ポテチ
BS-TBS
青山円形劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★
美術
「叔母との旅」で久しぶりに青山円形劇場のシンプルさに満足した目には、この美術は作り込み過ぎるように見えました。それと、いくらなんでもチケット代が高過ぎます。が、ベテランおふたりのさすがの貫禄に、星ひとつずつです。
ネタバレBOX
物語自体シンプルで、星野さん、加藤さん、岡本さん、山本さんのアンサンブルもシンプルで良いだけに、〝うっとおしい感じ〟すら受けました。私は舞台から一番遠い席で、見下ろす感じでしたので、それほどではありませんでしたが、最前列の人には、場面によってはストレスがあったんじゃないかなと思いました。
スフィンクスと諭吉〜消えちゃった100歳〜
劇団 東京フェスティバル
シアター711(東京都)
2010/10/19 (火) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
タイムリーでサスペンス!
本来あまり何もないはずの市役所戸籍係で結構どろどろした事件が起きて、サスペンス的要素もあって面白かったです。
ネタバレBOX
175歳が見つかって困り果てた時に、大臣にパフォーマンスをやらせて解決しようとする災い転じて福となすのアイデアは凄いですね。
市町村合併に伴うシステム統合問題も解決するなど本当に感心しました。
ただ、臨時職員の履歴書の置き場所は、鍵のかかるところとか少し考えた方がいいのではと思いました。
三十女
ペテカン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/10/13 (水) ~ 2010/10/21 (木)公演終了
満足度★★★★★
やっぱりペテカン!
冒頭からぐいぐい引き込まれました。たくさん笑って、女性として、いろいろ考えさせられた舞台でした。
ペテカンでしか出来ない世界、お芝居だと本当に思います。本田さんのセンス溢れる演出に、キレイでかっこいい女優陣。そしてしっかり脇を固める頼もしい男優陣、別の方も書かれてましたが、新人の谷部さんがいいスパイスになってました。
面白かったんで、明日21日の千秋楽も観に行こうと思います。諦めてたんですが、15周年記念イベントもあるんでやっぱり行きたい!
ほっこりあたたかな幸せな気分になれる舞台でした!!
グロリア
ハイリンド×サスペンデッズ
「劇」小劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
後世に残る作品!
風船爆弾という特殊な武器を通して、現在と過去を知ろうという話でした。
ネタバレBOX
祖母が危篤状態のため病院に来ている男と元妻。男の経営する会社は借金取りに追われています。一方の元妻はMPO法人で働いていて、内戦で困窮している国へ子供を連れて調査に行こうとしています。自分の子供が危険にさらされるのを嫌がる男と心配ないと言う元妻の会話は全く噛み合いません。そんなとき、男は祖母の手記を読むことになり…、
手記には、祖母は戦争中に風船爆弾を作る軍需工場で働いていたこと、最近になって当時アメリカでピクニック中の民間人6人が爆弾に触って爆死していたことを知り、戦争中のこととはいえ、さらに空襲や原爆の被害を考えれば比較にならないものの、自分も殺人に関わっていたことで心を痛めていること、次の世代にどう伝えたら良いのだろうかといったことが書かれていました。
さあ、戦争中の日本のことを見つめ直そう。アメリカで爆死した彼らのことを想像してみよう。具体的に知ることで、戦時下の暮らしが見えてきます。具体的に想像することで、どのような人たちだったのか、なぜピクニックに行くことになったのか、彼らの人生が見えてきます。そして、我々にも戦争に伴う悲しさ、人に対する信頼や不信感、戦時下における町の危険性について少しは分かってくるかもしれません。
役者さんが一人何役もこなす手法、何か後世に残るものを作りたいという思い、戦争を取り上げたことなどから、井上ひさしさんへのオマージュだと感じました。
娘時代の祖母の役を男がそのままやる発想には敬服しました。とさかをかぶったチャボを真面目にやった佐野陽一さんや、看護師や祖母のお母さんを演じた枝元萌さんの演技には目を見張るものがありました。
ところで、男の会社は人材派遣業でした。確信犯的詐欺に遭ったと言っていましたが、ちょっとイメージが湧いてきません。確信犯的詐欺といえば、実態の無い会社が相手を信用させて商品を納入させ、その商品をだまし取るという取り込み詐欺を思い浮かべますが、これはメーカーや商社が引っかかるものです。人を派遣しても実態の無い会社なら仕事が無いわけで、ただ帰ってくるだけです。
単なる取立て屋への言い訳とすれば、あのしたたかな取立て屋なら看破ってほしいところです。あえて言えば、資金繰りが厳しいだけでも十分です。
