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とりあえず寝る女

とりあえず寝る女

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

満足度★★★★

割り切らないあけすけさ
ソワレを観ました。

物語が進む中で、
キャラクターそれぞれの持ち合わせているものが
あけすけに観る側にやってくる。

登場人物それぞれに
個々の描き方を丸めないというか、
観る側にきっちりと色づけさせない強さがあって、
それが、結果的に舞台全体の広がりを大きくしていく。

互いがそれぞれに触媒のような役割を果たして、
キャラクターの枠の面白さに加えて
内側にある想いやわだかまり
小数点どおしの掛け算から浮かび上がるような
端数のついた個性に
時間を忘れて見入ってしまいました。


ネタバレBOX

冒頭、ちょっとへたれな前説があって、
場内の雰囲気が緩みます。
それが、本編冒頭の暗示的なシーンの
テンションを微妙に変えていく。
終演後思い出してみると
そのべたさとたよりなさが
キャラクターたちの
どこか緩慢な時間と
それそれが持つシリアスな内面の乖離が
暗示されているようで・・・。

物語は団地の立ち退きを縦軸に、
その家の姉妹や彼女たちを取り巻く人々を横軸に
進んでいきます。
冒頭からキャラクター間の距離感に、
微妙に割り切れない余りのようなニュアンスがあって。
それが、舞台に不思議な饒舌さを与えていく。
なんだろ、上手く表現できないのですが
それぞれの関係性が観る側にそのまま入り込んでこない。
表面的には収まりきっても
役者たちの内側にあるブランクの部分や
出っ張った部分が伝わってくる・・・。

でも、それがあざとく感じられないのは
個々の内側にあるものが
他者との関係の中でしっかりと描かれているから。
それぞれが、絶妙に他者の内側を照らし出していくのです。

特に赤澤ムックと井上みなみの親子が居候を始めてからがすごい。
二人が触媒になったがごとく、いろんなものが浮かんでくる

役者もくせものぞろい。(褒め言葉です)

観終わって、2時間20分という時間を全く感じなかった。

最後のシーンもすごくきれい。
舞台で描かれた時間が観る側にも戻って・・・。

古川演劇がもつ奥の深さのようなものに
しっかりとやられてしまいました。

☆☆
ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

しばし呆然
初日、ドナー編。

淡々とした空気がつながっていく中に、
様々な想いの機微が重なって、
終盤に一気に降りてくる。

その感触に圧倒されて、
観終わって客電がついても少しの間動けませんでした。
そのあともしばし呆然としておりました。

ネタバレBOX

ネタバレボックスとはいえ、
もし、この作品をご覧になる予定があるのなら、
ここからの文章はお読みにならない方がよいかと思います。
通常の舞台にも増して、
作り手側が提示する以上の作品の姿を知ることなく
舞台の空気に触れたほうがよいと思われる、
そういうタイプの作品だったので・・・。


物語はそれほど複雑なものではありません。

とある連続殺人事件で死刑を待つ男、
臓器提供のコーディネーターに
自らの心臓を被害者の家族に提供したいと告げる。

そこに端を発して、
死刑囚、看守、自らの子どもを殺した男から心臓提供を申し出られた家族、
その親戚や友人、さらには死刑囚の妹や他の被害者の、
死刑執行の二日前からの
いくつかも風景が連なっていきます。

オーバーラップするシーンからやってくる質感。
あるいは光の変化。
クロスワードパズルの使い方などもうまいと思う。

一つずつのシーンは、
研ぎ澄まされていても
どこか淡々とした空気に満たされていて。
にもかかわらず、シームレスにつながったシーンから
次第に登場人物たちの想いが積み上がっていく。

死刑囚の想いや看守の気遣い。
被害者の家族の犯人の心臓をもらうことへの嫌悪感と、
妻に生きてほしいと願う夫の気持ち。
その命をパーツにして受け渡す
実務にたけたコーディネーターがむきあう
臓器移植では修復できない母親の病の質感。
さんざん迷惑をかけられた死刑囚の妹の次第に溢れるような愛憎・・・。
さらには死刑囚のつぐないが他の被害者に与えられることを知った
別の被害者の想いの揺らぎまで。

