最新の観てきた!クチコミ一覧

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幽霊探偵

幽霊探偵

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

楽しい!
ここの舞台はホント安心して楽しむことができます。構成がきっちりと出来ているからなのかな?出演者それぞれ濃いのにそれがぶつかり合うことなく掛けあっている。ほんわかコメディーほろりと泣ける。

幽霊探偵

幽霊探偵

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

面白かった!!!
イイ本でした。ずっと間が抜けず楽しめました。ミステリーもいいですね。わかりやすいのもとても良かったです。

そんなの俺の朝じゃない!

そんなの俺の朝じゃない!

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★

素朴な味わい
チラシや説明文の雰囲気からコメディかと思っていたのですが、意外に泣ける要素もある作品で楽しめました。
ある大事な1日を迎える男とそのライバルとの戦いの物語で、根っからの悪人が出て来ない、和やかな雰囲気でした。

美術のショボさ(今日が初日なのに可動のセットがもう壊れそうになっていました…)や台詞を噛んだり間違ったりするのが、逆にいい味を出していました。ギャグもベタなものが多かったのですが、若くはない役者たちが無理をせず出来る範囲で楽しみながら作っている雰囲気が伝わって来て、つい笑ってしまいました。

今月はF/T絡みで実験的な舞台を観ることが多かったので、良い息抜きになりました。

果実の門

果実の門

乞局

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★

独特の雰囲気で。
不思議な感じです。みんな濃いですね。過去の作品を観ていたらもっと楽しめたでしょう。

りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

リピート決行
同じ場面でまた泣く。もはや泣きに行った節もあるのだが。
たぶんあと5回観ても泣く気がする。観れないけど。
改めて思うのは上野さんには映像に行っても演劇捨てないで欲しいなぁという事かな。
アフタートークには柿喰う客のまーくんが乱入。
三人娘のトークは恒例にして欲しいなぁ。

監獄彼女

監獄彼女

Unit Blueju

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

エンターテイメントとしてアリ
きれいなお姉さんがキレのあるダンスを踊っている、
というだけで、男目線でいうと価値が、ある(笑)
ダンスが本業の方が多かったのかな?
台詞がもうちょっとな感じの方がちょこちょこ…。

話の着眼点はよかったのだけど
全体的に、いきなり予兆もなく突発的に出来事が起こるので
もっと伏線を織り交ぜてもよかったかもと思います。

座席はパイプ椅子でした。劇場ちょっと空調が暑かったかな?
天井が低いので、後ろの席だと少し観づらいかもです。

ネタバレBOX

あとでチラシ見たら、宣材写真と舞台メイクが違うので
どの役が誰だったかいまいちわかりづらいかも。。

主人公の妹が、ホテルに連れ込まれトイレで姉に助けを求め
姉がナイフを持って助けに来るが、あやまって刺してしまう。
そして裁判で有罪判決を受け、そこから監獄生活が始まる、という話なのだけど。
プロローグでは、たとえば主人公はいつも悪さをしていて
警察の調書を悪く書かれてしまって裁判に不利になった、とかの補足が欲しい。
清楚で堂々としている(多少男勝りな)姉が体を張って妹を助けに来たのに、
なぜ実刑判決なのか?という理不尽さが強い。
全体的に、説明されていないピースを頭の中で
埋めていかなければならないことが多いかも。

また妹が、姉(主人公)が助けに来てくれた恩義を忘れるのが早くて、
主人公が妹を思い、あそこまで手紙を書き続けることに感情移入しづらい。
妹は姉に感謝し尊敬していたけど、あまりに理不尽な目にあってしまい
自分の意志とうらはらに、姉を恨んでしまう…という流れが
もう少し丁寧に描かれているほうがよかったかも。

突然事件が起こり、それに主人公が振り回されるという構図なのだけど
つながっている話というよりは出来事が独立しているようなイメージがあり、
100分という時間の割には長く感じました。

途中入る舞踏はキレがあって素晴らしかったです。
歌や生演奏のバイオリンも上手いのだけど、ちょっと統一感が。

背の高い女優囚人役の方が非常に魅力的でよかったです。

監獄彼女

監獄彼女

Unit Blueju

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

てんこ盛り
ストーリーとしては・・・昔の少女マンガの世界かよ!って突込みを入れたくなるような・・・。でも,そんなものはどうでもいいのかもしれない。ちょっと大げさに言うと,オペラだってそうでしょ。あれはストーリー自体は陳腐であっても,歌と演技,演奏を楽しむものじゃない。この芝居もそういう意味でとても楽しむことができた。ダンス,歌,バイオリン等々,あの花道もいいよね,いろんなことをやって観客を飽きさせない。ドキドキ,ワクワクの2時間弱,結構オススメかもしれない。ところで,この舞台はカテゴリはやっぱミュージカルなのだろうか?

