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港町純情オセロ

港町純情オセロ

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2011/04/30 (土) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★

「役者さんの熱演には拍手」
橋本じゅんさん、復帰おめでとう。
石原さん、大東さん、役者のみなさんで悲劇劇を笑いで包んで
ちゃんと最後の短い時間だけで悲劇の締めくくりをしていました。
そこは偉い(新感線だから凄いとはいいません)
オセロ自体はストレートプレイ見たことないんですが
見やすくしているので退屈になはりませんでしたが、
設定にない新人物を作ったりしたわりには、悲劇がなんか
ぼんやりとして、悲劇と知りつつワクワクしたり、
しんみり落ちたりもする事が出来なかった。
役者さんのお陰で、その場その場は楽しめたのですが
モノガタリ全体としては、かなりフォーカスがぼやけた感じでした。
だから悲しみより「せつない」感じで泣けなかった。

『そこで、ガムを噛めィ!』

『そこで、ガムを噛めィ!』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

テアトルBONBON(東京都)

2011/04/26 (火) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

すげかった!
これはすげかった!!「おもしろい芝居はおもしろい映画よりおもしろいが、おもしろくない芝居はおもしろくない映画よりおもしろくない」と誰かが言ったが、これは間違いなく、僕が観たどんな映画よりはるかにおもしろかった!

笑ったし、泣いたし、どきどきした。
拍手したし、劇場中があったたかったし、カーテンコールはスタンディングしたかった!
できなかったけど。代わりに手が痛くなるまで、役者に拍手した。

こういう芝居を観れたことは、人生の宝だよ。
こういう時期に、こういう気持ちで、こういう芝居を創ってくれるひとがいるって、本当に素敵なことだよね。日本は捨てたもんじゃねぇって思えた。

観終わった後、確実に、見に来る前より、自分がなんか、優しい気持ちになってるんだよね。
自分の友達に、家族に、街の人たちに対してさ。
人と繋がりてぇって思った。やっぱり演劇ってすごいって思った。これが文化の力なんだって思った。

いいお芝居は、残念だけど少ないけど、こういうお芝居がたまにあるから、劇場に足を運ぶ。もう公演は終わってしまって、見に行ってもらえないのが、残念だけど、再演や地方公演も考えてるらしい。もし、機会があったら、みんな見に行ってくれ。ぜってぇ後悔しないから。

ネタバレBOX

熱くて、笑って泣ける、青春コメディ。弱小草野球チーム、〇〇ドラゴンズは26戦26敗と苦手過ぎる相手に、ある理由から絶対負けられない試合を迎えようとしている。チキン野郎ばかりの選手たちだが、この試合だけは何とか勝とうと、あの手この手を考える。しかし、いよいよ問題の試合の幕が開いたとき、彼らに想像を絶する窮地が次々と襲いかかり・・・。

・脚本 コメディの基本を押さえつつ、抱腹絶倒の世界が展開される。三谷幸喜氏に続く本。

・演出 最高。ダンスの挿入、試合の表現。音楽、美術、照明、役者演技のバランス、秀逸。

・演技 奥山千恵野のナチュラルにして、にじみ出る明るい存在感。コメディはキャラクターを好きでなければ笑えない。彼女の役造形は、そこにはまっていた。ダンスもすげえ。
飯島倬の怪物的存在感。最悪のおやじなんだけど憎めない(笑)。後半、めんどくせぇと他の役に何度も罵倒されるが、劇場中も一緒にめんどくせーと笑いながら叫んだ。白眉。

・受け付け、前説
とても好印象。芝居を見ているときだけではなく、劇場に入ったときから、観劇体験は始まっていた。嬉しかった。
『humming5』

『humming5』

ポかリン記憶舎

SANSAKIZAKA CAFE さんさき坂カフェ(東京都)

