
背伸び王(キング)
コマツ企画
小劇場 楽園(東京都)
2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白いことぞ。
悪い人に思われたくないからできれば避けたい部分をも掴みにいく、作家小松さんの着眼点が好きだし、先手先手の感じがいつも凄いと思っています。濃いのに飽きない、コマツ企画の役者をじっくり観られて嬉しい。この人たち、ほんとたまんないです。初心者でも大丈夫。

ジェノサイド
演劇サムライナンバーナイン
テアトルBONBON(東京都)
2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★
う~~~~ん。。。
出演者はよかったのに、脚本が「???」だったのが残念です。
テーマはなんだったんでしょうか。
山岸彩子さんの演技に魅了されました。

リングワンダリング
Monochrome Plus
シアター風姿花伝(東京都)
2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

絢爛とか爛漫とか
祈プロデュース
劇場MOMO(東京都)
2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
秀逸!
モダンガール版を見てきました。
季節の移り変わりと各自の成長がラップしていて自然に見れました。
しっかりした脚本と出演者のしっかりたした演技、照明や効果音のうまい使い方、こんな舞台だったら何度でも見たくなりますね。
4人の出演者の個性の違いも良かったのかな。
モダンボーイ版は日程的に見に行けないですが、次回作品も期待してます。

八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン
柿喰う客
タイニイアリス(東京都)
2010/04/15 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
さすが!の一言。
2作品とも、さすが。としか言い様の無い作品。
公演情報を入手したのが公演初日で「村上と玉置の2人芝居。しかも七味さんの「イキナリ-」再演の2本立!!!」という事で
仕事上くそ忙しいこの時期でしたが見逃したら後悔必至。
どちらの作品も観れて良かったです。

美しい手紙
ライオン・パーマ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了
満足度★★★★
クスッと笑える・・・
随所に笑いあり、でも、ココってところは、シリアスに。。。最後の結末は僕は、読めませんでした。。どんな終わりなのかなっと?自分なりに想像巡らしましたが。。次回も、違う作品を観てみたいな~なんて思わせる感じでよかったです。。

宇宙エレベーターガール
宇宙食堂
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了
満足度★★
最終的な落とし所は良いのに…
斬新な題材や最終的な落とし所は良いのに細部が杜撰過ぎて醒めてしまうのが残念…を通り越して致命的。
※ 4月21日からスタイルを変え、ツイッている一口レビューをまずアップして後日加筆することにしました

199
劇団GIFT
千本桜ホール(東京都)
2010/04/22 (木) ~ 2010/04/25 (日)公演終了
満足度★★★
凄く
ストーリーがしっかりしてていろいろ考えさせられる舞台でした、あとは~役者陣のレベルが上がれば素晴らしい舞台が出来ると思いますよ~

背伸び王(キング)
コマツ企画
小劇場 楽園(東京都)
2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

見えそうで見えない
パセリス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了
満足度★★★
見えない仕掛け
それは時間軸の前後にあった。だから・・当初、リーディングなんか必要ないから本番いってよ。なんつって胡坐でもかきそうな意気込みだったけれど、ストレートプレイを観終わって、「ああ、なるほど・・。」と思ったのです。最後の展開で謎?の残った方は見るべし。笑
以下はネタばれBOXにて。。

12人の怒れる学校へ行こう!
劇団うえのの本
ART THEATER かもめ座(東京都)
2010/04/23 (金) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

僕たちの失敗~もう誰も信じない…~
ラブリーヨーヨー
駅前劇場(東京都)
2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★
あと一つ欠ける感が払拭できない
局員3名の小さな郵便局に2人組のマヌケな強盗が押し入り、しかし通報されて退散しようとしたところに銃を持った新たな強盗が押し入って5人を人質に立てこもる…という状況のコメディ。
既視感はありつつ面白い題材であり、いろいろ趣向を凝らしてよく出来てはいるのに、何かあと一つ(か二つ?)欠ける感が払拭できないのが惜しい。
野球に喩えれば長打を含む毎回安打で満塁にもなるのに決定打が出ず残塁の山、結局両チーム無得点のまま時間切れ引き分け(←「完封負け」ではない)みたいな?
個々の場面は面白いのに全体を通しての流れで見ると平板なまま終わってしまう感じなんだな。前夜に「緩急自在に進行し終盤で盛り上がった上にさらにそこから大噴火する」というお手本のような作品を観ているだけにその感ひとしお…。
が、終演後にメンバーであった多田岳雄(本作には出演せず)の引退セレモニーがあり、そのユルさ、ヌルさが初めて観る身にとっても愉快(しかしあの SPEED は見苦しいか(爆))だったので、それも含めてそれなりに満足。
ただ、開演が定刻よりも10分程度押すことはよくあることでそれ自体は問題ではないものの、開演前・終演後を通じて全くそのことに触れないのは頂けない。
器の小さい身ゆえ「10分以上遅れたのに詫びどころか申し開きの一言すらナシかい」という気分を引きずりつつ観たのも前述の「不発感」の一因かも。

