかっこいいダンゴムシ

福島県立いわき総合高等学校

いわき芸術文化交流館アリオス(福島県)

2009/12/05 (土) ~ 2009/12/05 (土)公演終了

満足度★★★★★

これはすごい
とても楽しみました。高校生たちがすごく良かったです。あっという間の2時間でした。

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