2011/04/22 (金) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

人間が一番怖いし面白い。
私の中でも、特別な部分を占めている人たちの公演なので、毎回欠かさずに見たいところなのですが、実は今回「humming」シリーズは初めて観ました。
スリリングな関係性をどう構築して、展開していくのか。
人間の気持ちの機微の部分を描写するのに、このような元々にある場の雰囲気から立ち現われる、幻想的なイメージが重要な要素として設えられる。
こういう感性に触れられる機会を得られるということは、格別な気がします。
素晴らしい公演でした。観客収容人数が少ないので、周りの人たちにあまりお勧めできなかったのですが「知る人ぞ知る蕎麦屋」みたいな公演ですよね。無理をして観に行ったかいがありました。

ネタバレBOX

女性は怖い!というか、怖かったというべきか。最近黒1点で仕事をする機会が多く、とても身につまされました。
公演を観たショックで終演後に思わずケーキを注文してしまいました(笑)。

照明の木藤さんの話では、総電力500wの節電照明だった(笑)そうですが、もう、彼女は照明をあてるというよりも、そこに照明が在る、もしくは居るということを考えている照明なんだなあと、改めて思いました。

本当にそういうことを感じながら観劇できるのは幸せだなあと、脳天気に思える公演でした。
「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店〜」

「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店〜」

特定非営利活動法人 劇団道化

西鉄ホール(福岡県)

2011/04/28 (木) ~ 2011/04/28 (木)公演終了

満足度★★★

罪を作るのも許すのも人の心
 中国残留孤児の帰還事業が最も活発だった1980年代初頭、巷では、帰国、肉親との再会を称揚するニュースばかりが流れていた。しかし帰国者たちの言葉も通じぬ日本での生活の苦しさはなかなか報道されなかった。問題が顕在化してくるのは80年代も後半になってからだった。
 物語は、福岡で吉林料理屋を営む元残留孤児の一家を通して、「あの時、何が行われたのか」を浮き彫りにしていく。深刻な問題だが、それを鬱々と描くのではなく、すれ違い・勘違い・その場しのぎのウソによるシチュエーションコメディとして構成したことには好感が持てる。深刻なものを深刻に描くのは簡単なことだが、人間はもう少し複雑なものだろう。最も悲惨な目に遭った時に笑いもする。そうした要素が随所に散りばめられていて、むりやり作られたわざとらしい笑いも少ない。おかげで全編を微笑ましく観ることができた。
 しかし、反面、喜劇としての構造が弱く、俳優の演技にもやや難があるために、クライマックスに向けてのドラマが生まれ損なっていることも否めない。

ネタバレBOX

 博=ケンミンさんはマサばあちゃんの息子だが、中国人の養父母に育てられて、生活感覚は中国人。日本語はカタコトで、「タイジョブ、タイジョブ、没問題(メイウェンティ)」が口癖だ。大丈夫な根拠なんて全くないから、息子と娘はハラハラするばかりだが、観ているこちらは何が起きても本当に大丈夫になりそうな大らかさを感じる。逆にほぼ日本語を習得している新一と純子の方が、逆境に弱そうで、物語を子細に見ていけば、事態のドタバタは、実はこの二人が引き起こしていることが分かる。
 最近になって消息が分かって帰国してきた博の妹・さと子は全く日本語ができない。この妹の存在を母のマサには隠しておかなければならない、という状況がすれ違いとウソの喜劇を産む。
 その「娘の存在を母親には隠さなければならない」事情が、残留孤児の問題に詳しくない若い人にはピンと来ないものであるようだ。マサはさと子を中国に置き去りにしただけというわけではない。軍命で「足手まといにならないように」殺そうとした。自分では殺せずに中国人の隣人に殺害を依頼した。娘が生きていたとしても、その自分の罪が消えるわけではない。いや、生きていれば、その罪を自覚せざるを得ない。娘から責められるかもしれない。
 新一たちがマサばあちゃんにさと子を遭わせられなかったことには納得できる理由がある。

