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ダモイ

ダモイ

トム・プロジェクト

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

静かに染みる
わずか3人の役者が、声高にならず、じっくりと見せてくれた。
事実をもとにした舞台だけに、計り知れない重さが残る。

ただし、重苦しいわけではなく、人間の強さや生きることの尊さを感じることができるのだ。

ネタバレBOX

シベリア抑留の話である。
戦後、兵士だけではなく、一般市民も含め、多数の方がシベリアに連行され、長期間に渡って収容所に入れられ、過酷な労働を強いられた事実をもとにしている。

舞台は、野上(新納敏正さん)のモノローグを中心に、収容所にいた多くの方に生きる力を与えて続けて、帰国の夢が叶わなかった満鉄職員の山本(下條アトムさん)のことが語られていく。
山本は、タイトルでもある「ダモイ(帰還)」を信じ、常に前向きで、周囲を明るくさせ、生きる力を与えるような人だった。
彼の生き様により、多くの収容所に暮らす人々が救われたのだ。

収容所の過酷な状況を声高に非難するのではなく、このような境遇にあっても、「生きる」ことを強く願い、「人間である」こと(あるいはいつかは、それを取り戻すこと)を忘れずにいた人々があったということを強く訴えてくる。

人間の強さや生きることの尊さを感じずにはいられない。
舞台自体も、そういう力強さがあったと思う。

最初は、山本のそういう姿勢に反感を覚えていた野上役の新納敏正さんが、徐々に彼に惹かれていく様子や、山本に寄り添う新見役の大出勉さんの姿がとてもいい。
山本を演じる下條アトムさんの控えめだが、うちに秘める強さを感じられる演技も素晴らしい。

登場人物はわずか3人なのだが、山本の収容所での位置づけや、彼らの後ろにいるであろう、多くの日本人収容者たちの姿が浮かぶようである。

切々と、舞台から語りかけるような3人の役者の演技は、見事であり、じんわりと心に染みてくる。

とかく、冬だけのシーンを想像しがちなシベリアにあって、四季があるこをきちんと見せてくれた。それはまた、彼らが抑留された期間がいかに長かったということにほかならない。

ラストへの展開は、事実を知っていても、涙を禁じえなかった。
「精跡-SEISEKI-」

「精跡-SEISEKI-」

角角ストロガのフ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

観劇。
チケプレで拝見させていただきました。ありがとうございました。
・・・が、わたしの「キャラクターが愛せないと作品が愛せない」精神により、ちょっと肌に合わなかったようです。ごめんなさい。

ネタバレBOX

あと、役者のみなさんが生きてる感じがしなくて、みなさん納得して舞台に立ってるのかなあ?と不安になってしまいました。勘違いだったらごめんなさい。
青い鳥の群れ/靴

青い鳥の群れ/靴

劇団820製作所

pit北/区域(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと難しいかったです(^O^)
でも役者さんのレベルは、すごく高くて良かったですね~o(^-^)o

演戯王

演戯王

X-QUEST

吉祥寺シアター(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

テンポ良い圧巻エンタメ
客演20人の殺陣&ダンスが圧巻。
レギュラー陣は、沈んでしまっていたかも…。
40人の役者による
街の様子のパフォーマンスが、
素人向けのワークショップのようで
楽しい。

「精跡-SEISEKI-」

「精跡-SEISEKI-」

角角ストロガのフ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

全身が疲労する作品。
角角ストロガのフの芝居は初めてではない。こういった傾向の芝居だということは十分認識していた。それでも見終わった後、しばらく動けなかった。ずっしりと重いものが心に残り、劇団員と会っても言葉を交わすことが出来なかった。こんな経験久しぶりである。

アフタートークで「呪怨」の清水監督が登場し、面白い内容だったのだが、とてもアフタートークを楽しめる心境にはならなかった。

好き嫌いの好みが分かれる芝居だろうが、これだけ自分の世界を貫いているということは凄いことだと思った。

目を背けたくなるシーンや、グロテスクなシーンがこれでもかと続くが、汚いという感じはしない。舞台美術は白基調で、センスがいい。また空間の使い方が見事で、視覚的にも美しい。