霜月狂と私

霜月狂と私

賛否両論

エビス駅前バー(東京都)

2010/11/08 (月) ~ 2010/11/12 (金)公演終了

満足度★★★

次回作に期待!
狭いエビス駅前バーがそのまま舞台となり繰り広げられる人間ドラマ。癖があるお芝居になるのかなぁ〜と思っていましたが、ドロドロではなく、ドタバタ。古山憲太郎さんの人柄なのか・・アットホームな感じでした。
バーのカウンターで自ら音楽を流し、目の前の芝居を嬉しそうに見ている古山さんが可愛かったです。

訪問者

訪問者

ワンアワーパーキング

小劇場 楽園(東京都)

2010/11/16 (火) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

ピュアな想い
舞台セットは何もない。あるのは椅子とテーブルに見せた箱だけ。しかしそんな簡素なセットとはうらはらに実に重厚で感動的なエンゲキを観た。ワタクシはその刹那に落涙し、終演後の観客の拍手は鳴り止まなかった。その光景を見て自慢げに頷く宮澤が印象的だった。公演時間は1:15分。濃密なひと時。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

水野は幼少の頃、発達障害を持っていた。知能は高いが感情のコントロールが上手く計れなく、ついつい暴れてしまうため友人もいなかったが唯一の心のよりどころは並木紀美子という幼馴染だった。

水野は並木が勤めるスナックに頻繁に行き、二人で飲み歩くようになったが並木には一緒に住んでいるヒモがいた。並木は今の幸せではない状況を水野に愚痴り、それを真に受けた水野は一緒に逃げようと口約束を交わす。

水野はそんな約束を頑なに守り、今でない何処かに幸せを求めて彼女と一緒に逃げる為にコンビに強盗を決行してしまう。そしてとりあえずの隠れ家として吉沢家に訪問するも、ナイフで脅し、そこに居合わせた直美を人質としてとるが、ここで直美の恋愛事情も知ることとなる。

女の言葉を信じて強盗をした水野。妻子もちの男の言葉を信じて付き合っていた直子の二つのピュアな心が痛々しい。水野の要請で並木を迎えにいった父・和夫の表情もぐっと身につまされ、物語は一つの部屋に集った5人の時間で架橋を迎える。

チック症のように顔を歪める水野を庇って絶叫する直子の訴えるもの、妻子を思い遣る日下、直子を愛している父、並木を慕う水野のそれぞれの感情が激流のように交錯し物語はクライマックスを迎え、そうして並木の言葉に絶望した水野は自らの頭を打ち抜いて果てる。

その後の全員のスローモーションな動きはまるで人が死ぬ前の一場面のようだ。暗くて空しい空洞は観ている方の心にもポッカリと穴をあけ、目の前の壮絶な死に様を観ていた。男と女の関係は百の夜が明け千の日が暮れても変わらないようだ。

舞台は序盤の演出からワタクシを引きつけ放さなかった。約束を守ってもらえなかった男の最後が悲しくも切ない物語。
RENT

RENT

東宝

シアタークリエ(東京都)

2010/10/07 (木) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★

ソニン1人が圧倒的に素晴らしい!
東宝版RENT、初演、再演と観て、思うのは、制作側に、深みのある舞台作りの意欲が欠けているのでは…ということ。

こういう芝居は、1ヶ月、同じキャストメンバーで、関係性を深め、それを舞台に投影してこその作品だと思うのですが、元々、役者力はあまりないように感じるキャストが多いところへ、同一メンバーでの舞台が続かないせいか、皆さん、ミュージカルというより、コンサートで、歌っているような風情でした。

