最新の観てきた!クチコミ一覧

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メリッサのゆりかご ジルの監獄

メリッサのゆりかご ジルの監獄

メガバックスコレクション

あうるすぽっと(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

元気が出る舞台♪
キャストは子供たちが中心で、観に来ているお客さんも父兄や関係者が多く、全体的に児童演劇的な雰囲気。
正直子供向けの作品は苦手なので最初はう~んどうかなぁ、という感じで観てたけど、子供たちの演技やダンスも期待以上に素晴らしく、キャストの衣装も非常に華やかで、とっても楽しめる舞台だった。
主役の”メリッサ”と”ジル”も華があって良かったし、そのほかのキャストもそれぞれ適役だったと思う。
ストーリー展開はどちらかというとシンプル(王道)な感じではあるけど、なによりも来てくれたお客さんたちに楽しんで観てもらおうという意欲が感じられて、とても気持ちよく観劇出来た。
前半かなりセリフが聞き取りづらかったのが残念だったけど、上演時間2時間半(休憩15分含む)退屈することなく最後まで楽しめた♪やっぱり観終わった後気持ち良く帰れる舞台っていいなぁ。

ネタバレBOX

”前説の歌”が良かった(ちょっと前置き長いけど‥)♪
絢爛とか爛漫とか

絢爛とか爛漫とか

傑作を遊ぼう。rorian55?

テアトルBONBON(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

役者さんが良いです。
ナイスキャスティングといった感じでした。
調度品が素敵。

役者さんの表情がそれぞれなんともよかったです。
初日らしい硬さはあるものの、細やかな演出に魅せられました。

ジテキン見たことないんですが、脚本、よいですね。
秋のシーンで胸が熱くなりました。

もいっかいくらい観たいな。

メリッサのゆりかご ジルの監獄

メリッサのゆりかご ジルの監獄

メガバックスコレクション

あうるすぽっと(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/23 (月)公演終了

満足度★★★

子供向けミュージカル
セットも衣装も素晴らしい。キャストに子供が多かったせいか、全員での歌やセリフにズレが生じてよく聞き取れない。今回は、子供の指導に時間が費やされた為か本が単調でした。幕引きの20分前までは大きなうねりはなく、ただただ島での彼らの様子のみが描写される。
だから、ちょっと飽きてしまうも終盤の20分で大きなうねりがやっと訪れる。こんな情景から、子供向けと感じ、また公演も休憩を15分間挟んでの長丁場でした。
今回のヒットはジルこと雪乃さずきの歌が抜群だったこと。劇団四季にでも居たのだろうか?と思わせる歌いっぷりだった。会場いっぱいに通る歌唱力はお見事!更にキャストの人数も多かったしセットの豪華さも相成って舞台は華やかでした。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

物語は海賊船のキャプテン・メリッサと島の港にある食堂の女主人を軸に舞台を回す。二人は姉妹という設定だ。

ミナリー島に帰ってきた海賊達は争奪したお宝以外にニーナという西の島から来た少女を連れてきてしまっていた。ジルは驚き怒るも、もう島にきてしまったのだから仕方がないと諦める。ここからは島の中の人間模様なので、詳細に説明するほどでもないありきたりの風景だ。

終盤20分頃から、物語は動き出す。ちょっと遅いのだが・・。
やがて、海賊のボージが熱病に冒され、これが伝染病だとドクターから言い渡される。このままだと島全体がこの伝染病にかかり、やがて島には人っ子一人居なくなってしまうと。慌てた島の住民らは大騒ぎになり、そんな騒ぎに驚いたニーナは、秘密裏にしていた自分がここにやってきた理由を話し始める。

ニーナは西の島でこの伝染病にかかり感染する理由から地下室に閉じ込められていた。そんな折、海賊船が寄航したのでこれ幸いと、大人達に船に乗せられたのだと言う。これを聞いたメリッサは島を感染から守るために、ニーナとボージ、海賊らを連れて薬草があるという東の国に向かって出航することを決断する。

物語はこの出航で幕を降ろすのだが、感動するまでの2時間以上もの内容が実に浅いのだ。だから途中で飽きる。無駄な部分はかなりあって短縮できたのではないか、と思うと満点は付けられない内容だった。
吐くほどに眠る

吐くほどに眠る

ガレキの太鼓

APOCシアター(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

ものすごい重厚感
遠いから少し迷ってはいたのですが、拝見しました。
予期していた作風とは異なり、非常に驚きました。観劇後、何と言葉にしていいかわからなかったのですが、一言、圧倒されました。重い大きな塊をドシンと受け取った感じです。

