神様さん
MCR
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/10/22 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了
満足度★★★
楽しく、ちょっと切ない
初日を観ました。
3層になっている立体的なセットが迫力ありました。作品の中で出てくる人たちの身分や状況と演じる高さが対応していて分かりやすい演出となっていました。
ひと癖ある役が多く、台詞の応酬が楽しかったです。「変人」の有川さんの演技が独特の雰囲気で印象に残りました。
桑原さんの演じる姫は劇中でブス扱いされてましたが、とてもチャーミングでした。
自分の意志とは関係なく勝手に神様のように崇め奉られることによる困惑というテーマは面白かったのですが、物語としては終盤になって無理矢理まとめに入った感じがあり少々雑さを感じました。
上演時間100分と、それほど長くもなかったので、もう少し尺を長くしてそれぞれのエピソードを丁寧に描いて欲しかったです。
踊りに行かないで
非・売れ線系ビーナス
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/10/22 (金) ~ 2010/10/25 (月)公演終了
満足度★★★★
わ、良かった!!!
エロ前面に出てたらひいたかもしれないけど、
良かったね~~田坂演出では見れないようなエロ控えめwww
エロに限定するわけじゃないけど、作品にチカラがあれば
いろんな演出に耐えうるのではないかと考える。
役者の選出も良かったですね。
真吉さんがすっごく気になります!!
月曜昼まであと5公演。
雷神の足
(劇)池田商会.
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★
戦争物だけど
争いとか戦争とか苦手。。。。だから時代劇はそういうのが多いので
毛嫌いしてきた感はある。でもいろいろ観てきて、ドラマがあるんだな~と思った。
雷神の足はフィクションなんだろうけど、ありえなくもない条件設定で
なかなかのおもしろさ。 落涙してしまった。 作り方が上手い。
難を言えば、会場狭い。テアトル箱崎よりはましだけど、
あれだけ殺陣をするなら、やはり西鉄ホールくらいの広さが欲しい。
赤坂炎上8
劇団福耳
L@N AKASAKA(東京都)
2010/10/08 (金) ~ 2010/10/08 (金)公演終了
満足度★★★★★
満員御礼
非常にインパクトの強い団体ばかりでどの団体も記憶に残る公演でした。
地域演劇の人々
弘前劇場
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2010/10/22 (金) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
ノンフィクッションのような…
タイトル通りの内容をバックステージもののスタイルで観せる内容。
このカンパニーの
シンプルなスタイルで
深いメッセージを伝える手法には、感心。
「夜のプラタナス」を観ているか否かで
印象が大きく異なるとは、思う。
坂口安吾 白痴
726
OFF OFFシアター(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/19 (火)公演終了
お
やはり
セットに こうきたかあ
と おもい
様々な試みと
情緒と
心に
びしりと
新宿八犬伝 第五巻―犬街の夜―
ティーファクトリー
西鉄ホール(福岡県)
2010/10/15 (金) ~ 2010/10/16 (土)公演終了
満足度★★★★
違う世界に入り込んだ感じ
有名だからといって色めがねで見たわけじゃないけど、
なんか空気が違った。古いような匂いもしたけど、
私にとってはなつかしい。
誰かも言ってたけど猫飼が強烈だった。
あんな俳優ってみたことない。
ハイライフ
演劇集団円
ステージ円(東京都)
2010/10/18 (月) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
201010221400
201010221400@ステージ円
スフィンクスと諭吉〜消えちゃった100歳〜
劇団 東京フェスティバル
シアター711(東京都)
2010/10/19 (火) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かったです
今後もチェックしたいと思います
パジャマと毒薬~忘れられないパジャマ
カリフォルニアバカンス
小劇場 楽園(東京都)
2010/10/20 (水) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★
好みの問題
どんな劇団でもどの観客からも受け入れられるというのは、そうそうないのだろうけれど・・。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