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劇団やったるDAY!
ウッディシアター中目黒(東京都)
2010/03/10 (水) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★
もう神ワザ?(というのは褒めすぎ…(笑))
友人・あずきと2人でシェアハウスのオーナーとなった主人公・ちえがあずきの死により生きる意味を見失い、ハウスからも去ろうとしているのを知ったハウスの7人の住人はちえに生きる意味を見つけてもらおうとし…な物語。
その意味では十八番のファンタジー寄りハートウォーミングストーリーだし、お得意の複数の人物によるユニゾンのリアクション(台詞・動作とも)なんて演出やノリツッコミも健在で、終盤の盛り上がりはいかにもここらしくて「真骨頂だね」と満足していたら、そのあとにさらなるサプライズがあって感服。
シェアリングハウスの住人が7人であることから、プロローグに出てくるあずきが子供の頃に描いてその後出版されるに至った絵物語「女の子と7人の妖精」(だったっけ?)に準じた展開になるのは予想通りだったものの、まさか7人の住人が妖精そのものだったとは…。
それも、序盤で見せたそれぞれの登場のしかたが絵物語の内容まんま(その部分はプロローグでは示されない)で、終盤でそこを音読しつつ登場シーンを回想として見せるのが巧くて、もう神ワザ?(というのは褒めすぎ…(笑))
いやぁ、ホントにヤられたわァ。

空間ゼリーEse「僕たちだけで大丈夫!」
劇団たいしゅう小説家
MAKOTOシアター銀座(東京都)
2010/03/12 (金) ~ 2010/03/16 (火)公演終了
満足度★★★
演技のジャムセッション
今回は脚本がなく、各自にキャラクターを創造させ状況設定だけ与えるという「戯曲もない、インプロでもない」(←チラシより)即興芝居で、エチュードの積み重ね的な感じ?(…とか言って、「インプロ」「即興芝居」「エチュード」の区別・定義がよくワカっていないんだが…(爆))
んなワケで一言で表現すれば「アヤしいキャラ見本市」で見せる「演技のジャムセッション」。ほら、各自の楽器(キャラ)とコード進行(設定)だけ決まっているところが共通でしょ?
が、ジャムはジャムでもテーマの提示などなくいきなりインプロヴィゼーションが展開される感覚は70年代後半に来日した頃のマイルス的とか?
また、劇中の照明やS.E.は毎回変わる(この回のS.E.は銃声・雨音・サイレンなどだったが前日は幽霊が出るような音もあったとか)そうで(アフタートークで明かされる前、観ていて察した)、それも演出家の指示ではなく、照明さん・音響さんの判断によるとのこと(こちらはアフタートークより)。
キャラの可笑しさと何が起こるかわからない(あるいは何が起きても不思議はない)緊張から生み出される「グルーヴ感」(笑)が独特で、あんまり長く演っていてもまとまりがなくなりそうなところ、75分という上演時間も程良かったのではあるまいか。

W氏の帰れない夜
円盤ライダー
@quos(東京都)
2010/02/26 (金) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★
トンデモ系コメディ
残業で遅くなり、それを持ち帰って自宅でも仕事、の前に立ち寄ったバーでW氏は店員に見えたトロント星人から「地球侵略演習隊の隊長」と誤認され、想像を絶する体験をする…なトンデモ系コメディ。
もうこれが「なんておバカな!(笑)」なブッ跳んだ設定満載で、にもかかわらずモロモロについてことごとく理由をキチンと(?)説明しており、そのこじつけっぷりに脱帽。まさに「無理を通せば道理が引っ込む」状態で、もうそのオカしさ(=funny,strange のダブルミーニング)といったら「想像を絶する」。(笑)
で、そんなことから西田シャトナー(今回の作・演出)ってこんな引き出しも持っていたんだ、と思ったものの、惑星ピスタチオ時代にチョコチョコ挟まれていたムチャな笑いの部分を発展させたと言えるし、『Believe』での大阪城ロボや超ミクロ忍者など荒唐無稽な設定もあったので、そう考えればこれもモロにシャトナー風。終盤の宇宙空間の表現なんてまんまだったし。
が、円盤ライダー的には異色作だったかも。2時間をちょっと超えるという上演時間も含めて。

クローバー【終了】
東京アシンメトリー舘【閉舘】
レンタルスペースさくら・中目黒(東京都)
2010/04/16 (金) ~ 2010/04/26 (月)公演終了
満足度★★★★
オススメ!
ギャラリー内に入った瞬間からの自由な雰囲気と空間!間近での迫力ある芝居も、そのせいかとてもリラックスして楽しめました!正直!終わってからもずっとその空間にいたくて…帰りたくなかった〜!

