最新の観てきた!クチコミ一覧

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真夏の大運動会

真夏の大運動会

オフィスひらめ&中村JAPANドラマティックカンパニー

シアタークリエ(東京都)

2010/07/25 (日) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

結構楽しかった
〝参加型〟はひとりで行くものじゃありません。が、となりのおひとり様につられて、踊ったり(着席のままですが)歌ったり、結構楽しめました。クリエの決して広くはない舞台上で、アクロバテッィックな演技が披露されているなんて、杮落としの時には想像もできませんでした。本間さんも北村さんも、そして今井さんも、美声を聴けたのが嬉しかったです。おまけで田中利花さんの大縄跳び参加も拝見できて楽しかったです。

お肉体関係

お肉体関係

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

圧倒されました
なんでしょ、まったく今まで観たことない世界で圧倒されました。
私はキライじゃないです。
むしろ、もう1回観てもっと内容を理解したいです。

バラシて終わりと思うなよ

バラシて終わりと思うなよ

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

タイトルに集約された思い
3流!?劇団が解散公演を終え、劇団員および裏方スタッフたちが舞台上のセットをバラしている。
しかも、劇場からの退館時間が90分後に迫り、超過料金を払う余裕のない貧乏劇団は超過料金を発生さしまじと躍起になるが。。。

ネタバレBOX

舞台横には、本編開始とともに、90:00からタイマーのカウントダウンがはじまり、退館時間までの90分をリアルタイムで追う。
舞台上では、早々に劇場から引き上げようともくろむ外部から招へいされた舞台監督や元劇団員で劇団退団後も劇団の行く末が不安で講演のたびに格安で仕事を引き受ける証明係などの裏方スタッフ、劇団の解散に納得のいかない主宰、主演女優、そして、主演女優と恋仲にある俳優など、それぞれの異なる思惑が交錯しつつ、無情にもカウントダウンは止まることなく進む。

そんなところに割り込んでくるのが、劇場の管理人に、元主宰のタレント。
劇場の管理人は、初期の劇団をみて、劇団の将来に見切りを付けていた。
そんな管理人は、劇団が解散したのをいいことに、劇団をこれでもか罵倒する。
その言葉に発奮した面々は、退場時間まで15分に迫ろうという時に、管理人を見返すべく、ラストシーンをロビーで演じる。
はたして、無事に、ラストシーンを演じ終え、かつ、無事に退館することができるのだろうか?

90分のカウントダウンをリアルタイムで進行することで、観劇しているわれわれを引き込もうとする意図が感じられる。
この意図は半分は成功、半分は失敗といったところだろうか?
というのも、それぞれのキャラクターがほぼ平等に描かれることで、特定の誰かに感情移入をすることを難しくしていたように思う。
この手のストーリーはやはり誰かへの感情移入によってこそ、盛り上がるのではないかと改めて感じさせられた。
とはいえ、舞台の進行は軽妙に行われ、何も考えずに、気楽に見るにはもってこいの舞台であることには間違いない。

今後の劇団にも期待したい。
お肉体関係

お肉体関係

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

一言で締める幕切れも印象的
ラブホテルでの様々なカップルの生態を見せて行く趣向かと思いきや、トンデモ系の要素も加えて風呂敷を広げ「おぉ!」な感じ。
それを鎮静化させての静かな会話を経てCoda的な賑やかな場に入り、「あの一言」で締めくくる構成も鮮やか。

ネタバレBOX

「そんだけーっっ!!!」(笑)
蟹

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

今回も土着的パワーが炸裂
時代背景は比較的新しめだが、庶民が秘めた土着的パワーが発揮されるクライマックスはいつもながら圧巻。
また、冒頭から半端ではない量の本水を使うのはいかにも夏向き?