ここまで自分の世界を持ち、それを堂々と表現出来るということは凄いことだ。表層的な薄っぺらい芝居が多い現代、あえて、この路線を突っ走ることに潔ささえ感じる。角田ルミが恐るべき才能の持ち主だということは間違いない。

東京・坊っちゃん

東京・坊っちゃん

東京ギンガ堂

歌舞伎町「大久保公園シアターパーク」特設劇場(東京都)

2010/07/09 (金) ~ 2010/07/17 (土)公演終了

生真面目
ギンガ堂らしいまじめな音楽劇。
もっと遊んでもらった方が、観客も楽しめると思う。
制作陣の初日のバタバタは、修正してもらいたい。

透明感のある人間

透明感のある人間

ダックスープ

ザ・スズナリ(東京都)

2010/07/03 (土) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

笑えないおもしろさ
ナンセンス度の高さに、声に出して笑うのを忘れるほど、惹き付けられた。池谷さんの存在感は抜群。

「精跡-SEISEKI-」

「精跡-SEISEKI-」

角角ストロガのフ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

主宰は
庭劇団ペニノの
タニノさんに
診てもらったほうがいいんじゃないか。

ルーティーン247パラノイア

ルーティーン247パラノイア

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑→怖
個性的で面白い役者がたくさん登場し(特に、ちょっと老けたチャラ男とロウソク女)、ひたすら笑わせてくれるものと思いきや、最後は本当に心の病気という怖い展開になり、背筋がぞ〜〜っとしました。私もきっと、何曜日の何時に来て、いつもあのお弁当を買って行く...とか言われてそう。

90%VIRGIN / 終末の天気【満員御礼!無事に終了いたしました。ありがとうございました!!】

90%VIRGIN / 終末の天気【満員御礼!無事に終了いたしました。ありがとうございました!!】

エムキチビート

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/07/06 (火) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★

観ました
彦星。まあまあかな。『90%VIRGIN』のほうが好き。『終末の天気』はどっかで読んだような話。

「精跡-SEISEKI-」

「精跡-SEISEKI-」

角角ストロガのフ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

3年分の狂気
アングラな場で、客もそれを承知で足を運んでるんだから、もっと狂ったことやろうよと常日頃から思っているのですが、今日のような作品を見ると、しばらくは結構という気になりました。変な具合に人工的で、変な具合に本能丸出しの獣的な、極めてアンバランスな世界。しばらくはトラウマになりそうです。満足度はプラスマイナス5、若葉マークは○と同時に×。

ある日、ぼくらは夢の中で出会う

ある日、ぼくらは夢の中で出会う

東京農業大学 農友会演劇研究部

農大劇研アトリエ(東京都)

2010/07/08 (木) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

高橋いさを
高橋いさを作品を脚色、ミュージックビデオ的とでも言ったら良いのか、断片的なイメージを大量に差し挟んだ舞台

ネタバレBOX

本来の戯曲では、舞台上の俳優の役柄、固有名詞が如何に曖昧というか、いい加減なモノであるかを刑事と誘拐犯一人二役という条件付けによって喝破した作品なんだと思われるが、俳優の数と役を増やした結果、全体像がぼやけてしまっていた。
演者に張られた役というラベルが上書きを繰り返される事によってナンセンスな破壊的な笑いへと導かれる筈なのだが、反射的な面白さは幾つかあっても笑いが継続して渦巻いていかない。
それが残念。
ルーティーン247パラノイア

ルーティーン247パラノイア

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

笑った!!
いや~、お初の劇団だったけどかなり面白かった。なんせそこいらじゅうに笑いがちりばめられていて、観てよかったと実感できた。コンビニの裏表がわかったような気がする内容だし、物真似までサービスしてくれっちゃって、笑いが止まらなかった。それよりも、この先どうやって話のラストを閉めるのか、観ていて心配になったが、なるほどそういうストーリーだったのか!なかなかうまい本でした。も一回観にいってもいいかな?と・・・・。

