最新の観てきた!クチコミ一覧

163181-163200件 / 191763件中
『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

津田記念日

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★

世界の終わりと夜明け前
内容は全く異なるが、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の「世界の終わり」部分の読後感や、市川春子『虫と歌』あたりの感性を想い起こさせる雰囲気があった。
だが全体的に舞台としての仕上がりはもったいないなという印象。脚本の世界観がわりと好みだったので余計。

ネタバレBOX

非日常的な世界観を説明なく観せるのは好きな手段なのだが、後半指示代名詞での抽象的な会話が展開する所あたりから、観てる自分と観ているものの間に感覚のズレができて、クライマックスにはどうも白けてしまった。
そういった演技に関して、あるいは場転や間など演出面が洗練されていなかったことなど諸処原因はあるだろう、体感時間が上演時間より長く感じた。

「エレベーター音楽」の想像力は美しく魅力的だった。あの音響も好き。
日本の音楽ってあまりこの感性を持っていないような(持っていても純粋な形で出来ていない)気がするのだけど、音楽って本当はこういうことだろうと思う。
「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

観て損はナシ!
とても緻密に構成されているけれど、神経質な感じは全然なく、おおいに楽しませていただきました。初見の団体ですが、クロカミショウネン18という団体名から思い描いていた雰囲気はいい意味で裏切られました!ありがとうございました。

ザ・パワー・オブ・イエス

ザ・パワー・オブ・イエス

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2010/05/10 (月) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

うーーーん
僕はまさに80年代から90年代にかけて、この作品で扱われるブラックショールズモデルを用いたオプションとかのデリヴァティブ商品を米系金融機関で扱っていたので、、、
言葉の使い方とか、金融商品の捉え方とか、デビッドヘアーの元の台本にちょっと疑問点があるんですよね。あまりにも短絡的な捉え方で、本質まで迫っていないのではないかと、、、、。
ステレオタイプになっているのではないかとです。手法などはいつものように面白いのですが、金融商品の専門用語や、実際に起きたことをどうとらえるかということで、この作品の評価は変わるでしょう。
 燐光群でなければ絶賛ですが、「だるまさんがころんだ」などを生んだ燐光群だけに、今回は疑問符をうちたいと思います。

裏切りの街

裏切りの街

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

集中して見入ってしまった・・・
ポツドールは最近の何作かを見てますが、それとはまた異なる感触の作品でした。
今までポツドールは見た作品はもっと激しさがあったけど、この舞台は「静」という印象。
決して熱くならない、今の時代をリアルに生きる人々を丁寧に描いていて、3時間と長い作品なのに全く飽きる事なく集中して見入ってしまいました。
「静かな芝居」の青年団でももっと声を張るのに、このサイズの劇場で声を張らずに、でも確実に耳に言葉が届くという事で、役者さんの実力が高くないと成立しない芝居をサラリと見せてくれて素晴らしかったです。

ネタバレBOX

やはり三浦大輔さん演出なので、秋山菜津子さん、田中圭さんら役者陣の濡れ場は用意されていて、しっかりとそれに応える大胆さ。

松尾スズキさんの存在がこの作品でひとつの染みのような存在になっていて、最初は愛妻家の旦那と思っていたら段々と正体が見えてきて、でもあくまでクールなままで。
段々その存在が怖く見えてきました。
自分の子供じゃないと分かっているのに自分の子供として産ませようと考えるのが怖かったです。
長い坂のある家

長い坂のある家

ふくふくや

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

これで2500円とは
平日マチネで2500円で観劇。これで2500円は安いですねえ。
さすがに超満員でした。
前からみたかった山野海さん、清水伸さんのホームグラウンドでの演技、そして、福島まり子の超絶技ハートありありの品のいい笑い。面白かったです。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろかったー
場面事に変わる人物関係やら配役関係?
でもしっかりと演じ分けられていて、とても上質なコメディーだったと思います。
ずっと見たかったクロカミショウネン18でしたが、期待通り楽しい時間を過ごす事が出来て良かった。

2人の夫とわたしの事情

2人の夫とわたしの事情

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★

現代につうじるものが…
モームのコメディというので期待しておりました。。
演出・役者の技術もあるかもしれませんが、充分楽しめる作品でした。
三部構成というのはあまり拝見したことがなかったです。。退屈はしませんが、やや長く感じました。
若くてうざかわいくてしたたかな妻、そんな妻に強く出ることのできない夫たち…どこかの夫婦を見ているよう。若干身につまされた旦那様もいたのかなぁ。。
池谷のぶえさんを久々に拝見できて嬉しかったです。独特の抑揚ある声がたまりません。

