
エンジェルス・イン・アメリカ【兵庫公演中止】
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2023/04/18 (火) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

地獄のオルフェウス
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2023/05/09 (火) ~ 2023/05/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#名越志保 #小谷俊輔
#下池沙知 #鬼頭典子
#赤司まり子 #つかもと景子
#廣田高志 #金沢映実
#高橋ひろし #若松泰弘
#鈴木弘秋 #太田しづか
#木津誠之 #頼経明子
#室園元(敬称略)
初日。この感覚はいつ以来だろう。完全に作品の世界に取り込まれた。ヒリヒリとした空気を体感し、集中が研ぎ澄まされて、心も脳も前のめりになっていることを感じていた。
そこにあるのはアメリカ南部に蔓延った差別と、その暴力性。肉体への暴力は勿論のこと、精神を打ちのめす思想による暴力も存在する。それは人生を踏みにじる。人は誰かを上から見下し、弱者の存在を感じていないと安心できない生き物なのだろうか。ネチネチと人に絡み、尊厳を金と暴力で奪う。毎日死にたくなりながら、一体何を守って生きていけばいいのだろうか。
何が善で何が悪なのか。善に見えるものと悪に見えるものの本質は、本当に見えている通りなのか。
今作は作者による、愚かな世界愚かな社会愚かな人間へのアンチテーゼ。他者と違う装いで立ち、疎まれ蔑まれ村八分にされる者の叫び、そしてその者の瞳に宿る怒りの中にこそ、追求すべき真実がある。大好きな下池沙知さんが、孤高のジャンヌダルクのように、美しき精神を持ちながら虚勢と不安の中で溺れそうな汚れたキャロルを見事に立ち上げた。たくさんの人に彼女を観てほしい。
名越志保さんの声の美しさは宝石のようだった。ウットリと聞き惚れた。
鬼頭典子さん演じる保安官夫人も印象的だった。彼女が抱えた、人生を生きるというある種の信仰が、希望と絶望を内包しているように思えた。
研究生の時から抜群の存在感を放った小谷俊輔さんも、やっぱり良かった。
演劇の素晴らしさを実感する公演がここにある。たくさんの人が、この素晴らしさを共有してくれることを願ってやまない。

DEEP FOREST
青色遊船 aoiroyusen
インディペンデントシアターOji(東京都)
2023/05/05 (金) ~ 2023/05/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ふくろうの森▶️
#板橋直久 #大賀美佑治
#黒田智栄 #桜羽萌子
#羽田敬之 #日野あかり
#廣川千紘 #星澤美緒
#真寿美 #丸本陽子
#村上愛梨 #鈴木ゆき
(敬称略)千秋楽。
4本の短編オムニバス。作者の異なる色合い違う作品ながら、思ったよりひとつにまとまった印象を受けた。
目当ての日野あかりさんは、白井ラテさんの二作品に出演。これまでの出演作では観たことのないキャラクターを演じられていた。ギャルの設定は、観ていて楽しかったし、きっとご本人も楽しんだのではなかろうか。ギャルに思いのほか嫌味がなかったのも、日野さんの美しさによる愛らしさの為せる技。クルクル変わる表情が可笑しくも可愛いくて目が離せなかった。
ダダ漏れする心の声も可笑しかったし、ちょっぴり切なかった。
ともかく、今回も抜群に素敵だった日野あかりさんを堪能できる作品だった。
丸本陽子さんの漫画家の孤独も共感を生む好演だった。

福子、福ちゃんの夜明けに飛べ
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2023/04/27 (木) ~ 2023/04/30 (日)公演終了

メモリー×メモリー
シベリア少女鉄道
草月ホール(東京都)
2020/12/09 (水) ~ 2020/12/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
毎度毎度のシベ少ド定番・狂気の伏線回収劇です。今回は会場デカい!!!しかも元ネタのチョイスがアホらしすぎて…でも、認知させる下りはさすがでした。そして後半の狂乱ぶりは、いつもながらのシベ鉄節に大舞台ならではの小細工が絶妙ものでした。