朝川雄二27歳は家事しない、ゲーム三昧のニート。 恋人・ 菜穂子のカネで生活してるダルさ満点のヒモ男だ。しかしある段ボールに入った男物のパジャマと薬瓶、 そして一冊の本を見つける。それらは菜穂子の元彼の作家・宇喜田のものだと解ってしまう。
元彼と聞いた雄二は菜穂子に二股をかけてたのかと疑うわ、嫉妬するわでダメダメ男特有の「それほど好きでもない女だが他の男に取られると思うと惜しくなる」的な心理状況の中、それぞれの見栄の張りあいを交錯させながらの、アニメなコメディ。
終わってみればどうってことないコメディなのだが、(まあ、元々コメディなんだからどうってことはない。笑)ここの劇団の笑いがどうやらワタクシの感性には合わないんだ。ってことがやっと解った。
だって、それほど面白いと思わないんだよね。申し訳ないけれど。
しかし感覚が合う人には面白いのかもしれない。
どちらかというとスピード感はないが緩くてナンセンスなコメディ。
スフィンクスと諭吉〜消えちゃった100歳〜
劇団 東京フェスティバル
シアター711(東京都)
2010/10/19 (火) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★
イマイチ笑えず
笑いを取ろうとするときよりも、主任が福沢諭吉をまじめに語っている姿の方が笑える。諭吉とスフィンクスに関係があったんですね。知りませんでした。
8:2(ハチニー)の男
東京パチプロデュース
劇場MOMO(東京都)
2010/10/19 (火) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かったです
話のテンポも良く楽しかったです。
紙芝居屋とホステス役の役者さんが良かったです。
ネタバレBOX
紙芝居屋というストーリーテラーがいたおかげで、よりわかりやすかったです。
前半はたくさん笑いましたが、後半はもう少し変化が欲しかったです。
グロリア
ハイリンド×サスペンデッズ
「劇」小劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
丁寧に作られた作品
戦時中に風船爆弾を作っていた女性を通じて、1944年の日本、1945年のアメリカ、2010年の日本でのエピソードが重ね合わされた物語で、戦争の虚しさが描かれていますが、やたらと声高に訴え掛けることもなく、後味の良い作品でした。
7人の役者が場面毎に色々な役を演じ、演技力と演出によって、もっと多くの人が出演しているかのように感じました。特に、枝元萌さんのキャラの変わりっぷりは見事でした。
それぞれの時代で別れる運命になってしまう2人がどの時代でも同じ役者で演じられたり、祖母の若い頃をその孫の役を演じていた役者(男性)が現代の格好のままで演じたりと、配役が物語の構造と上手く結び付いていたと思います。
アメリカの話で幸福な暮らしに不幸が忍び寄るのを予感させるシーンが素晴らしい演出でした。風船爆弾の素材である和紙で統一した美術もシンプルで美しかったです。
GLADIATOR-奴隷と皇帝-【ご来場ありがとうございました!!】
劇団三年物語
萬劇場(東京都)
2010/10/16 (土) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
おおおおお!!
なんだか強い。
役者さんが全員気迫全開な具合です。
これは経験しといたほうがいい!!
ラストレイン/フィストレイン
INAGO-DX
広島市南区民文化センター スタジオ(広島県)
2010/10/21 (木) ~ 2010/10/22 (金)公演終了
満足度★★★★★
泣いた
笑って笑って笑って
最後に涙が待っていたなんて。。。
とても熱い舞台が見れました!迫力もあるしまさかのダンス!オススメです。
『光と影のバラード』『珍獣ピカリノウスの法則』
劇団桟敷童子
西新宿成子坂劇場(東京都)
2010/10/20 (水) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
鋼鉄番長 ★大阪公演・福岡公演も三宅弘城が【兜剛鉄】を演じます。
劇団☆新感線
サンシャイン劇場(東京都)
2010/10/04 (月) ~ 2010/11/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
大ファンだったんです
昔とてつもないくらいの大ファンで、久しぶりに見に行ったけっど、やばい、やばい。最高の時間を過ごしました。またファンに戻るか思案
ポテチ
BS-TBS
青山円形劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
淡々と静かに流れて
不思議な行動の謎が解けて、心が少し救われて。
ゼブラ以来の星野真理さん、さっぱりしていて良かったです。それにしても細い!!
