最新の観てきた!クチコミ一覧

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遺産相続。

遺産相続。

LEMON LIVE

駅前劇場(東京都)

2010/10/23 (土) ~ 2010/11/03 (水)公演終了

満足度★★★

楽しかった
相変わらず豪華なキャストで楽しかったし
細かいところでも随分と笑わせてもらった。
でもでも、何か少しもの足りない感じがする。
わたしが期待しすぎて、
不完全燃焼起こしてるだけなのかもしれないけど。

山田さんはカーテンコールまで飛ばしまくってるし、
朝倉さんはやっぱりいい味出してる。
初見の佐野くんは思ってたより落ち着いた演技だった。

次回作はお腹が痛くなるほどの爆笑を期待!

ネタバレBOX

主人公の誠実さがラッキーを呼ぶのはいい感じ。

二人の隠し子のうちひとりは最初から偽者だと分かってるんだけど
もうひとりは結局どうなんだか分からないまま終わってしまった。
どうせならこっちも詐欺、とかだったら
もっとスッキリとするのに。

あと、大内さんの役が
ちょっと可愛そうだったかな(笑)
起て、飢えたる者よ

起て、飢えたる者よ

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

凄かった
ルデコの狭さ、薄暗い照明で作られた空間・・・
現実の事件をモチーフにしたフィクションとの事でしたが、
実際には知ることの無い、40年余り前を見た気がしました。
彼らの考えには共感できないけど、
あの時代に生きた彼らが実際にそこにいるような。。。
管理人婦人がどんどん変わっていく様は、お芝居と分かっていてもドキドキしました!
隅っこの席に座ってしまったので、ちょっと舞台が見えづらかったのと、一部役者さんの声が聞こえづらかったのが残念です。

ネタバレBOX

劇中、「吉田」が「狂ってしまえれば・・・」と言っていたのが印象的です。
殴られたり蹴られたりすれば死ぬのに、ショックな事が起こっても狂う事無く生き続ける。
人間の脆さと強さ。。。
意外と今と変わってないのかも。
彼らは何に飢えていて、何に満たされたのか?
今の時代に生きても同じような事をしたのか?
いろいろ考えさせられました。
神様さん

神様さん

MCR

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/22 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

じわじわきてます!
京極圭プロデュース「ルートビア-ズ」のご縁で、本当に久しぶりに見たことのない劇団の舞台を観に台風が近づく中三鷹まで行ったのですが、これがもう何ともよかったんです。最初は正直???な気分で見始めたのですが、だんだん引き込まれて、見事な幕切れに感動と終わってしまった寂しさを感じました。これからもこの劇団を追いかけて行きます!!!

DEADEND GIRLS

DEADEND GIRLS

lovepunk

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★

熱演でした!
斜陽業界での人間が素直に描かれていました。荒削りな感じがしますが、観終わった後に暖かな印象を残してくれます。まだ4作目とのことで、今後注目です。

神様さん

神様さん

MCR

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/22 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

桑原姫
明瞭で かっこよく あったかい

ネタバレBOX

姫がオクダから受け取った「あなた」の意味と、オクダの姫に対して想っている「あなた」の違いがわかった時、姫から恋心がするする抜けゆく様が印象に残る。
セットからも個々のいる(べき)場所がはっきりしていて、観る席の高さでどの役柄に注目するのか変わるのかもしれない。MCRは観ると元気になるから天気悪くても行く。
モグラ町1丁目7番地

モグラ町1丁目7番地

龍昇企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/11/03 (水)公演終了

満足度★★★★

脱力系コメディ
モグラ町シリーズは、今回で3作目とのこと。しかも最終編とのこと。特にこのシリーズは続きでもなく、寅さんみたいに全ての物語が完結ものだから、初演を観ていなくてもなんてことはないが、出来れば観たかったと悔やむ。

モグラ町に暮らす中年期のダメっぷりが可笑しい五人兄弟の物語。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