後世に残る良い作品だけに、この部分はきっちりつじつまを合わせておいてほしいと思いました。
スフィンクスと諭吉〜消えちゃった100歳〜
劇団 東京フェスティバル
シアター711(東京都)
2010/10/19 (火) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★
少々辛口ですが・・・
タイムリーな話題をオリジナル脚本にされているということで、伺いました。
大阪から引っ越してきて、初めての小劇団の観劇ということで期待していました。
ストーリーは悪くないとは思うのですが・・・
もう少しテンポがあって、演出が凝っていれば、ものすごく面白いものになっていたのではないかと思います。
女優さんは二人とも発声よかったです。
窮する鼠
JACROW
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★
しりあがり
C > B > A の順におもしろかった。つまり、しりあがり寿。物語の内容はまったく寿ではなかったけれどね。あ、Aはモロに寿なシチュエーションだったか。Bには好きなタイプの笑いもあり。AとCの脚本が同じ作家によるものというのもおもしろい。
ジャパニーズ・スリーピング/世界でいちばん眠い場所
遊園地再生事業団
座・高円寺1(東京都)
2010/10/15 (金) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
そうか、これは睡眠障害だったのか
と、いうのは極々個人的な感想。
舞台で行われていたのは、「ネムリへの旅」。
夢なのか、まどろみなのか、起きているのか、混沌の中に入り込んでいく。
ネタバレBOX
爆音から始まるものの、劇中で流れる音楽は、環境音楽のごとく、ゆるやかなもの。
それは、まるで眠りに誘うよう。
「眠ることができない」男たちが「取材」をするという形式で、物語は進行する。
舞台は、「ネムリへの旅」でもある。
「寝る」「眠る」こととは一体どんなことなのだろうという素朴な疑問を「眠ることができる人」「寝ている人」に問い掛ける。
その疑問は、「眠ることができなくなってしまった」ことが高じてしまったことに端を発する。
例えば、長い昼寝をしてしまったり、頭は疲れているのに身体がそのレベルに達していないことで起こる「不眠」のときには、いろいろなことが布団の中で頭をよぎる。
それが病のレベルまで達してしまったときには、「そもそも[眠る]ということとはなんぞや」にまで及んでしまう。
そこに達した男たちは、ひたすら「眠り」について追い求める。
「世界でいちばん眠い場所」とは? と。
しかし、それは、寝つけないときに、まるで手品でシルクハットから次々と万国旗が出てくるように、記憶を次々とたぐりよせるような感じとなり、記憶の前後も曖昧であやふやになってくる。
劇中では「chapter」の順番が曖昧になっている。
彼らの「取材」はビデオによって行われており、それが舞台の大画面に映し出される。
しかし、それは画像になった途端に、答えから遠ざかっていまうこともあり得る。タイムラグで表現されたりもする。
眠ることのできない男たちの目から見えている世界は、取材される側の世界との隔たりがある。
「眠る」という行為がその2つを薄いベールで隔てているのだ。
いつも眠っている男が言うシェイクスピアの引用のような台詞。「オレ起きているよね、寝ている? それとも死んでいるのか?」。
夢なのか、起きているのか、死んでいるのか、誰が? 誰と誰が? 次第に混沌としてくる。薄いベールで隔てられていたように見えていたのだが、そのベールのどちら側に誰がいるのかも判然としなくなってくる。答えを本当に求めているのかどうかも不明になる。
まるで、まどろみの中のよう。
誰も「起きて」とは言ってくれない。永遠のまどろみ。
外に向かっているのではなく、内に向かっていく
それは、パンフレットの写真にあるように、森の中へと手探りで進む姿である。
映像の使い方が巧みで、重なるchapterが、ストーリー的なものを浮かび上がらせていく構造になっているわけではなく、ひたすら、ベールを重ねていく。
それによって得るモノと失うモノがあると思うのだが、あえてこの方法を選び、それをすっきりとした形にして見せてくれた手腕には驚かされた
全編、豊かなイマジネーションが溢れ出していた。まるで遊びのように。
個人的なことだが、パンフによると宮沢章夫さんは、睡眠障害だと言う。それって、今の私とまったく同じ症状だ。てっきり加齢によるものかと思っていたのだが、ええ! これって睡眠障害だったのか! と少し驚く。
口笛を吹けば嵐
ピーチャム・カンパニー
イワト劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/20 (水)公演終了