以前の、日本「RENT]初演、再演版に比べると、どうしても、演出力、役者力の差を感じてしまいます。
訳詞も、圧倒的に、松田さんの方がしっくり来ます。

その中で、期待通り、ソニンさんのミミは、群を抜いて、素晴らしい役作りをされていて、ソニンさん目当てで行った身には、まあ、目的は達成できて、満足ではありましたが、+αがあれば、尚良かったのにと、とても残念な気がしています。

ネタバレBOX

本当に、演出の意図を図りかねる公演形態でした。

映画などで予備知識があればともかく、この舞台だけで、この登場人物の状況や関係性をどれだけの観客が理解し、共感できるのか、疑問を感じました。

特に、皆に多大な影響を与えて、早逝するエンジェルの存在が、この公演の舞台上で、あまり上手く露出されないので、その死の描き方と、それ以降の各人の行動、言動が上手く噛み合わない気がして、ひどく違和感を感じました。

また、後半、マークが記録した仲間達の映像を映す場面がありますが、あの映像は、もしや、この公演稽古のシーンではないのでしょうか?映っているキャストが役としてではなく、役者個人として映っているように思えたのですが、もし、そうなら、やはりこれは、役として、マークが撮影した映像にすべきところだと、思います。

「RENT]ファンの1人として、とても落胆度の大きい舞台でした。
図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖

図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2010/10/29 (金) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★

洗練された魅力
初見です。人気が高い理由がわかる気がしました。
構成の巧さ、舞台装置もシンプルでセンスのよさを感じるし。
不思議な世界に迷い込んだような・・・・。
劇の密度が高いせいか、途中、ちょっとシンドかったです。周囲にもウトウトしてた人が何人かいたし。

ネタバレBOX

板垣さんの俳優としての底力を感じた。もう少しシュールな笑いを誘う台詞があるのかと思ったけど。お料理の場面のみ、板垣さんのしたり顔でなにげない一言がいかにも料理番組でありそうで、クスッとした。
安井順平さんはあとでキャスト表を確認するまであの安井さんだとは気づかないほど巧かった。本来はお笑いのかたなんですよね?

あの助手が奥さんのようにこの先、「変心」することはないのだろうか。ちょっと心配になった。
あの料理研究家は実際に自分では野菜料理を食べられないんでしょう?
そうして見ると、調理場面でのアドバイスが滑稽に見えた。
夏の夜の夢

夏の夜の夢

明治大学シェイクスピアプロジェクト

アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

原典の魅力
明治大学文化プロジェクト略して文プロ。広く豪華なホールで満席の中、演じられる学生は本当に幸せ。
昨年、かなり詳しいレビューを書いたら、「知ってたら行きたかった。来年はぜったい観たい」とコメントくださったユーザーもおられたが、早めに情報はupされたのにどうやら今年も行かれなかったらしい。
演劇としては今年もレベルが高く、シェイクスピアの原典の魅力が味わえて満足できました。
ただ、昨年のようなロビーパフォーマンスもなく、高層エスカレーターの途中階も「関係者以外立ち入り禁止」の表示があるだけで味気ない感じでした。
「学習の一環なので商業演劇ではない」という考えが今年は浸透したのかもしれません。
役者と観客がロビーでも一体化していた昨年がたまらなく懐かしいです。
今年前半に、これまで指揮をとってきた原田大二郎さんの選挙出馬もあり、監修という立場で現場からは距離を置かれたようで、その分、イベントとしても淡白になった感があります。
文プロは来年からリニューアルされ、さらに雰囲気も変わっていくのかもしれません。

ネタバレBOX

割愛されることの多い「森での芝居」が観られたことが収穫。何年ぶりかで。
この劇中劇に「ロミオとジュリエット」の要素が濃く、公爵夫婦と妖精夫婦を同一俳優が演じ、劇中の観客が悲劇をドタバタ喜劇として笑って観ることが「身分差別」や「悲恋」の諷刺にもなっている。
妖精たちのダンス場面も美しかった。
恋する4人の若者。本の挿絵はアテネということでギリシャ風になっているのをよく見るが、なぜか今回はヘレナだけがジュートサンダルにノースリーブドレスのギリシャ風で、あとの3人はメルヘン調。ハーミアはブーツだし。ちょっと違和感があった。デザイン共通で色違いの衣裳のほうが良かったと思う。
女優2人の容姿のアテガキ以外、昨年ほど意訳もなく、おとなしめの脚色。
まとまり過ぎたのが物足りなく感じた。
事務局はあまりキャストの個人名を挙げてほしくないらしいがあえて書く。
オーベロンの正木拓也とボトムの薄平広樹が図抜けて巧い。
この2人、学内劇団でも活動しているので、今後も演劇を続けるのだろう。
期待しています。
職人パートの演出も担当した薄平はギターを弾いて「サボテンの花」の曲で歌をサービス。魅力的だった。
寸前家族 ~クレイジー・イヴ~

