最新の観てきた!クチコミ一覧

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py.

py.

コメディユニット磯川家

pit北/区域(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった
笑えました

マイルド・セブンティーンズ・スター

マイルド・セブンティーンズ・スター

椿組

ザ・ポケット(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★

学園ものってそれだけで
懐かしいやら苦いやらで郷愁をそそられるけれど、今回のお話はイマドキにはありえない高校の喫煙室とフリースペースが舞台。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

愛煙教師にも、嫌煙教師にもそれなりの言い分があるわけだけれど、煙草が苦手なワタクシなどは煙草を吸いたがる人種が不思議で仕方がない。あんな煙に500円もの金額を払って上手そうに吸って何が楽しいのかが解らない。カツどんが喰える金額だ。だったら野焼きでも行って思う存分煙をすってついでにさつまでも焼いたらどうだ、なんて思う。

ここの高校では教師らも生徒らも本質は似たようなもので、学園祭に向けておにゃんこを練習する生徒に本気になって指導する教師の一生懸命さが可笑しい。生徒の練習風景をかつての自分に投影させて懐かしむ辺り、教師はやはり加齢したのだと自分自身で納得する。

暗室の鍵を一人の生徒が管理している緩さはやっぱり芝居なのだが、その暗室で淫らな行為をする生徒の風景を透かしガラスで見たかった。

一方で保護者自身の家庭のことを教師に責任転嫁させる光景は「あー、いるいる、そういう保護者!」なんて妙に納得した。笑

人間的な生き方と喫煙に対する個人の生き方とを問題にするのは全然違うと思う。ここ数年禁煙者にとって、やっと日の目を浴びた感はある。それまでは禁煙者は長いこと、じっと黙って隣の喫煙者に眉間に皺を寄せながら我慢してきたのだ。

自宅で吸うのは構わないが、公で吸う場合「健康」うんぬんよりも他人の迷惑を考えたなら公権力が介入して当然のことだと思う。

ちなみに大人は行儀良くて真面目ってほどでもない。ワタクシは学園ものの舞台は好きだが、学生に戻りたいなんてこれっぽっちも思わない。窮屈で強制的で軍隊みたいだと常々感じていた学生よりも大人の方がよほど自由で楽しいってもんだ!笑

高校生・中島アスカを演じた根岸は29歳というから物凄く驚いた。中学生でもイケルその童顔と、初々しさは神がかりだと感心した。チャリT企画の内山奈々は相変わらずの飄々とした空気感を放ち、その存在力は地蔵のようだった。当日パンフに写ってる奈々ちゃんは高校生の頃の写真でしょうか?ものすっごく若い。

笑いもありキャストらのキャラクターも楽しい舞台だった。舞台上で歌われた尾崎豊の歌がツボ。
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エムキチビート

シアターサンモール(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

好みではない
けれど、好きな人にはとことん好きになれる舞台ではあると思うし、一般受けも悪くないはず

『三丁目6番地のオズの魔法使い』

『三丁目6番地のオズの魔法使い』

CAPTAIN CHIMPANZEE

テアトルBONBON(東京都)

2010/11/17 (水) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★

今までとちょっと違う
序盤から中盤にかけて、いつものキャプチンとは違う雰囲気でストーリーが流れます。
ちょっと違和感を感じながらも、最後はいつものキャプチンの世界で終わったので一安心。
だけど上演時間はちょっと長すぎ。
もう少し途中の話の展開を整理しても良かったのではないかなと思いました。

冬の穴

冬の穴

ポかリン記憶舎

学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)

2010/11/27 (土) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★

桜井昭子さんと同じ葬列に並んだのはいつのことだったか
生きている者から生きている者は生まれ、生きている者から死者は選ばれる。

空にはあのひこうき雲

空にはあのひこうき雲

リブレセン 劇団離風霊船

吉祥寺シアター(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/11 (土)公演終了

満足度★★★★

あれよあれよ言う間に
思わぬ方向に話が展開していき驚きました。

ネタバレBOX

説明の「手の空く役者が駆り出される」って、全然違うんですけど…。

ということはさて置いて、コメディが進行していくうちにどんどんホラー化し、あれっこんな話だったっけとドタバタを予想していた私としては展開に驚きました。

場所は映画の撮影現場、そこにいるのは役者さん、監督の思惑、若手女優の思惑が重なって、最後は出生の秘密が明らかになって。

時代劇役者風の役者さんの動きが面白かったです!
TOKYO RADIO CLUB!