ネタバレBOX

離婚仕立て屋?の弁護士なんてありそうですね。実際あったのかなぁ。
不倫役の婦人、ウケました。

松さんのせりふだけが古典っぽく感じたのは…気のせいでしょうか。。
月刊彗星マジック5月号 彗星マジック×ブルペンズ

月刊彗星マジック5月号 彗星マジック×ブルペンズ

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2010/05/11 (火) ~ 2010/05/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

平日の小演劇
 ブルペンズは初めてです。
悪魔を逮捕しようと、悪魔と契約その願いは、あこがれの先輩と仲直りを、それと… 願いの代償に、永遠にくらい部屋に閉じ込められる、納得させた身代わりでも可。 その背景で揺れる心、契約のつじつまが合わなくなり契約ができなくなる。 面白かった、また観てみたい。
 坂田愛子さん、思い出しました【りゃんめんにゅーろん】「パカッ」で観ました、上手い役者さん、川上立さん、新人刑事のまじめな暑苦しさは、はまり役と思いました。


 彗星マジックは2回目 ファンタジーです。
灯台守りはまだ純粋な少女、妖精と話が出来る、 灯台の火は人の命を燃やして光る、生きた時間の十分の一光る。
 少女が初めて燃やした囚人の命 つらい思いで少女は大人になり、妖精の声が耳に入らなくなったのか?
 役目は、「灯台の火を絶やさないこと」、その仕事の意味は、送る事と火の道しるべで多くの人に生きた事を伝える事か。
ほんま面白かった。
 小永井コーキさん【baghdad cafe】の「ワタシ末試験 追試(再演) 」と3回目、良かった 今回のドミトリでの抑えた熱い演技 引き込まれました、大好きになりました。
 木下朋子さん燈台守の少女 ベロニカ の心の動きがすごく伝わりました。
月1回で短編のお芝居12回 相当に厳しいと思うが、応援します。

2本とも とても面白いお芝居で、楽しい一時を有難う御座いました。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★

楽しかった…んですが、
楽しかった…んですが、もっともっと面白くなりそうな気がしました。シチュエーションコメディなので、ドンドンいり組んでいく展開はこれはある意味当然で、もちろん僕自身もそれが観たかったのですが…。に、しても、意味がわからりづらくちょっと「ん?」と疑問符がしまうところや、「それはどうかな…」とモヤモヤしてしまう所が少々多かったように思いました。ついていききれずに頭がちょっと疲れてしまった…そんな印象です。もうちょっとわかりやすく整理しても、充分に楽しめる作品に仕上がったのではないかと思いました。

やはりでも会場が一体となって楽しめるコメディはいいですね。次回公演も、次回公演はさらなる名作コメディ、期待いたします。

日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『老花夜想』 

日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『老花夜想』 

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

満足度★★★★

リーディング演出
太田省吾戯曲が性に合わず途中何度か寝そうになったがなんとか堪える。
本を開く、背もたれから背を離す、身体の向きを変える、といった朗読の邪魔をしない最小限の動きだけで演劇的な空間の移動が見えて見事。今回の企画が自分にとっての初リーディング体験だったので、なーるほどなこれがリーディングで演出するということかと興味深く観させてもらった。
最後の今回の演出3名が揃ったアフタートークも、小劇場演劇の今後に対しての3様の意識を聞けて大変有意義だった。
ところでリーディングと朗読の違いってなんなのだろうか。

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

津田記念日

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

抽象的なのに厚みのある世界
客側にこういう世界なんですよっていうのを一切説明しないので具体性がない。
もうさっぱり、何もかもが抽象的。

なんだけど、物語の存在感が凄まじい。
そこに無理なく矛盾なく存在することのできる役者陣の力量も凄いのだと思う。


ネタバレBOX

終わる世界の話と、
飛び降りた女と壁の会話。
その二つの物語が交互に進んでいく。


女王がいて、メイドと守衛がいて。
カップの声や机や椅子の会話が聞こえている。
(そしてそいつらは花瓶になりたがっている)
何もかも擬人化されている。そんな世界。
でもそんな世界は今終わろうとしているらしい。
身体が痒いのがその証拠。

…というところからスタート。
え?え?もうわけわからん(笑)。

しかしクライマックスにむけての役者の感情の高ぶりが物凄くて、説明はないのに説得力があるの。なんだこの矛盾。
世界というものの存在すら擬人化していたような気がする。