ネタバレBOX

舞台上で着替えられていく衣装、出番じゃない役者さんたちのシーンを見守る目、語られていく言葉の変化、全てが何重にも絡み合いひとりの人間の人生の重さを感じました。
暗いお話なのに、どこか愛を感じられる素敵な作品。見て良かったと、見させてもらえてよかったと素直に感じます。人間味溢れる作風は健全でした。やはり彼女の作品は愛に溢れててとても好きです。優しい、優しい作品ですね。ああ、人間って、いい!
『CHORIKO』 チョリ子

『CHORIKO』 チョリ子

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

パワーが好き。
前回、出演させていただいた繋がりで観に行きました☆今回は沢山の共演者のまた新たな一面が見えて気がします!音楽もいい!舞台セットにあんなものがっ!?

今回はダブルキャストなので、また違う作品を見ているような感覚に陥ります。それぞれ、「あぁ!ここが良い」という部分も違うので見比べてみるのもいいかと思います。

なるべく早めにいって、前よりの席を保持することをお勧めします。表情がすごくいいので、後ろの席だともったいない。

物語も前回の話よりも、構成が分かりやすくなっていたのですが、最後の衝撃が前回のほうが強かったか。

でも、途中の感情・パワー100%、涙なんだか汗なんだかわからない、この夏に暑い舞台です(^^)22日までひた走ってほしいな♪

ネタバレBOX

台詞は線香花火のくだりが一番好き。

ココアの写真をとるフラッシュの瞬間が好き。

学ラン姿の女優が気になる。

最後のジュナコの長セリはきまっててカッコよかったぁ☆

トラックでの生活臭がもっとでるとステキだなぁ(^^)とか思ったよ☆
十六夜-いざよい-【全日程終了!ご来場ありがとうございました】

十六夜-いざよい-【全日程終了!ご来場ありがとうございました】

劇団5本指ソックス

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★

うーん・・・
全体的に間延びしていると思いました。
特に前半から中盤にかけて、会場が異常に暑かったせいか観ているのがしんどかったです。
後半やっと楽しくなってきましたが物足りなさが残りました。
人間らしいさがでてるとか人間が好きだとか謳っているわりにはそこまで印象に残りませんでした。
ただ、ミズシマ役の女優さんが良かったです。登場すると不思議と目を奪われてしまいました。素敵な女優さんに出会えたので☆をつけます!

吐くほどに眠る

吐くほどに眠る

ガレキの太鼓

APOCシアター(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

満足度★★★★

半生を語りきる力も凄いけど
押し込めた感覚も、
端折られた雰囲気もなく、
語られていくものの厚みに引き入れられて・・・。

戯曲や表現方法、
さらには役者たちの秀逸からやってくる
女性の半生のボリューム感に魅入られつつ・・・。
でも、そのふくらみから
精緻に浮かびあがり
溢れだしてくるものの質感、
さらには、
あからさまになった深淵と向き合う
女性の姿に訪れる心情にこそ、
息を呑みました。

ネタバレBOX

開演前から、
役者たちがときどき舞台で衣裳を扱ったり・・・。
やがて舞台中央の台に6人の役者が乗って・・・。

舞台上手に座った女性の語りから
物語は始まります。
その語り口が、いきなり飛びきりのしなやかさ。
誘いこまれるがことく
彼女の世界に包み込まれる。

女優達によって演じられる記憶たちが
冒頭の女優の語りに束ねられていきます。
エピソードの一つずつに
その女性の個性が織り込まれて・・・。
幼少時代の記憶、彼女にとってやさしい兄へのあこがれ、
母親への想いと、母親からの距離感。
ランドセルのこと、
縄跳び歌とともに広がるその時間たち。
断片から、家族の肌合いが浮かび上がる。

やがて中学生になって、
兄の引きこもりの顛末や
母親が出ていくシーンの違和感なども、
しなやかに織り込まれていきます。
さらには高校生になって
男性とのこと、サークルや友人のこと、
バイトとのこと、そして就職のこと。

彼女の匂いを感じさせる表現が
時間の流れにむすばれていく。、
役者たちが舞台上で衣裳を次々に変えながら
ロールを組み替えて演じていくことで、
舞台上に様々なアスペクトと変化が生まれていく。
その広がりが
そのまま彼女の人生の質量というかボリューム感として
伝わってくるのです。

