最新の観てきた!クチコミ一覧

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避暑に訪れた人びと

避暑に訪れた人びと

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★

ハーフチケット2500円の日に堪能
まず他の方もおっしゃってられるように台詞の読みが流暢でない役者がいらして気になったのと、公演時間を途中で知らされて驚いたが帰りの電車に間に合わないので途中で退出したので最後まで見られなかったのが残念だった。次回は昼間、観ようと硬く決心した。

劇場の雰囲気やスタッフの誘導は心地よく舞台が無駄に高くなっておらず、かえって広さで楽しめた舞台だった。客席と舞台の線引きがなく、劇場全体を使って演じていたのも良かった。

ゴーリキーが庶民を描く天才ならチェーホフは金持ちの避暑地での出来事を得意としているようだ。ここでも別荘での情事を描きつつ、生き方の問題で悩む主人公の心情に重点を置ている。主人公は常に自分と向き合い対峙しているわけだが、この物語のほとんどをヴァルヴァーラが演じきったその姿に感動した。帰りの道すがら22時以降が気になったが他の方のレビューを確認して最後がどうなったかが判ったので安心した。次回は最後まで観たい。

イリアス

イリアス

サンライズプロモーション東京

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2010/09/04 (土) ~ 2010/09/23 (木)公演終了

満足度★★★

期待し過ぎていたのかも
いい俳優さんばかりなのでその点では見ごたえがあるものの、舞台としてはいまひとつ。もととなった叙情詩は有名なのでしょうけども、台本に起こし構成された結果があれでは勿体無いです。期待が過ぎたのかも。

ネタバレBOX

1対1の対決は、かなり頑張ってて、気迫がこめられてました。
避暑に訪れた人びと

避暑に訪れた人びと

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

変化
今後のアンサンブルに期待します。
若手が元気があってよかったです。

心の余白にわずかな涙を

心の余白にわずかな涙を

elePHANTMoon

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

話に耳を傾けてきた
登場人物のやり取りが入れ替わり立ち代りで、何を中心にして見れば良いか、分かりにくいところがあった。やり取りによっては間延びして、飽きてしまうところもあると思うのだが、「登場人物の話している内容に如何に耳を傾けられるか」がこの作品のポイントだと思う。あくまでも一個人の受け取り方に留まるので、多数の解釈はあると思うが、自分は各々の背負うものの独白に耳を傾けてきた。その独白に応えることに詰まるのは、自分もやはり、人の気持ちの分からない人間なのか?と思う。
(2年前にこの公演をお蔵入りにした理由はこの際考えないことにする。)

みだれ髪・公演終了!ご来場ありがとうございました!

みだれ髪・公演終了!ご来場ありがとうございました!

処女航海

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

驚きました
ダンスそのものよりも、演出、構成がすばらしかった。
ダンスは命そのものといった印象。
即興的なものは、まとまりがとりづらく雑になる可能性があると思うが、演出がそれを上手く生かし、生きている舞台といった印象だった。

【ご来場ありがとうございました】みんなのへや/無縁バター【全ステージPPT実施】

【ご来場ありがとうございました】みんなのへや/無縁バター【全ステージPPT実施】

アガリスクエンターテイメント

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ごめんなさい。
僕・・・

これを面白いと思わない人とは友達になれません。

ネタバレBOX

普通あれですよ、ひとりで食事を食べに行ったら、それがどんなに美味しくったってそれを声に出して言うなんてことなかなかできないですよね。それと同じようにですね、ひとりで観に行ったお芝居がどんなにおもしろくったって、なかなか声を出して笑うなんてことはできないわけですよ。いわゆるそれは羞恥心のせいなわけだと思うんですけどね。それが人の人たる所以なんだなと、なんだかそう思うわけなんですけどね、ええ。