ザ・キャラクター

ザ・キャラクター

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

NODA-MAP版「これからの「正義」の話をしよう」
 字事ネタあり、時事ネタもありで、ちょいちょい客席の笑いをひきだす舞台。
 存在がすでに奇天烈な古田新太さん、トボけたセリフ回しの可笑しい橋爪功さんをはじめ個々の役者さんそれぞれに上手でした。
 一緒になって笑いつつ、さすがに場面場面の単発ギャグが多くて、物語が散漫だと感じました。でも‥(以下ネタバレBOX)

 私が「ザ・キャラクター」の登場人物だったら、どうするのだろう。
 最近、書店での売上を伸ばしている、マイケル・サンデル著
「これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学」を思い出しながら観ました。

ネタバレBOX

 某カルト教団の事件を下敷きにした物語は、後半崖を転がり落ちるようにグジャグジャになっていきます。その重さとバランスを取るために、笑いは必要だったのかも。

 哀しいことに、実際の事件が目の前で起きるまで、私たちはあの集団の表面だけをみて笑っていた。かつてこの国では、確かにそういうことが、あったのです。十数年で、すっかり忘れていました。
 それを思い出しただけでも、この舞台を観た価値があったと思います。
8割世界番外公演『欲の整理術』×『ガハハで顎を痛めた日』

8割世界番外公演『欲の整理術』×『ガハハで顎を痛めた日』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★

勢いは買いましょう。
しかしながら勉強不足!演出や役者は作品をどう読み込みどう表現し観客に伝えるか、不明瞭な点が多すぎた。舘氏の脚本にも期待していたのだが、【タイトル】の重要性を欠いていることにショックだった。
客層は20代~50代と幅広かった。みな温かい眼差しで観ていたような気がする。

青い鳥の群れ/靴

青い鳥の群れ/靴

劇団820製作所

pit北/区域(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

素人が厳しいことを言うようですが。。。
前の人が書かれているように2時間ずっと抽象表現の連続で、意味があるのかないのかわからない場面が延々とつづくため正直疲れてしまいました。役者さんたちはひとりひとりが十分に魅力的で、とくに脈絡のないセリフをとちらずに熱演されていたのには感心しました。演出面でもところどころ光るものがあっただけにもう少し観る人の立場にたって劇づくりをしてほしかったなと残念に思いました。

覇王歌行(はおうかこう)

覇王歌行(はおうかこう)

BeSeTo演劇祭

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/07/08 (木) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

中国劇の力の一端がここに…
現在の世、項羽が自身の時代を振り返り、物語る形で本作は幕を開ける…。

いや、凄かったですね。
観ようかどうか迷っている人は観た方が良いと思います。
中国という国の、演劇力の高さに「わずか」に触れた一夜でした。

項羽と虞姫。二人が初めて出逢った時に姫が見せた艶やかな舞。
ひらひらと軽やかな身のこなしに合わせてふんわりと舞っていく生地の
動きに合わせるように、音楽が鳴り響いた時にははっとさせられ、

有名な「鴻門の会」のエピソードの時の、劉邦を狙う項荘の剣舞の
身のこなしの凄まじさに目を奪われる。

中国の役者は迫力があるね。 つい食い入るように見てしまう。
惜しむらくは、もっと広いステージで上演したらさらに迫力ある舞台に
なっていたのではないかということ。

ネタバレBOX

演出も素晴らしかったけど、脚本・潘軍の項羽の解釈が素晴らしい。

野心に満ちて、なおも満ち足りることを知らず、傲岸不遜であれど
誇り高く、自分を、信を曲げることをしない男。 そして夏の空のように
大きい思慮を持ち、ロマンチックな男。
正直、憧れますね。 素直に格好良いと感じます。