すべてが暗い色合いに塗りこめられているわけでもなく、
明るい刹那もしっかりと描かれていきます。
幼いころの毎日も、世間から見れば格別不幸だったわけではない。
学生の頃のことにしても
バンドの抜けるような明るさに目を奪われたり・・・。
(演奏がしっかりと作りこまれていてびっくり)、
花嫁衣装を夫に見せる時の小芝居の
心浮き立つ感じなど、
どこかこっぱずかしくて
観る側までときめかせてくれる。

でも、それらの日々が浮かぶのと同じ肌合いで、
彼女の奥底の満ちていない部分が
自身が解きほどく記憶のなかに
しなやかに込められていて。

その欠落感にゆがめれた事象たち、
兄の留学や母の出奔への誤解、
遠距離恋愛の拒絶、友人への依存、
就職を決め方も・・・。
抱えきれず溢れだすそれらの感覚が
ときには深くから滲みだし
あるいは突出して観る側を染めていく。
きっとそれは、
そこまで語って部屋に戻る
語り部が思い出すのと同じ色をしていて・・・。

そう、そこまでが、
そこまでに語られ描かれているから、
結婚後の時間を思い出す彼女の内心も
観る側にそのままに伝わってくるのです。
兄の留学のことも、
兄の死のことも、
自らの抑制から離れるように
満たされない部分に流し込まれる自責の想いも、
抑制の出来ない部分が招いたその事件のことも・・。

終盤の、彼女から醸し出される想いには、
冒頭から綴られる物語の背景を悟った観る側を、
さらにしっかりと捉える力がありました。
最後に彼女からやってくるものは
観る側にとって、
言葉に置き換えたりとか、
涙を流したりとか、
怒りを感じるとか
そんなことができるほどシンプルな感覚ではない。
しいて言えば、感覚の失せたような、
立ちつくすような、
抑制できないものに
抗い疲れたような感じなのですが、
それは、彼女の半生を潜り抜けない限り
きっとわからない(表現されえない)類の質感にも思えて。

彼女の遺書のような手紙の言葉や、
そのあとのひと時の所作の間が
すうっと腑に落ちて息を呑みました。

よしんば、
話題となった前回の公演とは違ったテイストであっても、
この作・演出の手練、
さらには浮かび上がらせる空気や質感の非凡さを
終演後の余韻のなかで
しっかりと再認識することができました。

まあ、作品として、さらに昇華する余白が
皆無ではないとは思います。
初日の常で、
前半は役者にかすかに空気を探るような部分も
感じられたり・・・。
でも、公演を重ねるに従って
必ず伸びていくお芝居でもあるようにも思う。

APOCシアターも
慣れれば
思ったほどは遠くない劇場でもあり・・・・。

木崎さんの語り口には、
最初の一行からがっつり魅せられるし
お芝居を貫く存在感を感じるだけですごい。
他の役者たちの舞台を構成する力も秀逸で、
張りをしっかり持った演技や、
主人公の半生の質量を感じる段階で、
もう、常ならぬものにたっぷり満たされて・・・。

そして、終演前の長い暗転に至るまでのあの想いは、
この舞台でしか、体現できない気がする。

ほんとお勧めの一品かと思います。

○○○●●◎☆☆
ぼくの好きな先生

ぼくの好きな先生

enji

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★

死んだ人は年を取らないの。。。
「奥様は魔女」のクララおばさんが間違えてベンジャミン・フランクリンを呼び出しちゃった回とか(却ってわかりにくいか。。。)、「シックスセンス」(幽霊とは違うけど)をちょっと思い起こさせる。
偉人さんたちの意見を聞きたくなるような難しい問題。ずっと馬場君や高橋さんを引きずってるのも「自業自得だろ!」とは、ちょっと言えない微妙な年齢の中学生。文部省推薦にして、現役の小学生から中高生が見て、考えてほしい作品。(ゲンバクは使えないかな。。。)
 結構たくさんの役者が舞台にいるときに、全員が観客に背を向けているときがあったので、ちょっと気をつけてほしい。馬場君と高橋さんの二役を演じた方は年はいくつなの?と、思うほど、はまってました。

ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」

ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」

ホリプロ

J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/19 (木)公演終了

満足度★★★

必要以上に楽しんでしまった
ファミリー向けのミュージカル、しかも夏休みということで子供だらけなのは覚悟していた。
行ってみれば当然子供、子供・・・。

会場が暗くなるだけで騒ぎ、ピーターパンが後にいれば「後ろー!」と騒ぐ。

芝居をみるのにはあまり適さないと思いながら見ていたが、キャストからの「妖精を信じると言って!」には一斉に大声で「信じるー!」とのレスポンス。
みんなで声を出したり、踊ったりという中にいると、ファミリーで楽しめるミュージカルとはこういうものか・・・。と思い始めた。

実際、トイレの為の休憩をこまめに取ったりして子供の集中力が切れないような工夫がされている。
海賊たちはコメディーリリーフとして子供たちを楽しませ、怖がらせる。
よくできているものだ。

カーテンコールのピーターパンのフライングは、真下のいい席だった為か見上げる角度でワクワクした。


難点を言えば、子供の反応をもう少し考えた演出にするべきだったと思う。
ラスト近くの本来ならしっとりするはずのシーンで、子供たちの歓声に負けないためとばかりにウェンディがセリフを絶叫していた。

子供を楽しませるばかりではなく、それこそ子供たちへの劇的効果をもっと考えて欲しい。

ネタバレBOX

ピーターパンが飛ぶ真下にいたため妖精の粉を浴びまくってしまった。
粉は銀色の固めの紙でできていたため浴びた瞬間チクリとした。
妖精の粉は痛いと初めて知った(笑)。
「ひつじ」 Les moutons

「ひつじ」 Les moutons

TACT/FEST

東京芸術劇場ロワー広場(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

魔法が染み込んできたー
「えー、なんか奇をてらいました、みたいのだったらどうしよー」
なんていやらしくいぶかしんだのだけど、感激。
いぶかしんでごめんなさい。
お兄さんめちゃかっこいいし!

あれだけの技術はなかなか身につかない。派手ではない部分にすごさがちりばめられまくってて、もう、ね、あきらめた。

こどもモードにスイッチオンして、
ポケーと観てました。つか、居ました、かなぁ。


魔法がかかってきます。
慣れてくるというか、月並みに表現するなら
「本物みたいな気がしてくるー」というのか、
“人間ヒツジ”たるおニューな生命に出会ったというか、
へんな気持ちになってくる。

しあわせでしたよね。
なんかそれがとてつもなくすごいや。
みんなで花火をみて一緒に「たーまやー!」
のときみたいな、隅田川の奇跡!みたいなのとそっくりな、
ニコニコづくしの、一週間はひとにいじわるをしたくなくなるような、
戦争する気力なくなるような、
「めぇへ~~ぃ」て呪文でした。
義務教育に組み込んで、月に一度「ひつじになる日」を制定したらいいです。

「名無しのエリーゼ」 Niemand heißt Elise

「名無しのエリーゼ」 Niemand heißt Elise

TACT/FEST

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/08/10 (火) ~ 2010/08/12 (木)公演終了

言葉はわからないけど言葉はわかった
洋画やディズニーランドで育った身として、まず、外人が舞台上にいると「あ、ホンモノの役者だ!!」みたいな気になってしまう、ということに気付く。
て、そんなのはどうでもよくて、
美しいし、わかりやすくて、何よりも幸せな気持ちになる。

背負ってきた歴史(演劇的に、世界史的に)のせいもあるのだろうけれど、やはり彼らにしか作れないような、それでいて、俺らも公約数として持ってるような、なんかそんな大切なお芝居でした。
子供向けであることと、単純馬鹿エンタメであることとの葛藤は必要なかった。

役者、ちがうーやっぱ。
目を見て話す国のひとたちだからかな。
と、やっぱ、鍛錬されてる。
がんばれ日本。ららら。

W〜ダブル

W〜ダブル

キューブ

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2010/08/17 (火) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

あ~面白かった!!
ひやひやどきどき、Wの意味、意味深でした。

ネタバレBOX

どんでん返しの連続に満足しました!!

舞台で血糊を使う…、贅沢だとかリアリティがあるなとか思っていましたが、それを逆手に使った手法に、キタナイというか完璧にやられました。

「推理小説は嫌いだ。犯人が捕まるから」みたいな台詞がありました。意外性も少し期待しました。

中越さんが署長に話したことがことごとく否定され、それまで彼女はどのような罪になるのだろうと心配していたのが、今度は病院送りになってしまうという驚きの展開に、私も本当にひやひやドキドキしました。

ただ、あれだけ時間を掛けて悪事の真相を話したら、警察が戻って来ると思いました。まさか、中越さんがインターポールだったとは知りませんでしたが…。

「W」は、「二役」でもあり、「二役を演じる人」でもあったわけです。ころっとだまされました!