ところがですね、すっかりやられましたよ。僕はもう人ですらないのかもしれません。だって、それくらいに羞恥心の壁はいとも簡単にベリリと破りさられ、僕はひとりで観劇しているにもかかわらず、普段出したこともないような大きな声をあげながらいわゆる爆笑というやつをしていたのですから。

いやはや困ったものです。
けれどそれくらいにおもしろかったんです。

特にゲイネタは背筋に冷たい何かが何回も何回も走り去り、同時に何回も吐き気を催したのですが、それ以上に笑えました。

皆さんいい役者さんですね。

無縁バターもすこぶる良かったです。
こちらも役者さん達、どなたも良くて、けれど特に後から出てきた作業員の方の自然な余裕が良かったです。

なにしろどちらも長過ぎず、そのくせぎゅうぎゅうに中身が詰まっていて、最高に面白かったです。

ちなみに今、いい感じで酔ってます。
まぁ、どうでもいい情報ですけどね。
PRESENT あ・げ・る

PRESENT あ・げ・る

ももいろぞうさん

劇場HOPE(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/21 (火)公演終了

満足度★★★★

ももいろのプレゼント貰いました
CRAZYチームの舞台を拝見しました。
舞台上はピンク系のポップな色合いがふんだんに使用されていて、プレゼントの箱が開いたり、大道具の仕掛けもメルヘン。
芝居の内容も説明にある通り、『可愛くてCrazyでドキドキハラハラな贈りモノ』でした。

ネタバレBOX

他人との関係が上手く築けない、内気で読書が好きな小学生の女の子リンの日常と、成長した大人のリンの日常をクロスしながらの展開。
上演開始直後からしばらくは、展開に着いて行けずに中々入り込めませんでしたが、気付いたら後半は引き込まれていました。
コメディではないけれど、とてもコミカルでポップな演出は可愛らしかったです。
踊る『銀の友達』、子羊達、人形二人組に肉食植物は衣装もメイクも雰囲気があって、見ていて楽しめました。

『銀の友達』や子羊達のダンスを踊った三人組の動きも可愛かったのですが、人形達のダンスが好きでした。
バレエ経験者の役者さんだとは思うのですが、もっと広い舞台で見てみたかったです。

オチに持って行くまでのストーリー展開は若干強引にも感じましたが、オーバーな演技と相まってそれもありかなと感じてしまいました。

ももぞう様はどこから来て、どこに行ったのだろう。
ももぞう様もリンの空想だったのかな。
☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ

☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

意地ということ
南の島のゲストハウス「ムーンサファリ」のオーナー峰岸佐紀子を主軸にハウスで働く従業員や近所の若者、東京から逃げるようにやってきた妹・真紀との人間関係を描いた物語。

個々の若者のそれぞれの胸の内を丁寧に描いた作品だった。今風の、現代人が抱えている欝の部分も描写し個人的には姉の佐紀子より妹・真紀の内面にいたく同感した舞台だった。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ゲストハウス「ムーンサファリ」を上手く回していく為には地域での人間関係を構築していかなければ到底、商売も住むことも不可能な辺鄙な南の島で佐紀子は、地元の若者や、ご近所、従業員と家族のように暮らしていた。

そんな折、妹・真紀が都会の喧騒から逃れるように突如、姉のもとにやってくる。どうやら何か問題を抱えて悩んでいるような表情だ。しかし、真紀は姉のゲストハウスに観光客よりも近所の人々が常に集まってくる状況に驚き、一つも安息出来ない。しかも真紀の心に土足でズンズン入ってくる入江の態度や押し付けがましい宿泊客・恵子もウザいし、何よりも客足が伸びない原因は従業員が働かずハウスが散らかっているさまが気になった。

そこでこの状態や集客の為に改革しようと意気込む真紀だったが、千明の反発をくらい、挙句、ゲストハウスの所有者で土地の有力者の新垣からこの辺一帯を大規模な再開発に伴って大型ホテルを建設するので撤去してほしい旨を打ち明けられる。

