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六英花 朽葉

六英花 朽葉

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2023/08/05 (土) ~ 2023/08/09 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/08/05 (土) 19:00

昭和モダンを観劇。
中野さんの顔の動きや表情に目を奪われました。
ムトさんの熱い演技も良かった。

六英花 朽葉

六英花 朽葉

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2023/08/05 (土) ~ 2023/08/09 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/08/05 (土) 14:00

大正ロマンを観劇。
金子さんの多才かつ芯の強い演技に迫力に圧倒されました。
生演奏と融合したストーリー展開が面白かった。
前の方で観劇しましたが後方の席で観るとまた異なった印象がありそう。

六英花 朽葉

六英花 朽葉

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2023/08/05 (土) ~ 2023/08/09 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

〈昭和モダン〉
周防正行の失敗作、『カツベン!』にガッカリした映画ファンに贈る無声映画の活動弁士もの。「映画の父」と呼ばれるD・W・グリフィス監督、リリアン・ギッシュ主演の『散り行く花』が印象的に使われる。昔何故か自分もこの作品に嵌っていてサントラまで買ったことがある。スタンリー・キューブリックが『シャイニング』でカットごと引用してオマージュを捧げた。そしてやはりウディ・アレン『ギター弾きの恋』だろう。とにかく演劇と映画の境目に生じる一瞬のきらめきがこの劇団の強み。痛みと慈しみ。昔どうしようもなく好きだったバンドの曲が不意に流れてきたような、あの気持ち。ずっと可愛がっていたけれどいなくなってしまった野良猫、似たような猫を久し振りに見掛けたような感慨。いつも不思議な気持ちにさせてくれる。

六英花(6枚の花弁を持つ肥後系の花菖蒲)。

主演の金子侑加さんは観る度に美しくなっていく。今作ではもう全盛期の森下愛子だった。文句なしの看板女優。声色が化物。
中野亜美さんは泣かせてくれる。今作が代表作になるのでは。モブの役の身振り手振りも最高。ファンは絶対観逃してはならない。間違いなく泣ける。
鈴木彩愛さんも最高だった。
田久保柚香さんの発する痛み。

何重にも仕組まれた映画の構造。その人生ですら映写してしまう。映像と音の組み合わせのモンタージュ。貪るように喰らいつく観客。彼等は何を求めているのか?自分等は何を観せたいのか?

是非観に行って頂きたい。

犬の刺客2023

犬の刺客2023

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2023/08/01 (火) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

芸人が書いただけにさすがにリアリティがあるお笑いの世界
男声Ver.を観たが、コンビ二人の対照的なキャラが良く書かれ、演じられていた
特に稔のチャラい(笑)キャラがなんとも言えない
陽子の表情もとても良かった

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

まつもと市民芸術館 小ホール(長野県)

2023/08/05 (土) ~ 2023/08/05 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/08/05 (土)

まつもと市民芸術館にて劇団チョコレートケーキ『ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-』を観劇。
2017年に拝見した『60'sエレジー』の印象が良く、他の作品も観てみたいと思っていた劇団チョコレートケーキさんですが、その後なかなか観劇の機会に恵まれず、今回が6年ぶり2回目の観劇となりました。
前回は1960年代、今回は1990年代を舞台とした、やはりどこかノスタルジックな世界観を味わえる作品。脚本家の古川健さんの挨拶文冒頭に「この物語はあくまでもフィクション」「現実に存在する何かを連想することもあるかもしれませんが、全て創造の産物です」と繰り返し忠告?されているように、全てがフィクションであることには間違いないのですが、特撮作品の撮影現場という好奇心を掻き立てられる場所で展開される様々なシーン、会話の数々を見ていると、まるで実話に基づいたメイキングではないかと感じてしまうほど生々しく、すーっと物語の中に入り込めるような感覚がありました。思わずクスッと笑ってしまうコミカルに描いたシーンもあれば、「差別」をメインテーマとした作品だけあり、メッセージ性の強いシリアスなシーンもあったりと、濃い2時間10分でした。
伝えたいメッセージがあり、それを題材にした物語を描きたい制作者サイドと、視聴者からの論争を懸念し、本を書き直すようにと圧力をかけるテレビ局サイドのやり取り。果たしてどのように決着するのだろうと、興味深く拝見させていただきました。結果として制作サイドの強行策という方向になり、それなりのペナルティも受ける展開となりましたが、個人的にはこの展開で良かったと感じましたし、試練を乗り越え、また新たなストーリーを築こうと奮闘している様子を描いたエンディングも比較的すっきりするものでした。「差別」はいつの時代も存在し、どの時代であっても、誰もが差別する側にもなり、差別される側にもなりうる。身近な問題でありながら、あまり深く考える機会もなかったテーマでもあるため、今回の観劇は良い機会になったかもしれません。特撮モノが始まるようなBGM、作品の中を映し出したような照明、放送を見ている脚本家の顔に映るテレビ照明など、細かな仕掛けも見応えがありました。
監督役の岡本篤さん。久しぶりに拝見しましたが、若干訛りが入った味のあるお芝居はやはり良いなぁと感じました。浅井伸治さん演じる特撮ヒーロー俳優役も熱く、カーテンコールでの地元凱旋トークも面白かったです。足立英さんの爽やかで表情豊かな新人俳優役も存在感がありましたし、脚本家役の伊藤白馬さんの自然体な演技も印象的でした。東京公演に伺えず、松本公演での観劇となりましたが、気になっていた作品でしたので観ることが出来て良かったです。

