さくらノート 公演情報 TEAM 6g「さくらノート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    わたしはしあわせだよ、ありがと
    3回目の阿佐ヶ谷です。いつものように商店街をぐるっと歩きます。お芝居をみに行った先々でパン屋さんがあれば、おいしそうなのを買うのです。少し待って開場です。ザムザでは「月蝕歌劇団」「虚飾集団廻天百眼」をみているので劇場入口に掲示されているポスター(大判のさくらノート)をみるとその違いに不思議なかんじがします。時間になりました。急な石段をおりてなにやら「蔵」のなかに連れて行かれるような雰囲気。靴を脱ぐように言われ、指定席へ。舞台にはアトリエ、和室、玄関。手前は庭でしょうか、右半分に緑色の敷物..これは草の絨毯ですね。丘の上からお芝居をみるような気分。イス席ではないのがいいですね。ザムザの「木」の柱の上には桜が咲いています。ところどころに小さな花も。縁の下の柱にも花、使っていない植木鉢。アトリエには向こう側を向いたイーゼル。書棚には書籍や雑誌。普段使っているようにちょっと斜めになっていたり。調度品なども自然なままにおかれています。いよいよ始まりました。座席後方から元気な女の子の声、勢いよく駆け下りてくる4人。以下、ネタバレ。

    ネタバレBOX

    とても細かいところまで心配りされたお芝居だと思います。たまたま座ったのが入口を入ったすぐの「緑の草」のところ。全体がよくみえましたし、目の前での場面もありました。みなさん、そこで/その時間/時代に生きて生活しているという演技です。玄関から人が出入りする度に靴が揃えられます。座布団が片づけられテーブルの上が拭かれ、ふろ上がりはさっぱりと。卒業式~約束の25年後まで、それぞれの人生が一旦は別々の道を辿りながらまた同じ所へ戻ってきて、次の世代へ手渡しされるかのよう。自分を探す旅、親を知るための旅。ラスト、3人それぞれのしあわせ。桜。

    わたしはしあわせだよ、ありがと。この日ここにきて思ったこと。このお芝居に携わった方々にそう言いたいです。私の膝に1枚の桜の花が舞い落ちてきました。今日のチケットと一緒に大切にします。あーーもう一回みたいんだけど、予定が入っていてダメだ...再演してください。

    0

    2011/05/03 10:04

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大