一方で「ムーンサファリ」では宿泊客の恵子が「ここで働かせてほしい。」と言いだし、従業員の千明はきっちりした働き方は自分に合わないから辞めたいと言いだし、佐紀子は慌ててしまう。この時の恵子の「自分は家族に必要とされていない。」と訴え報われないと思う感情が痛々しいし、千明の「適当にゆるく働きたい」という主張もバイトならではの正直な感覚かもしれない。

要領のいい千明に対する明日香の「自分は何をやっても上手くいかない。」という欝な感情や、元銀行員だったという脱サラの経緯を話した入江の心の内や、「夫の事は嫌いでした。離婚を考えていた」と告白した佐紀子の心情が見事に冴えわたりこの物語により一層の深みを増していた。そして最後の〆は真紀の「退職します」という電話での決断だ。この物語は生きることにちょっと疲れた人たちが最後に見せる意地のようなものだ。

一方で再開発に反対する女性映画監督・堤が「ムーンサファリ」に目をつけドキュメンタリー映画を餌にオーナー丸ごと巻き込んでいくさまはどのキャラクターよりも強かで鋭い。

「宿泊客にこっちの価値観を押し付けてるだけ。単なる自己満足」という真紀のセリフを、新垣が同じように真紀にぶつけるシーンはなんとも苦い。


物語の進め方はコミカルな部分と柔らかい描写の交差が上手い。キャストらの演技も安定していて十分に見応えのあった作品だった。そして何よりも、この舞台の特徴はたぶん観ている観客が共鳴できるところにあると思う。「あるある、そうゆうのあるある。解る解る、そういうのって重すぎる。ここまではいいけれどそれ以上は私の中に入ってこないで。」そんな曖昧な境界線のない感覚がズン!と心に沁みて響く作品。
☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ

☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

共感できた。
女で、年も近いせいもあるかもしれないけど。特に「意地」から開放されたときの開放感!感じました。うらやましいーと、心底思いましたよ。「意地」だの「見栄」だので続けてることが如何に多いことか。ちょっと気になったのは、何度も年齢を聞いてたこと。どーでもいいんじゃないの?作者が人生のターンを35才と言ってるけど、35なんてまだまだこれから。それと、どういう話か想像しながら見に来るのもいいけど、やっぱりHPやチラシにはどんな話か、ヒントぐらい書いておいてほしいです。

ネタバレBOX

プロポーズを受け入れなかったのも分かる。40過ぎて島人の嫁としてまた苦労なんて、まっぴらゴメンだよね。
PRESENT あ・げ・る

PRESENT あ・げ・る

ももいろぞうさん

劇場HOPE(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/21 (火)公演終了

満足度★★★

嫌いと言い切れない何かがある。
演技も不自然にオーバーだし、衣装の趣味もケバいし、孤独な女が着ている様な服じゃないし、絵本の絵はチョーへただし(素人が書いたのか?)、何か話もちょっと矛盾してるし(ネタバレ見てね)、ダンサーは太いし、私の好みとは言い難いのに、なぜか嫌いと言って捨てきれないものがある。何だろうと一日以上考えたけどわからない。

ネタバレBOX

なんで人形から人間に戻れたのにいつまでもパンツ泥棒してるの?なんか言ってた?聞き逃したか…
忘却曲線

忘却曲線

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

これからが とても 楽しみだ!
評判を耳にして、初めて観てきました。幕開けのところから引き込まれて、女性ならではの視点や感性に深くうなづかされるところがたくさんありました。余韻を味わいつつ、次回に期待したくなりました。これからがとても楽しみだ!