登場人物から伝わってくる想いにはそれぞれに理があって、
しかも不思議に均質な質感に閉じ込められていて。
キャラクターたちの事情や思いが封じられた箱が
シームレスに展開していく舞台上に
一つずつ積み上げられていく感じ。

そして箱が積み上がる感覚の先で
死刑が執行されて・・・。
一つの命の滅失して
物語が収束しようとする刹那に、
ひとつの箱が押し潰されて
全ての中味が崩れ落ちてくる・・・。

舞台上でしなやかに表現されていたキャラクター達の想い、
淡々と舞台上にあったものが
ラストシーンですべて観る側になだれ込み
決してステレオタイプなものではない
いくつもの質感や重さが
観る側を愕然とさせるのです。

キャラクターたちの真摯な想いに浸潤される一方で、
コーディネーターの母親の姿や、
妹に対する死刑囚の受け応え、
さらにはレシピエントの妻に夫が渡す懸賞の商品などからやってくる
事実や時間に対する不確かさのリアリティにもぞくっとくる。

死刑囚が自らの時間を切り捨てるように昇華していく中で
看守や観る側が感じる命の軽重と、
移植された心臓にまで因果を染み付ける
犯罪者の業。
同じ命の果てから伝わってくる表裏の、
つかみ所のない薄っぺらさも深く心に残って。

結果、
マキタワールドとでもいうべき
行き場のない突き抜け感のようなものが
終演後の観る側に醸成されていくのです。

舞台美術や照明も秀逸。
舞台全体を包み込むような格子上の造詣は、
照明の変化とともに、
時にその場に監獄の冷たさを醸成しながら、
真逆の居酒屋や家庭の日常感をも生み出していきます。
重ならない二つの曲線には
観る側の内側に
ひとつずつのシーンを閉じ込める力があって。
また、一番奥に見える木々が
その世界に観る側を繋ぐような
実存感を与えていました。

1H15mとそれほど長い作品ではなかったし、
観ているときには何も感じなかったのですが、
帰り道、良い意味でがっちり消耗していることに気づいて。

この舞台の観る側を引き込む力の強さに改めて瞠目したことでした。
☆☆
ドラキュラ伝説~千年愛~

ドラキュラ伝説~千年愛~

ドラキュラ製作委員会

新国立劇場 中劇場(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/13 (火)公演終了

満足度★★★★

純愛ロマンス、想像以上に感動的!
舞台や衣装も美しく、ヴァンパイヤ3人娘も良かったです。

ネタバレBOX

愛ゆえに過ちを犯してしまうことは、少なくとも不動産を買うときのような冷徹な目で婚約者を選ぶよりはましだと。うん、そうだ!!

愛ゆえの過ちを二人で清算する純愛ドラマでした。

松平健さんの低音で軽やかな歌声も良かったのですが、今井清隆さんの歌唱力が格の違いを見せ付けるほど抜きん出ていました。

それに対抗するには、やはり山口祐一郎さんがドラキュラ伯爵をやるか、あるいは、いっそのこと宝塚の舞台で観てみたいと思いました。

無頼の女房

無頼の女房

劇団東京ヴォードヴィルショー

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★

初見
劇団東京ヴォードヴィルショーを観るのは初めて。佐藤B作さんはテレビではよく観ますが、舞台でもパワーあふれる演技をなさっていました。あめくみちこさんは無頼の亭主にたいして控えめであるがしっかり支えていく奥さんをうまくなさっていました。ただ、構成が平板だったような気がしました。