TOKYO RADIO CLUB!

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★

三谷幸喜の往年の作品に通ずるウェルメイド
webラジオ収録前の騒動記で、変型バックステージもの。
筆がノッていた頃…もとい、TSBからそのしばらく後あたりの三谷幸喜作品に通ずる味もあって見事。
また、大島朋恵の思いもよらないキャラを観ることができたのは貴重。

The Lifemaker【WEBサイトにて舞台写真公開中!】

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DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/07 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台に挑まれるような感じすら・・
物語の構造に観る側が挑まれるような感じすらあって。

ぐいぐいと押し広げられていく世界の構造に目を瞠り
手練の役者達が作り上げる舞台上の骨組、閉塞感、
さらには疾走感に圧倒されて・・。

時間を忘れ、ひたすら取り込まれ・・・。

しなやかに回収された物語の終わりにもがっつりと浸されました。

ネタバレBOX

初日観劇。

観る側を物語に閉じ込めるための
しなやかな導入部にすっと乗せられて
そのまま、舞台の世界に吸い込まれます。

プロジェクトの世界の構造やルールが
観る側にも体感的に明らかになっていく・・・。
舞台と両側の客席の空気が一体化して
空間全体が舞台に置かれた(!)世界に重なっていきます。

時間の刻まれ方の透明さをもった感触がすごくよい。
役者達がそれぞれに舞台に投影する
キャラクターたちの姿が
高い解像度に支えられて本当に豊か。
組み込まれた社会の摂理が
さらに深くその世界のリアリティを作り上げていく。

舞台上で編み上げらた世界に
そこまでの強度があるから
次第に机上の世界から垣間見えてくる
外側の世界も観る側に違和感なく伝わってくる。
ぞくっとくるほど淡々と組み込まれていく事実。
そのたびにしなやかに変化していく
眼前の舞台の密度や色に
観る側までがぐいぐいと追い込まれていく感じ。
漫然と観て理解するには
半歩ほど複雑すぎる物語の展開が
観る側をのめりこませ
目を見開かせる力に変わっていくのです。

なんというか
舞台に挑まれているような感じすらして・・・。
前のめりになって、
息をつめて。

ト書きのごとく事実を告げる
アシスタントのアナウンスの耳触りのよく無感情なトーンが
さらに強く観る側を物語に押し込んでいきます。
なにせ舞台空間と客席のボーダーすらあいまいなルデコ5F・・・、
キャラクターたちの感情や息遣いまでも
役者から直撃で
圧倒的な力感とともに
観る側を取り込んでいく。

やがて、走り抜けて、
全てが観る側に開示されて・・・。
物語は冒頭のシーンに結ばれて終幕します。
精神的な疾走感がほどけて、息をついて。
舞台のコンテンツそのままに、
徹夜して一冊の本を読み終えたような
高揚と充足感に満たされて・・・。

初日でもあり
舞台上に微妙なぎくしゃくがなかったわけではないのですが、
そんなことも全く気にならないほどに
舞台の勢いとその裏側に作りこまれた
演技たちの密度に捉えられて・・・。

前作を見ていなくても十分楽しめるとは思うのですが、
前作とのつながりは両方の作品に
さらなるふくらみを与えてくれたようにも思う。

この公演、できればもう一度観たいのですけれどねぇ・・・。
座るところによって見えるものがかなり違う気がしたり。
一度で食べ尽くせないような深さを感じたりもして。

いずれにしても、時間の感覚を忘れて
のめりこめる舞台・・・。
本当に面白かったです。

☆☆☆◎◎◎□△△▲
もずくメロンくん

もずくメロンくん

FLAT

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★

まず、チラシにビックリ。
まずは公演パンフレットに折り込まれていた当公演のチラシを見てビックリ。とてもいい出来のチラシだと思いました。シッカリと撒けばチラシだけで興味を持ってもらえる、それだけの雰囲気あるチラシだと思いました。外の折り込み等で出会えなかったのがとても残念。たまたま出会わなかっただけかもわかりませんが、さらなる今後はさらなる宣伝拡大に期待したいです。

