紙風船、芋虫、かみふうせん❤
オクムラ宅
TARA(東京都)
2010/04/10 (土) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★
とても良くできた愛すべき小品たち
ちょっと大げさに言えば、演出の奥村さんが持つ世界観や生き方のようなものが、ギュッと込められていたようで、そこに好感が持てた。
そして、今回の会場のサイズが、いい効果を生んでいた。
ただ、それぞれの作品については、気になるところがあり、それがひっかかってしまった。
ネタバレBOX
「紙風船」
夫婦の日常の会話から、夫婦の姿が浮かび、それが「紙風船」へと収斂されていく物語はあまりにも美しいと感じた。さすが岸田國士! と思わずにはいられなかった。
演ずる2人の俳優も、それぞれの内面にある気持ちを覆い隠しながら、制御された演技はなかなかだと思ったが、新婚1年目、日曜の午後の空気感までは漂わせるところまではいかなかったと感じた。
それがあれば、完璧だったと思う。
それがうまく表せなかったのはなぜだろうと思ったら、ラストの1本「かみふうせん」を観て、「あ、これか」と思い当たった。
このラストに控えている1本のテンションが、俳優の中に待機していたのではなかったのだろうか。深読みすぎかもしれないが。
「芋虫」
江戸川乱歩の「芋虫」は、とても辛い作品だ。それにインスパイアされたこの奥村さんの「芋虫」は、戦争によって変わり果ててしまった夫とその妻という関係性と、妻の心の闇という要素を踏襲して作り上げられていた。
この作品では、戦場で手足を失い「芋虫」のようになった乱歩の作品とは異なり、「着ぐるみの熊」という姿になってしまった夫が戦場から戻ってくる。
「芋虫」と表現される姿に比べて「着ぐるみの熊」は、一見楽しげだが、実は辛い。
くりくり目玉とほほえんでい熊の顔を見ていると最初は、笑みがこぼれるのだが、段々笑えなくなってくる。
ちょっと大げさな着ぐるみの動き見せれば見せるだけ哀しいのだ。
この設定のうまさにき舌を巻いた。
乱歩は、妻の闇を夫への虐待で描いたが、奥村さんは、妻が自らの心の中に閉じ込めていったようだ。
夫も自らに閉じていく。
ただ、この作品の中に、あえて放り込んだコメディ的な要素が気になってしまった。それは、酒屋のサブと下着のくだり、それに食事のときの醤油だ。ちょっとした笑いが起きるのだが、これは不要だったのではないだろうか。
淡々とする世界に、着ぐるみの違和感だけで成立したと思うので、この箇所が喉に刺さった小骨のように気になってしまった。
・・・観客にツボにはまったのか笑いが止まらない人がいた。人それぞれだが、そこまで笑うか? と思ってしまった。小さい会場だったのでいやでも見えてしまうのだ。
「かみふうせん」
驚いた。最初の1本とまったく台詞は変えず、現代の若夫婦の会話として演出されていた。
見事だ。
演じる2人も活き活きしていた。
「紙風船」の妻の気持ちを、ストレートに表現していたように感じたし、夫婦の本来の関係も露わになったように思えた。
途中の段ボールを使った演出も見事で、この緩急が素晴らしいと思った。
が、ラストがいただけない。
なぜこんな幕切れにしたのだろうか。
この作品のテンション的な納め方の方法として、あるいは、ちよっと衝撃のあるオチにしたかったのだろうか。どうもこの展開だけは信じられない。残念な気持ちで一杯になった。
そこまでの空気でこうなるのか? と思わざるを得ないのだ。
この夫婦の関係は、会話から観ても結婚前からこうであっただろうに。
これさえなければ、何も言うことはなかったのだが。
3つの作品を通して語られるのは、夫婦の関係だ。阿吽の呼吸を大切にしたいという様は、実に日本人的とも言えるし、結局のところ、昔も今も夫婦は他人であって、結婚したときから家族になることで、言葉にしなくても通じ合えるという幻想を抱いていることが根底にある。
3本ともに「きちんとした会話」(コミュニケーション)が、そこにあったのならば、何事も起こらない話だったと思う。
そして、言葉のやりとりがあり、一見通じ合っているように見える「ディス・コミュケーション」の姿が奥村さんの考える夫婦の姿なのだろう。自らの心の中を広げて見せたような感じさえある。
実際は言葉による対話もほとんどないのが、新婚とは呼べなくなった「できあがった夫婦」(笑)の姿なのだか(それも幻想かもしれないが)。