長男・昇司(56歳)はゴム製品を扱う会社に勤めている。趣味は痴漢。次男・将司(54歳)は無職。パチスロ狂で趣味は素振り。一番ダメっぽい男。三男・勝也(52歳)は元郵便局員だったが現在はチンピラのような仕事をしている。趣味はテレクラ、盗撮、追っかけ。四男・文太(44歳)区役所勤務。童貞。趣味は懸賞投稿。五男・鉄也(35歳)元汁男優。既婚、婿養子に入る。

これらの5人兄弟の大いなるダメッぷりが観客の笑いを誘うがどいつもこいつも五男を省いて独身ということ。更に全員がちょっとしたことで大騒ぎをし、肝心なことにはまったくまともな対応ができない。訪問販売で詐欺られるわ、騙されるわ、五男の結婚式に呼ばれないから、カミサンの顔は知らないわ、父親の葬式はしないわ、骨壷を幼馴染の庭に埋めとくわ、でやってることははちゃめちゃ。

でもって、全員が風呂に入るシーンでは男優全員が裸族になって恥も外聞もなく脱ぎまくって、ついでに殆どが加齢してるもんだから、筋肉が弛みきった裸をお披露目するわ!で、苦笑いというよりも失笑状態だった!

惜しむらくは長男・昇司と次男・将司が駅のベンチでしゃべるシーンがあったが、この場面での将司のセリフが聞き取りにくい。演出家の前川さんに聞いたら「あえてぼそぼそと話すようにした。普段の話し方の情景が出るように。」との事だったが、肝心の愉快なセリフが聞き取れないというのは観客にとって凄いストレスになるのだ。

普段っぽい演出と完全無欠のセリフとどっちを取る?みたいな究極な選択になるかも知れないが、やはり肝心のセリフが聞きにくかったら作家として致命的な気がする。やはり、そこはプロとしてセリフははっきりしゃべらせその情景もきっちり見せるのがプロってもんでしょ?と思う。
だって殆どの劇団がちゃんとと見せてるからだ。

それ以外はひじょうに楽しめた舞台だった。ダメ人間を見るとホッとするのはワタクシだけだろうか・・?笑

神様さん

神様さん

MCR

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/22 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

終盤は慣れた小道を歩いていたらいきなり見知らぬ大通りに出た感覚
終盤が圧巻。
それまでは交互にシーン毎見せていた複数の流れを併存させてカットの切り返しで見せる部分以降の展開はジェットコースターの如くスリリングで、かつ様々な要素・テーマがぎっしり詰まっていて脳が処理しきれずにフリーズ寸前、みたいな?(爆)

動かない生き物

動かない生き物

らくだ工務店

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/10/23 (土) ~ 2010/10/28 (木)公演終了

満足度★★★

メリハリもあるヒューマンコメディ
初見であった前作『カラスの歩く速さ』とは異なるタッチのヒューマンコメディではあるが、タイトルとリンクする部分などによって寿司におけるワサビのように全体を引き締めメリハリを付けるのが上手い。
しかしこの劇場でほーしゃく嬢と林さんが共演すると「警視総監の孫娘」が登場するような錯覚を禁じ得ないな。(笑)

アタラシイカオ

アタラシイカオ

Neo Mask

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2010/10/21 (木) ~ 2010/10/26 (火)公演終了

満足度★★★★

構造にもイリュージョンあり
二層構造と思わせておいて実はそれを内包するもう一つ上の層があるという構造にまんまとしてやられる。
アクションと並び得意な「視覚イリュージョン」に今回は「構造イリュージョン」も加わったというところか。

動かない生き物

動かない生き物

らくだ工務店

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/10/23 (土) ~ 2010/10/28 (木)公演終了

満足度★★★★★

観られて幸せでした
そうなんです。こういう芝居が観たくて、私はいつも劇場通いをしているんだと、つくづく実感させられる、素敵な作品でした。

変にストーリーを作りこむことをせず、登場人物全員の佇まいや舞台上での居ずまいが自然で、まるで、日常の一こまを切り取ったスケッチ画のような芝居。
それでいて、全然厭きることはないのです。

脚本、演出、キャスト・スタッフの仕事ぶり、全てが、大変好ましく、自分好みのテイストで、久しぶりに、心底、舞台世界で、心地良くひと時を過ごすことができました。

この機会を与えて下さった間瀬さんに感謝!!