 喜劇仕立てになるのは、ばあちゃんとさと子を遭わせないために、家族が相談をするあたりからだが、時間がずれて会わないですむはずの二人が出会ってしまう。とっさに純子は、さと子を博の恋人だとウソをつく。そのウソもいずれはばれることになるが、喜劇として弱いのは、このあとの二転三転、といった展開がなく、あっさり事態が収束してしまうことだ。
 ばあちゃんが「生きていてくれてありがとう」とさと子に頭を下げるのも、実は婆ちゃんの心の中で様々な葛藤が既に解決済みだったのだろうと想像はできるが、舞台上の展開としてはどうしても「はやすぎる」という印象を拭えない。前半をカットして、このあたりの展開をもっと重層的に描いた方が、ドラマとしての深みは増したのではないだろうか。

 「そのうち、日本人も中国人もない時代が来る」。
 お婆ちゃんの述懐は、心が洗われるが同時に切ない。そんな時代はまだ来ていないし、多分これからも来ることはないだろうから。
さくらノート

さくらノート

TEAM 6g

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★★

わたしはしあわせだよ、ありがと
3回目の阿佐ヶ谷です。いつものように商店街をぐるっと歩きます。お芝居をみに行った先々でパン屋さんがあれば、おいしそうなのを買うのです。少し待って開場です。ザムザでは「月蝕歌劇団」「虚飾集団廻天百眼」をみているので劇場入口に掲示されているポスター(大判のさくらノート)をみるとその違いに不思議なかんじがします。時間になりました。急な石段をおりてなにやら「蔵」のなかに連れて行かれるような雰囲気。靴を脱ぐように言われ、指定席へ。舞台にはアトリエ、和室、玄関。手前は庭でしょうか、右半分に緑色の敷物..これは草の絨毯ですね。丘の上からお芝居をみるような気分。イス席ではないのがいいですね。ザムザの「木」の柱の上には桜が咲いています。ところどころに小さな花も。縁の下の柱にも花、使っていない植木鉢。アトリエには向こう側を向いたイーゼル。書棚には書籍や雑誌。普段使っているようにちょっと斜めになっていたり。調度品なども自然なままにおかれています。いよいよ始まりました。座席後方から元気な女の子の声、勢いよく駆け下りてくる4人。以下、ネタバレ。

ネタバレBOX

とても細かいところまで心配りされたお芝居だと思います。たまたま座ったのが入口を入ったすぐの「緑の草」のところ。全体がよくみえましたし、目の前での場面もありました。みなさん、そこで/その時間/時代に生きて生活しているという演技です。玄関から人が出入りする度に靴が揃えられます。座布団が片づけられテーブルの上が拭かれ、ふろ上がりはさっぱりと。卒業式~約束の25年後まで、それぞれの人生が一旦は別々の道を辿りながらまた同じ所へ戻ってきて、次の世代へ手渡しされるかのよう。自分を探す旅、親を知るための旅。ラスト、3人それぞれのしあわせ。桜。

わたしはしあわせだよ、ありがと。この日ここにきて思ったこと。このお芝居に携わった方々にそう言いたいです。私の膝に1枚の桜の花が舞い落ちてきました。今日のチケットと一緒に大切にします。あーーもう一回みたいんだけど、予定が入っていてダメだ...再演してください。
平田オリザ・演劇展vol.1

平田オリザ・演劇展vol.1

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

「走りながら眠れ」
淡々とした会話劇なのにどうしてこんなに惹かれるのか分からない。役者二人も素晴らしかった。もう一度見たい。

美しきものの伝説をイメージしていたけれど、上海バンスキングを思い出した。

港町純情オセロ

港町純情オセロ

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2011/04/30 (土) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい
初めて大劇場でのお芝居を拝見しましたが、圧巻でした。
スケールが違いますね。
小劇場ファンの私としては舞台の使い方や魅せ方の違い(違うのは当たり前でしょうが)に衝撃を受けました。
全キャストの演技がギラギラと光る中、特に大東俊介さんが熱演していた印象です。
上手く演技していた、というよりは「熱演」という言葉がぴったりくるかと思います。
途中休憩20分を挟んでの180分公演と言うかなり長い時間でも集中が途切れないほど、全てのシーンが魅せ場でした。
観に行って良かったです。