さて、第一回公演の再演という事で、初期の飛山氏の作品の方によく見られた“わかりやすい締め方”(良い意味)がシッカリあったのでラストは観ていて気持ち良かった。だがそこまでの持っていき方が少々冗長に流れてしまった印象で勿体無かった感も。セリフの細かいくすぐりは魅力的なのですが、その魅力がイマヒトツ芝居(演技)で出し切れていない感と、プラスもうちょっと緩急をつけた演出が必要なのかなとは思いました。

あと30分短くして作った方が魅力が増すのではないかなぁ…と、個人的には。

ゼロイチ

ゼロイチ

劇団K助

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

プロの演劇を見た。。。
同行者の強い勧めもあっての観劇。
初日公演で、ぎっちり満席(だと思う)。
否が応にも期待は高まる。。。はたして、期待通りの芝居でしたっ!
まだチケットに余裕があるとのこと。。。忘年会のない人は是非!笑

脚本自体は、ベタと言うかスタンダードな感じ。
「0→1」という演題から、数学的なものをイメージすると・・・「!?」だろう。
小学生レベルの「0」「1」の概念なので、文系の方はご安心を!笑

それにしても、役者さんの演技が抜群。
数多ある公演のなかで1人はいる「この役者さん、巧いな」というレベルの人ばかりと言って良いと感じたなぁ。。。

子役も、、、巧いんだ、コレが(台詞はたいして無いが)。



ネタバレBOX

「0→1」というのは、、、舞台上で言うなら「初めてすること」。

ただ、観た感じでは「分かれ道、、、どっちを選ぶ?」かな。

ラストの見せ場は、「0→1」の概念とは、ベクトルの向きが違う感じもするが、帰り道すがらに舞台を振り返ることができる点では秀逸なラストだったなー。


芝居は、妖精ぽくない妖精が案内役として進んでいくのでありますが。


舞台は大きく分けて2本立て。

「1本目」は、学校が舞台。
勘違いから生じるドタバタ喜劇。
アンジャッシュのコント的なもの(←もちろん、コレに抜群の演技が加わるのだが)。
あまりのベタさに「もう笑うしかないっしょ!」。

「2本目」は、若手の作家が主人公。
ミステリー調の人情話(←なんか違う気もする)。
主線とは違うところで、笑いを散りばめているが、正統派の芝居で、じっくりしっとりと演じられている。。。

双方ともに、ビックリするような結末は無いんだけど、じっくりと堪能できたなー。

「大きく分けて2本立て」なんだけど、いわゆるオムニバス物ではなくて、登場人物が重なっている部分があるんだけど。。。

「じつは1本に繋がっている」というよりは、登場人物をたいせつに扱っていると言う印象。
マイナーな作家だけど、坂木司の小説のような感じかな。

いやぁ、、、上質の演劇でした!

テレビドラマや芸人の舞台とは違う「プロの演劇人」の味を堪能いたしましたっ!
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エムキチビート

シアターサンモール(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★

ツボにハマる細かい笑いアリ。
チョコチョコと劇中に散りばめられている笑いはナカナカ魅力的なモノが多く、ツボにハマったモノもありました。出演されていた俳優の皆さんも、気持ちのいいストレートな芝居をされる方々の中に、一筋縄ではいかないよう芸達者な芝居で攻めてこられる方などもいらっしゃった印象で、バランスがよかったよのではないでしょうか。照明効果の役割もはたしていた映像効果も、雰囲気を出すのにピッタリだったと思います。
…しかし個人的には正直言って好みのタイプではあまりなく、大満足は出来ませんでした。残念。ただコレは完全に好みの問題だと思います。

【AchiTION!AorB】

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シネマ系スパイスコメディAchiTION!

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

構造が秀逸
二択で明暗に分かれる基本形にそれぞれハッピーになるもの、さらには1つの流れを異なる視点で見せるものなどバリエーションに富んだ各編を、プロローグと対を成すエピローグでそれらを関連付ける構造が秀逸。05年4月の『○ choice ×』のさらなる進化形を見た。
しかし二晩続いて全身銀色でツノがある宇宙人が登場しようとは!(笑)

コード・ヒーロー

コード・ヒーロー

宝塚歌劇団

【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)

2010/12/03 (金) ~ 2010/12/09 (木)公演終了

満足度★★★★

ジャスティンよりもハルがおいしい役、
と言ってもジャスティン役の朝夏まなとさんの千秋楽挨拶には感動しました。

ネタバレBOX

ジャスティンの俺の掟も結局は人殺しかとダーティなエンディングに悲しくなったところで、ん、ハルの「最後はハッピーエンドにならなくちゃ」ということで…、

ワォー!