もう一つは状況説明のないまま初対面の男女の会話がスタート。
話していくうちに男は壁であり、女はそのビルから飛び降りた自殺者だということが判明する。
でも判明するまではちんぷんかんぷん。
美味しい広島風お好み焼きの話なんかしてるし。

それこそお好み焼き食べたいだとか、会話をしたいとか、音楽を聞きたいだとか、そういった単純な欲望には忠実な女なのに、それでも生への執着や自分が死ぬことへの恐怖などはなくて、音楽を聞きながら死に行く様はあっさりさっぱりと切ない。
死ぬこともなく残された壁の無力さが何とも言えず。



どちらもとてもいい話なだけに、何故交互にくるのかと!
場転を照明と音響とで効果的にしてはいるものの、何度も繰り返されるので飽きる。
何より一方の物語に引き込まれ始めたところで、もう一方の話が再開するのでまたゼロからスタートになってしまう。
相乗効果を生めればよかったのだろうけど、両者は最後の最後にしか交わらない。(交わったかどうかも不明瞭だけど)
なので勿体無い…という印象。短編二本として見たかった…。


でも思い返せば思い返すほどいい芝居だったような気がする。するめ芝居。

『革命日記』

『革命日記』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

観逃さなくて良かった!
「個と集団」「組織におけるプライバシー」の問題が革命活動家たちを通して描かれている。
社会問題を平田オリザならではの自然な会話、人物配置の巧みさで見せる。
私が平日昼にこまばアゴラに来ることは珍しい。週末より観客の年齢層は高めだが、常連客らしい中高年女性グループのけたたましく甲高い笑い声が響きわたり(笑っているのはその一角だけ)、劇の雰囲気を壊してしまうのがとても気になった。笑うのはご自由だけれど、もう少しトーンを抑えていただけないものか。
爆笑漫才を聴きにきたわけではないので鼻白んでしまう。

ネタバレBOX

配役表が、革命家、元革命家、隣人、組織のシンパの4つに分かれている。この4つの立場の人たちが劇の中で交錯することによって、社会における「組織」や「生活共同体」の性格が浮き彫りにされていくのが見事だった。
「空港」と「大使館」の2つの襲撃計画を企て、アジトの増田家に集う革命家たちのもとを町内会に代わる市の街づくり委員会の人々や、組織の非合法の部分を知らないシンパの人々が訪れ、そこで「小さな組織での一般的な社会活動」についてのかかわり方が語られ、革命家たちとの対比がなされる点が興味深い。
「組織におけるプライバシー」は、男女関係で語られる。革命や宗教など、ストイックな目的の組織においても、異性関係はついて回る問題。連合赤軍の浅間山荘事件の騒動が落着した際に大きく報道されたのは、彼らの目的である革命思想ではなく、永田洋子を中心とする仲間同士のドロドロの男女関係の話題だったし、オウムでも教祖や教団幹部を取り巻く男女関係が面白おかしく報道された。北朝鮮に渡ったよど号ハイジャックメンバーも、拉致問題がクローズアップされた際、当時の活動家同士の複雑な夫婦関係が報道された。
ここでも、実働部隊と後方支援組の心情的対立に絡み、桜井(佐藤誠)と立花(鄭亜美)の恋愛や、増田夫妻(海津忠・中村真生)と千葉(長野海)の三角関係をめぐって激しい口論になる。革命思想の中に女性の嫉妬や反発が加わって感情的にエスカレートし、男たちを当惑させる。
連合赤軍の中でも男女関係をめぐるいざこざが集団リンチの過熱要因のひとつになっていたと聞いている。
組織も人間の集まりゆえ内包するもろさや綻びの描き方が巧い。
もうひとつは家族の問題。息子のシュンスケをアトピーを理由に田舎の実家に預けている増田典子を妹の田中晴美(小林亮子)が訪ねてくる。「たまには顔出してやってよ。お母さんも気にしてるし」と。この姉妹は共に革命家と知り合って結婚した。晴美・英夫夫妻は活動から抜けたが、夫婦仲はうまくいっていない。
あとから1人で夫の田中英夫(河村竜也)が武雄に話があると訪ねてくる。終盤、革命家の篠田(佐山和泉)は会合に現れなかった島崎に刺されたらしく重傷という知らせが届き、騒然となる。英夫がシュンスケの学芸会の様子を典子に語ったとき、典子が「お父さんに似たのかしら。学生時代、映画とか作ってたんでしょう?」と英夫に聞き、「うん、まあね」と答えるところで、シュンスケの父親は増田武雄ではなく、英夫では?という暗示がなされる。また、シンパの山際に連れられてやってきた柳田由佳(木引優子)が実は活動中交通事故で亡くなった革命家の妹で、父親は亡くなるまで、姉は事故ではなく殺されたと思い込んでいたことがわかる。
俳優では革命家のリーダー格の佐々木役の近藤強、商社マン山際役の畑中友仁、委員会の坂下役・能島瑞穂がいかにもそれらしい人物像を演じ、印象に残った。NPO経験があり、ボランティア活動に熱心な坂下が、やはり「組織的」な持論を展開するあたりが面白かった。
舞台美術のインテリアのセンスがよく、赤い壁、白い棚の内側の赤い部分やマトリョーシカにスポット照明が当たり、赤が強調され、全体が「革命」を表現しているようで、記憶に残る。
甘え