ネタバレBOX
中央の舞台には薄緑と水色を混ぜたような色で塗られた町並み、部屋の中が螺旋状に配置されていました。
心の隙間を埋めるために色々差配する黒服の男、いったい何者なんでしょう。
なぜ野球選手の尾崎の家に空き巣に入ったのか?!産院で取り違えられた赤ちゃんのもう一方の家を見に行ったということですが、今月観た『ラストシャフル』と同じように、若者を立ち直らせるために何者かが導いたようでした。
赤ちゃん取り違えによって起こった心の空しさは子供にも母にもあるのですが、コンソメ味が好きだけど食べてみたら塩味も好きになったという母の言葉で救われた思いです。
尾崎がゲームに出られるようになったのも黒服の男の策謀で、最後、尾崎が球を遠くに飛ばして、いいじゃないか!
『光と影のバラード』『珍獣ピカリノウスの法則』
劇団桟敷童子
西新宿成子坂劇場(東京都)
2010/10/20 (水) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
ああ、やっぱり桟敷童子は面白い! そして、深みがある
50分+45分の2本立て。
それぞれは1時間足らずの上演時間で短いけど、やっばり桟敷童子が詰まっている。
どちらも面白くってあっという間!
何を書いてもネタバレになるんで、続きはネタバレへ。
ネタバレBOX
『光と影のバラード』
番外公演ではおなじみの映画のタイトルをそのまま使ったタイトルがいい。まさにそのタイトル通りの物語。
ラブホテルになるはずだった廃墟での話。
自分はダメだと思っていて、死ぬために訪れた川を歩いていた光と、ふとしたことから知り合った聖子がその1室にいた。
聖子は食料を万引きしてくるのだが、その彼女を尾行してきた轟木という女がいた。轟木は、聖子と光を脅し、金をせびろうとする。
3人の女たちがもみ合っていると、小さなと扉が開く。中には縛られた奈津実がいた。
実は、彼女は聖子の不倫相手であり、光が連れてきて、監禁していたのだ。
そして…。
一面グレーの、廃墟のセットで、鏡に映った自分の姿に呪いを吐くようにつぶやく光。非常にダークな雰囲気で舞台は始まる。
しかし、登場人物が1人、1人と登場するごとに物語は展開していく。
もう、とにかくその展開が面白く、わくわくしながら観てしまう。
4人の女のキャラクターがしっかりと立っている。彼女たちの「変わりたい」という意思(温度さはあるが)が、その内部に秘められている様子が匂ってくるのがいい。そして、それぞれが抱える不安が爆発しそうな、ギリギリのテンションにあることが感じられる様が素晴らしいと思った。「退屈」などとは遙かに違う切羽詰まった感じがしている。
廃墟の窓から時折見える「美しい影」。
自分と自分の人生に嫌気がさしている4人の女たち。
彼女たちの、心の奥底での願いは、新しい自分に生まれ変わること。
それができるのならば、犯罪だって犯しても構わないと思っている。
その彼女たちに、手をさしのべているような「美しい影」。
それは、彼女たちに何をもたらしてくれるのか。
影と一緒に消えてしまうのか、影を捕まえて新しい自分に生まれ変わるのか。
「影」と「光(名前)」の対比がいい。
ラストは、彼女たちは、自分の運命を自ら選択し、それに突き進むのだ。その幕切れも納得がいき、気持ちいい。
『珍獣ピカリノウスの法則』
バイト先の先輩・八重樫から誘われて、都市伝説であるピカリノウスが現れる廃墟に誘われる前山田山。
ピカリノウスは、孤独な人間に取り憑くと言う。それによって、24人もの人間が行方不明になっているのだ。
八重樫は、小劇場の女優・雫に孤独な女性を演じてもらい、ピカリノウスを誘いだそうとする。
ラブホテルになるはずだった廃墟に3人が訪れると、その廃墟のオーナー・ヨシコがいた。彼女は自分の持ち物である廃墟に悪い噂が立つのを恐れていて、3人に帰るように促す。
しかし、孤独な女を演じていた雫の様子がおかしくなってくる。
そして…。
タイトルから何が始まるのか、まったく想像がつかなかったが、桟敷童子にしては珍しいコメディ調の雰囲気に心躍る。
しかし、ただのコメディではなかった。
笑いの先にあるのは、「孤独」と「愛」。
センチメンタリズムが爆発し、ピカリノウスが次々登場することで、コメディ的要素もヒートアップしていく。
ピカリノウスの姿の(ある意味において)凄さには、思わず笑ってしまう。
対決するときに各々が手にする、でかいマイクのような棒も意味なくて面白い。
深みがあるのに、笑いも起きる。こんな経験はなかなかない。
見事!