ネタバレBOX

冒頭から、あーこの芝居は、私の気持ちを裏切る作品ではないなと直感できました。

皆さんの会話がとても自然!!
それだけで、観てて嬉しくなってしまいました。

皆それぞれが、自分の家庭や日常には何らかの悩みや不安を抱えながら生きているのですが、それを大仰に露呈することなく、皆、職場では、明るく同僚と接しながら、働いています。
そういう、日常の動物園の情景描写と、心象描写の匙加減が絶妙で、石曾根さんという作、演出家の大ファンになりました。

キャストも、皆さん、本当に、動物園を職場とする人間の体現がお見事で、ずっとこの職場の方達とお付き合いしていたくなりました。
こんなに、どれを取っても、及第点の芝居には、実はなかなかお目に掛かれないので、演劇ファンとしては、ビックサプライズのような、らくだ工務店との出会いに、心から感謝しました。

玉置役の古川さんが、動物の気持ちがわかるかわからないかの話から、自然に、寝たきりで意識のない、妻の話題に移行して行く時の、素晴らしい演技には、まるで、実話を聞いたような気持ちの揺れを、客席でも体感しました。

引きこもりがちな子供との距離の持ち方に悩む松永。動物と触れ合うことで、自分のスタンスを保つ和田。子供が懐かないことに心を痛める熊野。動物には信頼さえるのに、女性とのコミュニケーションが苦手な小木。夫とうまく行かず、心の支えとして、同僚男性に擦り寄ろうとする山口。明るく皆に愛されるキャラなのに、何故か動物とのコミュニケーションは不得手な前田。もうすぐ子供が生まれることで、有頂天になり、妻の気持ちをやや思いやれない成瀬。夫を愛し、励まし、きっと素敵な母になるのを予感させる、成瀬の賢妻…。

これだけの、登場人物の一人ひとりにリアルな命を吹き込んだ、作演の石曽根さんと、出演者の皆さんに、心から、感謝とエールを送りたいと思いました。

我が息子と養成所同期の間瀬さん。入所間もなくの代々木公園での自主練ビデオを拝見した時から、この役者さんはきっと素敵な俳優さんになると確信していましたが、自分の目に狂いがなかったことも実感できて、本当に幸せな観劇タイムでした。
Code:γ

Code:γ

A Ladybird Theater Company

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2010/10/21 (木) ~ 2010/10/30 (土)公演終了

満足度

がっかりしました
まだ、公演中なので感想は簡単にネタバレBOXに書きます。私の好みではありませんでした。

ネタバレBOX

すごく狭い世界観の脚本、広がりを感じない演出。小畑次郎さん以外は、俳優さんも「ただ喋っている」だけという演技。残念ながら面白さを見つけられませんでした。2時間の上演時間が苦痛でした。私はこれは人には勧められません。
 Politics! Politics! Politics and Political animals! 

 Politics! Politics! Politics and Political animals! 

エイチエムピー・シアターカンパニー(一般社団法人HMP)

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2010/10/23 (土) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

満足度★★★★

刺激的な体験
まずは仙台初公演にして、ほぼ満席の客席に驚き。研ぎ澄まされた身体性と独特の発話、美術・照明・音楽もカッコよくて、全てが渾然一体となって、ガツンと来ました。こういう作品、好きです。また、仙台での上演をして欲しいです。

フジツボ・ファイヤースター

フジツボ・ファイヤースター

いれずみベービー

高田馬場ラビネスト(東京都)

2010/10/23 (土) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い
わらいました、最高!!!!

