テーブルに十三人 公演情報 劇団NLT「テーブルに十三人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    演出が稚拙で、よりつまらなくしている
    最近のNLTは残念ながら、不発が多いとまた感じてしまいました。
    せっかく、キャスト陣はベテランが揃っているのに、このつまらなさはどうしたことでしょう??

    シチュエーションが単純過ぎて、人物造型に深みも工夫も足りない作品なのに、その上、演出がお粗末で、これでは、コメデイとしての要素が欠落し過ぎでした。

    いつまでも、木村さん達ベテラン俳優さんの演技力にのみ頼っていては、良い舞台は生まれ得ない気がするのですが…。

    ネタバレBOX

    要は、クリスマスパーティのテーブルが、縁起の悪い13人にならないようにと、ホストである、女主人がひたすら苦心サンタンするお話。

    人物は類型的だし、シチュエーションも込み入っていないので、こういうコメディは、テンポが大事だと思うのに、何と休憩が2回も入る。

    客の人数が変わる度に、舞台上のスクリーンめいた鏡的な壁に、今現在の人数が表示される演出には、正直、開いた口が塞がりませんでした。
    「最後の晩餐」が話題に出れば、そこにあの有名な絵が映るし…。
    小学生の授業じゃあるまいし、そんなにわかりやすく説明する必要がどこにあるのでしょう??

    人数が一番の興味を惹く題材なら、そこは、観客自身に「今は何人になった」と考えさせるべきでしょうに…。
    クイズ出した途端に答えを言っちゃうみたいな、実に頭の悪い演出だとしか思えませんでした。

    更に、呆れたのは、劇中、加納さん扮するアントニオに木村さん扮する、裏切られた愛人が延々と告発状を読み上げるシーン。48状もあり、読み上げるのに7分も掛かり、この間、観客は休憩しても構わないと言うのですが、これが、しゃれた演出のつもりでしょうか?
    わざわざその告発状は、開幕前に観客に渡されているのですから、途中で割愛、省略する方が、よっぽど気が利いていると思うのですが…。

    本当に、老舗のコメディ劇団が、こんなことでいいのかしら??と、大変、危惧し、また不思議に思う芝居でした。

    主役の剣さん始め、役者さんの演技には、ほとんど不満はないのですが、とにかく、全然面白くありませんでした。

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    2010/10/30 04:40

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