対して、劉邦は人質となった祖父と妻を、項羽の計略にびびって
助けることが出来ず、果ては「二人を煮汁にするのなら、その一部を
私にも分けて下さい」と言い募る、腰ぬけ男。 
計略には巧みだが、本質的にはならず者で信義を知らない。

項羽の独白にも「信を裏切るのは最大の恥知らずだ」という言葉が
あるように、この辺は中国の激動の70年代を潜り抜けた作者の
人間観がそのまんまストレートに出ていますね。

結局、項羽の悲劇は自身が「見え過ぎる」ことにあるのでしょうね。
虞姫が「将軍の悲劇は常勝であること」と喝破していましたが、
項羽自身自分の気質が天下には求められていない、故に滅ぶ運命しか
用意されていないことを見通していた節があります。 その運命を
気高い項羽は甘んじて受ける。 一種の悲劇です、これは。

最後の場面での「四面楚歌」。 一般的には、自分の周りには
もう一人として味方は無いのだ、と理解されがちだけど。

項羽は言う、

「私には隠されたある一面が見えていた。あれは漢軍の敬意の
表れなのだ」

つまり、これから滅びゆこうとしていく一人の英雄に対しての隠し切れない
万人の尊敬の念と、ある時代の葬送歌だというのです。 この解釈は
ハッとさせられましたね。 深い洞察です。

虞姫がいわれてるより、出番が少なくてそこは残念だったけど
一人の男の語る「物語」としては素晴らしく、まさに時を超えて過去に
自分を重ねるような思いがしました。
『カンヅメ!』

『カンヅメ!』

劇団与太組

小劇場 楽園(東京都)

2010/07/06 (火) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

観ている間中、ずっと楽しかった!
旗揚げ公演ということで、なぜか観ているこっちも緊張していたんですが、いつの間にかリラックス。最後には肩の力がすっかりぬけて、たくさん拍手していました。
本の内容や役者さんそれぞれの力もあるのでしょうが、何より皆がひとつになって作っている意欲を感じましたし、大笑いするギャグよりもクスクス笑いぐらいの可笑しさが私には合っていたと思います。

書き方によってはどこまでも暗くできる内容を、終始明るく楽しく料理されていました。
今現在夢を実現しようとしている人、過去何かを挫折したり諦めたりした人、諦めたものをもう一度追いかけようとしている人など、観る人の経験によって感じることが違うんじゃないでしょうか。
私はモラトリアムの不自由さや居心地の悪さ、そしてだからこその底抜けの楽しさを思い出しました。

12月に番外公演が決定したそうなので、そちらもぜひ観に行きたいです。

8割世界番外公演『欲の整理術』×『ガハハで顎を痛めた日』

8割世界番外公演『欲の整理術』×『ガハハで顎を痛めた日』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★★

明暗を分けた気がする2作の出来栄え
コメディの劇団が、コメディでない公演を打つという企画自体には大いに賛同し、試みの結果としてのみ観れば、大変意義のある公演になっていたと思うのですが、「欲の整理術」の方は、初演出の演出家には、如何にも任の重い作品でした。

今回は、舘さんに新作書下ろしを2作も依頼し、キャスト交渉の後に、台本が完成したようですが、こういった番外公演は、それでは危険性が伴う気もして、今後、この番外公演を続けるのなら、書き下ろしより、既製の作品の中から、作品選びをした方がリスクが少ないのではと感じました。

一方、「ガハハで顎を痛めた日」の方は、結果オーライで、かなり高レベルの作品に仕上がっていました。

「欲~」が、☆2、「ガハハ~」が、☆4、+この公演の企画と意欲に敬意を表し、トータルでは、☆4と言ったところでしょうか。
ただ、この公演を、本公演のコメディを更に進化させるための布石として捉えれば、この経験は、劇団員に実力を備えさせえる効力は充分あると思うので、その視点に立って評価するなら、☆5でも良いかなとも感じました。

座った席が、空調寄りだったせいか、ひそひそ声の台詞が不明瞭で、所々、聞き取れない箇所があったのは、残念でした。特に、「欲の~」の方は、終始、台詞が明瞭でない方が数人いて、余計、内容がわかり辛くなった気がします。