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

‘想像力をかきたてる’とはこういう事か
「なぜ今そうなったのか」
「その時、果たしてなにがおこったのか」
登場人物それぞれの、いわゆるバックグラウンド―そういった説明が全くと言っていいほどない作品でしたが、「よくわからないな」と思う自分よりも「そこに何がおきたんだろう」「なぜなんだろう」と積極的に頭をはたらかせた、そんな自分がいました。
舞台空間の演出にしても、抽象舞台を素晴らしくうまく使われていたと思います。そもそもの美術プランも絶妙でしたが、照明、役者の芝居によって、“そこにあるであろう見えないモノ”をうまく浮き立たせてくれたと思います。

…ここまで想像力をかきたててくれた舞台は久々でした。
とりあえず何より、2本立てのもう一方には何が描かれているのか、とりあえずそれが気になってなりません。

GENJI

GENJI

名取事務所

あうるすぽっと(東京都)

2010/04/06 (火) ~ 2010/04/07 (水)公演終了

満足度★★★

様々な分野からの融合は実験的
能からは津村禮次郎氏、コンポラリーダンスからは近藤良平氏、日本舞踊からは坂東扇菊氏、音楽では、能管のと松田弘之氏、チェロの四家卯大氏に、天台声明の海老原廣伸氏ほか4名という、様々な分野からの一流どころを集めての、源氏物語「葵の上」だった。

この想像もつかない組み合わせから、どのような化学反応が起こるのか興味津々ではあったが、残念ながら、実験の域を出ず、というところであったように感じた

ネタバレBOX

舞台はシンプル。幕開きと同時に舞台にある2本のろうそくに火が点される。上手に能管、下手にチェロを配し、やや下手後方には幕があるのみ。
この装置の位置関係は、なんだかバランスが悪く感じた。
このバランスの悪さは、声明を唱う僧侶5名の登場で、払拭されるのだが、それまでも簡単な装置だけなので、それを動かすなどをして、常に良いバランスにしておいたほうがよかったのではないかと思った。

内容は、能楽師の方がいらっしゃるので、能の「葵の上」と同じ進行ではないかと思っていたが、冒頭に葵の上らしき女性の登場で、そうではないことがわかる。

ダンスと能と舞踊が同じに同じ舞台で繰り広げられるのだが、これについてはさほど違和感はない。ややコンテンポラリーダンスからの歩み寄りがあったように見受けられたが。台詞は一切ない。
さすがにどの方の動きもキレがあり、見事だった。中でも能の津村氏の動きは、とても美しいものであった。

能管とチェロの演奏も違和感がなく、さらに声明を唱う5名の僧侶の登場で、舞台はふくよかになっていく印象がある。
音が重なるところに美しさがあった。

しかし、ストーリーを追っていくと、光源氏と葵の上の関係、六条御息所の登場と退散、葵の上が亡くなるというあらすじだけが示され、例えば、六条御息所の生き霊がどのように退散するのかなどのエピソードがまったくなかったように思えた。

したがって、1時間という短い上演時間だったのだが、同じことが延々と行われているように見えてしまい、やや薄まった「葵の上」という印象を受けてしまった。

そこがとても残念だった。

また、近藤氏には、もっとダイナミックさがほしかったように思う。
もちろん、能や日本舞踊とのバランスもあったのだろうが。

不思議だったのは、この組み合わせということで、六条御息所が声明の中で退散すると思っていたのだが、声明と一緒に現れたことだ。楽曲であっても経文を読んでいると思うので、生き霊とは相容れないのではないかと思ったからだ。

六条御息所が退散した後に、面が舞台後方に吊されるのだが、すべてが終わったはずなのに、それだけがずっとそこにあるのは、ちょっとしたホラーのような印象もあった。
夕焼けとベル

夕焼けとベル

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★

魅力は感じたけど‥
各エピソードごとにそれぞれ違った人物に焦点が当てられていて、しかもそれぞれが大きく趣の異なるエピソードばかりなので、全体的に盛り込みすぎというか”ひとつの物語”としてまとまりきれていない印象を受けた。そのせいなのか、どのシーンもダイジェスト的な感じを受けるし‥。