ネタバレBOX

声色を使い分けた板垣桃子のキャラもイイが、あのメイクはまるで*げ*夫じゃん!(笑)
バラシて終わりと思うなよ

バラシて終わりと思うなよ

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

集団の中に感じたシンパシー
劇団がてんやわんやの中解散していく姿を描いているのだが、劇団だけに関わらず、バンドやら部活やら、あーこういう揉め事あったよなぁ~、てシンパシーを感じつつ見ることができて楽しめました!
だからか、何故かラストはホロリとしてしまう。
フルタ丸の作品は、役者の誰かに自分を重ねて見れるところが魅力です。


7/28~8/1「ON THE WAY HOME」(松本雄介演出)

7/28~8/1「ON THE WAY HOME」(松本雄介演出)

(株)喝采企画

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

演出家違いで二度目の観劇
演出家が違うとこれほどまでに変ってしまうのか・・。と実感!今回は後半部分がガラリと変る。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


今回の桜木役のキャストに山口勝久を起用。これが今回の公演に年齢、雰囲気他共にひじょうにマッチしており、山口が小野田少尉みたいな格好で登場したときには震えたほど。軍人そのものの情景。

今回のセットは船の操縦室をイメージしたもの。中盤に桜木が3人に手枷足かせした板と機関銃は前回のものと同じ事から使いまわししているよう。そして今回、残念だったのは太田役の吉田が練習不足だったようで、山口の貯めて吐き出す絶妙な間合いゼリフを封じてしまうかのような先走ったセリフミス。つまりは自分のセリフは覚えているものの、対峙する相手のセリフを完璧に覚えていない様子でこれを何度か繰り返してた。

また迫田の母が登場するシーンは脚本にあったのかどうか解らないが、こういった「母の登場」シーンは、やはり、グッとくるものの、相応の年老いた年齢のキャストが欲しいところ。

裁かれ刃

裁かれ刃

2.1流

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

旗揚げ公演
旗揚げ公演ということで
最後まで進化をしていくのではないかと思います

初めて行った劇場ですが天井も舞台も広いので
ダンスや立ち回りの団体には向いているのではないでしょうか?

しかし、横に長い舞台なので
会話劇にはあまり向かない気がします

お怪我のないように千秋楽を迎えられますように。

バラシて終わりと思うなよ

バラシて終わりと思うなよ

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

わくわく!
特に最後の15分観てる方も一緒にバラシをしてる錯覚に!
そこまでには、それに至ることちゃんと描かれているからだと思う。
楽しめたな〜!!

眠れる森の死体

眠れる森の死体

ワンツーワークス

テアトルBONBON(東京都)

2010/07/15 (木) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★

なかなか・・・
テレビドラマだと受け入れられることが、舞台になると疑問と言うより岩違和感になってしまう。
若い役者さんこれから楽しみ・・・

日常茶飯事

日常茶飯事

スミイ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2010/07/27 (火) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

理解できなかったはずなのに・・・
物語のシチュエーションや構成を
理解できないままに終演まで来て・・・。
分からないと断じた瞬間、
霧散せずに残る感覚の強さに気が付きました。

理解を経ることなく
記憶に直接なにかが積み上げられていく感覚に
とまどいながら、惹かれてしまいました。



ネタバレBOX

舞台上で発せられる台詞や動作から
いろんなものが浮かんでくるのですが、
観ていてもそれらが自分のなかに
再構築されていくわけではない・・・。

ところどころ、直感的に面白くて、
思わず笑ってしまったり、
かと思えば、
やってくるものがとても冗長に感じて
刹那、寝落ちてしまう時間も
あった気がする。

ただ、何度も、
見つめる舞台で認識するものと
異なるものが勝手に入り込んできて
なにかをこちら側に置いていくような感じがあって。

動作、台詞のスピードやイントネーション、間・・・・。
掴んで捉えたものと、
するっと抜け出てこちらに入り込んできたものが
それぞれ勝手にイメージを広げていくみたいな・・。
あるいは、
観ているものと、なにか違うものが
勝手にこちらの心に居場所をみつけて
好きなことを書き込んでいくような・・。

