『妖怪レストラン 2D』 公演情報 THE 黒帯「『妖怪レストラン 2D』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    レストランは改装中。
    ネヴァーエンディングストーリーやらポケットモンスターやら世界名作・童話やら好きな作品、全部まとめて、とにかく気合いで3Dシネマしてみました!みたいな少々強引なノリ…。苦笑
    場合によっては遊園地のヒーローショーに見えないこともないが、童心にかえったつもりで見るとそれなりに楽しめる。ただあいにくレストランは改装中で、妖怪サンたちの接客シーンは一切お目にかかれないのだが。

    ネタバレBOX

    舞台装置は人の背丈の1.5倍くらいはありそうな、
    巨大なレストランのメニュー表が真ん中にでーんと置かれているだけの簡素な舞台で、
    メニュー表を開いたページが妖怪レストランの背景になる。この仕掛けはオモシロイ。
    しかもその背景は真っ白で、両ページに大きな四角い穴があいている。

    その穴は、レストランの椅子やらテーブルやら電話やら魔法の鍋やらそういったレストランに置いてあるモノすべてを吸い込んでしまう、タイムホールという設定も妙。

    そして、これらは客としてやってきた人間のゴウリという絵本作家が持っていた『描いたことが本当になる』デスノート的な代物であることも、なかなかキャッチーだし、絵本の世界に入っていくというのも、古典SFによくありがちな方法ではあるものの、夢があっていい。

    また、タイムホールに飛び込んでいく時の、照明効果もすごくいい。

    そういえばこの作品、照明さんがかなり貢献していたとおもう。
    物語を立体的に見せるために、多角的に照射すると共に、色や光の強度などのバリエーションを非常に豊かに表現していた。照明とタイミングよく入る音響もバッチリだった。

    ただ、妖怪たちが絵本の世界をアドベンチャーに至るまでの導入部が時間的に長い。
    登場キャラクターの紹介も、もう少しタイトにして欲しかった。

    物語の展開については他の方々が既に述べられている通り、既存のおとぎ話の一場面をなぞらえながら、時折仮想空間に出くわす敵と戦いながらレストランのアイテムをゲットしていくという、(上にも書いたけど)まさにポケットモンスターそのもので。苦笑

    時には、ゴウリの息子がウォーリーの仮面をかぶった悪魔となって登場し、時間を堰止めたり、カモフラージュをしたりしてイジワルなことをするのだが、
    最後は無事、すべてのアイテムを取り戻し、絵本作家ゴウリと息子の守との確執も解消し、めでたしめでたし。後味は幾分、あっさりだった。

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    2010/05/23 02:21

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