寸前家族 ~クレイジー・イヴ~

岩手大学 劇団かっぱ

いわてアートサポートセンター・風のスタジオ(岩手県)

2010/11/13 (土) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

ドタバタ
するはずの芝居なのに、どこか整然としていて勢いが止まらないくらいまでには至らず。それでも頑張っている姿には心打たれました。

銀河系ホームレス

銀河系ホームレス

宇宙食堂

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

ごちそうさま!
モダンでキッチュな食器にコロッケがのっかっていたような印象。この物語の舞台を未来や宇宙に設定することに意味があったのかもう一度考えてほしい。60年代風の衣装がかわいい。

ラスト・クエスト・ゴースト・ボックス

ラスト・クエスト・ゴースト・ボックス

アトミック☆グース

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ハートフルコメディ
説明文の内容と、少々印象の異なる内容でしたが・・・

ネタバレBOX

ちょっと先読みの出来てしまうストーリー展開で、コメディとして笑える場面はそれほどなかったけれど、、、
シチュエーションとして、幽霊を見える人、見えない人のリアクションの違いや、
徐々に見えてくる時の周囲の人々の可笑しさは、含み笑い的にはなっていたかな。
幽霊が、人に見えるようにする為のトレーニングが変なダンスだけだったり、
雲隠れしているオーナーに対してのリアクションがなかったり、
幽霊自身のエピソードが、ちょっと物足りない印象でした。

最後に幽霊が見えなくなり去っていく場面は、この場所に残っていた思いが感じられ、
ほんわりとした心持になるエンディング。
拠り所が無くなってしまった寂寥感と、
前日の最高に盛り上がったであろうラストライブの充実感を魂に込め、成仏したんだろうなぁ。
観劇後感は。。。ハートフルコメディ、という感じでしょうか。
3分間の女の一生

3分間の女の一生

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2010/11/13 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★

なるほど3分間!
なるほどなぁと思う。
確かに「3分間」。
それへの考察と積み上げ方が見事。
そして、1つひとつのエピソードには、無駄がなく、観客を集中させる力がある。

ネタバレBOX

ただし、それぞれのエピソードは暗転によって結ばれているので、数の多い暗転のたびに気が抜けてしまう(40近いエピソードがあるのだ)。
これは、もったいない。
エピソードがどれも面白いのだから。
そして、物語が産まれてくる感じもとても面白い。

広い舞台なのだからそれを活かし、それぞれのエピソードを映像のオーバーラップのようにして、重ねつつ、テンポアップしていけば、いいリズム感も出ただろうし、重ね方によっては印象的にもなったのではないだろうか。

3分間の小人あたりから、物語の「闇」のような部分が姿をちらりと見せてくるのだが、3分間の集団が行っていた影の事業や、男女の性別に関するラストへの展開(きれいに前フリが効いていたけど)などに、「3分間」との関係が薄いことに、落胆した。
せっかく「3分間」にこだわるのならば、ウソでもこじつけでもいいので、すべてを「3分間」に集約してほしかったと思う。

とは言え、ラストの展開はとても面白く、収拾のさせ方は「うまい!」としか言いようがない。

しかし、物語が転がり出す後半あたりから、どんどん面白くなってくるのだが、もうひとつこちらに飛び出してこなかった。つまり、「3分間」への驚きとは違うベクトルへも、物語が進行してしまったためではないだろうか。
もっと突き抜けてほしかったと思うのだ。

また、主人公の人生が、あるいは生きてきた背景があまり立ち上がってこなかったのにも不満が残る。娘との関係も、もっと深みを見せることができたのではないだろうか。娘とどう向き合って生きてきたのか、とか、自分の仕事に対する想いとか(彼女の歴史的変遷は見ることができるのだが、そのときの感情や生き方までは見えてこなかったように感じてしまったので)。