オペラ『変身』

オペラ『変身』

オペラシアターこんにゃく座

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2011/05/02 (月) ~ 2011/05/03 (火)公演終了

満足度★★★★

歌の力で『変身』を見せる
一体どのようなして、あの陰鬱な『変身』をオペラで見せるのか、ということが気になって出かけた。

歌の力は凄いと感じざるを得ない。台詞としての歌がいいのだ。
陰鬱は陰鬱なのだが、家族の、特に妹の気持ちが痛いほど伝わってくる。
家族を想う強い気持ちだ。
シンプルなセット・装置が、観客の脳内でうまく想像を膨らませ、見事な舞台となっていた。
特に、虫の脚に見立てた椅子の脚が、逆にグロテスクさを増していたと言っていいだろう。

ネタバレBOX

物語は、カフカの『変身』を語るところから始まる。
途中ではその設定は出てこないのだが、見方を変えれば、全部が彼の話す物語であるともとらえることもできる。
全体のストーリーはほぼ原作に忠実だと言っていいのではないだろうか。

主人公ザムザの苦悩と困惑、また、彼の家族の、やはり苦悩と困惑、さらに彼と彼の家族との関係が物語の中心になる。

物語は、あまりにも理不尽で不条理なものなのだが、それに対する家族たちの距離感が、軸になる。
すなわち、驚き、受け入れ、拒絶という道筋を辿っていく。

この理不尽で不条理な物語は、先日観た映画『ショージとタカオ』に重なってきた。ショージとタカオは、布川事件でえん罪を訴えている人たちであり、獄中で29年間、仮釈放されてから14年間戦っている。映画は彼らの14年間追ったドキュメンタリーだ。

『変身』の主人公ザムサの姿が、えん罪という、理不尽で不条理な状況に追い込まれたショージとタカオのように見えたのだ。
えん罪と訴えていたとしても、世間からは犯罪者にしか思ってもらえない。それは、気味の悪い虫に変身したのと同じで、世間からは拒絶されてしまう。本人にとって、その状況は逃れられないし、あまりにも理不尽である。
もちろん、家族にとってもそれは同じで、肩身の狭い思いをしてしまうのだ。
ショージとタカオは、家族や多くの支援者のもとで、再審請求をし、その判決を待っている。

一方、ザムザは、家族からも見放されてしまう。
これは辛い。やはり救いようがない物語ではある。

これは、私が感じた、あくまでも極個人的な『変身』の感想だ。

この舞台では、ラストに原作に追加されたシーンがあった。これがこんにゃく座からのメッセージなのだろう。

それは、貨車(汽車?)にぎゅうぎゅうに乗せられた人々がスモーク(ガス)の中に消えていくというものだ。

これは単に、去っていくザムザの家族を思わせるものだけではない。
中間部分に戦争の香りを振りまいていたこと、舞台がチェコであること、さらにユダヤ系だったカフカの出自を考え合わせると、先日観た舞台の『国民の映画』で語られていた、いわゆる「最終解決」のことを指しているようである。

原作にはないこの部分が、脚本家が込めたメッセージだったのかもしれない。

つまり、ある朝、虫になっていたという理不尽な状況を、社会からつくられ、命を奪われるという不条理がある、というなのだ。
よ~いドン!!死神くん

よ~いドン!!死神くん

ポップンマッシュルームチキン野郎

吉祥寺シアター(東京都)

2011/04/29 (金) ~ 2011/05/02 (月)公演終了

満足度★★★★

お腹一杯だっ!
前説あたりから、期待は膨らんでいて、それの期待を裏切らず、緩急付けながら、怒濤のこどく物語は展開していく。
エネルギー炸裂、頭の血管が切れそうなキャラ続出で、非常に鬱陶しい(笑)。
だけど、それが、いい味。
単に馬鹿騒ぎだけでないからだ。