ハルは逃走犯じゃなくてFBIだったとは!!なんか多いね最近。兄弟姉妹の多さも父親の交際範囲が広かったのではなく、捜査員だったとは!大笑い。

無実の罪で服役しているヴァネッサの恋人はどうなるのかな?!影が薄い、消えるのかな?!

脇を固めるべき人たちがあまり可愛くなく、むしろアンサンブルの方が可愛かったような気がしました。

ジャスティン役の朝夏まなとさんの歌声も少しかすれ気味?!千秋楽の挨拶で、自分に負けそうなときみんなに助けてもらいましたと言ってうるうる顔になって涙を流し、感動!!
測量

測量

タテヨコ企画

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★

人物同士の距離感を鮮やかに描く
所謂コメディではないが随所にそこはかとない可笑しさが漂い、三姉妹を筆頭に人物同士の距離感が鮮やかに描き出された脚本に感服。
また、冒頭とラスト(と途中でも時々)の水琴窟や雷鳴、川のせせらぎ(雨音かも?)などの音響も見事。

野球なんて大嫌い

野球なんて大嫌い

はらぺこペンギン!

「劇」小劇場(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/06 (月)公演終了

満足度★★★★

野球ものだけにド真ん中の直球
父親が転勤族であったがゆえに、ずっと同じエリアに住んでいる永年の友達がいない身としてはああいう関係はうらやましく、みんなで集まって日本シリーズのテレビ観戦で盛り上がれるなんてイイなぁ、みたいな。

また、全体的にはコメディながら、終盤は熱血系でもあり、仲間の1人がプロ野球選手として再起するなんてまさに「オトナ向け少年マンガ」な世界?(笑)

Port B『完全逃避マニュアル 東京版』

Port B『完全逃避マニュアル 東京版』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

場所:山手線各駅周辺29カ所に設定した「避難所」(東京都)

2010/10/30 (土) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度

池袋、渋谷、巣鴨に行きましたが・・・
twitterなどでは盛んに意見交換され、リピーターもたくさんいて人気企画のようですが、CoRichにはなぜか書き込みがないんですね。意外です。
ファンの間では「秘密基地のような楽しさ」とも言われ、出会いによる会話を楽しまれてる人たちも多く、同じところに何度も行く人もいたようです。
自分が行ったときは、ほとんどひと気がなく、渋谷に至っては、「パスポートが必要」なはずなのに、無人で、何も提示せずに資料が受け取れる状態でした。徹底されていない。
池袋も古い空きビルの一室で休日でしたが冷え冷えとしてましたし。
感想は、3つ回ってあまり面白くなかったので、それ以上回りたいと思わなかった。人気地点は予約が満席で入れませんでしたし。家族は私よりも多く回っていたようです。
ワタリウム美術館が企画していた都市探検ツアーや岸井さんのポタライブのほうが、よほど演劇的ですぐれていて、参加して楽しかった。あれくらい中身が濃ければ、と思いますが。
高山さんもワタリウムの企画に参加され、よいところを取り入れてほしいと思います。

ネタバレBOX

巣鴨の市松人形博物館、入場料があれで1000円は正直高いと思いました。わが家にも同じくらい展示物と同じくらい古い市松人形があるものですから珍しくない(笑)。収穫は、館長さんが同年代で、メンテナンスの方法を伺ったり、「衣裳考証」について話が弾んだことくらいでしょうか。
勅使川原三郎『SKINNERSー揮発するものへ捧げる』

勅使川原三郎『SKINNERSー揮発するものへ捧げる』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/27 (土) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

身体というのは、ここまで自由を手にすることができるものなのか
計算され尽くされた音響、舞台装置、照明、そして肉体。

ネタバレBOX

鮮烈で強烈なパフォーマンスを観客へ投げかける。
息を飲む。
目は見開かれ、舞台を凝視する。

そこにあるのは、まぎれもない肉体なのだが、それは1個の芸術作品であった。
指先まで研ぎ澄まされ、神経が行き渡っている。

舞台の上のダンサーたちが大きく見えたり、小さく見えたりする。
汗と無音のときにときどき聞こえ息づかいで、「ああ、この人たちは、本当に肉体を、今使っているのだな」と確認できる。

勅使川原三郎さんの凄さは当然なのだが、佐東利穂子さんが、とてつもなく素晴らしい! 本当に凄い!
舞台の上の空気をつかみ、離すというのか、自在なのだ。
そして、他のダンサーたちも十代であるというのには驚くしかない。

リゲティの曲がまたいいのだ!