どうやらこれ、恋が始まっている
シベリア少女鉄道
俳優座劇場(東京都)
2022/04/08 (金) ~ 2022/04/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
シベ少ド定番型の狂気の伏線回収劇。シベ鉄作はたまにホームラン級のスマッシュヒットがあって、存在すればDVDとかBlu-rayとかで何度も観てみたいんだけど、間違いなく権利問題に引っかかる(しかも大物が多い)可能性大!…というか確実?それが、面白いんだけど、今回の舞台もまぁそういうの…無理だな(笑)

アイ・アム・ア・ストーリー
シベリア少女鉄道
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/10/12 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
シベ少ど定番仕様の舞台。コロナ対策少し緩和モードの観劇で、客席の埋まり方もなんだか感慨深かった。相変わらず、序盤の伏線張りが目に余る周到さ(笑)で、観た人たちの評価の賛否はこの箇所の長さの“中だるみ的印象”に尽きるのでしょう。ただ、この複線張りを『後半のバカバカしいほどの熱量で展開される怒涛の伏線回収』のためだけの重要なシークエンスと、ハナから割り切って刮目しておけば良いこと。シベ少中毒患者はこの劇団の定番仕様をすっかり受け入れ、序盤の展開から競馬予想のように情報収集することに慣れているのかな?とも。わたしは正にそれ。しかも、微妙に裏切ってくるののにも慣れてきた。これじゃあ、すっかりシベ少ジャンキーだ。女優さん中心にニューフェイスの参戦も新鮮だった

シベリア少女鉄道リクエストアワー2000-2013 『見逃した君たちに』
シベリア少女鉄道
タイニイアリス(東京都)
2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★
「耳をすませば」を舞台収録画像で観劇。未見のすごく前の舞台だったのでとても楽しみにしていました。それ故、映像と音声のクオリティが低く“見えない”“聞き取れない”箇所がそこそこ多かった、まぁ、貴重なアーカイブを見させてもらった…と思って、有難い機会と割り切って拝見しました。開演の前…冒頭の「さよならポニーテール」のPVの出来が素晴らしく、素直に感激した

PARADURE -パラデュール-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/04/22 (土) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
王道少年漫画のようなアツくて血が沸騰するような作品で楽しかったです!150分とは思えないボリュームの展開、あれだけ個性的な大量のキャラクターを全員魅力的に描きながら全部に見せ場を作って捌き切る手腕、胸を打つセリフ、マンパワーで魅せる殺陣、全部全部最高でした!とくにガストンさんにめろめろになりました!

天守物語
SPAC・静岡県舞台芸術センター
駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場(静岡県)
2023/05/03 (水) ~ 2023/05/06 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
噂のSPACを初めて拝見。予想以上に面白かった。セリフを語るスピーカーと演技するムーバーを分けた二人一役が新鮮で、この古風な芝居にマッチしている。インドネシアのガムランのような東南アジア的音楽もふさわしい。亀姫主従が猪苗代に帰っていく姿は、ロケット花火を飛ばしたり、屋外劇ならではの趣向もある。

『龍臥江淮』/『魚之有水』
劇団文机と熊
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2023/04/13 (木) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『龍臥江淮(りゅうこうわいにふす)』観劇
正史三国志シリーズ第二段、前作も三国志愛に満ちてましたが、今作も1800年前とは思えない、出てくる登場人物が皆、生き生きと、心に其々の義を持って生き抜いてた。
大国の間に揺れる徐州の民の奮起奮闘、策略、想いが熱かった!感動した🥺

Cartoonist【終演しました】
Cheeky☆Queens
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2023/04/14 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
関西ダンサー総出演的なショートムービー版もメッチャ良かったですが、舞台版ではガッツリ心象が描かれていて皆がキャラ立ちし、麻里の成長に、より感情移入できた。
敵役·小池先生も良かった。
アニーのTomorrow口ずさみつつ帰路に。明日は幸せ~♪

奇跡のミルク
WAO!エンターテイメント
アトリエアーサム(大阪府)
2023/04/11 (火) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
乳房炎、妊娠率の低下、借金、離農、酪農農家さんが直面する問題。
実在の「風の牧場」さんの実話の物語。
農家さんの熱い情熱と、生き物への愛情が溢れる公演。
私も熱い物が込み上げ、涙溢れた。
感動😭
満員御礼、杮落とし👍