細かいことだが、作品の根幹をなすものだと思ったので、評価は厳しいものになったと思う。
ただし、奥村さんの作り上げる世界には共感が持てたので、今後どのような世界を見せてもらえるのかは興味がわいた。
今後も注目したいと思うのだ。
ぼくらのアイドル
味わい堂々
OFF・OFFシアター(東京都)
2010/04/16 (金) ~ 2010/04/21 (水)公演終了
満足度★★★★
うまくとらえている
タイトルに偽りなしで、「アイドル」という存在の
質感を良く捉えていて・・・。
どこかコミカルな感じや
ちょっとシニカルな視点の入れ込みかたもよく
時間を忘れて観てしまいました
ネタバレBOX
初日ということで、
若干のトラブルもあったようですが
観ている方にはあまり気にならなかったです。
音楽の使い方が、ベタなのだけれど
しっかりとはまる。
この人の曲を選んだセンスがなにげに凄い。
時代的にごった煮的な部分もあるのですが、
それをすべてひっくるめて雰囲気にしてしまうような
アイドル側のどこかマンガちっくな描き方と
それにはまる側の実存感の対比がとてもしたたか・・・。
アイドルに対するイメージの絶妙な薄っぺらさが
きっちりと作りこまれていて・・・。
一方でアイドルを観て楽しいと思う気持ち、
追いかける側の心情や
夢の与えられ方、引き込まれ方に
あっと目を見開くようなリアルさがあって。
押入れを開いて
アイドルに楽しさを与えてもらう表現や、
アイドルが人生の中心になってしまうような感覚が
とても鮮明に観る側に伝わってくる・・・。
結末のシニカルな部分が
作品をすっと引き締めて・・・・。
この劇団の、
癖になるようなテイストを
たっぷり味わうことができました。
☆
さくら餅キャンディ♡
はちみつシアター
劇場MOMO(東京都)
2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★
たしかに濃いかも‥
序盤は各シーンの進行や、合間の変わり目(シーンの切り替わり)がなんだかチグハグな印象を受けた。オープニングの映像が非常に疾走感があって良かっただけに、本編もそのままのたたみかけるような勢いで入って欲しかった。
笑いも全体的に女性目線で描かれているせいなのか、男のオレにはあんまり面白みを感じられなかった。
でもラストのダンスパフォーマンスは圧巻だったし、とても良かった♪ただダンスシーンの前に前説が入るのはちょっと‥。
ネタバレBOX
衣裳替えの都合なのかもしれないけど、勢いが止まってしまうし、本編の流れのままダンスシーンに突入したほうが良かったと思う。全篇2時間超というのも決して退屈ではなかったけど、もうすこしコンパクトにまとめたほうがより楽しめたんじゃないかなぁ。
丸ノ子ちゃんと電ノ子さん
芝居流通センターデス電所
「劇」小劇場(東京都)
2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかったよ~o(^-^)o
生演奏で今まで観た演劇と少し違って新鮮な感じで演技も良かったし約二時間だけど短く感じました
THE LEFT STUFF
Piper
本多劇場(東京都)
2010/04/10 (土) ~ 2010/04/25 (日)公演終了
満足度★★★★
してやられました!
相武紗季ちゃんの初舞台、タカピー。
でも、あんな制服だけじゃなあ。
ネタバレBOX
くそーっ!
実験の許可のサインしたもんね。舞台に上がれて喜んで…。
こちらが被験者だったとは!被験者のサインだったとは。やられました。
でも、あのとき、人間の命はじゃんけんで決められないって叫んでいたらどうなったのでしょう!?
摘み出されるかな…。そういうシナリオも用意されているのかな。
ところで、芸能人かくし芸大会みたいなのは見たくありませんでした。つまらない!!
丸ノ子ちゃんと電ノ子さん
芝居流通センターデス電所
「劇」小劇場(東京都)
2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
もの凄い展開、最高!!
実際にモデルがいるのかと思わせるくらいのリアルな話。
最後の設定もなるほどと唸らせるものでした。
ネタバレBOX
才能が枯れた人間の悲劇!!怖かったけれど、素晴らしい話でした。
丸ノコで人殺しでもするのかと思ったら自分を傷つけるとは、もの凄い狂気!