登場人物はそれぞれ魅力的に描かれていると思うけど、全体的な感想;としては、決して魅力を感じなかった訳ではないんだけど、コメントしづらいというか、観る側としてどう受け止めれば良いのかよくわからなかった。

夕焼けとベル

夕焼けとベル

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度

ベルが聴こえない
感想を少々。
偏見にまみれています。

ネタバレBOX

「レドモン」からカムヰヤッセンの公演に足を運ぶようになったが、今回が正直一番つまらなかった。

話のスケールが大きくなればなるほど、役者にとって未体験の事項が増えれば増えるほど、物語を構築していく側には想像力が求められるはずなのに、この劇団にはそれが欠けていると感じた。
そして物語が散漫なのは、役者それぞれの向いている方向が違うからだろうとも思った。

観ていて物語が迫ってこないのは、演出のせいなのか、役者の技量なのか。

期待している団体なだけに今回の公演は残念だった。
次回に期待したい。
カフカの「変身」

カフカの「変身」

パルコ・プロデュース

福岡市民会館(福岡県)

2010/04/06 (火) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

いいものをみた
森山未来の身体表現が素晴らしかった。
1公演でものすごく体力を消耗するだろう、怪我をしないよう祈るばかり。
演出も面白く退屈しない舞台だった。

無頼の女房

無頼の女房

劇団東京ヴォードヴィルショー

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度

うーん、面白くない
中島さんの作品、ご自身の演出舞台は、あんまり面白くないってことを忘れて、観に行ってしまいましたが、やはりつまらなかった。
どうしてだろう?
あめくみちこさん、大西多摩恵さん、井之上隆志さんは、すごく良かったし、B作さんも悪くなかった。斉藤清六さんもいい味を出されていました。
でも、何か全体に面白くなくて、何度かウトウトしてしまいました。
何だか、一番の原因は本の出来ではと思います。
実在の作家をモデルにしているのだから、もっと深みのある作品になっていい筈なのに、何だか掘り下げ足りずな印象でした。
役者さん達が、皆さん、同じトーンで、声高に喋るのも、どうもうるさい感じがして、耳障りでした。

ネタバレBOX

たとえ一瞬にしても、原爆被害者で笑いを取るのは、ひどく不愉快に思いました。
たぶん、中島さん、演出には向いていらっしゃらない気がします。
これを鈴木裕美さんの演出で観たら、もっと印象が変わっていたかも。
たぶん、太宰をモデルにしたと思われる、豊臣の描き方が、非常に薄くて、残念でした。
でも、とにかく、あめくみちこさんは、実際の年齢を微塵も感じさせない可愛らしさで、驚愕ものでした。大好きな女優さんお二人の共演には、楽しませて頂けました。
そのときがきたら~映画監督山中貞雄の青春~

そのときがきたら~映画監督山中貞雄の青春~

カラフル企画

座・高円寺1(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★★

感動しました!
山中貞雄の生涯を全般的に明るく、前向きに、楽しく描いた音楽劇で、感動しました。

楽曲も良かったですね。

ネタバレBOX

それだけに、戦争によって終止符を打たれたことが残念です。悔しかったでしょう。最後はジーンときました。

「一筋、二ヌケ、三動作」、印象に残りました。

音楽劇だったこと、踊りもあったこと、一人が何役も演じたこと、さらに小林多喜二という言葉まで出てくると、こまつ座のお芝居かとつい思ってしまいました。

前作も観ましたが、幽霊物的に描くのが好きみたいですね。

ところで、最初の紹介のシーンで、京都市中京区を「なかきょうく」と発音していましたが、「なかぎょうく」と読むと思うのですが…。
コントンクラブ image2

コントンクラブ image2

K Dash Stage

シアターサンモール(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

パワーアップ
お笑いもダンスも前回以上にパワーアップ!