~二銭銅貨 白昼夢 指 一人二役 心理試験〜

~二銭銅貨 白昼夢 指 一人二役 心理試験〜

シアワセナゲキダン

北野工房のまち 講堂(兵庫県)

2023/08/05 (土) ~ 2023/08/05 (土)公演終了

満足度★★★★

朗読劇侮ることなかれ
江戸川乱歩は何度か読んだことあるが、今回の初期作品は…
江戸川乱歩の歴史の勉強になった
内容は良く出来あがっていて、満足でした

犬の刺客2023

犬の刺客2023

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2023/08/01 (火) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/08/04 (金) 14:00

激しい言葉の応酬の熱いステージでした。冷房効いてた(と思う)けど、汗をかくほど。劇中の犬の漫才、面白かった。

POINT OF VIEW

POINT OF VIEW

ファニーキャンクス

STAGE+PLUS(大阪府)

2023/08/03 (木) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

4つのお話しで、1つの物語。人それぞれの生き方、自由に生きることが出来ていることは、誰かに支えられていることだ。4つ目のお話しで、胸がキュットして切なくてホロリときました。
お芝居観られてありがとう。

犬と独裁者

犬と独裁者

劇団印象-indian elephant-

駅前劇場(東京都)

2023/07/21 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

緊張感がひしひしと伝わってくる舞台。のめり込んでしまいました

みんなのえほん

みんなのえほん

9-States

小劇場B1(東京都)

2023/07/26 (水) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

設定の幾つかには気になるところがありましたが、リビング・ウィルを考えさえられるヒューマンドラマでしたね。実体験と合わせて、入り込んでしまいました。でも守秘義務は守んないとね。

犬の刺客2023

犬の刺客2023

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2023/08/01 (火) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

 KOTODAMA

KOTODAMA

演劇Lab.シェノナリウム

新宿ファンタジーホール(東京都)

2023/08/05 (土) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

劇が45分、アフタートーク15分、トータル1時間位でした。
劇は、笑いあり切なさあり、役者さんも熱演でしたが、やや物足りなさを感じました。
小さな会場で、アットホームな雰囲気が良かったです。

 隠し砦の三悪人

隠し砦の三悪人

『隠し砦の三悪人』製作委員会

明治座(東京都)

2023/07/28 (金) ~ 2023/08/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

上演時間は休憩30分を挟んで2時間55分。3階右列の舞台寄りという、上手がやや見切れる席だったが、装置奥側に出番待ちの山名の兵や、回想シーンで登場するために隠れている役者の頭やお尻が見えたりと、こういうのを悪席ならではの楽しみ方と割り切る人もいるのかもしれないが、個人的にはやや興醒め。

ネタバレBOX

黒澤の映画版には名前しか出てこない人物を舞台に登場させたことが、あまり効果をあげていない印象。あと、やっぱり馬を使えなかったのも痛い。
ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪

ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪

笑の内閣

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/08/03 (木) ~ 2023/08/07 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いやーオモロかったー☆ゴジラ、ウルトラマン、セブン、シン・ウルトラマンのパロディ演劇と言っていい馬鹿馬鹿しさ全開で大爆笑☆それでいて特撮愛、大阪愛を感じるある意味メッセージ演劇の側面も感じました☆高間響さんは演劇界の円谷英二や~\(^o^)/

雉はじめて鳴く

雉はじめて鳴く

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2020/01/10 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

演劇鑑賞会にて 2023.8.2

鋭い観察眼と綿密な取材を元に人間や題材を多面的にとらえる戯曲で数々の賞に輝く横山拓也(俳優座HPより)の作品ということで、かなり期待していた。
3年前の評判作とは思えない、拍子抜けの舞台だった。役者が、とても高校生には見えなくて戸惑う

健の父親が自分の母親の介護を選ぶのも息子として一つの選択かもしれない。だが、自分や家庭を捨てた夫に彼女はどれ程絶望し苦しんだろうか。母子家庭の生活苦から酒や薬に溺れた彼女を私は責められない。養育すべき我が子に依存してしまうケースも珍しくない筈だ。
彼女は果たしてモンスタークレーマーなのだろうか?