どんな終り方も可能だったのに、作者は悪は許すまじの思想を貫きました。

ところで、舞台はモノトーンっぽい色調でしたが、大道具の端が赤く縁どられていて、とても綺麗でした。
ぼくの好きな先生

ぼくの好きな先生

enji

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★

結構胸にぐさっとくる
チラシのイメージとはかなり違った内容でした。いじめを主題にした、現実と妄想が交錯する芝居で、コメディタッチですが、結構胸にぐさっとくるもので、色々考えさせられて、十分満足できました。一瞬だけ登場のサリヴァン先生クールでした。

ぼくの好きな先生

ぼくの好きな先生

enji

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

やられた!
幕が開き、中盤までは宮崎駿の世界?みたいだなぁと思って観ていた。単なるコメディでもなさそうだし、不条理劇でも始まるの? いったい何がいいたいの?   ところが途中から一転して、なるほど、そうだったのか。これは、うまいホンだ。初めての人にも演劇の楽しさを伝えることが出来る内容で、よかった。となると、チラシのデザインはちょっと損をしているかも、ですね。教育の現場(中学校の体育館とか)でも公演して欲しい気がする。坊ちゃんのセリフのトチリは逆にリアリティがあって悪くはなかった。最後の暗転でグラスをひっくり返したのは、惜しかった(笑)。

キセキの人

キセキの人

スーパーグラップラー

時事通信ホール(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

エンターテインメント!!
このホールで観るのは初めて。いわゆる小劇場とは違い、ゆったりした空間と間隔の広いシート。なにより新しい施設なので気持ちがいい。で、幕が開くと、パフォーマンスをしながら登場する出演者に合わせて、名前と顔のアップを映像でも紹介する。初めて見る人にもわかりやすく、これはいいアイデア。ちょっと残念だったのが、役者によってセリフが聞き取りにくいこと。多目的ホールの弱点なのか?でも役名=茨木(この方、結構美形)のように聞き取りやすい役者もいたから、単に発声の問題だろう。舞台の左右に置かれたスピーカーからは、地鳴りがするほど迫力満点の効果音が体の中まで響き渡る。こんな大きくて高そうなスピーカーをセットする舞台は、他では見たことがない。ダンスも練習の成果がでているようできれいに揃っている。ドリフの「8時だよ、全員集合!」的な細かい笑いのテイストがアチコチに盛り込まれており、「悪」をテーマにしているのに重くなく、時間を気にすることなく1時間50分を楽しめた。清潔できれいなハコに似合った上質な舞台。惜しいのが、セリフを噛むケースが多々見られたこと。まだ初日は出ていない!!きっと楽日には完璧な舞台になる、筈だ。

十六夜-いざよい-【全日程終了!ご来場ありがとうございました】

十六夜-いざよい-【全日程終了!ご来場ありがとうございました】

劇団5本指ソックス

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

好感が持てました
整然としたセットと適切な照明。淡々として、ちょっとコミカルで、葛藤もある、不思議なお月見の夜のお話。丁寧に作られていて、好感が持てました。一服の清涼剤のような芝居なのに、さすが鬼門かもめ座だけあって、会場が蒸し暑かったのが残念。

GOD CHILD~思い出の使い方~

GOD CHILD~思い出の使い方~

劇団 M'sカンパニー

六行会ホール(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

えかった~
3回目でーす。また泣いてしまいました。戦争は絶対だめ!の思いを新たにするためにも毎年見たいです。小学生以上の子どもにもぜひ見てほしい舞台です。
今年出演する子どもたちもけなげ可愛くって一言セリフを聞くたびに涙してます。出演者が変わるBチームも見たくなりました。演出とかびみょーにちがうはず。
大塚明夫さんにパンフにサインをしてもらって握手もお話もしてきました。背が高くてかっこいい!やさしい!キュート!
とにかく一度見てください(ハンカチ持って)。私のようにはまります。

ガラパゴス

ガラパゴス

少年王者舘

ザ・スズナリ(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

ウギャー! なんだコレ! 面白いぞ!
フライヤーの雰囲気からアングラ&アングラしている舞台を想像していたが、どうやらそうでもなかった。
じゃ何だったのか? と問われれば、「ウギャー! 少年王者舘だ!」とだけ答えておこう。
「ウギャー!」と思わず叫ぶほどの、激しい驚きがそこにあるわけではないのだが、ニヤつきながらの、心の中での喝采と思ってほしい。
この楽しい舞台は、わずか90分!