満足度★★★★
群像劇は難しいのです。
もっと上のある作品だと思う。
でもいまでも十分に楽しめる。
つくりものとなまのいい融合。
この劇団のこれからで、もっと上を必ずみせてくれると信じられる作品だった。
堂下 勝気のカーテンコールでの立ち姿が何よりも美しかった。それはただ立っていることの美しさというよりそこまでの150分の細かい感情のゆれうごきがその姿を美しくみろと命じているようなそんな美しさ。
ところで、そもそも150分超というのは「長い」のか? 別に尺1時間あればおもしろい作品にしたてることはできると思う。それと150分が長いというのは別の話。それぞれの作品には適切な時間があると思う。先に上演時間を告げられることが当然というのは何かおかしい気がする。それは事前にあらすじが告げられる演劇もあればどんなすじだか演じられてはじめて明らかになっていく演劇もある。同様の話。この作品は先に時間を教えられるよりもいまが全編中のどのあたりということをみながら観客が個々に想像した方がおもしろい気がした。なので休憩も事前の告知もない方がよいと思った。
ネタバレBOX
奥のシャッターをあけるということについてはもっといろいろな工夫がありうると思う。タイミングとか速度とかにさらなる細かさが発揮できる。しかしそれをやろうと思ったらあの小屋に長期滞在するとかいまの環境では難しい準備が必要であろう。
演者それぞれの覚悟のありようのよくわかるそれぞれの役柄になっていた。その役の中で主役になることができうるのに、奥を行き交う通行人よりも生きてきた重みがみえてこない人が何人かいて残念だった。別にその人がそれまで適当な人生しか歩んでいないから役もうすくなるとかいう話ではないと思う。みせるためにそこにいるということはとても難しい。
俳優を育てることの難しさについて、観劇中に悩みはじめてしまった。それは同時に演出家として俳優と一緒に育つことの難しさについての悩みかもしれない。
銀の鱗に、金の月
白狐舎
シアター711(東京都)
2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★
旗揚げ、おめでとうございます。
まだ、モノクロのフライヤーの時から、気になっていたのですが、見れて良かったです。神秘的な必然が、呼ぶ縁を感じた作品(主宰白井美佐子さん)でした。演出、三井快さん。豊かな力量と、いろんな可能性をひめている劇団だと思いました。次回は、三井さんの作・演出と、いろんなタイプの作品を、楽しめそうです。
ネタバレBOX
障子を開けると、壁面に龍神様のお姿が。光によって、表情も違って見えて、生きていました。
映像も、障子に映してるせいか、水面も雰囲気がとてもあり、良かったと思いました。
控え目なBGMで、まさに、効果音として、生きていると、思いました。
口笛を吹けば嵐
ピーチャム・カンパニー
イワト劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/20 (水)公演終了
満足度★★★★★
練り上げられた超大作!
途中休憩ありの芝居を久々に観たが長いとは感じなかった。それ以上に作品が面白く、のめり込んで観ているうちに時間がたっていたという感じ。
物語はロマンティック、そして言葉が詩的だ。演出ワークは細部に至るまでこだわりが感じられ、見事のひとこと。また俳優もすばらしかった。言うことなし。
グロリア
ハイリンド×サスペンデッズ
「劇」小劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
良作に芸達者揃いで、見応えあり
多忙で観に行けないかと思いつつ、どうしても早船作品は外せないと、無理して行った甲斐がありました。
ハイリンドは初見でしたが、サスペンデッズの役者さんも含め、皆さん、驚く程芸達者ばかり。
現代の日本と、戦時中の日本とアメリカ。時や場所が変わり、役者さん達も何役も兼ねながら、そのどの役にも命を吹き込んだ演技がお見事でした。
何しろ、早船さんの作品には、他作家にはない独自性があり、きちんとご自身で生み出された作品を観る安心感が、観劇好きの心を芳醇に満たして下さいました。
観劇できたことに、心から感謝します。
ネタバレBOX
冒頭の僅かな台詞のやりとりで、和彦と沙織の人間関係を観客に理解させる早船さんの作家としての力量にまず感服します。
最初、取立屋として登場する伊藤総さんの言う、「会社を潰す経営者は、3つの内のどれかだ。馬鹿か、運が悪いか、馬鹿で運が悪いかの3つ…」という意味合いの台詞に、何て言い得て妙!と大納得。
戦時中や、風船爆弾の犠牲者の場面は、内容的にはかなり、辛い部分なのに、こうした、センスあるアイロニーや構成の巧みさで、常にどこかで、笑えるのがまた早船作品のおつなところ。