それならば、電ノ子は他人を傷つけるイメージ。いつ電ノコが出てくるのかなと期待しましたが、結局出てきませんでした。残念。
しかし、不気味な狂気の表現としては、自傷の方がインパクトありますね。
ところで、最初から説明口調で、順序立った昔語り風お芝居だと感じていましたが、最後の裁判シーンで納得。だからどうだって気もしましたが…。
さくら餅キャンディ♡
はちみつシアター
劇場MOMO(東京都)
2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★
出演者13人中12.5人が女性!
宝塚っぽい人もいて…、
ネタバレBOX
最後にショーをやるところなども宝塚っぽいし…。
ただ、肝心の取りまとめ役がその0,5人の人だったので、私的には少し盛り上がりに欠けました。
分かるような気もしますが、写真撮ってもいいのがあの3人だけというのはなぜ?!
勝負よりも友情、理解…、でも和菓子と洋菓子の売上、どっちが勝ったのでしょう。
田渕恭子さんは七瀬なつみさんやお天気お姉さんの根本さんに似ていて、性格も良さそで素敵!
『ハチクロニクル』 (公演終了)
劇団鋼鉄村松
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
ハチクロ史観
理系文系の学術理論をちりばめて無理矢理作り上げたハチクロ史観。アイデアに脱帽!しかも、マンガやTVドラマ、アニメに出てくるようなさわやかな美男美女ではなく、モテることに縁遠い学者や浪人生がこれを繰り広げてるので、妙にアットホームで説得力がありました。ハチクロをおさらいしてから見ていたら、もっと楽しめただろうなあ...。
『ハチクロニクル』 (公演終了)
劇団鋼鉄村松
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
詩的で哲学的なコメディ。
大変感動した。いやこれは好みの別れる作品だろう。正直私もスタート直後は少し付いていけないものを感じた。しかし、どんどんのめり込んで2時間が短く感じられた。
この作者は間違いなく頭がいい。出てくる台詞出てくる台詞が全て象徴的で奥の深い言葉だ。しかも詩人で哲学者でもある。その哲学者が漫画を素材にコメディを書いたらこんな作品が出来たという感じ。
また役者がみなうまい。うまいというより魅力的と言った方がいいだろう。ダン池田役のムラマツベスと、犬役の村松かずおは1回でフアンになった。その他の登場人物も皆、個性的で魅力的だ。
「はちみつとクローバー」という漫画をモチーフにしているらしい。知らない人にも楽しめる作品なのだが、読んでないことをこれくらい後悔したことはない。明日本屋に行って、全巻買おう、そういう気持ちにさせるくらいの作品だった。
「悲しくない?」 ~真珠色の連鎖(ネックレス)~
劇団40CARAT 【第36回公演『ダーリン×ダーリン×ダーリン』9月15日[金]~9月17日[日]阿佐ヶ谷アルシェ】
アトリエフォンテーヌ(東京都)
2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★
独特な世界が良い!
劇団40CARATさんの作品は、独特な世界がたまらなく良いです。生バンドもとても良い役割をされていて素晴らしいです。悲しいストーリーだけど笑いもいっぱい。役者さん・演出・・・個性的で独特な空気が大好きです。
わが町
文学座
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2010/04/09 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★
あまりにひどい
舐めてんのか。職業的怠慢である。
戯曲の上をなぞるだけの演出と演技には、信濃町への自衛隊の出動要請すら考えた。
文学座の皆様、一層劇団名を変えて「たちあがれ新劇」なんていかがでしょうか?
松山流
シガラキ
RAFT(東京都)
2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★
期待と不安の半分こで観に行ったけど
試み自体が楽しかった。素敵。
1人で4つの脚本演じるのとか、すごいなぁって。
色んな顔が観れるだけで楽しかった。
ネタバレBOX
特に谷さんの作品は、1つの脚本の中に更に4人?出てきて、どれだけ役者をいじめるんだと(笑)でも面白かった!Tって(笑)
細居さんの作品はずっとニヤニヤしっぱなしで観てました。
景山さんの作品は女性ならではの作品て感じだった。
ハシムさんの作品は、ゴドーを観たことない(内容は知ってるけど)から、ちょっと分からないところがあったかな。
初めて観た松山さんは、演じ分けるのは大変だったんだろうけど。いい役者さんだと思いました。
もちろん不満な点もあるけど、1000円ていうのは安すぎる!