ネタバレBOX

スタートの前説から、一発かましてくれる。ここで、「オオッ」と思ったわけで、このスタートは、メビウスの輪のごとくラストにつながっていく。
終わりはない、それは始まっていないから、というラスト。

どこだか不明のセットもいい。使い方を含めて。

舞台の上では、どこなのか、誰なのかが不明のまま、しかも、「舞台である」ということをもひっくるめて、すべてが混沌として混じり合い物語は進んでいく。
進んでいくのかどうかということも、実は定かでない。

照明や音楽の切り替えが面白い。と言っても、それできちんと一見区分されている表裏(や前後や虚実)の内容が、そこに安定しているわけでないことは、後々わかってくるのだ。

それは、ゆるいインパクトを与えてくれる。
観る者は、糸口を探しだそうとする。
しかし、幾重にも張り巡らされた言葉の糸は、観る者をあらゆる方向へといざなう。ちょっとした悪夢のようでもあり、目まぐるしく、観ている者を強く引き込む。

細かいつながりと、それを手繰る観客の意識を断ち切るような演出も本当に素晴らしい。

時代や場所も人も記憶も未来も過去も、その人の存在も、まったく明確ではなく、ゆらゆらとしている。

しかし、ぼんやりとしているわけではなく、何もかもをカットバック、あるいはクロスカッティングして怒濤のような台詞とともに物語が溢れ出す。
溝が傷ついたレコードのように、けたたましく繰り返されるエピソードに、「中略」の文字での、おふざけの塩梅やセンスは素敵だ。

そこには言葉だけが、言葉遊びというよりは、さらに過剰な様相で、次々と現れては、台詞や物語の中に埋もれていく。そして、積み重なる。
台詞だけでなく、プロジェクターを通して舞台に現れる文字遊びも愉快だ。必要以上に「死」を意識させすぎて、それはギャグにまで到達する。

「ハウステンボス」「ナガサキ」という街の持つ地場のようなものが、「戦争」の歴史を引っ張り出すが、そこにだけ、何かを込めているわけではない。
つかんだ情報は、つかんだそばから崩れ落ちる。

女優度が高く、ここは女系の劇団ではないかと思いつつも、男性陣の「立つ・座る」だけというエピソードには、笑った。気が変になりそうなほどの繰り返しが凄すぎる。

ほぼ主演だった、ひとみ役の黒宮万理さんと昭和40年代のイチロウ役(キャスト名不明)が好演。
ひとりを演じた夕沈さんと、青いベストで壁や障子を食べた方、イチロウの母役の方(いずれもキャスト名不明)の3人の、キレの良さが印象に残る。

エンディングでの、恐ろしいほどの連続。連綿と続くDNAの螺旋を彷彿とさせ、それに続くダンスも、これでもかというほど、しつこい。演じる者のカタルシスがそこにある。
いつまでも終わらない、過去から未来への、人類の愉快で悲しいダンスが続く。
終わらせる方法を忘れてしまったのかと思うほど。
この終わらせ方(台詞)は少々紋切り型ではあったが、着地点があり観客席で一安心した。

次回も是非観たいと思うのだが、残念なことに名古屋の劇団なのだ。
また東京公演を行ってほしいと願うのだった。
音楽劇 ガラスの仮面~二人のヘレン~

音楽劇 ガラスの仮面~二人のヘレン~

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/27 (金)公演終了

満足度★★★★

劇中劇「奇跡の人」はまさに演劇賞もの
たまたま、大和田美帆さんの、まだ素人じみた初舞台を一緒に観た友人との観劇だったので、二人で、大和田さんの女優としての進化に度肝を抜かれ、お世辞ではなく、マヤと、大和田さんが、私達の中で、一体化する舞台でした。
新納さんもまたこの友人と、初舞台から観ているので、何だか、このストーリーの中の役者達と、それを演じる俳優さんと、それに、自分の周囲の若き演劇人達と…、様々な視点で、心が右往左往して、たぶん、この芝居への評価は甘くなってしまう気がしました。