こちらも、どう展開していくのか、まったく目が離せない。もう、面白いって言うしかない。
2本の短編は、実はつながっていたことがわかる。
もちろん、1本ずつでも成立する物語ではある。
本公演では伝奇的な要素が強いのだが、この公演では、都市伝説のようなものが軸になりつつも、「人」に本当の軸があり、その「気持ち(心)」がクローズアップされる様はまさに桟敷童子なのだ。
そして、この2本に貫かれているのは「愛」だ。
「孤独」と「愛」の関係を見事に提示してくれた物語の面白さには、驚かされた。
桟敷童子の番外公演は、いつもこの成子坂劇場で行われているようだ。
ここの劇場の特徴は、舞台と客席が近いことにある。
そして、番外公演は、少人数で演じられるので、短編であっても、個々の役者さんたちの印象が鮮やかに残る。
本公演とは違う姿を見せてくれ、新たにいい役者に出会えることが、いつもある。
今回の公演では、『光と影のバラード』で光を演じた大手忍さんの、光を全部吸収しちゃうんじゃないかと思ってしまうほどの暗い表情と、目、すなわち後半になるに従い、強さに変わってくる目が素晴らしいと思った。近いからこそ味わえる醍醐味でもある。聖子(中井理恵さん)の何かを悟りきったような不思議な佇まい、轟木(新井結香さん)のワルを装っているのだが根は…というキャラ、奈津実(椎名りおさん)の、鬱陶しくて哀しい女が印象に残った。
また、『珍獣ピカリノウスの法則』では、雫を演じたもりちえさんの、小劇場の女優には笑わせてもらった。気迫を感じたし(腹の据わった感じがいいのだ)。ヨシコを演じた外山博美さんは、もうおばさん(と子ども)を演じたら適う者なしなのだ。八重樫(深津紀暁さん)のクールに見えて、妻を取り戻したいという焦りの雰囲気、松尾(鈴木めぐみさん)の後半に吹き出す母の感情、そして、前山田山(井上昌徳さん)の普通の青年ぶりが印象に残る。
当日配っているチラシの中には、もりちえ扮する雫(小劇場の舞台女優)が出演する次回公演『三人姉妹は力持ち』(作・演:西憲司・笑)のチラシも、さりげなく入っているので、お見逃しないように。
性的敗北
シンクロ少女
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★
ぼかさず生々しく
冒頭のシーンが
ぞくっとくるような説得力をもって
終盤に回収されて。
不思議な、あるがままさに
囚われてしまいました。
ネタバレBOX
冒頭の落涙シーンが
いきなりとても印象に残る。
その空気が観る側をしっかりと引っ張っていきます。
ゆっくりと表される
カップルたちの形態・・・。
重なるようにすっと舞台におかれる感触は、
最初どこか表層的なのですが
最初のシーンの印象にも押されて
そのままに見続けてしまう・・・。
で、気がつけば
同じ言葉に宿るずれが
少しずつ観る側に沁み込んでいて。
絆がほどけて崩れるような感覚が
次第に観る側を満たしていくのです。
それだけでも、
息を呑むのに、
作り手は、さらにそこからの物語をぼかさず、
あからさまに
生々しく描き上げていく。
それが冒頭の涙に繋がるとき、
思う気持ちのどうしようもなさと行き場のない孤独までが
包み込むようにやってきて。
早くて癖になるような料理が暗示する感覚が
とてもしたたか。
シンプルな舞台装置だからこそ
浮かび上がるものもあったように思います。
役者たちがまっすぐに作り上げる
キャラクターたちの心の色に浸潤されて。
観終わって、
なにか不思議な満たされ方がずっと抜けませんでした。
☆☆◎★★★△△○