中でも、チャーボーが、頭のとさかを脱いで、瞬時に戦死した父に豹変するところなど、やり方次第で、はちゃめちゃな舞台になる危険性もあるのに、相当な演出力なのか、これがまた、この舞台の独自性を効果的に表出してお見事でした。鶏の所作の素晴らしい佐野さんの真摯な演技には感動さえしました。
この舞台の素敵さを観ていない方に説明するのは難しいので、できれば、たくさんの方に体感して頂きたくなりました。
欲を言えば、風船爆弾の被害者のアメリカの場面がもう少しだけ比重が少なくても良いのではという印象でした。
和彦が祖母の手記を読み終えた後のオレゴン州の場面なので、観ている方としては、そろそろ終盤という意識がどうしても先行し、その割にはまだ終わらないのかとややですが、冗長に感じるところがあり、残念な気がしました。
風船爆弾の製造シーン、実際の映像の前で、出演者が、ジェスチャーでのみ、演技をする演出が、とても秀逸で、一番目頭が熱くなりました。
役者さんは、誰もが甲乙つけ難い、名演技、演じ分けでしたが、中でも、仕事にあぶれて神経をおかしくしている患者と、戦時中の青年と、アメリカのマセ餓鬼を、それぞれ、実にリアルに体現された伊原さんの役者力には脱帽でした。
ハイリンドも、これからは、観たい劇団のひとつになりました。
ラストシャフル
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/10/07 (木) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
何度観てもいい
千秋楽マチネAチームを観て来ました。Bチームにも馴染みの役者さんが出演していたのですが、今回はいろいろと他の劇団と公演が重なりすぎていてようやく最後になって観ることができました。
この作品は6番シードでの初演と再演も観ていますが、何度観てもいい作品です。今回もたっぷりと泣きました。ザッとレビューを読みましたが、意外と低い評価も多いのですね。出演者の方の話では、Bチームがオリジナルに近かったようです。確かに私が観たAチームはいろいろ面白いネタが追加されていました。
主人公の恭平と久美はもちろん、草野球チームの面々などみなさん素敵でした。特に尾早稲重吉役の藤田直久さんは、6Cの時も同じ役で観ていますが良かったです。
話は分かっているのだけれど、後半の展開に何度も涙を流しました。また観ることが出来てよかったと思います。
じゃじゃ馬馴らし
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/30 (土)公演終了
満足度★★★★★
若手からベテランまで
名優から怪優までいろんな人を取り揃えて豪華&楽しいステージでした。中でも特に筧利夫(怪優)は超適材適所!
窮する鼠
JACROW
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★
まさかの
タイトルコールにビビリました。
次回が楽しみです!
感想はブログにて。
http://eldoradoss.exblog.jp/15306815/
グロリア
ハイリンド×サスペンデッズ
「劇」小劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★
wikiで
思わず風船爆弾のことを調べました。
ネタバレBOX
少し現代パートの意義が薄いかなと思いました。
会社潰して借金抱えて離婚して
元奥さんが子供連れて情勢不安な地域に行っちゃうって
不幸をこれでもかってくらい抱えちゃう割に
祖母の手記を読んだ前後で
大きな人生観の変化とかあまりなくて…
御都合主義的に「全部解決」と行かなくても
わざわざそれだけの設定を背負わて
戦時中の祖母の役までやらせるからには
もう少し何かが欲しかったです。
そうでなければ現代パートは
単に危篤の祖母の手記を読むだけの
語りべ程度でよかったです…
戦時中のパートは良かったです。
ちゃーぼーリアルでした(笑)
GLADIATOR-奴隷と皇帝-【ご来場ありがとうございました!!】
劇団三年物語
萬劇場(東京都)
2010/10/16 (土) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★
スピーディー
皇帝サイドを見ました。奴隷サイド未見です。
複雑怪奇な権謀術数のお話をまとめにまとめて、とてもとてもスピーディーで、気持ちのいいドライブ感を感じました。が、スピーディー過ぎて、長い長い予告編を見ているような気にもなりました。
とはいえ、ローマ史劇を簡略化された舞台装置の小劇場に載せたのですから、さすがですね。
ネタバレBOX
南雲亜由美さん、好きなのですが、なぜかいつもいつも「少年」ですね。
三十女
ペテカン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/10/13 (水) ~ 2010/10/21 (木)公演終了