なんとも、もどかしい。

それと、沖縄のエピソードで、普天間関連のことを漁師が一気に話すのだが、なぜかここだけ細かく丁寧に説明していて違和感を感じた。物語全体の中で明らかに浮いているのだ。
ここが大切ならば、ここに物語をシフトさせるべきだろうし、1つのエピソードにすぎないのならば、ほかと同様のトーンにすべきではなかったのだろうか(もっと簡潔に説明させることは可能だし、物語としてはなん問題はないはずだと思う)。ここだけがあまりにもくっきり鮮明すぎるのだ。

このエピソードで言えば、主人公はこの漁師が窮地に立たされたときに助けるのだが、その結果として彼女が得たものは、物語に大きな意味をもたらすが、なぜそうしたか、が弱い気がする。

ストーリーのうまさ(展開&収拾)と、独特の奇妙さが面白みを出していたのだが、どうも全体のバランスがあまり良くないように感じてしまったのだ。
何かちょっとしたことで、すんごく面白くなったような気がしてしまうのだ。
PUZZLE

PUZZLE

PLAT-formance

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/15 (月)公演終了

満足度★★★

60分じゃ足りないよぉ!
独特のリズム感がある。
コントというよりは、演劇であり、演劇というよりはコントでもある。
かと言って、その中間というわけでもない…と、思う。

ネタバレBOX

アドリブっぽいところが、演技なのかどうなのかはわからないが、一見「素」に見える感じは、普通そんなのには、イヤな印象を受けるときもあるのだが、PLAT-formanceにはそんなイヤな印象は感じない。
どこまでもスマートなのだ。

客いじりとまでは言えないものの、ちょっとした観客とも交流的な入れ方もうまいと思う。
小さな舞台という効果もある。

オープニングはとてもスタイリッシュだった。
できれば、各シーンでもそれがうまく活用されていたら、もっと広がりが出たのではないだろうか。
また、エンディングにも、そうしたスタイリッシュさがあれば、60分のパッケージ感が出たと思う。

内容的には満足しているのだが、どうしても大満足だった前回と比べてしまうと、もう少しもの足りないように感じてしまった。

上演時間そのものもだが、深みというか、そんな感じだ。

でも、次回も観に行くだろう。PLAT-formanceのリズム感みたいなものに、はまりつつあるのかもしれない。
果実の門

果実の門

乞局

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★

意外に見やすく
見易さと、オールスター感があって、食い足りない

真人間生活

真人間生活

intro

札幌市教育文化会館(北海道)

2010/07/28 (水) ~ 2010/07/29 (木)公演終了

満足度★★★★

まあ人間生活って
私は田中さんの「ふわっ」とした語りが好きだ。
今回は私が今まで観たintroと少し違ってリアルな日常と言うよりも、
一気に時空が流れるSFと言うか、浦島太郎と言うかそんな感じ・・。
生誕、就学、就職、結婚、出産、育児、子供の独り立ち。
タイトルの「真人間生活」通り、何処にもありそうな、ある女性の一生を淡々と綴って行く。
全く似てはいないのだが、アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」
が思い浮かんだ。「家族」、「人の一生」、「孤独」等、
普遍的なテーマなので観た人もそれぞれ感想も違うのではないかな?
VS.KYOTOで後日再演されたのだが、演出も大分変えたのかな?残念ながら拝見できませんでした。
余談ですが、お芝居の最後に役者一人づつ、年齢を言う台詞があるんだけど、
あれって実年齢ですよね?(数名年齢知っている人がビンゴだったので)。
皆若く見える!役者さんって、うらやましいね。

果実の門

果実の門

乞局

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

不安は杞憂でした
初めて観るキャラが殆どだったので若干不安でしたが、とりあえず解らないって事はなかったです。安心。でも知ってたらもっと楽しかったのかなあ。ちぇっ。と思いつつw

個人的には「あの劇団の素敵役者さんが乞骨ではこんなことに!」っていう微妙に黒い楽しみがあるんですが…今回も楽しみました。うふふ。「ここで笑うと品性を問われる」というところで、大体笑ってしまいます。ふへへ。

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