
R 学 級 の 中 心
荒川チョモランマ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
見事な旗揚げ公演。
もちろん気になるところはたくさんあるのだが、学生の旗揚げ公演と考えると、むしろ完成度は恐ろしく高い。前半は夏の木漏れ日の眩しさのように、学生時代のさまざまな場面が象徴的に描かれるがそれらがすべてきらきらと輝いている。
公演の質の高さとともに公演に至るまでのプロデュースが見事で、旗揚げでありながら注目の公演となり、3日間で7回公演という強行軍で、全回満員にした制作力も劇団の力として大いに評価したい。
舞台美術、音響、照明などのスタッフ力が学生としては最高水準であったこと、当日パンフに至るまで観客サービスが徹底していたことなど、特筆すべき点は多数。
そういったことが若干の粗さを消して5星評価とさせてもらった。
以下はネタばれで。

シラノ・ド・ベルジュラック
(財)舞台芸術財団演劇人会議
利賀芸術公園 野外劇場(富山県)
2010/08/21 (土) ~ 2010/08/28 (土)公演終了
これはSFだ・・・・・・
これほど演劇の公演が、他にあるのだろうか・・・・・・海外に行けばあるんですかね。
妄想の具現化、視覚化というのが、戯曲から舞台に立ち上がる際に言われる事があるが、本当にしちゃってる・・・・・・
利賀芸術公園まで、東京から車で片道500キロ、往復で1,000キロオーバー。所要時間は7時間を越える。しかし、ココでしか、この舞台は観れない。
観に行く動機は、それだけで充分だ。
あと、高速土日割で片道の高速代が1,600円だったのには驚き!

ネコ目 HYPHY!! 鎮魂歌【ご来場ありがとうございました】
桃尻犬
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
やられた・・・。
そして・・・
参りました。
いやもう笑うしかないです。正直こちとら一人で劇場に足を運んでいるわけですよ。で、一人でいたら普通は周りの目を気にして笑うにしてもこっそりやるわけですよ、くくっといった具合にですね。
ところがこのお芝居ときたらもう、一人でいるのもおかまいなしにガハハガハハ笑わせるわけですよ。そこにもう恥じらいなんてものは存在しないわけですよ。とういうか、取っ払われてしまったわけですよ。それにくらいに面白かったってわけです。素晴らしかったです。ここ最近で観たお芝居の中で一番好きな味を醸し出していました。
ほんと良い時間を過ごさせてもらいました。
あざす。

新・帰ってきた日本
(財)舞台芸術財団演劇人会議
利賀芸術公園 新利賀山房(富山県)
2010/08/21 (土) ~ 2010/08/28 (土)公演終了

「臭う女~におうひと~」終了しました、抽選会も終了!ありがとうございました、また次で
劇団野の上
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
にんにく。
野の上は畑の上ともいった具合で現地の人が現地の実態をやるだけに強い。人がまず、強い。決して大きい声で騒ぐからではなく。下の話が長いので不安になるも、後にがっくと骨の髄にまで響かせてしまうあの落とし方。
百次さんのしれ~とした客入れの雰囲気いいですね。御本人はいたって真面目なはずなんだけども、呼ばれて「はい」じゃなく「あいっ」になってるとことか(笑)

十六夜-いざよい-【全日程終了!ご来場ありがとうございました】
劇団5本指ソックス
ART THEATER かもめ座(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★
少々長かったですね。
もう少し縮めたらグッと詰まった良いお芝居になりそうな気がしました。なにしろ二時間ってなかなかに辛いです。座布団二枚敷きに救われましたし。

大学演劇部合同公演『髑髏城の七人〈アカドクロ〉』
NPO法人FPAP
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
殺陣がすごかった
細かいところで気になることは山ほどありましたが、あのスケールのでかい作品をやってのけたというのは、なかなかがんばったのではないでしょうか。ものすごくいっぱい役者=スタッフがいたので、彼らをまとめ上げるのもものすごく大変だったことと思います。彼らのうち何人が演劇にかかわっていくのかわかりませんが、5年後10年後に福岡の演劇を支える、いや変えていく存在となってくれたらいいなぁと思います。