観終わって、
作り手が作品に込めたものは
きっと理解できていなかったはず。
でも、
きっぱり分からないと言い切れずに
「はず」などという曖昧な表現をするのは、
理解と別なところで
自分でもつかめないような感覚が
終演後も霧散せずに残っているから・・・。

役者達のテンションと規律をもった動きが、
どこかで作り手側の調和として世界をつくり
観る側の手の届かないところに
繋いでくれている感じがして。

そして、
その感覚に惹かれていたりもして。

なんというか、
とても不思議な体験をさせていただきました。

★★★○
廃墟ブーム

廃墟ブーム

サイバー∴サイコロジック

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★

劇団の特徴は掴めたけれど
初見です。劇団紹介に「ナンセンスとミステリを基調とした作品を創作している。異常な建築美術で繰り広げられる、シュールな方言会話が特徴的」とあり、「盤外の公演」ということでしたが、その特徴は感じられました。
ルデコの空間をうまく生かした劇だったと思います。
アンケート用紙にあった過去公演記録を見ると、コント公演も何度かやられてるようですが、そのわりに会話があまり面白く感じられなかった(あくまで個人的な感想ですが)。
もちろん本作はコメディではなく、いちおうシリアスな劇だとは思うのですが、さりげなく笑いの場面はあり、そこが自分にはピンとこなかったです。
登場キャラクターもいまひとつの感で、劇団としての特徴はつかめたのですが、焦点がぼやけているような印象は拭えませんでした。
東大の学生劇団、Radishや劇工舎プリズムあたりで出そうな演目だなぁと思って観ていました。

ネタバレBOX

中性的な白井肉丸(凄い芸名ですね。痩せていらっしゃるけど 笑)演じる田嶋岬に付いて、岬の父が残した廃墟にやってきた友人の士度(辻貴大)と悠理(栗原香)の役にこれといった特徴が感じられなかったのが残念。辻は、東大のシアター・マーキュリーで好演しているだけに、もったいなかった。
廃墟プロデューサーの日窒(下野友也/「日窒」というのも変わった役名ですね)のヘラヘラした感じが面白かったが、これは下野の表情が面白いのであって、役としての面白さではない。
過去の場面の人たちは、岬の父、馨(平平平平)、機械工学博士のDr.小百合(正木英恵)、馨が雇った派遣社員の江崎(駒橋誉子)らが開演前から客席に紛れてすわっている。暑いといって上半身ブラジャー姿になる小百合、電卓よりソロバンが得意なメガネっ子江崎は、そのちょっと変な行動がとってつけたようで全然面白く感じなかった。武子太郎は死後復活したアインシュタインを大真面目に演じていて、藤村俊二みたいな飄々とした味が出ていた。
一番面白かったのは、過去と現在をつなぐキーパーソンとなるホームレス女(定塚由里香)。奇妙な存在感、得体が知れない可笑しさがあり、個人的なことで申し訳ないが知人にそっくりな風貌なのでふきだしそうになった。その知人も芝居好きで、いくら好奇心が強くてもまさかブルーシートのセットの中にまでは隠れていないだろうと思ったが、ほかの役者のように客席にすわっていたら見まちがえたかもしれないほど似ていた(笑)。
ブルーシートが核シェルター並みに放射能も透さないという強引な設定には笑ったが。
過去の研究者の一団をNHKの「プロジェクトX」になぞらえるオチがつくが、これが残念に思えた。それなら、その前に中島みゆきの主題歌は流さないほうがよかったのでは。
細かい点では岬が士度に命じて図書館の産業年鑑を持ってこさせる場面があるが、普通、年鑑類は性格上、館外持ち出し厳禁なのでは?しかも、岬は該当ページを破ってしまう。ヒドイ(笑)。
終演後、アフタートークで、主宰の松澤孝彦と出演者の下野友也が「90年代ホビー」について語り合った。スーパーファミコン、ミニ四駆、ポケモンなどの話題で、自分はちょうど90年代に「子どもの消費行動」を仕事で取材していたのでまったく興味がないわけではないけれど、どうせアフタートークをやるなら、芝居についての対談をやってほしいと思う。大学のサークルのイベントではないのだから。
お肉体関係

お肉体関係

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★

はっちゃけ
ダンスパフォーマンスの変形と考えれば自分に納得できるかな!?