ラ・ムーの一族
劇団阿佐ヶ谷南南京小僧
明石スタジオ(東京都)
2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★
この心温まるファンタジーぶりは何?(笑)
桜の園に住む両親と一男二女の5人家族の父親が出奔してしまうが自称「桜の妖精」が末娘を優しく見守り…って、何なの、この心温まるファンタジーぶりは?(笑)
通常は基本的にブラックでシニカル(ただしユーモラスではある)なのに、今回は180°方向転換みたいな?
いわば「笑ゥせぇるすまん」に対する「喪黒福次郎の仕事」(喪黒の弟・福次郎が主人公でハッピーエンドのシリーズ=wikipedia情報:未読)的ポジションか?(笑)
いや、でもこれも好きですよ、と言うよりむしろイイ意味で期待を裏切られた快感アリ。
また、チラシにあった「色とりどりの「さくら」SONGを散りばめ」通りの選曲には大ウケ。まさか「檄!帝国華撃団」や「六本木心中」まで使うとは…。
しかし、そんな曲もイントロですぐにワカったばかりでなく、どこが「さくら」SONGなのかまで瞬時に察したσ(^-^) って…(笑)

シューマンに関すること
劇団東京イボンヌ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/03/09 (火) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★
そう取り込みましたかぁ
シューマンの特集を組むことになった雑誌の新人女性記者・夏樹、シューマンをテーマにした小説のアイデアが出ずに筆が進まない女流作家(=記者と偶然知り合う)、かつてコンクールで優勝し「シューマンの第一人者」と呼ばれたピアニスト・芦屋(=記者の取材相手)の三者を中心に描きながら、そこからシューマンの人生(後半だけなので「半生」か?)が浮き上がってくるシカケ。
で、芦屋は事故で指が動かなくなりピアノを断念し精神を患っているとか、自分をシューマンの生まれ変わりと思い込むとか、そのあたりで予習が利いてくるワケさ、「そう取り込みましたかぁ」みたいに。
また、芦屋の様子が劇中事実なのか、それとも夏樹から聞いた話にヒントを得た作家(当日パンフの役名も「作家」のまま)が著している小説の中のフィクションなのか、と疑問を抱かせておいて終盤で「あることないこと書き連ねて…」と響子(芦屋の妻)に言わせて少なくとも全てが事実ではないことを明かすのが上手いし、「(芦屋の)クララになりたくてなれなかった」響子が芦屋から「クララ…」と呼びかけられるラストも切なく美しい。
暗めの照明の中で流れる台詞がエラく文学っぽくて(笑)「作風が変わった?」と思ったらシューマンからクララへの手紙だったというプロローグもその後の展開を示唆して巧みで、後から振り返ってモロモロ納得。
そんな中、編集部のシーンはコミカルでメイン部分のどちらかと言えば悲劇気味なトーンをうまく緩和していたな、と。
対象となる人物を直接描くのではなく、メインとなる別のストーリーを進行させる中にその生涯を練りこむ手法は今年1月のユニークポイントの『シンクロナイズド・ガロア』と通ずるものアリ。

パンドラ
演劇集団 砂地
d-倉庫(東京都)
2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

将門
劇団BOOGIE★WOOGIE
イマジンスタジオ(東京都)
2010/03/08 (月) ~ 2010/03/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
BOOGIE★WOOGIE 史の新たな1ページ
平安京へ上り藤原忠平に仕えた十代後半から朝廷への謀反のかどで討伐されるまでの平将門の生涯を描いた力作にして秀作かつ快作。BOOGIE★WOOGIE 史の新たな1ページを拓いたと言っても過言ではあるまい。
会場に入ってまず度肝を抜かれるのがステージの形状。本来の位置とその反対側にそれぞれ舞台があり、両者をつなぐ形で細長い舞台が会場中央を縦に貫いているという…。
言い方を変えれば対面式客席の間に狭い舞台があり、客席両側にそれとつながった一般的なサイズの舞台がある、的な?
合戦の場面で両陣営が睨みあいの後についにぶつかるなんてシーンを筆頭に、この形状を非常に有効に使っているワケさ。(と言うよりそのためにこの形状にしたのか?)
そのステージに30人近い出演者全員(映像のみの2(3?)人を除く)が登場し、男女2人のナレーターに先導されてのシュプレヒコール風というか多人数によってエコーのような効果を表現するというか、先日の『The Heavy User』とは似て非なる言葉のパフォーマンスに続いてお得意(?)のダンスでオープニングクレジットという幕開けにもうゾクゾク。
以降、前半(65分)は青年将門の青春記的でサワヤカ、後半(105分)は運命あるいは時勢に弄ばれる武人将門を描いて重厚、という構成も巧みで、休憩(10分)込み3時間の大作ながらその長さは感じず、体感的には2時間程度。
また、その内容(諸説ある動機・背景はともかく、起こったことは史実通り←観終えてから wikipedia で確認)からさすがにいつものように劇中の飲み物がホンモノの酒や青汁だったり(笑)はしないものの、『REVOLVER』(04年3月)のように全く笑いがないこともなく、緊張をほぐすのに程よいタイミングで笑える部分があったり常連客への目くばせがあったりするのも巧い。
また、全編を通じてナレーターの2人が、芝居の登場人物を見守ったり舞台上の出来事にリアクションをとったりするのも面白い。
さらに、秦修のギターを中心に和太鼓とvln.を擁した生バンドの演奏も◎。