結婚願望がありながら、同僚の既婚教師戸倉と不倫をしていた教師の浦川に、これもまた「結婚の現実」であることを垣間見せたかったと思う。

わずかな間に劇的に変わっているジェンダー観の変化に舞台はついて来られたろうか。

空間スペース3D

空間スペース3D

壱劇屋

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/07/28 (金) ~ 2023/07/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

普段したくてもなかなかできない「変な他人を間近で眺める」ができるオールスタンディング不思議舞台(たまにsit-downをpleaseされる)!
現実では自分の近くをちょちょちょちょーっと通り抜けようとしてくる他人がいたら「なんだこの人…」って怖くなるし、その人が防護服で顔も隠していたら「なんだこの人!?」って逃げるしかないですが、あの場所では「なんだこの動き!面白いなぁ!」と好きなだけ眺められる。いや、日常ではなかなか防護服で顔も隠してる人なんて行き会えないのですが、よく見ると普通の道を普通に歩いてる普通の人にもそれぞれ生活や思考があって、本人にとっては一大事でも周りからすれば見てて楽しい悲喜劇だったりします。身の回りを歩く他人が、全員変で面白いことをしていて、でも実は全員いい人で台本のある変なことで、しかも始まる前に「役者は安全を第一で稽古してます!」って改めて告知してもらえたりして、ぜーんぜん何にも気にしないで安全に好きなだけ他人の奇行を眺めていられる105分、とってもとっても面白かったです!またやってほしい…!照明を反射してキラキラ光るメジャーが何本も頭上を通っていく景色、普通の路上じゃ見られないので!

二ヴァンテ「ライトな兄弟」

二ヴァンテ「ライトな兄弟」

CAT-A-TAC

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2023/08/05 (土) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/08/05 (土) 13:00

ダンスが凄く楽しめて、ストーリーも面白いです!

朗読音楽劇 ひめゆりの唄 2023

朗読音楽劇 ひめゆりの唄 2023

ひめゆりの唄2023上演実行委員会

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2023/08/04 (金) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

オープニングは上石神井琉球エイサー会。大太鼓のリズムが美しく勇ましい。締太鼓、パーランクーがリズムで絡み合う複雑な構造。大したもの。
脚本構成とピアノ演奏の野崎倫央氏、カーテンの袖に隠れてしまっているのが勿体無い。ステージでずっとピアノを弾き続けて欲しかった。
出演者は台本片手に朗読と歌、楽曲のレベルが高く歌も本物。実力派で揃えた。
現代の日本、大嶋奈緒美さんは沖縄から上京して家庭を持っている。沖縄のお婆ちゃんがぽつりぽつりと重い口を開いて語り出したのは、遠き少女時代の話。十六歳で「ひめゆり学徒隊」に動員させられた、あの日々のこと。
先生になるのが夢だった谷口あかりさんは林耕太郎氏との仄かな恋心を冷やかされる普通の少女。弟(上原麻夢さん)にからかわれ、優しい母(桑野結女凛さん)に励まされ。当たり前のような日々が地獄に変わる悪夢。少女の一人、仁科ありささんに見覚えがあったような。

凄く丁寧に作られているので好印象。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

シナリオをもう少し捻った方がいいかも。直球すぎる。朗読劇はラジオドラマと同じくト書きが武器になる。観客の想像力を巧く刺激すれば無限の情景を無料で見せることだって出来る。お婆ちゃんが私と娘に語る額縁を作る方法もあった。話したことと話せなかったこと。話したかったことと話したくなかったこと。
SUN ON THE CEILING@ありがとうございました!

SUN ON THE CEILING@ありがとうございました!

