
あの手 この手
FARM
小劇場 楽園(東京都)
2010/10/06 (水) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★
演劇の枠にとらわれない
Aプロ:ショートショート集。筋はあまりなく、身体表現、特にダンス的なものが多い。好きな作品だが、普通の芝居を期待する人には好みが分かれると思う。 Bプロ:幕間で紹介があったがこちらは台本がある。ドラマチックでないのに印象に残る。

柔らかいモザイクの街
サラダボール
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/23 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了
ありきたりな寄木細工
主人公の、言ってしまえばありきたりな人生の断片だと思う。その断片をいくら寄木細工のように(あえてモザイク避けてみました!)つなぎ合わせても、やっぱりありきたりな人生にしか成らない。そんな、ありきたりな人生を描いているのに、もっと観ていたかった。場面転換・気分転換・リラックスタイムのシーンよりも、ありきたりでいいから、もっと彼女の人生のかけらを見ていたかった。

名探偵ポワロ
PureMarry
THEATRE1010(東京都)
2010/10/05 (火) ~ 2010/10/12 (火)公演終了
満足度★★★
可もなく不可もなく
「名探偵ポワロ」なんつーとどうしてもコナンを思い出してしまうワタクシ。しかし、どっちも変わらないほどにベタで解りやすい内容だった。
以下はネタばれBOXにて。。

バニラ
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2010/09/29 (水) ~ 2010/10/05 (火)公演終了
満足度★★★★★
初2回目
初めて同じ芝居を2回も見ました。
楽日赤組。とても同じ脚本と思えない感じ。
楽日なので異常に盛り上がってました。
こまつざきさんのリリー存在感抜群でした。
私的には白組の方がきちんと作っていた印象。
赤組はインパクトな配役。白組はしっかりストーリをみせていく配役だった感じです。両方満足しました。お腹いっぱいです。

煙が目にしみる
劇団だるま座
座・高円寺2(東京都)
2010/10/05 (火) ~ 2010/10/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
すばらしい!
会場もイイ。スタッフもイイ。本も役者もイイ。
笑いあり、感動ありで、お芝居が最高。
僕には、KAKUTA以来の感動でした。

シラノ・ド・ベルジュラック
演劇集団キャラメルボックス
俳優座劇場(東京都)
2010/09/29 (水) ~ 2010/10/10 (日)公演終了

Project BUNGAKU 太宰治
Project BUNGAKU
ワーサルシアター(東京都)
2010/09/30 (木) ~ 2010/10/10 (日)公演終了
満足度★★★★
青☆組の新たな華やかさ!
4団体の共演、しかも太宰を20分でどうまとめるのか興味津津でした。
結果、それぞれのカラーがはっきり出ていて大変面白いものになっていました。私の中では、青☆組「燈籠」(「葉桜と魔笛」「待つ」「女性徒」を少しづつ加え再構築)の脚本の完成度の高さと美しさ、そして役者さん達のすばらしい演技に何度も我を忘れ、心奪われました。また「人間失格」のコロさんの熱演にも圧倒されました。
今回のユニークな公演は十分に楽しめるものでしたが、ただ、好みや動員数が大きく係わるであろう順位付けを毎日公開する必要があったのかどうか?(やるとしても、最終的に総合計の結果発表ぐらいで良かったのでは?)
『芸術に順位付けが不粋であるのは重々承知。しかし敢えてやった。』との松枝さんのお言葉もありましたが……、
純粋に演劇を楽しみたい者にとっては、少し悲しい思いが致します。

センの風とムラサキの陽(池袋演劇祭・優秀賞受賞)
劇団バッコスの祭
池袋小劇場(東京都)
2010/09/30 (木) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
観ました!
戦争ものはだからきらいなんです。
涙無しでは観られないから・・・
すばらしかったです。
切り口も良くて引き込まれました。
ミドルランな公演なのでまだまだやってます。
是非是非!!!
皆さん見てください!