何しろ、フライヤーの言葉が「演劇を愛するすべての人へー」だもの。
演劇そのものが、テーマになっている以上、演劇が三度の飯より好物の私には、心の琴線に触れる部分が多すぎました。

でも、それでも、1幕はやや退屈でした。「どうして、この人にこんな役を与えてしまうの?蜷川さん」と質問したくなる、若い俳優さんの、学芸会以下の演技が、主に、客席で繰り広げられるので、観ている方が、気恥ずかしくてならないし…。

ところが、2幕は、本当に、目の覚める素晴らしさでした。
劇中劇「奇跡の人」は、まさに好配役で、このまま、ホリプロさんに上演願いたいくらい。最後の場面は、感動で、涙しました。

前回より、全体的には散漫な舞台でしたが、今回、香寿さんが加わったことで、この劇中劇が、どこやらの芝居の陳腐な茶番劇とは違い、本物の演劇のエキスを伝える、素晴らしい独立場面になり得ていました。

香寿さんは、本当に、元宝ジェンヌ中、最高の名女優であると、今回もまた感嘆しました。

ネタバレBOX

私は、この原作アニメを一度も読んだ経験がないので、わからないながら、月影先生の、夏木マリさんは、まさにこの方以外考えられないと感じました。
彼女の演じた伝説の舞台「紅天女」を、観たくなりましたもの。(笑)

大和田さんと、香寿さんの「奇跡の人」のダイジェストシーンは、本当に圧巻でした。稽古シーンから、既に泣きそうでしたが、本番シーンの、例の「ウオーター」の場面は、お二人の迫真の演技に、目が釘付け!!
ヘレンとサリバン先生は、年齢的にそれほど変わらないので、香寿さんにサリバン先生は実際には無理があるのかもしれませんが、本当に、この二人の演じる「奇跡の人」を、全編観たくなってしまいます。

亜弓役の奥村さんも、説得力ある名演技で、安心して観ることができ、幸いでした。マヤと亜弓のライバル同士の闘いは、演じる女優の演技が伴わないと、この芝居自体を観ていられなくなるので、心配でしたが、全くその点はOKでした。
劇団一角獣メンバーの、ラップ調の、「奇跡の人」オーディション参加メンバー紹介も、ダンスが洗練され、楽しく観られました。(歌詞が不明瞭なのは残念でしたが)

ただ、今回、桜小路役の俳優さんが、あまりにも素人演技で、その上、彼の、ソロナンバーなんかも1曲聞かされるので、その部分は、目も耳も覆いたくなりました。小劇場なら許せるけれど、あれをあんな遠い劇場まで行って、観させられるのは、正直、勘弁してほしくなりました。歌唱は、自分の子供の幼稚園のお遊戯を見るかのように、最後まで、ハラハラものでした。
原作では、桜小路は重要な役なのでしょうが、今回の芝居では、別にいなくても支障ない感じの役でしたから、彼の出演部分はいらなかった気さえします。

冒頭の、普段着での稽古場シーンは、前回以上に長く感じたものの、徐々に、ダンスレッスンに加わる人数が増えて行き、最後は一体化して行く様は、それだけで、演劇を志す若者の気持ちを推量して、感動的でした。(蜷川さん、ちょっとずるいよと、思ってしまいましたけれど)

客席で、松明を持って、キャストが疾走した後、しばらく、臭いが残ったのは、やや不快でしたが、客席の頻繁な利用に関しては、この舞台では不快感はなく、むしろ有効だった部分もたくさんありました。

テーマがテーマなだけに、全ての芝居を終えた後の、カーテンコールでのキャスト陣の、笑顔には、一番涙腺を刺激されました。観客の温かい、いつまでも続く拍手は、きっと私と同様の思いの表れだったように思います。

より、キャストを練り上げて、この舞台、是非、シリーズ化してほしいものです。
キセキの人

キセキの人

スーパーグラップラー

時事通信ホール(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

スベリギャグは控えめかな
いつものスベリギャグ満載感的な感じは少し控えめでしたが、それでも随所にらしさは感じられ、また、楽しませようとの意気込みを意識せずに見れる仕上がりになってと感じました。衣装もなかなか綺麗でした。
約2時間の上演時間でしたが、時間があっという間でした。面白かったです。

ネタバレBOX

今回のお話は、スパグラ版酒天童子の物語で、酒天童子がどうやって生まれたか、また酒天童子は何だったのかなどが描かれてました。
後、原田さん歌う「オニのパンツ」が劇中でありました(笑)

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