あ、題名の意味するところは、全く解りかねました。(笑)

心配したかもめ座の椅子、高齢者にも親切な形にして頂き、心からお礼申し上げます。

ネタバレBOX

欲の整理術」…脚本も、演出も、どうも中途半端な印象でした。キャストは、相当掴みどころがなく、役作りに苦労されたのではと感じました。演出が、本の性質を読み違えた気もします。もっと、勇気を持って居直って、シュールさで、徹頭徹尾押し切っていたら、もっと、【面白い気がする】作品になったのかもしれません。シュールで、突き進めたら、あの中途半端な印象のラストも、もっと違った意味合いに成り得た気がします。
この作品は、もっと大胆な発想と切り口で描くべき作品でした。人物に、不思議さがもっと必要でした。カッコ役とカントク役は、逆のキャスティングの方が、成功した気がします。れんたろうの存在が全く謎でした。
外の世界を支配した豚の声を、演出家自ら担当していましたが、声と台詞回しに、実存感があり過ぎました。あれは、外の得体の知れない存在を想起させるためには、もっと、意味のない雰囲気の言い回しにすべきだったように思います。しゃべっている内容も、センテンスがおかしいのだから、言い方もそれに準じる方が適切だったのではと思いました。
途中の音楽の挿入も、違和感があり、むしろ逆効果でした。
小道具も、紙で表すのなら、ビデオカメラも、実体のないモノに統一した方が良かったのでは?

「ガハハで顎を痛めた日」…こちらは、とても良く書けた脚本と、演出の目の確かさで、上質な人間ドラマになっていました。劇団員の宮澤さんが、今回も素敵な好演。客演の、宇高さん、武井さん、二宮さんも、それぞれ、任に合った役を好演されましたが、村松さんの演技には、一番心を鷲づかみにされました。神原さんと、今日は女子中学生を演じた嶋木さんの演技は、安心して観ていられました。
ラストの落とし方も、とても自分好み。ただ、残念だったのは、面白そうだった女子中学生のダベリが、半分も聞き取れなかった点。これが、もっと明瞭に聴こえて来たら、この作品は、☆5つだったと思います。
バカとロミオとジュリエット

バカとロミオとジュリエット

劇団FREE SIZE

ザ・ポケット(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★

ユルユルコメディ
全体的に肩の力を抜いて足を組んじゃったり投げ出したりしながら、ゆるゆると観られる舞台。小難しい設定なんか露ほどもなくて、「ああ、こういう世界ね。」なんつって観てるワタクシも緩くなる。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX



序盤、筋肉バカみたいにやたらマッチョなロミオが登場する。この登場の仕方でまずヤラレル。笑
小劇団の役者らの「ロミオとジュリエット」の練習風景から。そんな折、役者バカの二ノ宮は突然死んでしまう。そこに天使が登場し、最後の望みを言えという。彼の最後の望みとは中世ヨーロッパに行ってシェイクスピアに会うこと。

その願いを聞き入れた天使は早速、バカと一緒にイタリアのベローナ、「ロミオとジュリエット」の地に飛んでいく。そこでは物語とまったく違った情景があった。太鼓腹のおっさんロミオとギャルジュリエット。笑

バカはそこで物語の歴史的背景を矯正しようとするも、歴史は少しずつ誤った方向に流れていってしまう。歴史を重んじるか、現実の「ロミオとジュリエット」を受け入れるかで悩みながらも二ノ宮は自らがナビゲーターとなってシェイクスピアに物語を書かせようとするも、肝心のシェイクスピアはノー天気なおっさんでこれまた小説家の素質もないという、どこまでもコメディな物語。

マッチョロミオとおっさんロミオの登場には大笑いしたが、中盤はだらけた感は否めない。もっとコミカルにセリフで笑わせる場面も欲しかった。それでも楽しかった。二人のロミオのキャラクターは実にいい。。笑

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