これから目が離せなくなりそうだ。

ポストパフォーマンス・トークでの勅使川原さんのしゃべりは、言葉で表現しきれないもどかしさを感じ、改めて、その身体的表現力の凄さを思い知るのだった。
演劇入門

演劇入門

青年団リンク 本広企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/27 (土) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★★★

演劇入門または私は如何にして口語演劇を愛するようになったか
と、いう感じの個人的演劇史であった。
それは、口語演劇♡ラブ、平田オリザさん大好き!という感じでもある。

平田オリザ氏のアノ『演劇入門』がどのような舞台になるのかと観に行ったら、そんな感じの舞台だった。

ネタバレBOX

演劇が、どのようにして、あるいは、なぜ「口語演劇」になっていったのか、について、個人的な視点からの解説であった。
というより、個人演劇史であったと言っていいだろう。

そのストリームを、事例を見せながら解説を加えていくものであり、一種の講義でもあったと思う。
作者の岩井さんが、ツボと思った個所を、実に丁寧に見せていくのだが、そこの部分への、演出家としての共感度はどの程度だったのだろうかと思った。
作者本人が演出することに対しての、演出が別だということは、超個人的な経験と意見を解釈して、よりわかりやすく提供するということであろう。

したがって、他人の感覚を自分のものとして理解するということであり、すなわち劇中で言われていた、「自然な会話のような口語演劇」という点についての、違和感をクローズアップさせていたとも言える。

つまり、劇中で違和感として述べられていた七五調の赤毛モノの芝居や絶叫調の芝居の、台詞の不自然さは、実は、口語であっても完全にはぬぐい去れていなかったのではないかということだ。
「自然な会話」というのは、あくまでも作者とっての「自然」であり、演出家にとってはどうなのかということで、さらにそれを演じる役者にとってどうなのか、ということなのだ。
もっと言えば、観客にとってもどうなのか、つまり「自然なのか」ということもある。
もちろん、七五調の赤毛モノの芝居や絶叫調の芝居よりも「より」自然な会話であるというのは確かなのではあるが。

この舞台では、『落語 男の旅 大阪編』(青年団リンク口語で古典)でもおなじみの、「私が作者の岩井です」という台詞が随所にあり、いろいろな役者がそれを口にしていた。
それを口にすればするほど、「この台詞は自然なのか?」ということが脳裏を横切るというのは、意図しているのかどうかは不明だが、なかなかアイロニーに満ちていたと思うのだ。

さらに、「自然な会話」には、「言葉」や「口調」だけでなく、例えば、「座り直す」のような、動きも含まれていることは、きちんと説明されていたので、そういった個人的な感覚を含めての、「自然さ」にも目がいってしまう。

極端な七五調や絶叫調から順を追って解説されてきたので、その微妙な部分には気づかないようにしているのかもしれないが、ここの点は、「演劇」という形態である以上、結局は避けることができないものなのだ、ということをまさに露呈していたようにも思えるのだ。

つまり、他人の口語を話す違和感というか、その気持ち悪さのようなものまでも提示して、「演劇入門」になったのではないか、という思いもある。

また、口語演劇が到達点のように描かれていたが、もちろんそれは、岩井さんが今到達してるであろう地点なのだから、わかるのだが、できればその先に間違いなくあるであろうところまでへの「予感」までも見せてもらえたら、さらに「演劇入門」となっていったのではなかった。

ついでに言ってしまうと、個人的な演劇史(入門)なのだから、しょうがないと言えばしょうがないのだが、口語演劇に対するものとしての、七五調の赤毛モノや絶叫芝居に関しても、「違和感」として切って捨てるのではなく、もっと愛があってもよかったのではないかと思う。
それはそれで意味があったと思うし、「過去」でも「終わってしまった」ものでもないと思うからだ。