リリーの方程式

リリーの方程式

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2010/09/15 (水) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★

不思議な世界
世界観が大きく変わる3本の話とつなぎの物語。

オムニバスのようになっているのだが、最後に一つにつなげる構成は見事。

個人的にはオムニバスの中の裏金融の話がお勧め。

チャイナとアキバのハチャメチャな面白芝居を、社長と呼ばれる月野木歩美さんが上手にまわしている関係性がとても楽しめました。
あと、何もしなくただ立っている黒メガネの怖い人が印象的でした。

「黒塚マクベス」【ご来場ありがとうございました!!】

「黒塚マクベス」【ご来場ありがとうございました!!】

劇団アニマル王子

ブディストホール(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

裏切られなかった。
シェイクスピア大好きなので、シェイクスピア作品がベースにあるとワクワクしながら見に行くのですが、残念な結果に終わることが多くて、今回はどうなんだろう?と思いながら足を運びました。
珍しく裏切られない作品だったと思います。
楽しかったです。

サントラ買っちゃいました(^-^)

大人の授業

大人の授業

smokers

テアトルBONBON(東京都)

2010/09/09 (木) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

みた
単純に楽しめた
面白かった

PRESENT あ・げ・る

PRESENT あ・げ・る

ももいろぞうさん

劇場HOPE(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/21 (火)公演終了

満足度★★★★

みた
かわいらしい
イメージがはっきりして楽しめました。

伝説との距離

伝説との距離

シャチキス(少年社中×ホチキス)

シアタートラム(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

岩田有民がいい!
少年社中の華やかさとホチキスの物語性が融合して素晴らしい化学変化を起こしている。また多くのメンバーが今までやったことのない役どころを与えられ、違った面を見られるのも今回のうれしいところ。前半、初日ゆえの緊張、新しい役に本人も客席も不慣れ(だって小玉久仁子や森大がすごいシリアスな演技でびっくり)な部分があり、堅い感じでスタートしたが、中盤からどんどん引き込まれラストシーンではさすがと思った。

いい役者がいっぱいいるが、今回はおいしいところを全部岩田有民に持って行かれたという感じ。圧倒的に岩田有民がいい。うまい役者はたくさんあるが味のある役者は少ない。岩田有民は数少ない味のある役者。好演だった。

心の余白にわずかな涙を

心の余白にわずかな涙を

elePHANTMoon

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★

うーーーーん
僕はどう見たら良いかわからなかったです。
他の人の感想が、是非聞きたいっっ。

ネタバレBOX

冒頭の暗闇にロウソクの灯りはドキドキして、先が楽しみだったけど。あとは、色々なエピソードがフワフワして終わった感じ。主人公はバイセクシャルではなく、両性具有ってことなんだろうか?何だか教会の話なのに、僕は見所がわからずに救われないないなぁ、なんてしょーもない事を思った。
伝説との距離

伝説との距離

シャチキス(少年社中×ホチキス)

シアタートラム(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵な航海を、ありがとうございました!
素晴らしい航海でした・・・

こんなにも壮大で、こんなにもエキサイティングで、
そして、こんなにも心暖まる船旅になるとは!

航海を終えた直後の感動と興奮の余韻が、
今でも身体いっぱいに残っていて、
甲板に整列して見送ってくれたクルーの皆さんの
輝くような笑顔が忘れられません!

観客の喝采も止むことなく、どんどん高まる中で、
カーテンコールに応えてくださった皆さんの晴れ晴れとした笑顔、
タッグを組んだホチキスさんと少年社中さんの
心の繋がりの強さと深い愛情を感じて、
尚、感動してしまいました。

劇中披露された、心のこもった、そして力一杯の生演奏と、歌声、
素晴らしかったです!
劇団の方々の劇中生演奏は、初めての経験でした。

ストーリーも奇想天外、驚きの連続、

そして、押し寄せる波のように重なる、爆笑!