かたりの椅子
ニ兎社
世田谷パブリックシアター(東京都)
2010/04/02 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
応援します
架空の話として笑いたいが笑えない。
大人一般の世界ではない。
2000年に入ったあたりから起こる様になったこと。
永井さんがこういう話を書に困るような世の中になって欲しい。
戯伝写楽
フジテレビジョン
青山劇場(東京都)
2010/04/07 (水) ~ 2010/04/17 (土)公演終了
満足度★★★★
演技者揃いのミュージカルは嬉しい!
このところ、歌えるだけで、演技は蔑ろのミュージカルに当たることが多かったので、取りあえず、楽曲にはピンと来ないけれど、演技をできる役者さんの揃ったミュージカルは、それだけでも拾いものでした。
主役二人を脇で支える、山路さん、葛山さん、東山さん、ソニンさんが、特に素晴らしくて、一幕後半あたりから、ストーリーや演出にではなく、この脇役陣の好演に終始ワクワクしました。
楽曲と衣装がもっと質が高ければ、なかなか上出来な舞台だったろうにと、残念に思います。
橋本さんのキャラクターは、ご本人を良く知る中島さんの脚本が裏目に出た気もしなくはないかなと思います。もう少し、屈折した性格づけの方が、このストーリーには見合っているように思うのですが…。
大和さんは、きっと宛書きが効を奏したように思えました。
ネタバレBOX
一幕のラストの合唱が、名脇役に引き立てられ、本当に客冥利に尽きる嬉しいシーンでした。
中島さんの脚本と、荻田さんの演出の相性は今ひとつな感じではありましたが、後半の、山路さん、ソニンさんの演技には、固唾を呑んで見守るところが度々ありました。
東山さんの十返舎一九は、軽妙洒脱で、実に好感の持てるキャラクター。東山さんの軽やかな演技には脱帽しました。
ソニンさんは、何故花魁役?と最初は解せなかったけれど、後半の場面で、大納得!!本当に、素晴らしいミュージカル女優さんになられて、感無量でした。
これだけの好演者揃いの舞台はそうないだけに、楽曲が詰まらなかったのが、とても残念でなりません。
八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン
柿喰う客
タイニイアリス(東京都)
2010/04/15 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
媒介としての身体
新作と再演の短編連続上演。
すがすがしさと毒々しさが、もっともピュアな状態で混在していた。
身体性を操ることにかけては、やはり随一の劇団です。
玉置さんや村上さんや七味さんの、媒介としての身体があってこそ、中屋敷さんの世界はわたしたちの眼前に具現化するのだと実感。
ネタバレBOX
素舞台で、照明と役者の身体だけを使った真っ向勝負。
とめ!はね!はらい!と斬りこむ、書道のような、潔い演目でした。
柿喰う客は毎回アフタートークが楽しみ。
演劇を『見世物』として研ぎ澄ます、修羅道をひた走るような中屋敷さんの話に聞き入ってしまう。
七味さんとのファーストコンタクトの話も印象的。
あと、海外での柿喰う客の評価ポイントの話も。
注目されがちなデフォルメされた派手な動きは半ばどうでもよく、台詞と身体を止めて抜く、その瞬間にこそ命をかける柿喰う客の御芝居、しかと堪能いたしました。
ドライビング エンゼルフィッシュ
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/04/08 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
観劇
小沢さんの声が、メチャ印象的でした。
ビネガーのくだりは、声出しちゃいました。
とりあえず寝る女
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了
満足度★★★
遅くなってしまいましたが
この劇団、ハズレないです。
月並みなはなし[2010]
時間堂
座・高円寺2(東京都)
2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
『エア・ギア』vs.BACCHUS Top Gear Remix
マーベラスエンターテイメント
【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)
2010/04/09 (金) ~ 2010/04/16 (金)公演終了
満足度★★★★★
興奮しまくり!
イケメンぞろいですから、それだけでも興奮しますが・・・。
転んだりしないか、ハラハラしましたが、みなさん上手だし、カッコよいしで、かなり興奮しました。
個人的には、RUN&GUN最高でした!
ガイズ&ドールズ
東宝
シアタークリエ(東京都)
2010/04/03 (土) ~ 2010/04/30 (金)公演終了
満足度★★★★★
ステキでした
ストーリーは面白いし、歌やダンスもステキでした。
主役の方は、あまり出番がないようで、脇が目立ってたようです。高橋由美子さんは、期待通りよかったでした。