FUKAIPRODUCE羽衣LIVE Vol.2

FUKAIPRODUCE羽衣LIVE Vol.2

FUKAIPRODUCE羽衣

Club ROOTS(東京都)

2010/04/06 (火) ~ 2010/04/07 (水)公演終了

満足度★★★★★

魂を揺さ振るコンサート!
演劇以上に演劇的な羽衣のコンサート。糸井幸ノ介の音楽的な才能にしびれる。FUKAPRO(羽衣のこと)にはもっともっと演劇とコンサートの融合を目指してもらいたいものだ。

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた
ドナー編。elePHANTMoonの新機軸か。

GENJI

GENJI

名取事務所

あうるすぽっと(東京都)

2010/04/06 (火) ~ 2010/04/07 (水)公演終了

満足度★★★

坊’sの声名は凄かった
無声の舞踏(舞踊かな)でした。
内容としては「源氏物語」の内容を知らぬと、
理解はしがたいように思われます。
また観客席に緊張が走る表現力は素晴らしかった。
海外の方も、ちらほら見かけましたので、
音声案内とか希望者に貸し出すような事など、
出来たら良かったかもしれませんね。
面白い表現を体感できました。

ネタバレBOX

物音ひとつたてることを許さない緊張感は凄いの一言につきました
ドラキュラ伝説~千年愛~

ドラキュラ伝説~千年愛~

ドラキュラ製作委員会

新国立劇場 中劇場(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/13 (火)公演終了

宝塚っぽいニオイ
コミカルさとシリアスさが適度に配分された
悲恋エンターテイメントミュージカル。
楽曲がイマイチだったが、生演奏の素晴らしさで相殺されたかな。
姿月さんの元男役とは思えない可愛らしい演技に感心。
宝塚OGたちの訓練されたソツのない演技も流石。

夕焼けとベル

夕焼けとベル

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★

纏めたな
なにか救いの無いラストを予想したが、意外だった。

謝罪の罪

謝罪の罪

ペンギンプルペイルパイルズ

ザ・スズナリ(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
今回は解りやすかった、もっと不可解な感じでも好きなんですけどね。
ラストのシーンはスカッとしました。
役者さんは皆落ち着いていて上手い、脚本とバランス取れてて素晴らしいです。

スリープ・インサイダー(ありがとうございました!またいつか!)

スリープ・インサイダー(ありがとうございました!またいつか!)

boku-makuhari

アトリエヘリコプター(東京都)

2010/03/26 (金) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★★★

化ける
観劇後、1週間が経ってしまった。どうも感想の書きにくい作品。
2部構成、どちらも上演時間は1時間強。役者は4人。奥田洋平、青山麻紀子、高屋七海、佐藤幾優。

役者がしゃべる台詞のやりとりを聞いていても芝居の状況や人物の設定が最後まではっきりわからないという意味では難解な作品だった。たとえば阿佐ヶ谷スパイダースの「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」なんかは、難解さが見る側にとってかなりストレスだったけれど、この作品のわかりにくさはそれほど苦痛ではない。

プログラムに載っている作者のあいさつ文によると、ストーリー(物語)を得ようとすると転覆するおそれのある作品らしい。音楽やダンスや絵画のように、全体を眺めてそこから浮かんでくる個人的な感覚や思いに浸ってほしいと作者はいっている。

青年団に在籍していた頃から、岩崎裕司の作品には青年団的なリアルさには収まらない、内省的な要素が強く感じられたので、舞台装置も抽象的な、あるいは簡素なものがいいと思っていたのだが、青年団を辞めてから4年ぶりとなる今回の作品では、こちらが期待した以上に抽象度が高まっていて、興業的、商業的にそれがプラスになるかどうかはわからないけれど、個人的にはものすごく魅力的な作品に仕上がっていた。特に前半の二人芝居は奥田洋平と青山麻紀子のベスト・アクトといってもいいのではないだろうか。

絵画にたとえれば、それまでずっと写実的な絵を描いてきた人が、ある日突然、抽象画を発表したような変身ぶりといえる。なにはともあれ、次回作が楽しみで仕方がない。


Les Bonnes

Les Bonnes

M.M.S.T

横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)