満足度★★★★
ひっさしぶり
の観劇。観終わった後、来てよかったと思う公演でした。
izanami・( )
アメウズメ
プロト・シアター(東京都)
2010/10/08 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★
いつ立ち止まってもいい場所。
あの世とこの世の境界線で痛切な懺悔と壮絶な赦しが混濁する。
前回に引き続き、閉鎖的な『ある世界』を寓話的に描き、独自の視点で普遍的な死生観に挑む真摯な姿勢に好感を持った。
ただテーマ性だけでなく、メタ的要素が前回と被っているパートがあり、やや新鮮味に欠けているような気もした。
質素だけれど世界観に寄り添う形で構築されている舞台美術、照明、衣装が印象に残った。
ネタバレBOX
とある貧しい浮浪者の若い男女と乞食の女がひっそりと暮らすうす暗い掃き溜め。その中心部から延びる三叉路のひとつはあの世への入口で一歩足を踏み入れると二度と戻って来られないという言い伝えがある。
死は恐怖に他ならぬことを知っている3人は『そっち』へは決して足を踏み入れぬよう日々最善の注意を払っている。
そんなある日、紛失したメモ書きを探しにサラリーマン風の男性がやってくる。
生きることへの不安や不満、諦めなどを抱えるひとびとが、負の引力によって引き寄せられ、苦し紛れに辿りついた終着地での話。
全編通して緊張感に張り詰めた舞台だった。
登場人物の誰もが死を意識し、死と隣り合わせにあり、苦悶している。
その絶叫がこちらの骨の髄まで感染してくるようだ。
誰も笑わないし、笑えない。笑う気力すら残されてはいない、極限状態。
しかしながら飄々とした佇まいもあり、特に自殺が救われる唯一の方法だという意見で合致したサラリーマン風男性と貧しい浮浪者の若い男女が電気コードを首に巻きつけていざ集団自殺!という時に「痛い・・・痛い、苦しい。」といって浮浪者の若い男がのたうちまわる場面など笑っていいのかどうか迷ってしまうほどのコミカルさがあった。
痛い・・・痛い、苦しい・・・って電気コードで首絞めるんだからそりゃそうだろ、と。死ぬことすら満足に出来かねるへタレなのか、と。
けど、死にたいのに死ねないなら生きてるしか仕方がないよね・・・。という消極的なポジティブさは、現代を生きる人々の本音なんじゃないかとおもう。
そしてそんなひとびとのおかしみを、寝そべりながら見届ける男は、あの世とこの世を行き来する、いわば神の使いのような者である。
ある時男は、田中さんという人物宛てに靴を届けにやってきた。
自分は田中ではないだろうが、その靴は自分のものだろうと主張するサラリーマン風の男性。そういえば彼は裸足だった。飛び降り自殺をする前に脱いだ靴だったのだろうか。しかし、靴の汚れ具合から自分の物ではないと判断したその靴は乞食の女へと渡り、女は知ってか知らずか『そっち』へと足を踏み入れ、戻ってきた時には古事記のイザナミとなって帰ってくる。なぜか?
靴はカルマを、暗示していたのだろうか。
そして、サラリーマン風の男性が紛失したというメモ書き。
あれは、遺書だったのではないだろうか。
だとしたら、一体どんなことが書かれていたのだろう。
その一切は明かされない。
誰にも本当のことはわからない、ということなのだろうか。
会場内をぐるりと取り囲むように整然と敷き詰められた夥しい数の黒いゴミ袋からは死臭が鼻をつくようだった。
一点補足を。
当パンの挨拶文に当初はイザナミを殺した青年の話にする予定だったと書かれていたけれど、イザナミを殺してしまったバックグラウンドを持つ青年像というは残しておいた方が罪悪感への負荷が伝わりやすかったんじゃないかとおもった。
GLADIATOR-奴隷と皇帝-【ご来場ありがとうございました!!】
劇団三年物語
萬劇場(東京都)
2010/10/16 (土) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
2バージョンの楽しみ
二ヶ月前から今日の午後は休みと決めて観劇してきました。
午後から皇帝バージョン、夜から奴隷バージョン、どっちも良かったです。
予想では複雑そうな展開かなという予想もあったのですが、すっと劇中に
入ることができました。皇帝バージョンはシリアスな感じで奴隷バージョン
は適度な笑いもあって、どちらも楽しかったです。一日で二通りの楽しみ
方ができるなんてなんと贅沢なことでしょう。剣闘シーンは迫力ものです。
月が水面に忍び来るがごとく
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2010/10/15 (金) ~ 2010/10/21 (木)公演終了
韓流サスペンス恐るべし
オジサン族にはゾクっとさせられる作品。
“悪女の物語”でありながら、コミュニケーションの本質をも問う内容。
美術も面白く、期待値以上。