起て、飢えたる者よ

起て、飢えたる者よ

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

会場に入るとすでに「あの山荘」に
迷い込んだようだ。暗闇。吹雪の音。狭い空間を生かしたセットが、まるで「現場」にいるような気にさせる(最近めっきり冷え込んできたし……)。だが、そこに登場する役者たちは到底、あれらの凶行の後であることや、追い込まれた者の悲壮さを感じさせない。心身ともに健康そうな顔つきで、どこか喜劇的気分になる(当然なんだけど、設定とのあまりのギャップに笑えるし、なぜか少しホッとしたりもする)。それでも、役者の熱演と、無駄のない脚本、空間作りの巧みさが、最後まで緊張感を途切れさせない。予備知識や場面の迫力に呑み込まれると、ドキュメントを見ているような気にさえなる。しかし、作り手側も言っている通り、これは全くのフィクションだ。実際にあった出来事のデータを使い、虚実織り交ぜて(というより、ほとんどが虚というべきか)とてもうまく作り上げたファンタジーだと思った。(反革命的感想でスミマセン。自己批判します)

ネタバレBOX

目の前に電話がある席だったので、ベルがなったとき、思わず受話器を取りそうになりました。
起て、飢えたる者よ

起て、飢えたる者よ

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

史実を見つめ、史実を超えて
ル・デコのスペースをしっかりと作り変えて
その空間だから作りうる
空気の緩急を創出して・・・。

ある種の緊張感に縛られたまま
物語に取り込まれてしまいました。

ネタバレBOX

インターナショナル」が歌われて
開場前の空気がすうっと染められて・・・。

その空気のまま、
山荘のシーンにすぅっと包まれる。
恣意的に作られた
どこかぼやけた空気のなかに
5人の男たちが入り込み
空気がさらに塗り替わる。
その、ストイックな雰囲気の中で
物語が広がり始めます。

教条的な考え方には
ある種の力が裏打ちされていて、
よしんばそれが歪んだものであったとしても
彼らの貫く不器用さには説得力がある。

設定も冒頭からフィクションなのですが、
そこには史実の色が深く漂っていて、
その事件をリアルタイムで知っている世代だと
その結末を想起しながら物語に取り込まれていく感じ。
だから、その管理人の女性が
捕捉された組織のリーダーに憑依していく後半の展開は意外で
そのなかでの個々のキャラクターの姿に
ますます取り込まれてしまう。

5人の男たちそれぞれの
純粋さと思惑に
管理人のかつてのリーダーが憑依した剃刀のような理論が
ぞくっとくるような感覚で重ねられて。

理想を求める強さ、
それが現実と乖離し挫折していく感覚、
さらには教条の行きつく先がもたらす崩壊が
皮膚感覚で伝わってくる。
その圧倒的な説得力と
受け取る側の脆さに息を呑む・・・。

そこには殉じる美学があって
でも、殉じる美学によって
歪められ隠されるものもたくさんあって・・・。
ラディカルな革命思想に込められた
戦時中の標語のようなストイックさと
そのなかでの、個々の想いの生身の部分に
観る側までが削られるように圧倒されてしまうのです。

思想の肌触りがとても緻密に描かれたことと
その中で個性や想いを現わしえる
役者たちの想いが至近距離でひりひりと伝わってくる。

管理人の女性の描き方も実に秀逸。
思想が入り込んでくる部分にこそ
もう少し描き込んでほしい感じはあるものの
イノセントな冒頭の部分の物憂い感じと
理論武装してからの力強さの落差には
ひたすら瞠目。

史実を見据え、縛られることなく
その惨劇に潜む構造をしっかりと組み上げた舞台。
作り手の慧眼に息を呑み
舞台美術やライティングの力
さらには
構造を肌合いにまで昇華させた
役者たちの底力に圧倒されたことでした。

☆◎☆★★◎△△○
父

劇団 兄貴の子供

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/10/28 (木) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

どんどん変化していって…
サラリーマンは辛いよから、あまりの展開に口があんぐり、驚かせて頂きました!