劇団マリーシア兄弟

シアター711(東京都)

2023/07/29 (土) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

公演初日に"天晴"と"快晴"、共に鑑賞してきた。
マリーシア兄弟さんらしいストーリーと個性的な俳優陣による喜怒哀楽に富んだ伏線多数の人間群像劇に仕上がっていて見応えあった。
今回の公演はWキャストということで結城(研修医)、芹沢(心療内科医)、千把(小児科医)、鈴川(外科医)が、それに該当するが、どの役も演じる役者次第でお芝居の細かな表現が変り雰囲気も結構変って其れがまた面白かった。特に結城役は性格的なイメージが大分変わる様に思う。
そして今回も客演俳優さんを多用していて相乗効果で作品全体の厚みや見応えが増している。他にも"お子さんと一緒に参加する"公演日を設けたり、カッコイイ仕上がりのパンフレットを制作販売したり(パンフレットを予約購入しておいて良かった)、新しい試みにトライしていて、この辺は今後の活動がどの様に進化していくのか楽しみな要素。
そしてマリーシア兄弟さんの舞台は初日から最終日に至るまでの間に演出が微調整されて千楽は最高に仕上がるイメージ。今回は都合がつかず行けないのが残念。

ネタバレBOX

成見(救命医)の戦地で医療活動していた頃の回想(夢)で浅生(親友で故人)とのシーンがあるが、ここで大浦さんが浅生役でカメオ出演された時は、「おおっ!」ってなった。
この回想シーンがあることで、この後に続く、柳(後輩の医療J)とのやり取りに成見が背負ってきたことの重さの様なものが伝わり厚みと見応えのあるシーンになった様に思う。
このシーンは結構、グッときた。
桃太郎の大冒険

桃太郎の大冒険

劇団龍門

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2023/08/03 (木) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 現在、阿佐ヶ谷は七夕祭りの真っ最中、アルシェへ辿り着くまでに人込み次第で通常の2~3倍程度は最低掛かると覚悟して早目に出掛けた方が良い。

ネタバレBOX


 板上は奥センターに出捌け用の空間を設け左右に衝立、衝立各々に黒幕を斜めに取り付けて袖としこちらも出捌けに用いる。この袖から客席側に伸びた若干の部分は平台によって一段高くなっている。また下手の客席側に更に1か所出捌けが設けられている。
 オープニングでは1人の少女が腹をすかせ倒れ込まんばかりの有様で彷徨っている。そこへ正体不明のおじさんが現れるが、何かを警戒している模様。少女は助けて貰いたいと思いつつ、何となく怖い気持ちもあって中々素直に反応はできないものの、おじさんは家出娘と見当をつけて「腹が減っているのならこれを食って家へ帰れ」と食べ物を恵みサジェッションもしてくれる。単にナンパをしている訳ではなく、強面ではあるが親切なおじさんだと気付いた少女はおじさんを頼り一緒に行動するようになってゆく。この時、少女は勝手な想像を巡らしおじさんはスパイ、それも2重スパイでミッションをこなす為に日夜戦っているなどと主張し続けている点も面白い。
 場転があり、若い男1人に矢張り若い娘4人、どうやら訳の分からぬ理由で閉じ込められているらしい。理由も分からず檻に閉じ込められているが食事は出る。監視されているかも知れぬが定かではない。皆疑心暗鬼に襲われ睡眠中もどこか不安でぐっすり眠ることはできない、冷静であろうと努めるものの何故、何の為に閉じ込められているのか? 理由も分からずいつまで閉じ込められているのかも分からない。時折、何人かずつ連れていかれるが何処へ連れて行かれ何をされるのかも総て不明である。神経を病むな! という方が無理な話である。
 さて、新入りが入ってきた。つい先日、仲間というか一緒に放り込まれていた少年、少女が1人ずつ、連れて行かれた。何処へ連れて行かれどうなったかはいつも通り一切分からない。そこへ新入りの登場である。新入り達も先に閉じ込められていた者達も互いに自分達の方が少しでも有利な位置を占めようと勢力争いを展開するが争いが無駄であることを認め争闘は収束することとなった。
 ところで、シジュウカラという小鳥をご存知だろうか? 彼らは単語を使い分けて対話をし一定の文法を持ったコミュニケーションをしていることが学術的にも証明された。2つの単語を纏めて認識する能力を併合というが、この能力の意味する処は作文ができるということだ。シジュウカラはこの能力を持つ。これは人間の対話にも共通する極めて根本的な対話能力の原点ともいえる概念。多くの人間が、言語を用いて対話できるか否かが動物と人間を分ける決定的な能力差であると勝手に決め込んで他の生き物の上位に立ち、捕食し利用し収奪することを是としてきた訳だが、これは人間の勝手な思い込みに過ぎない、ということが立証され始めたということに他ならない。ギリシャの時代からオルフェウスのように鳥や獣、岩や川等までも魅了した詩人という人種が居たとされる。日本では宮沢賢治が代表だろうか? 何れにせよ詩人がこのように評されるのは、彼らの持つ自然に対する偏見のない態度と自然から学んだ多くのことを通して持ちえた想像力の巨きな力が、彼らをして正鵠を射た文言を定着せしめたという事実である。今作を観る前提として、以上の認識はヒントになろう。

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