ある日、ぼくらは夢の中で出会う
劇団六風館
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2023/04/13 (木) ~ 2023/04/15 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇。
ホンモノとは?
オリジナリティとは?
新米とベテラン刑事、新米とベテラン誘拐犯。
2つのグループが少女誘拐事件で出会う時、正義のない刑事ドラマが…
硬軟織り混ぜた内容で、楽しかった。
新人さんが沢山入団されること祈念してます。

まだここは
劇団CLOUD9
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇。
恋人の、高校の、バ先の先輩後輩の…
人生の岐路、身を沈め飛び出す準備、旅立ち前夜の物語。
CLOUD9 さんはずっと拝見したいと思ってた劇団!
とても趣と余韻のある公演。
全てを語らず、それぞれ悩みを抱えながら、旅立とうする姿が刺さった!

おまおまいういう
綾門優季+三橋亮太
アトリエ春風舎(東京都)
2023/05/04 (木) ~ 2023/05/07 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2023/05/07 (日) 16:00
小難しい芝居をやるんじゃないか、と思って行ったのだが、予想通り小難しい芝居だった。38分(場面転換2分)31分。
『え待って…』は女子3人の不条理系会話劇。よく分からない感触に満たされてします。
『蹂躙を…』はパーカッションに合わせたダンス系で始まり、1人(郡司麻衣)によるパフォーマンス要素が大きいのかと思ったが、セリフも膨大で後半は演劇的かと思う。エンディングは美しい。郡司の身体能力の高さは見事。

PARADURE -パラデュール-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/04/22 (土) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/04/30 (日) 18:00
殺陣が素晴らしいのはいつものことです。
ストーリー展開がシンプルなようで奥深いです。
張り巡らされた伏線が増えながら回収もされていく。
あと、2回。いや3回見たかったです。

あたらしい朝
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/05/03 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
かなり面白い。
清水緑さんと木村巴秋氏の夫婦がピンクの車で山道を走っている。誰も通らないような山奥で『羽田空港』行きのボードを掲げているヒッチハイカーの北川莉那さん、何故か中世のペスト医師の『くちばしマスク』姿。それが可笑しくて何度も何度もUターンしてそこを通る二人。到頭乗せる羽目になる。車の中で盛り上がる話題。何処か遠くへ旅行に行きたい気分。
木村巴秋氏は宮藤官九郎風味のもう中学生。矢鱈ハイテンションで明るい。
清水緑さんは扱いがムズい情緒不安定女子。
北川莉那さんの態度の悪さが笑えた。チュッパチャップス。
デヴィッド・リンチの『ロスト・ハイウェイ』や筒井康隆の『夢の木坂分岐点』を思わせる作風。新婚旅行の思い出や病死した母親と行けなかった旅行。鯖にあたって死んだ男のエピソードの断片や『あいのり』風のラブワゴンでの旅。ベトナムのメコン川、ヴェネツィアの墓地であるサン・ミケーレ島。『地獄の黙示録』のように記憶の川を遡上し、『ベニスに死す』のように耽美的な終焉へと。曖昧な記憶と想像と妄想とが何処までも彷徨い続けていく。つげ義春だよなあ。
途中、哀しみが足りなく感じていたが、一曲の唄で作品を決定付けてみせた。
是非観に行って頂きたい。

花魁珍道中
激嬢ユニットバス
OFF OFFシアター(東京都)
2023/05/03 (水) ~ 2023/05/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/05/07 (日) 16:30
華麗奔放チームを観劇。
舞台美術も綺麗で、とても華やかな花魁の世界を楽しめました。
花街の人々の矜持が描かれいて良かった。

令和5年の廃刀令
アガリスクエンターテイメント
としま区民センター・小ホール(東京都)
2023/05/01 (月) ~ 2023/05/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/05/01 (月)
観客が物語の鍵を握る討論劇
2年前に小学校で発生した日本刀による無差別殺傷事件を受け、某区でタウンミーティング(政治家などが一般市民に対して行う対話型の集会)が催される。歴史上初めて出される廃刀令の是非をめぐり、8人の有識者が1時間に渡り激論を交わしていく。