そのうえ、まるで、観客として集まった誰もの心の隙間にある寂しさを、
本当に理解してくれるかのような暖かな、語りかけに、涙してしまい・・・

気がつくと、ものすごく大きな、暖かな愛情に包まれていた自分がいました。

シャチキスさんが語り聞かせてくれた、『伝説』。
そして、この航海を通して縮めてくれた『伝説との距離』。

でも、『伝説』にたどり着くまでの、あと残りの道のりは、
きっと、自分が歩き出すことで、縮めていかなければならないのでしょうね・・・

ほんとうに、「ありがとう!」と感謝したくなる作品でした。

【ご来場ありがとうございました】みんなのへや/無縁バター【全ステージPPT実施】

【ご来場ありがとうございました】みんなのへや/無縁バター【全ステージPPT実施】

アガリスクエンターテイメント

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

異なったテイストとそれぞれのグルーブ感
中編2本立て公演。1本目と2本目では、観る側も引き込まれ方がかなり違っていて、両作品とも楽しめました。

かっちりと組まれたプロットに、ちょっと見た目にはアバウトに感じる美術も見事に機能して、時間を忘れて楽しむことができました

ネタバレBOX

「みんなの部屋」は、
定番的なシチュエーションコメディの手法を踏襲しているのですが、
見せ方がしたたか。

まるで子供のままごとのように
床にべたに部屋のレイアウトを書き込み、
ベット以外はパイプで簡単に組んだだけの場に
物語を展開していきます。
マジックミラーの部屋というか
全室に設置された監視カメラを観ながら
物語の展開を楽しむ感じ。

キャラクター設定に無駄がなく
ちゃんと観る側に収まるというか無理がない。
余計なものを排して
ひたすら個々の立場や状況に基づく行動を描いていく・・。

しかも、部屋の外にある出演者たちが
隠れることもなく舞台奥のベンチに控えていて
その動きから
次に部屋に訪れる状況を予告してくれる。

観客にシーンごとの意味や
それぞれの立場の変化に
ハラハラ感が絡みあって、
そこには常ならぬほどにわかりやすい
カオスの質感とグルーブ感が生まれていきます。

姿を隠した想定の役者たちのお芝居が
とてもしっかりと生きている。
クローゼットやベット下などに隠れて外をうかがう表情が
舞台の厚みをしっかりと保ち、
物語のメリハリを作り上げていく。

ラストの部分がほんのすこし
弱いかなとは思ったのですが
よしんばそうであったとしても、
コンテンツに
がっつりと引き込まれてしまいました。

無縁バターは、
ちょっとショッキングなシーンから始まります。
一人の男の孤独死を処理する場面、
そのちょっとえぐい感覚にひっぱられながら
どこかブラックに染まった笑いに
引き込まれていく。

でも、そのブラックさで物語は
収束しないのです。
意外な部分ががっつりと伏線にされていく。
それが解けていく後半がかなりすごい。
ドミノが倒れるように
すっきりと物語が通っていく。
一本目とは異なるグルーブ感に
ぞくっとくる。

そりゃラストはちょっとずるいけれど
ちゃんと観る側をうなずかせてくれるのです。

役者たちのお芝居にぶれがないのも勝因かと。

面白かったです。
「黒塚マクベス」【ご来場ありがとうございました!!】

「黒塚マクベス」【ご来場ありがとうございました!!】

劇団アニマル王子

ブディストホール(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★

面白くまとめた話になっていた
様ような人々の生き様が上手に表されていました。
納得の出来るキャラ設定に、よく動く役者さん達。
声も大きく良かったのですが、
主人公君がちとカンでたりしたのが惜しかった。

ネタバレBOX

鬼女役の方は、声といい存在感といい強く印象に残る方で。
いい感じに舞台〆ていました。

衣装も、なかなか暑いでしょうに。
皆様しっかり着こなして動かれていましたね。
観客席横通路まで使った動きは、ダイナミックでよかったです。

最後の「笑う角には、明日が来る。」というメッセージは。
唱和されて心に残りました。
人死にも多い話ながら、明るく明日へと繋げて。
生き抜こうとする、力強い人間賛歌な物語になっていてスッキリしました。
悲劇ベースでも作り方次第でしたね。

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