エリザベート
東宝
帝国劇場(東京都)
2010/08/09 (月) ~ 2010/10/30 (土)公演終了
満足度★★★
実は暗い!珍しく暗いミュージカル。けれどそこに惹かれる。死の帝王と恋をした実在の王女の一生。
やはりただのミュージカルではなかった。
実は暗い!珍しく暗いミュージカル。
けれどそこに惹かれる。
死の帝王と恋をした実在の皇妃の一生。
今日の主演は朝海ひかる さん。
まず、死に魅入られる前の娘時代、大きな目が印象的。
皇妃となり、自らの美貌を意識して、それを武器に立ち向かう姿が凛々しくも哀しい。
死の帝王トート役、山口祐一郎さんはあの歌い方から何から本当に個性的。
プリンシパル(メイン)キャストで唯一のシングルキャスト、
語り部である暗殺者役の高嶋政宏さんは、悪くはないけどいまひとつはじけてない感じ。
そして歌詞が聞き取りにくい。

柔らかいモザイクの街
サラダボール
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/23 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了
満足度★★★★
繋がったモザイク
早織の人生を綴った物語。サラダボールの描写は割りと好きだ。その描写は断片的だけれどきちんと繋がってステンドグラスのようなカラーが見えてくる。美しく繊細な物語だと思う。
以下はネタばれBOXにて。。

箱入り彼女博覧会
NICE STALKER
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了
満足度★★★
楽しい
間違いなく馬鹿馬鹿しいし、完全にくだらないのだが、おじさんにも楽しめた。もっとも役者さんにそれほど艶香がないためドキドキしなかったのが残念。次回があれば観ちゃうだろうな。それから3作目の「百鬼夜行」はよくわからんかった。なぜ?

悪魔の絵本
Theatre Polyphonic
サンモールスタジオ(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★
参りました!
元アイドルの出演ということでちょっと不安だったが、谷賢一さんの本で岡田あがささんが出演するなら・・・との思いが裏切られることはありませんでした。役者さんはそれぞれいい味をだしている。そのなかで瀬田役の田村真さんがすばらしい。完全に魅せられた。彼がこの舞台を1ランクも2ランクも引き上げていると思う。市井紗耶香さんも熱演!なぜこの舞台に出演することになったのか?ぜひうかがいたいと思った。熟成がすすむ終盤の回をぜひもう一度観てみたい作品。行きたいな~。

ゴジラ
リブレセン 劇団離風霊船
かめありリリオホール(東京都)
2010/09/27 (月) ~ 2010/09/27 (月)公演終了
満足度★★★★
「再演版」ふたたび
06年3月のシアターアプルでの上演と同じ「再演版」で、去ったゴジラそっくりの(!?)青年がやよいの前に現れる、という夢落ち風なロマンティックなエンディング。
序盤でゴジラの尾に咲いていたと語られる「すみれ」が青年の手にあるというのがまた巧い。
それにつけても影を使ったゴジラの表現は毎度ながら見事。会場が大きいほどこの効果は出るワケで、アプルとかここなんかでは特に映える感じ。

オーマイ ゴッド ウイルス
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
豪華でせこく、ゆるくて楽しい
三宅裕司さん本人が言うように、「重いテーマをいかに軽く描くか」、「豪華なセットにせこいギャグ」の精神です。緩さと無駄さとバランスの悪さもいつものままです。だからこそ、重い気分にならず、三宅・小倉の軽妙な掛け合いも楽しめる。去年で30周年だもんなあ。それでも、相変わらずのSETです。

ストロベリー
国分寺大人倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了
満足度★★★★
ココロの奥底に眠っていたものを揺さぶり起こされる
※ 公演修了につきネタバレです
海水浴場に近い民宿(?)でのある年の夏と翌年の夏の物語で、学生時代のサークルが縁の男女グループの恋愛模様…。
大半が男同士・女同士という変則的あるいは近代的(?)なスタイルではあれど、ココロの奥深くホコリまでかぶって眠っていたモノ(爆)を揺さぶり起こされたような懐かしさアリ。
その愛情が異性間ではなく同性間である(=「種の保存」という本能的なものではない)ことで、より純粋に感じられるのかも?
「共鳴」まではしなかったものの、間違いなく「共感」はしたな。
また、二間続きの民宿を表現した装置もけっこうリアル(よく観察すると微妙なところもあるが(笑))で、高校時代の夏合宿や、その後のスキーで泊まった宿などを思い出したのも懐かしさの一因か。
いや、そういう場での恋愛模様という複合的なものと言った方が的確かも?
そんな本編は、いろんな想いが行き交って、いくつかの報われない想いが余韻として残るのだが、5分の休憩を挟んでのオマケ短篇『田中マルクス邦衛』のおバカさがその切なさを一掃してくれて、一服の清涼剤、的な…っていろいろ違うか?(爆)
ちなみに当日パンフには「本編の余韻を著しく損なう恐れがあります。余韻を楽しみたいお客様は、ご覧にならないことをおすすめします。」とあり、それもある意味正しい。σ(^-^) の場合はむしろ気分転換になったので観て正解。(笑)