甘え

劇団、本谷有希子

青山円形劇場(東京都)

2010/05/10 (月) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★★

『甘え』というタイトルに唸る
めちゃくちゃ面白かったです!全く躊躇せず、大きくダブルコールしました。脚本演出はもとより美術、照明、音響などのスタッフワークも充実。

2人の夫とわたしの事情

2人の夫とわたしの事情

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

シス・カンパニーには珍しく、上出来!
とても楽しく拝見しました。
松さん、段田さん、渡辺さんの主役3人はもちろんのこと、脇を固める皆さんが、揃って芸達者!

1919年の作品とは思えない、万国共通、時代を超越した、普遍の男女の駆け引きが、シチュエーションコメディの趣で、見事に、現代にも通じる、痛快ストーリーとして、成り立っていました。
たぶん、これ、随所に遊び心ある、ケラさんの名演出による功績大だとお見受けしました。

招待券でいらしたお客さんが、「買ってもいいくらい、面白かった!」とのたまっていらっしゃいました。

3幕の、それぞれ、趣の全く違う、舞台セットを見るだけでも、愉快でした。
万人におススメしたい舞台です。

ネタバレBOX

主役3人の描き方も絶妙なら、少しの登場場面しかない脇役までもが、実に生き生きと描かれた脚本の秀逸さに、感嘆しました。
新橋さん、池谷さん、猪岐さんが、特に、魅力的!

最後の場面で、段田さんが読んでいたのは、最近、松さんが演じた「ジェーン・エア」かな?とか、ミス・モンモラシーとラーハム氏のキスシーンは、ケラさんのお遊びでは?とか、観ていて、楽しい想像もたくさんできて、とっても楽しい!!

最後の、離婚に持ち込むための、ラーハム氏のアイデアは、結局、使用人が一人もいなくなったあの家庭では、証人皆無で、成立しないだろうから、2人の夫の安堵も、ホンの一時だろうと思われ、舞台が終わった後の顛末までが楽しめる、実に芸の細かいコメディでした。
テレビが一番つまらなくなる日

テレビが一番つまらなくなる日

劇団 東京フェスティバル

シアター711(東京都)

2010/05/11 (火) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきた
CoRich舞台芸術まつり!のエントリで知った初見の劇団だが期待以上。
既に3件並んでいる星5つをさらに連ねるのもなんか癪だけど、だけど面白いのだからしょうがない。

長い坂のある家

長い坂のある家

ふくふくや

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

コメディかと思ったほど
殆どが笑えるシーン。その中でも山野八重子のキャラクターは登場しただけで、その爆発力に思わずヤラレル!笑
キャストらの演技は秀逸で終盤にかけての観客を泣かせるツボの押さえ方は流石!

以下はネタばれBOXにて。。


ネタバレBOX


先祖代々、殿様のお家柄を継ぐ佐竹家は地元では一目にも二目にも置かれる存在だ。長女の八重子はそんな家に縛られて自由がなかった。今は亡き殿の仕え精神を頑なに守る宇佐吉は佐竹家に侍従して八重子の面倒を何かとみている。

佐竹家の次女、三女、四女はそれぞれ好き勝手に生きていたが、姉・八重子の噂を耳にして久しぶりに佐竹家に集まったのだった。物語はここで始まる八重子とその周りの人たちの人情劇なのだけれど、とにかくコメディかと確信しちゃたほどの面白さ。とにかく内容がコミカルなのだ。

しかし、物語は姉妹それぞれの八重子に対する善意と自分可愛さを交差させながらも、姉の夫を寝取った竹乃の心情をも露呈させていく。かつての同級生らの友情も織り交ぜながら、本当の思いやりとは何か?生きてる意味とか、人間が持つ本来の弱さとかを提示しながらも、観客を落涙させる。

そうして更に幕引きの間際にコメディに仕立て、笑わせて降幕させる技は流石だった。
楽しくてオモチロ可笑しいけれど、痺れた舞台!