ネタバレBOX

クレーマー対応でへとへとになったサラリーマンの二郎の許に死神みたいな男が現れて自殺を勧めるようで思い止めさせて。

ネットを通じて集まった若い女性3人がブスを悲観して自殺しようと車を走らせていると同じ男が現れて思い止めさせて。

ああ、そんな話なんだなと思っていましたが…、

リフレッシュのために実家に戻った二郎と海の家を守っている兄の一郎がお父さんの声に呼ばれて船出すると、斜め上に汚くて毛深いお尻だけのお父さんが現れて、おならをする度にケツの穴から噴き出た水が掛かるという、何ともバカバカしいくだらない展開に全員で大笑いさせてもらいました。

一郎には掛からず、二郎にばっかり水が掛かったのも可哀そうで面白かったです。

それにしても、受付には美人がいたのに舞台にはお化けのブスも加えてブスが4人も出演していたのが一番シュールでした!(冗談です)
テーブルに十三人

テーブルに十三人

劇団NLT

博品館劇場(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★

演出が稚拙で、よりつまらなくしている
最近のNLTは残念ながら、不発が多いとまた感じてしまいました。
せっかく、キャスト陣はベテランが揃っているのに、このつまらなさはどうしたことでしょう??

シチュエーションが単純過ぎて、人物造型に深みも工夫も足りない作品なのに、その上、演出がお粗末で、これでは、コメデイとしての要素が欠落し過ぎでした。

いつまでも、木村さん達ベテラン俳優さんの演技力にのみ頼っていては、良い舞台は生まれ得ない気がするのですが…。

ネタバレBOX

要は、クリスマスパーティのテーブルが、縁起の悪い13人にならないようにと、ホストである、女主人がひたすら苦心サンタンするお話。

人物は類型的だし、シチュエーションも込み入っていないので、こういうコメディは、テンポが大事だと思うのに、何と休憩が2回も入る。

客の人数が変わる度に、舞台上のスクリーンめいた鏡的な壁に、今現在の人数が表示される演出には、正直、開いた口が塞がりませんでした。
「最後の晩餐」が話題に出れば、そこにあの有名な絵が映るし…。
小学生の授業じゃあるまいし、そんなにわかりやすく説明する必要がどこにあるのでしょう??

人数が一番の興味を惹く題材なら、そこは、観客自身に「今は何人になった」と考えさせるべきでしょうに…。
クイズ出した途端に答えを言っちゃうみたいな、実に頭の悪い演出だとしか思えませんでした。

更に、呆れたのは、劇中、加納さん扮するアントニオに木村さん扮する、裏切られた愛人が延々と告発状を読み上げるシーン。48状もあり、読み上げるのに7分も掛かり、この間、観客は休憩しても構わないと言うのですが、これが、しゃれた演出のつもりでしょうか?
わざわざその告発状は、開幕前に観客に渡されているのですから、途中で割愛、省略する方が、よっぽど気が利いていると思うのですが…。

本当に、老舗のコメディ劇団が、こんなことでいいのかしら??と、大変、危惧し、また不思議に思う芝居でした。

主役の剣さん始め、役者さんの演技には、ほとんど不満はないのですが、とにかく、全然面白くありませんでした。
人形の家 おかげさまで無事に幕をおろしました。ありがとうございました。

人形の家 おかげさまで無事に幕をおろしました。ありがとうございました。

THEATRE MOMENTS

シアター風姿花伝(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ドキドキ
ストーリーを知っているはずなのに、初めての物語を見るかのようにドキドキしながら観劇しました。
今までのモーメンツに比べると台詞の割合が少し多い気がしましたが、原作に比べるとかなりまとめられていたかと思います。
ぐっじょぶ!
楽日にもう一度くらい観られると良いな。

神様さん

神様さん

MCR

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/22 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

お客さんとして。

僕が小さい頃に読んだ小説に、
『しあわせは子猫のかたち』というのがあった。
少しそれを思い出した。


舞台は三階建ての階段になっていて、
登場人物の身分が視覚的に振り分けられていた。
お姫様が下の段にいたり、
農民が上の段にいたりする違和感を感じても、
ストーリーが積み重なっていくうちに慣れてきて。
あー演劇だなぁと思った。


僕達お客さんの席は、
舞台の一段目より少し高くて、
舞台の三段目より少し低くて、
何とも言えない位置で。

舞台で行われている、
全ての身分の全ての出来事を俯瞰して観れて、
まるで神様みたいな位置から人間を観ているような感覚になった。

起て、飢えたる者よ

起て、飢えたる者よ

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

感服
ただただすごい。演技とかすごい。あと展開が常に緊張してて身動きがとれなかった。

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