ネタバレBOX

舞台には大きな丸いベッド、大きさは土俵と同じ(かな)。肉体関係とは肉と肉のぶつかり合いだからと言って相撲をしましたという感じ。

あと、ただ騒いで走り回っていただけ。

何がゾンビですか! ねばねば感と言いながらねばねば感を出す訳でも無し、雨で溶けて消えたって何?

『埋没おんな』が良かっただけに残念です。それ以前の劇団のことは知りませんが、「あまりのはっちゃけぶりで、勢いあまって解散しちゃった」ということからすると、今回が元々の姿でしたか?!

竹田有希子さんの苦笑いが見られたのが唯一の幸い!

劇団員の正直な気持ちが知りたい!!
庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ

シアタートラム(東京都)

2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

むむむ…
期待が大きかったので、少しがっかりしました。全体を通して、寝てしまうほど退屈ということはないんですが、単調な印象。これ以上単調さが続くと寝る…という絶妙なところで小ネタが挟まれる、というのの繰り返しで、このおかげで最後まで観ることができました。ただ、観てる側が目を離せない、みたいな濃密な集中力を持って観れる時間がなく、残念。

裂躯(ザックリ)

裂躯(ザックリ)

乞局

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

ある意味ドキュメント?
話の内容がリアルってんじゃありません。人間関係がリアルってのでもありません。しかし、登場する人物が抱えてる矛盾が、ものすごくリアル、に感じました。笑っちゃうほどぞっとする。作演出の下西さんって人、物凄い冷静な人間観察してる人なんだな、って想像しました。

皆どっかギリシャ悲劇的なパワーに溢れてて、でもそれで生死の狭間に追いつめられるほどドラマチックじゃなくて、ただ矛盾を抱えたまま生きている。それが狂って見えるけど、同時にすごい身近なことにも感じられている。すごい舞台だと思いました。

愛死に【ご来場ありがとうございました。】

愛死に【ご来場ありがとうございました。】

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/06/12 (土) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

めっちゃすっきりした!
めちゃくちゃよかったです!FUKAIは元気を貰えますね。下ネタ尽しだったり叫びまくりだったり、動き方がきれいじゃなかったり歌詞が聞き取り辛かったりすることは確かですが、それでも超すっきりした。きれいさとはどうでも良いところで彼らは勝負してるのでしょう。感動しました。また見にいきたいです。

オリジナルで何度も出演している方とそうでない方に差を感じたのも事実。この公演で魅力を発揮できる演者って、なんか特別な存在なんだなぁという気がしました。l

バラシて終わりと思うなよ

バラシて終わりと思うなよ

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高に面白かった!!
開演と同時に舞台下手のカウントダウンタイマーがスタート。したがって観ているほうとしては予定時間どおりに終わるっていう安心感(?)がある。まさにストーリーと同じく時間との戦いが始まる。ようは劇団の(しかも解散公演の)公演終了後の舞台裏のドタバタをを見せるものだが、舞台裏を覗けた満足感とどうじに劇団の苦労がわかったような気がした。こんな思いをして舞台を作っているのか?と。ほんとにお世辞抜きで面白かったし、楽しめた。ちりばめられた笑いも効果的だった。観ているほうは後半、カウントダウンタイマーの表示が気になって、残り5分ぐらいからはほんとに間に合うのか?と心配にもなる。が、0表示とともに舞台上は見事にきれいにバラされている。なんといっても大変なのは、5日間7ステージ、毎回毎回セットをバラシ続ける気力ではないだろうか?(笑)。穴を掘って、埋め返すの繰り返しをする拷問があるが、それに似ていて初日と楽日以外は、公演をやりたくないだろうな、と推察する(笑)。
ひとつだけ惜しかったのは、セリフが聞きづらい部分が結構あったこと。活舌が悪すぎた。