二人の高利貸しの21世紀

二人の高利貸しの21世紀

イキウメ

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2010/02/16 (火) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★

Bプロ観劇
いまさらですが、
ひと言で言えば不条理、宙に浮いた芝居だった。

虞美人 ー新たなる伝説ー

虞美人 ー新たなる伝説ー

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2010/04/30 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

美し!
青の項羽軍、赤の劉邦軍のコントラストが美しい。

ネタバレBOX

冒頭劉邦の死から入ったのは唐突のような気がしましたが、慣れると、秦没落後の話がよく理解できました。

最後項羽に参謀がいなくなったことが楚の敗因で、民衆を味方につけた漢の劉邦の勝ち。

項羽といっしょに剣舞を踊った後の具美人の最期にはちょっとジーン。

最初と最後の赤い虞美人草たちが印象的!白い二人の周りを回る赤い花びらはとても美しく、赤いラインダンスも素晴らしいものでした!

フィナーレで中国風の衣装にいつもの羽にはビックリ!ただし、真飛聖さんだけでした。
北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

細やかな実存感が牙をむく
舞台から醸し出される、
色とりどりの細やかな実存感が
終盤しっかりと武器になって
観る側を凌駕していく・・・。

終ってみればこの作品、がっつりと見応えがありました。

ネタバレBOX

描かれる人物たちの解像度の高さがそのまま舞台の力になっていていました。

中国人女性たちには
ぞくっと目を見張るほどのリアリティと存在感があって。
かたことの日本語や響きをしっかりと持った中国語に留まらず、
小さな仕草から表情のうごき、
さらには言動までしっかり作り上げられていて。

やくざのどこか枠をはずれたような存在感、
偽装結婚相手の男たちから滲み出してくる喪失感、
店の女性に取り込まれていく男や
やくざのしかけた蟻地獄にはまっていくバーテンが醸し出す
はまり込み感。

それぞれが役者達の演技に支えられ
しなやかで細密なテンションを舞台に作り上げる。
それも、混ざり合って舞台をひと色に塗りこめるような感じではなく、
登場人物それぞれの色がそのまま重なる感じで
観る側を巻き込んでいくのです。

その重なりに物語から発せられた光が当たり
キャラクターたちがが抱くロジックというか
もくろみや価値観のシルエットが浮かび上がります。
中国人の女性たち、日本人の社長、
偽装結婚の相手、やくざ、刑事、その店にかかわる男たちと
さらにその周りまで・・。
したたかな手法でシルエットの形状がくっきりと描きこまれた上で、
それらが次第に積み重なり、かかわりあい、
崩れていく姿が舞台上に築き上げられていきます。

中国語や演出的な作りこみで、
観る側へ届く言葉と隠される言葉が組み合わされ、
物語に切れと深さが醸成される。
したたかなつながりや示唆、
見せて伝えるものと見せずに伝わるもののモザイクから、
物語の広がりや奥行き、
さらにはためらいを失ったようなスピード感がうまれて。

様々なもくろみや想い達がメルトダウンしていくような終盤が圧巻。
追い詰められていくバーテンや
婚約者を奪われた女性、
さらには店に火をかける男の狂気に違和感がないことに息を呑む。

その中で、
もくろみで餃子を作った女となにも疑わずに美味しいといった男。
バブル崩壊の吹き溜まったような、荒みざらついた空気が満ちるなか、
掛け違ったまま近づくふたりの想いの細やかな実存感が、
そのまま武器となって観る側に襲いかかってきます。
もくろみの箍がはずれ、
座標を失った男女からあふれる不器用で生々しい愛憎のゆらぎに
ひたすら圧倒される。

閉塞し、荒んで、汚れきった物語の
終わりからからやってくる、
濃密で息が詰まるほどに純粋な愛情の瑞々しさに驚嘆し、
その質感に一気に浸潤されました。

この作品、かなり凄いです。
また、しっかりと余韻が残る作品でもありました。

★★☆☆
In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/04/27 (火) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

抜群に面白い
ちょっと無理があるとは思うが、それにしても久しぶりにのめり込んでしまった。今年観た中では今のところ一番面白かった。見逃さないでよかった。

このページのQRコードです。

拡大