私の観た回では、ポストパフォーマンスとして、カットされたシーンが上演されたが、上記の意味においても、カットしてよかったと思った。

にしても、オリザ人形は、そっくりすぎて笑った。
The Lifemaker【WEBサイトにて舞台写真公開中!】

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DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/07 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

始まったら最後まで目が離せない
俳優さんたちの演技に釘付けという感じで、ル・デコの空間を生かした非常にぜいたくなお芝居。
みなさん言われるように、すわる位置によって違う楽しみがあると思います。
フライヤーなどで興味を持っているかたにはぜひ体験していただきたい。

ネタバレBOX

最初はわぁー楽しそうと思って観ていたら、やがて・・・という作品です。
ちょっと意味のわからないところもあったけど。
まだ公演中で、内容を詳しく書くと興をそぐので書けないのが残念。
俳優さんは全員すばらしいけれど、片桐はづきの終始冷静なゲーム進行係の存在感が特に印象に残りました。彼女がこの役を演じたから、いっそう面白かったと思えました。
Michelle

Michelle

WAKUプロデュース

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/12/05 (日) ~ 2010/12/09 (木)公演終了

満足度★★★

父性愛
このお芝居も声優さんが出るため、アニメファンで満席。当日券がなく、ガッカリして帰る人も見受けられました。
休憩なしの2時間、エピソードをつなぐための暗転が多く、少々疲れました。
登場人物が多く、話を盛り込みすぎた感があります。
「男たちの愛」を描いていて、なかでも父性愛が主要テーマだと思ったが、いくつもの山があり、周辺の女性の話も出すので、全体として散漫な印象を受けた。
千秋楽の挨拶で「いろいろあるけど、皆さん、元気で頑張りましょう」と言ったTARAKOさんの言葉が胸に響きました。そういう思いを込めて作ったお芝居なのでしょうけれど、違和感も残った。
題名はビートルズの曲名からきている。
前説で、「劇中、ナマハゲたちが出てきて場内を通ります。そのとき、泣く子はいねぇかーと言ったらいちおう反応して泣いてあげてください。ナマハゲも大人の役者なので反応がないと困惑します」と言うので、いつナマハゲが出てくるのかと思っていたら、とうとう出てこなかった。「演技で泣かせる」という比喩で言ったのだろうか。比喩にしてはストレートな物言いだったのだが。わかりにくいギャグはやめてほしい(笑)。

ネタバレBOX

子供のいない森下夫妻(鹿島良太・皆口裕子)。夫は会社をリストラされて求職活動中だが妻には内緒にしていて、結婚前の女装癖が出てコスプレパブに通う。コスプレパブの経営者(楠見尚己)は若いとき離婚し、一人息子を施設に預け、同じ境遇のリュウ(柏進)を養子にしている。森下と同じマンションの木内夫妻にもミュージシャ志望の一人息子光太郎(山下平祐)がいて、夫(木原実)はリストラ後、第二の就職先で、子沢山の若い上司(佐野貴之)にいじめられているが木内の妻(山口美紗)がガンで入院してしまう。木内もコスプレパブに通い始める。光太郎の親友(杉原勇武)を幼い頃からいじめ続ける金持ちの息子町田(斉藤佑介)が実はコスプレパブの経営者の実の息子。森下の妻の妹(今村真沙美)は町田の会社の詐欺にひっかかりそうになるが、そこの女子社員(柳沢三千代)が片思いのリュウに貢いでいる。コスプレパブには離婚した妻の間にモモという一人娘のいる日雇い労働者カラス(古山憲太郎)が常連客で、従業員ナミダ(松野太紀)がモモという名の猫を可愛がっている。
これらの人物が絡み合って話が展開するが、もう少し登場人物を減らして話をすっきりさせたほうがよいと思う。森下の妻の妹の描き方が不十分だ。
一番不満だったのは、森下、木内、木内の息子、リュウらの周囲や家族に対する態度に思いやりが欠けていること。これでは幸せになれないと思うが、彼らはあまり自覚がないのだ。
特に町田とリュウは不幸な生い立ちとはいえ、描き方が最後まで不愉快になるほどひねくれており、救いがない。
狙いはほんわかと心温まるストーリーなのだろうが、後味の悪さが残った。
木原、鹿島のコメディ的な場面は面白かったし、古山はどんな芝居でも独特の存在感と誠実な演技を残す。モダンスイマーズではありえないお茶目なコスプレもファン必見。

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