のるもの案内
スミカ
MODeL T(東京都)
2010/08/21 (土) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
スミカにお邪魔。
ほとんどの出演者が過去にも黒澤氏の演出を受けた面子なので、観に行く前から座組の安定感に期待して観に行きました。それにきっちり応えてもらえた上で、公演としてのパッケージがとても良かった。演目が始まるまで、演目の合間、そして終わり方。終わった後に思い返した時の感覚さえも。
到着するとまず目に入るスミカ主宰の原田さんのとある姿。それによって始まる前から整った空気感。その効果は絶大でありながら、あれをやったら自分自身は動けなくなる訳で。その分を不安なく任せられる信頼関係あってこそ。彼女にとってのホーム。改めて「ああ、ここがスミカなのか」と。
「池袋から日暮里まで」。初演に比べて動いていた印象。役者の体の動きという意味でも、心の動きという意味でも。後者は決して大胆な動きではなく、些細ながらしかし一度動いてしまったらもう取り返しの付かない動き。カフェ公演で役者が間近なのでより届いて感じられました。
「真ん中から少し浮く」。菊池さんは「ソヴァージュばあさん」やギリギリエリンギでの短編数本でそれぞれ方向性の違う役柄を全てきっちりこなしていたので個人的に勝手に信頼度の高い役者。それだけで楽しめると思っていたら、予想外の角度から描かれていた作品が始まりました。黒澤氏の演出は人間をしっかり見せるとばかり思っていたけれど、在り方や動機がしっかりしていれば人間に見えて来るという逆説を示されたかの様。
全体的に。悲しくも寂しくもないのに何故か胸が苦しくなる感覚があった。それこそ後半はちょくちょく笑ってさえいたのに。あと、終わったらこのまま帰って静かに寝たいなと思ったり。自分のスミカに戻って誰かに『おかえり』と言って欲しかったのかもしれません。

コーラス・ガール
劇団ING進行形
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

アウコトバ
風花水月
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/08/17 (火) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

富獄三十六系
尼崎ロマンポルノ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/12 (木)公演終了
満足度★
見えない
ごめんなさい、分からなかった。
芝居の伝えたい場面を抽象的なシーンで挟むと、理解の幅が広くなりすぎ
私には、訳が分からなくなってしまいました。
私の観る力の無さもあると思います。

- Road of the truth - たたったるねん!
バカダミアン
テアトルはこざき(福岡県)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/21 (土)公演終了

絢爛とか爛漫とか
傑作を遊ぼう。rorian55?
テアトルBONBON(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
BRAVO!!
と思わずいいたくなるぐらい良かった♪さすがは”不朽の名作”といわれるだけに脚本の素晴らしさはもちろんの事、達者な役者陣、舞台美術の造形美、照明、演出の妙、どれを取っても文句なし!
中盤思わぬアクシデント(?)があったけど、そのリカバリーがまた素晴らしい。下手な役者だったらお客さんドン引きしちゃうとこだけど、逆に大爆笑だったし。
ただ時代(大正末期~昭和初期)の空気感がほとんど感じられなかったので、SEやBGMを入れるなりしてもうひと工夫欲しかったかな。でも個人的には大満足でした。

アウコトバ
風花水月
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/08/17 (火) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
飢愛の狂想曲
主人公・吉崎を軸に子どもを保護する養育施設での出来事を綴った物語。これは単に施設での情景を綴ったモノではなく、これから起こりうる未来への警告とも取れそうな内容。ここに関わる人たちが人間らしい人たちであればあるほど破綻に向かって進んでゆくさまの描写がお見事!
以下はネタばれBOXにて。。