ネタバレBOX

前説のノリが良すぎて、この雰囲気で全体も進行するのか、と危ぶみつつも期待を膨らませていたら、なんとなくダウナーな舞台。
「?」と思っていたら、死神くんの登場だ。

これはシビれた。凄まじい。もう目が舞台に釘付け。
破壊力あるし、客いじりの、相手を寄せ付けないオーラが放出されていてツボ。マンガやこんにゃくゼリーを観客に渡すときに、さりげなく言っていた台詞が素晴らしい(「(こんにゃくゼリー)悪くないのにね」とか)。

全編、メインの台詞だけでなく、こうした微妙な台詞が散りばめられていて、それに触れるたびに「うへへへ」っと笑ってしまう。

当然、死神くんのキャラが、全体を牽引する「強キャラ」だと思っていたら、後から後から、濃いキャラが出てくる。
各パートごとに、例えば、旅館組、例えば、刑事組、にそれぞれ「軸となる強キャラ」がいるのだ。これはうまい配置だ。

また、彼ら、濃い「強キャラ」がぶつかっても、どちらかが引くことで、うまく成立していた。

物語全体は、強めのイメージながら、冒頭のマンガ・シーンとうまくつなげ、さらに、しんみり&切なシーンとのバランスがとてもいい塩梅で入っている。また、その「しんみり&切なシーン」も、とって付けたような感じではないため、物語にすんなり入っていける。

役者たちのキレがとてもいい、ここは笑うためのフリだ、と気がついている観客たちが、「そこそこ」って言ってしまう、いいタイミングで台詞を入れてくる。身体能力が高いというべきであろうか。
特に、コロンバイン先生と死神くんを演じていた、竹岡常吉さんのコロンバイン先生のときの丁寧さと、死神くんとの振り幅が見事だった。
また、コロンバイン先生の2人の子どもを演じた、加藤慎吾さんと岩崎恵さんの鬱々さはなかなか。ここがしっかりしてないと、せっかくの人情的な物語が成立しないからだ。それをうまく演じることで、この舞台は面白くなっていたと思う。

刑事役の最所ユウキさんと、旅館の主人役の今井孝祐さんの、アノ鬱陶しさは素晴らしい。もの凄く鬱陶しい(笑)。

あと、ときどき現れるメタ的な展開、刑事たちの芝居に対する想いや、作者をなじるシーンには、笑った。
にしても、コロンバイン先生の役名、ブラックすぎ。

そう言えば、前説で現れたケンタウロスは、まったく関係なかった。青い鳥も無闇で無意味、そんなところが好み。

青山雅士さん夫婦のその後が気になる。

開演直前と直後に流れていた「死神くん」の、なんとも言えぬテーマみたいな曲、もうちょっと聞きたかった。
人斬りの恋

人斬りの恋

劇団パラノイア・エイジ

「劇」小劇場(東京都)

2011/04/26 (火) ~ 2011/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

魅力的だが、さらに昇華出来る部分も
歌舞伎などを別にすると、
こんな感じの時代劇って
実はほとんど見たことがありませんでした。

物語自体が良くできていて、
見せ場もしっかりとあって・・・。

まっとうな物語を正当な語り口で
楽しむことができました。

ただ、舞台のクオリティには
さらに進化していく余地も感じたことでした。

ネタバレBOX

靴を脱いでお芝居を観ることが
これほどにリラックスできることだとは知りませんでした。

ゆったりとした感じで物語を追う。
通常だとちょっと気になる暗転の多さも
このテンポの時間の流れだと
ほとんど気にならない。

衣裳や結った髪もあるがごとく感じられて
所作やメリハリの作り方もしなやかで・・・
すいすいっと物語が観る側に入ってきます。
居心地よく物語に浸ることができて
エピソードの展開がしっかりと観る側に残っていく。
その当たり前の如くの舞台の展開に
作り手の力を感じることができる。