華麗なる招待

華麗なる招待

toi

STスポット(神奈川県)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

乾杯を重ねただけなのに・・・
場内の美術(?)や、時間の重ね方、
普遍を感じさせる生と死の法則性・・・。

それが家の歴史にまで昇華していく感覚、
時代に翻弄されていく姿、
そして家の終焉に
深く柔らかなペーソスを感じて。

もう片方のバージョンも観たかったのですが
すでにソールドアウト。
当日券はなし。理由は良く分かるのでなおさら悔しい。

この作品、再演を熱望いたします。

ネタバレBOX

会場にはいってびっくり。
そこには大きな邸宅の食堂が現出していて。
大きなテーブルに席が指定されていて、
当日パンフレットの出し方もお洒落。

全員が席につくと、
その家に嫁いだばかりの女性が現れ
出演者と観客がテーブルを囲む体で
クリスマスディナーが始まります。

グラスを重ねる音が響き
ディナーの雰囲気に浸っているうちに、
観る側がふっと揺らぐような感覚がやってきて
時間の流れの車止めが外されたことに気がつく。
そこから、流れるように
ディナーの乾杯が繰り返され、
そのたびに人は齢を重ねていきます。

入口から表れ出口に消えていく人の一生。
訪れる生と死。
誕生は高揚とともに祝福され、
死は静かな出口への歩みとしてやってくる。
生まれすぐ、看護婦に抱かれたまま
通り過ぎるように召される子供の姿に
心が痛む。

成長、結婚、老い・・・。
世代がかわり、子供はやがて主人の席に移り、
あるいは自らの道を歩み始めて・・・。
グラスの音とともに訪れる変化に
観る側までがなすすべもなく流されていきます。
繁栄の時代、不況、戦争・・・。
さらにはアメリカの歴史が織り込まれ、
ジェネレーションギャップと確執が生まれ
気がつけば冒頭の乾杯は遠い過去におかれて・・・。

人であふれていたその家は、
再び訪れるクリスマスの喜びと、
きっとその間を埋める
日々の暮らしに満ちながら
やがて古ぼけて、朽ちていく。

ラストのシーンで、
一人残される遠い血筋の老婆の姿に
人や家が過ごした時間の尺と
その質感の軽重が鮮やかに浮かび上がり
戯曲の企てとそれを表す作り手の秀逸に
息を呑みました。

この作品、2バージョンでの上演にたいして、
片方しか予約しておらず、
当日券もなしで
他バージョンは観ることができず。
久しぶりにとても悔しい思いをしました。

たとえば、クリスマスのころに、
是非に再演をしていただければと・・・・。
毎年、継続して上演いただくのもよいかもしれません。
年をまたいで上演し続ける価値が
十分にある作品だとおもうのです。



華麗なる招待

華麗なる招待

toi

STスポット(神奈川県)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

再演希望!star versionを観劇。
柴君の戯曲の世界観と、ワイルダーの戯曲の世界観の親和性が物凄く高く、
え~、あれは柴君の創作じゃなくて、戯曲に既に書かれていたんだ~!
とか驚きの数々。
あ~、もう一回観たい!&観ていないの人に全力でオススメしたい!
と思ったのですが、すでに全公演完売、当日券ナシ。

なので、ここに
再演希望に一票投じます!!

反重力エンピツ(再演)

反重力エンピツ(再演)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

ナイス キャスティング!
演目変更にも関わらず、今回の作品の為に
新たにキャスティングされたかの様な配役のハマリ具合が抜群!

ネタバレBOX

前半のグダグダ感に満ちた日常から、
加速度的に破滅に向かう後半の展開にゾクゾクさせられる!

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