吐くほどに眠る
ガレキの太鼓
APOCシアター(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了

流れ姉妹〜たつことかつこ〜 第一章
真心一座 身も心も
TOKYO FM HALL(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
青山円形を再現した囲み舞台。大人の役者さんたちが真剣だけれども余裕で遊んでいる感じが楽しい。
会場のTOKYOFMホールは、半蔵門・お濠の前、ワコールの隣、東京FMのビルの2F。
初演が青山円形劇場と聞いていて、再演が違う劇場なので、さすがにもう円形舞台ではやらないだろうな…とちょっと残念がっていたのですが、会場に入ってびっくり。
三方客席の囲み舞台にパイプ椅子!
まさに広さも座席配置もちょうど青山円形劇場のようで、初演と同じ環境で楽しめます!さすが!気が利いてる、わかってらっしゃる。
先行予約の恩恵で、Fブロック1番という最前列中央真正面!
冒頭の殺陣では刀の切った風を感じるくらいのド迫力です。
さて、芝居のほうでは、第二幕、第三幕は観たんですが、一幕が未見だったところ、次回公演のファイナルを前に、シリーズのそして劇団の出発点がほぼ同じ演者で観れるという好企画!
すぐ飛びつきました!
夢から始まるお約束、映像と人物を組み合わせたオープニングから、姉妹の放浪の始まり、話は北海道の刑務所から、南の沖縄まで。
昭和の東映任侠映画を思わせる、アクの強い独特の作風の人情劇が展開。
随所に笑いが入った、強烈で深刻なメロドラマがクセになる。
出演者も個性派ぞろいで、大人が集まって真面目に面白いことをやっている感じがいいんです。
村岡さんの昭和な優しさは毎回毎回男の凌辱を呼び、
千葉さんは男らしく気ぐるみ動物と毎回格闘、
河原さんはひょうひょうと保護監察官なのに悪くて軽く、
坂田さんはいっつもダメダメで悲しく空回り。
初代ゲストラバー(ゲストの一人は恋人役枠というルール)松重さんは寡黙で得体のしれないもぐり獣医。
鋭い眼光と長身でいつも特殊な役回りが多い松重さんですが、今回のような比較的(あくまでも比較的、)普通の人のほうが味があっていい。
初代ゲストレイパー(ゲストの一人はレイプ役枠というルール)粟根まことさんはさすがに強烈なキャラクター。
しかも途中でガラッと変わる。
変幻自在のガヤ4人衆のうちの新メンバー、
市川しんぺーさんは、奇しくも3舞台連続河野演出。
しんぺーさんの女装が目立たないメンバーっていうのも
よく考えるとすごい。
体当たりの信川清順さんと並んでも全く遜色ない!!

ツキノオト -
満月動物園
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
えかった。すっごく。
こんなにもええものやとは思わなかった。
日呂さん細かいリアクションがいいね。あかんよ惚れてまうわ。
メルヘンとか書いてるけど確かに死神の存在はメルヘンやし、
居候の存在もメルヘンちっくやったけど、
でも涙も笑いもあって良かったよ。観られて良かった。
![[ty.]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/164/stage16452_1.jpg)
[ty.]
コメディユニット磯川家
こった創作空間(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ゆる楽しい!!!
もう、バカバカしいのみ。13編からなるショートコント。全てが孤立したコントではなく、大まかに6つの物語を分けて上演した為に、13コントとなったさま。笑
以下はネタばれBOXにて。。

対岸の花火
年年有魚
OFF OFFシアター(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/24 (火)公演終了
満足度★★★★
絵面がとてもきれいな佳品
舞台美術にしても
照明にしても、
物語の構成にしても
キャラクターたちの心の動きにしても・・・、
なんというか、
いろんな絵面がとてもきれいな作品でした。

R 学 級 の 中 心
荒川チョモランマ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
完成度高し、必見!
リアルで不自然さがほとんどなく(教頭は微妙?(笑))、ドラマ性もたっぷりな作劇が見事なだけでなく、学校のイメージを持たせつつ実用性・デザイン性ともに優れた装置なども良く、完成度高し。
学生演劇はここまで進化したのか。若者パワー恐るべし。(笑)