ただ、この舞台、
さらに昇華する余地もたくさんあるように思えて。
役者たちの台詞などにしても
クオリティにばらつきがあって
噛むのはある程度しょうがないのかもしれないけれど
演じるなかで咀嚼されきっていないのではと
思われる部分があったり・・・。
間の取り方や
舞台の空気の密度などにも
スムーズでない部分が少々見受けられたり・・・。

きれいな舞台だし、
その魅力を認識することはできました。
物語ることに関しては秀逸も感じたのですが
一方でこの集団の舞台が
さらに昇華した姿を
観たいとも思ったことでした。
「堀川波鼓」 「ヂアロオグ・プランタニエ」 「霊感少女ヒドミ」

「堀川波鼓」 「ヂアロオグ・プランタニエ」 「霊感少女ヒドミ」

FOURTEEN PLUS 14+

西鉄ホール(福岡県)

2011/05/01 (日) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度

演劇やってるんだよね?
 板の上に立って、覚えた台詞を喋るだけなら誰にでもできる。
 そこにいるのが「俳優」であり、物語を演劇とする「演出」が存在するのであれば、そこにはその劇団にしか表現できない「個性」(=生まれながらのものではなくて、新しく生み出されるオリジナルとしての創作)が発生するはずだ。しかしそれがない。
 近松門左衛門と岸田國士と岩井秀人という組み合わせは面白いと思った。だからこそ観に来た。それが結果は単に芝居を三本並べただけの演出不在。いったいこの三本に、劇団は何を見出し、何を描きたいと考えたのだろうか?
 近松を現代語(口語演劇にもなっていない)で演じていることにも意味がないし、岸田は「対話劇」になり損ねている。岩井に至っては、戯曲自体が使い古された妄想話で、岩井作品の中でも質が低い。それをだらだらと演じているだけだ。それでも適当に差し挟まれる「くすぐり」で観客は笑っているが、そういう表面的な笑いに囚われている観客は、テーマが語られる部分では鼾をかいている。
 ある程度の演劇経験はある劇団だから、各自それなりに勉強もしてきたのだろうとは思う。しかしただ芝居を観て、それで感銘を受けただけでは自ら「演劇」を作り出すことはできない。劣化コピーを拡大再生産させるだけだ。「また一つ化けたなあ」なんて阿呆な批評を真に受けていたら、今後もくだらない芝居を垂れ流すだけになるだろう。

ネタバレBOX

 『堀川波鼓』を現代語で演じるについて、どのような「戦略」があったのだろうか。単に「原語のままでは感情移入して喋れない」という理由でそのようにしたのかもしれないが、それは「引き算の公式」で、決して誉められたものではない。「言葉」は時代と文化と密接な関係がある。パロディならともかくも、「女敵討ち」という、現代ならば、寝取られ夫が情けない、としか受け取られない現象を、「武士の一分」でもってやりおおせねばならなかった当時の武士の心情は、とても現代語で表現できるものではない。
 『ヂアロオグ・プランタニエ』は、岸田國士の戯曲の中でも、短いながら実験的な対話劇である。二人の女の会話は通常の会話ではない。相手の言葉を裏返し、更にそれを裏返ししていくことで、台詞が重層化していく。さながらラヴェルの『ボレロ』のような、「台詞によるオスティナート」を試みているのだ。浮世離れした台詞回しは、戯曲発表当時でもやはり浮世離れしていたので、これをそのまま喋ったところでリズムは生まれない。それが演出家には読み取れていないから、ダラダラとした印象しか与えない。
 『霊感少女ヒドミ』はもう、SFではすっかり使い古された「胡蝶の夢」モチーフを、岩井秀人が恐らくは先行作を特に参照するでもなく思いつきで書いただけの散漫な作品だ。ハイバイで演じていたとしてもたいして面白くはならなかっただろうが、近松と岸田のあとにこれを置いたせいでますます意味が不明になってしまった。