2010/04/06 (火) ~ 2010/04/07 (水)公演終了

満足度★★★

崇高なる様式美
ジェネ作品に人を深く信用していない者ばかりが出てくるように思えるのは
彼自身が愛の飢餓児のようなひとだからなのだろうか。
この作品には、自己愛第一、他人は第二の次、悪口至上主義な人間の醜悪さに己の利潤に矛先を向けようとするも空回りしてしまうあぁレ・ミゼラブルな滑稽さが目立つ。
そんな人間たちの負の財産を、極めて日本的な様式美で軽やかに讃える一作。

ネタバレBOX

ブルジョワのおくさまと旦那さまのお家に住み込みで働いている精根腐った女中姉妹の話。

目覚まし時計のベルが鳴ると音と光がゆっくりと動き出す。
その動きに伴奏するようにおんながひとり立ち上がり、目ん玉をギョロリさせて辺りを一瞥するとお能のような無駄のない動きで古びた木枠のスツールにこしかけ、ひとりごとを言う。それはあのひとはきっと私を愛してくれるに違いない。という願いやきっと大丈夫。などという祈りにも似たとても他愛もないこと。

耐えがたい沈黙をため息で繋ぐとおんなの思考をかき消すようにサックスの不協和音がなだれ込んできて夢見心地は終わり、ふと我に返るともうひとりの女はすでに床磨きを終えていた。

ボロい衣服を縫い合わせた美的感覚に乏しいちぐはぐな辛うじて服という形状を保っているみすぼらしい身なりのおんながふたり。姉はソランジュ。妹はクレール。
ふたりは女中なのでとりあえず、手だけは動かす。ついでに口も動かす。
まずは妹、クレールから。彼女は我が憐れみについてつらつらと述べる。
いつも妹が同じことを言うので聞き飽きているのだろうか。
黙って聞いていた姉が堰を切ったように、グチる。
おくさまが居ないことをいいことに、グチる。
まるで悪口を言うために生きているかのように、グチりまくる。
まくる。ぐらいだからもちろんグチの勢いは凄まじく高速であり、かつ情報量があまりにも多いため、イマイチ何を言っているのか把握できないことは多いものの、とにかくふたりはおくさまの存在が厭わしく、おくさまが何かをしくじることを期待して、あわよくばおくさまが不幸になられるように企てていることはわかった。

具体的な手段として先日、クレールは罪を偽造し、密告文書をねつ造し、ご主人さまをケーサツに突き出したのだ。しかしご主人さまは無実の罪にあるために間もなく釈放されるという電話がたった今掛かってきた。
筆跡でバレるのではないかと慌てふためくに妹に姉はおくさま殺しを提案するものの、旦那さまは間もなく帰宅。どうして電話が掛かってきたことを言わなかったのか、問いただされると、奥さまを驚かせようと思って・・などという苦しい言い訳をするしかなくなりにっちもさっちもいかなくなる。

とここで、パニクる姉妹の気持ちを盛り上げるかのようにオッフェンバックの天国と地獄のサックスの生演奏が入り劇中、常時ひとつしか点灯していない裸電球もこの時だけはチカチカと踊るように点滅するのが遊び心があっていい。

その後ふたりはお茶のなかに毒薬を入れ、奥さまにすすめるがあっさり断られ、妹の送った密告文書は日本対西洋、日本対アジアを主にした主張であった…。

団体が動くインスタレーションを提唱しているように美意識が強く、衣装や照明にもこだわりが伺え又、動作に無駄がなく美しい動きでしたが、それぞれのキャラクターが終始、鬼気迫る様相で会話をしているというよりもそれぞれ言いたいことをとにかく言い散らかしていて、しかもまくし立てるように喋るのが少し疲れました。姉妹と女中が前ぶれなく交互にすり変わるため、統一していたのかもしれないのですが…。
あと何か、姉妹がよく使う言葉、キャッチフレーズのようなものや姉妹独特のノリのようなものがあるとことさら愉快なようにおもいました。

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