劇団秋葉 第1章
劇団秋葉~GEKIAKI~
DRESS AKIBA HALL(東京都)
2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★
今後の展開にも期待
チラシ裏面のメンバープロフィールからして虚構性ぷんぷんで、何から何まで作り事な感覚をまるごと楽しむ、的な。
当初は「マジカルロード」的なものかと思ったが、むしろ「パートリッジ・ファミリー」に近いか?などとも思う。(いずれにしても例えがマニアック過ぎ(爆))

乳水
鳥公園
d-倉庫(東京都)
2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★
ひしゃげたキャビネットが象徴するいびつな家族像
アメリカで実際にあった事件がベースとは聞いていたが予想以上に複雑な(?)状況。
焼け焦げた柱や錆びたシンクなどを使った装置はその象徴か?
中でもひしゃげたキャビネットにいびつな家族像がよく顕れていたように思う。

バニラ
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2010/09/29 (水) ~ 2010/10/05 (火)公演終了
満足度★★★★
配役の妙で両組とも楽しめました
643ノゲッツーは2度目。初見のとき、あまりなじめない作品て遠ざかっていましたが、今回は横島裕さんのWキャストを目的に赤(4日)・白(5日)両組観劇。
「世にも奇妙な物語」にコメディータッチとヒューマンテイストを加えた印象で楽しめました。コメディータッチと言ってもわざとらしい笑いではなく、人間らしさからくるものなので好感が持てました。
自分はもともと俳優の動きに注目して芝居を観るほうなので、同じ脚本を異なる配役で観ることができるのはとても楽しめたのです。
赤、白とも解説に書いてあるほど作品としての違いは感じなかった。
現代を反映してか、とにかく女子が強い(笑)。

強盗銀行〜GO TO BANK
劇団TEAM-ODAC
笹塚ファクトリー(東京都)
2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★
出演者降板にも触れず…
銀行強盗に対する演習を終えた銀行に強盗が入り、さらにその直後にもう一組の強盗が入って…という出だしのコメディ系だが、『スペーストラベラーズ』(00年、本広克行監督)にも似て、コトがコトだけに次第にシリアスになって行き、最終的に人死にまで出すというのは好みに合わず。どうせなら『遊びの時間は終らない』(91年、萩庭貞明監督)のようにスマートに終わらせて欲しかった。
普段はオリジナルを上演している中、今回は既存の作品を脚色して、とのことながら何故本作にしたのか疑問が残る。
また、チラシに写真入りで出ていた里中あやが出演していず、それについて何も触れていないのは何故?
普通は当日パンフなどに「事情により降板しました」とか一言入れるハズだが、それすらできない「オトナの事情」でもあったのか???

ЖeHopмan【シャハマーチ】 下北盤
電動夏子安置システム
Geki地下Liberty(東京都)
2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★
より完成度アップ
先日の「池袋盤」の続編で、メンバーの一部は引き続き参加しての次のゲームという設定。
ルールに関しては池袋盤で十分にのみこめたので、冒頭からジェナーがノルマをどう導くのかとか、スパイは誰なのかとか、ゲームの内容そのものに集中でき、スパイなどかなり早い段階から見抜いてしまう。
一方、罠に関する新たなルールが加わっていたり、『ライアーゲーム』のナオよろしく(笑)このゲームそのものを敵として引き分けに持ち込もうとする人物がいたりと、新要素もあって、そちらの面でも楽しめると言うシカケ。
また、池袋盤の時に感じたような「観る順によっては(あるいは一方だけでは)ワカりにくいかも?」な部分も感じず、より完成度がアップしたような。