 ここはあえて好意的に、この三本を並べて見せたのは、近松の虚実皮膜論、これが現代演劇にまで連綿と続いていることを証明してみせようとした実験的な舞台だったと仮定してみよう。
 いや、この三本を並べられれば、ちょっとても演劇をかじったことがある人間ならきっとそれが目的なのだろうと予想する。近松の「女敵討ち」の物語は、現実がありうべからざる偶然で瓦解していく過程を描く。岸田の女二人の対話は、初めから現実を対話のための題材にしかしていない。岩井の戯曲の散漫さは、この2本と巧く組み合わせることによって、かえって演劇そのものの虚構性を浮き掘りにすることもできただろう。
 しかしそのためには、テーマ自体は共通していても、それぞれの戯曲のスタイルは、それぞれの時代を象徴するものとして演出しなければならない。近松に現代語を喋らせるべきではないのだ。
 単に三本の戯曲を並べるだけなのも芸がない。それぞれの戯曲を解体し、近松や岸田の人物を、岩井のドラマの中に“紛れ込ませる”くらいの冒険を行ってもよかったのではないか。現実と虚構がせめぎ合う物語を描くのであれば、それくらいの発想があってもよかった。

 この劇団が特に新しい演劇を模索したいわけではなく、従来あるものをなぞるだけで満足しているのであればそれはそれで構いはしないが、戯曲の選択だけを見ていると、必ずしもそうではないような気もするのである。意欲的なのに結果が伴わないのだとすれば、それはやはり演劇を観る努力を怠ってきたか、演劇するのに向いてないかのどちらかってことになるんじゃなかろうかね。
「堀川波鼓」 「ヂアロオグ・プランタニエ」 「霊感少女ヒドミ」

「堀川波鼓」 「ヂアロオグ・プランタニエ」 「霊感少女ヒドミ」

FOURTEEN PLUS 14+

西鉄ホール(福岡県)

2011/05/01 (日) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度

なぜ短編3本としたのかわからない
3つの作品をやることで、それぞれに相関性が生まれるわけでもなく、むしろ一つ一つに時間をかけることが出来なかったためか、作品の面白さも消えている。

「報われない思い」を描くというなら、近松作品は酷い改悪でどこにそんなものがあったのかわからないし、岸田作品も本来あったものが消えている。岩井作品は見たまま「報われない思い」だが、表面的。

やっつけ仕事ではなく、きちんと作品と向き合って作ってほしい。
作品の読み込みもせず、表面だけでやられたのでは、その作家の評価を落とすことにすらなりかねないと思うのだが。



個人的意見ではあるが、近松・岸田・岩井と並べたのでは、岩井作品だけ作品のレベルが格段に落ちてバランスが悪いと思うのだが。
現代の作家から同じテーマで、ということで探すなら、他にも候補作はあるように思う。

人斬りの恋

人斬りの恋

劇団パラノイア・エイジ

「劇」小劇場(東京都)

2011/04/26 (火) ~ 2011/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

絶妙のバランス
時代劇というよりは維新前後を舞台にしたラブストーリーという感じ。役者の演技などいろいろと感じるところもあるが、ストーリーは切なく美しい。
また、役者の方々の細かな所作が美しく、日本の良さを再認識させていただきました。

「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店〜」

「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店〜」

特定非営利活動法人 劇団道化

西鉄ホール(福岡県)

2011/04/28 (木) ~ 2011/04/28 (木)公演終了

満足度★★★

普通に観れた
中国残留孤児の問題を、声高に叫ぶことなく演じられていて悪くなかった。

役者の大仰な演技も、最初こそウンザリしたが観進めるうちにそれほどは気にならなくなった。

しかし、後半まで引いた、「母と妹を会わせないようにするネタ」にほとんど意味がなかったことは評価できない。

パイナップルの食べすぎ

パイナップルの食べすぎ

ナカゴー

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2011/04/26 (火) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

パイナップルの食べすぎ
初見。これはすごい。決して心地よくはないが、見事な壊れっぷりに爽快感を感じる。快と感じるか不快と感じるか人それぞれで、好みが分かれるだろうが、もっと客席が埋まってもよい公演。初見のインパクトが強いが、次回以降どのような印象を受けるか楽しみ。

「堀川波鼓」 「ヂアロオグ・プランタニエ」 「霊感少女ヒドミ」

「堀川波鼓」 「ヂアロオグ・プランタニエ」 「霊感少女ヒドミ」

FOURTEEN PLUS 14+

西鉄ホール(福岡県)

2011/05/01 (日) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★

組み合わせがおもしろい
どれもどろどろとした内容のものばかりだけど、
さらっと表現されていたのは、私にはよかった。

ネタバレBOX

「堀川波鼓」中嶋さんがいろっぽかった。
「ヂアロオグ・プランタニエ」凄まじい女の戦い、実際にとっくみあいしてほしかった。
「霊感少女ヒドミ」ヒデミがあまりに哀れで同年代としていたたまれなかった^^;
ええじゃないか。

ええじゃないか。

有門正太郎プレゼンツ

ROCKARROWS(福岡県北九州市小倉北区船場町7-20 地下)(福岡県)

2011/04/26 (火) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★

すべりこみ
すごく楽しかった!!!初めてこのシリーズを見た。
どの話もおもしろかったけど、「TAKE ME」一番好きだった~
若いメンバーが鍛えられているな~と思った。

ネタバレBOX

ファンらしいおばちゃんがたくさん来てて、
有門さん、実はおばちゃんキラー?と思ったしだいw
門司さんも久々に舞台で観れて、ママになっても超可愛い。
Tシャツが派手すぎす、地味すぎずでとても気にいりました。
「公房工房」 「幸福な王子」おかげさまで無事に千秋楽の幕をおろしました。ありがとうございました!

「公房工房」 「幸福な王子」おかげさまで無事に千秋楽の幕をおろしました。ありがとうございました!

THEATRE MOMENTS

劇場MOMO(東京都)

2011/04/06 (水) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

「公房工房」を観に行きました。
「公房工房」を観に行きました。
短編小説のコラージュという事で、どういう風になるのかな?
っと思ったのですが。違和感なくつながっていて、難しかったですが 楽しかったです。
話を知っていてみた方が楽しめるのか知らないで見るほうが楽しめるのか
未だに良くわかりませんが。理解の速度が遅いので大筋でザックリわかっていたほうが
より楽しめるのかな?と思いました。小説読んでから観にいったらもっと楽しめたのかな?とも思いました。
ダンスや曲がなんだかいつもどきどきして楽しいです。
オープニングで、少し怖そう~と思いました。
緊張と間の笑いが丁度良く感じました。
モーメンツ やっぱりとっても大好きでした ^^

家族の証明∴ JAPANTOUR 2011(全日程終了!有難うございました!!)

家族の証明∴ JAPANTOUR 2011(全日程終了!有難うございました!!)

冨士山アネット

ぽんプラザホール(福岡県)

2011/04/28 (木) ~ 2011/04/29 (金)公演終了

満足度★★★★

こういう舞台好きです☆
なんというか自分の中でセリフが構築されていくというか、
明らかに夫婦と3人の子供。けんかや食い違い、叱責、愛情あふれる
微笑みや包み込み。じわ~~~っとスローな動きがきれい。
過去のPVとか観てもすごく魅力的だ。
ぜひまた来てほしいと思った。

「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店〜」

「吉林食堂〜おはぎの美味しい中華料理店〜」

特定非営利活動法人 劇団道化

西鉄ホール(福岡県)

2011/04/28 (木) ~ 2011/04/28 (木)公演終了

満足度★★★

頑張ってる子供と大人
これを見てから「ダイジョーブ、ダイジョーブ♪」が口癖になった。
人間ってそんなに弱い生き物じゃないと思う。

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