最新の観てきた!クチコミ一覧

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STATION

STATION

リブレセン 劇団離風霊船

ザ・スズナリ(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/17 (火)公演終了

満足度★★★★

やはり鉄板
毎回思いますが、この劇団はよくこのクオリティを維持し続けられるものだと感心します。達者な役者さん方の演技は万全。前説で「皆、緊張しています」などとおっしゃってましたが、どこから見てもそうは見えません。
やはり時事ネタも入り、ある意味予想通りの展開と言えなくもないですが、変に話をややこしくしない分だけスッキリしました。

ネタバレBOX

死んでいたのはこの人達だった、という展開は、過去作品「赤い鳥逃げた・・・」を思わせます。途中でなんとなくわかりましたが。
お肉体関係

お肉体関係

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぴょんぴょん
と逃げるねこちゃん捕まえたい・・・冗談ですが。

ネタバレBOX

桐ちゃん夫婦、味でした。ちくださんのレポートもカッコよかったです。みわちゃんもかわいかったです☆かんべさんは相変わらず素敵です。
くちびるぱんつ

くちびるぱんつ

ぬいぐるみハンター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/01/27 (木) ~ 2011/01/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

やっぱいいっ
くちびるぱんつの意味は不明だが、まぢよかった。

ネタバレBOX

みどり人間桐ちゃんがメーテルなのが笑えた。さいごに、かんぴるさんが「足上げるう〜やつ」というかけ声をかけながら全員でダンスするのが印象的だった。「アッコのひとりでできるもん」は、おつかれさまの一言です。ネタに使います。
燦燦(さんざん)

燦燦(さんざん)

ロ字ック

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度

さすがっ
竹田さん、人格崩壊人間っぽく見えました。どんな役もこなしてしまう姿、素敵です。

たいこどんどん

たいこどんどん

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2011/05/02 (月) ~ 2011/05/26 (木)公演終了

満足度★★

うーん・・・
休憩を含めて上演時間3時間40分の大作。日本語の語感や韻を活かした膨大なセリフを、頭の回転が付いていかないほどのスピード感で繰り広げるとともに、随所に歌を交えながら衣装や舞台セットにも工夫を凝らすなど、面白くなる要素は満載。ただ何かしっくりこなかった。ストーリーも変化に富み、眠くなるようなこともなかったが、字幕を追わないと何を歌っているのかも聞き取れないなど、一つ一つの要素が粗かったからだろうか。いろんな要素を詰め込みすぎたのかもしれないが、満足度は低かった。

ガクラン

ガクラン

THE 黒帯

テアトルBONBON(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/16 (月)公演終了

満足度★★

暗転が多過ぎ!
ちと前半はグダグダ感が漂っているけど、
ストーリー的には面白い作品だと思うが、
暗転が多過ぎてお芝居に集中出来なくて残念。

もう少し場面展開などを考えてホンを再構成すると
もっと面白い作品に化けると思う。

fuck you!! my love!

fuck you!! my love!

643ノゲッツー

OFF・OFFシアター(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/16 (月)公演終了

満足度★★★★

ハイテンション
タイトルとチラシからは予想出来ない内容でした。
ハイテンションで超にぎやかなステージ楽しかったです。
ああいう場所なのに子供が全く登場しないことで、裏話っぽい雰囲気が出ていたと思います。
「悲劇20パー」の部分も劇中で良いスパイスになっていました。

東京バンビ 『男子と女子と、ときどき鹿と』 決勝は、さらにパワーアップして旋風します!

東京バンビ 『男子と女子と、ときどき鹿と』 決勝は、さらにパワーアップして旋風します!

元東京バンビ

小劇場 楽園(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/14 (土)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった!
前説から笑えました。中峰健太さんは、存在だけで笑わせられるので、すごいですね。バンビのお芝居は、純粋に笑えるので、とても癒されます。青春って、こんな感じだったかなぁ。とても楽しめました。

わたしのゆめ

わたしのゆめ

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★

興味深い議論
課外授業の講師として呼んで欲しい職業のアンケートを小学生に取った結果、1番人気となったキャバ嬢を呼ぶかどうかについて親達が議論する様子を描いた作品でした。
BGMなし、照明も最小限の表現の中、台詞の応酬だけで90分の間に飽きを感じさせず、見応えがありました。

本人が気付いていない押し付けがましさや、激しい口論など、女性の怖い面が色々と描かれていて面白かったです。
議論する人々の中に、親でもなく教師でもない人物を1人配置したことによって、両者を繋ぎながら話を多面化していて効果的でした。

子供の教育、職業の貴賎といった考えさせられるテーマをオーソドックスな演出で分かり安く描き、笑いや争い、しんみりさせるシーンのバランスが良く、それぞれのキャラクターの性格がはっきり打ち出された演技も魅力的でしたが、個人的には小説や映画でなく、演劇だからこそ出来る空間的・身体的表現をもっと見せて欲しく思いました。

小学校の教室を模したセットが中途半端なリアルさだったのが残念でした。もっとリアルに作り込むか、あるいは既製品の学校机&椅子以外は何もない抽象的なセットにした方が演技が引き立ったと思います。

珍しい凡人

珍しい凡人

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/05/04 (水) ~ 2011/05/11 (水)公演終了

満足度

観ていてたるかった
無駄に長い。
盛り上がりに欠ける。
一本調子。
なんか笑いを取ろうとしているところが多々あったが、全然笑える空気じゃなかった。

平田オリザ・演劇展vol.1

平田オリザ・演劇展vol.1

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/17 (火)公演終了

舌切り雀
国際交流、教育といった文化的目的があるようで、ひょっとして観客としては日本人の大人がもっともふさわしくないかも。

さくらノート

さくらノート

TEAM 6g

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

キレイなお話
桜に誓った20年後の再会・・・ベタな物語ではずれのないストーリー展開。

もう一押しのhumorousがあると記憶から埋もれない感動作品になると思うのだが、良い作品なんですけどね。

ネタバレBOX

靴を脱いでの観劇でしたよ。 
ココロ

ココロ

ドワンゴ

THEATRE1010(東京都)

2011/04/29 (金) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

満足度★★

ないものねだり
ロボットには心がないから進歩がない。なるほど~と思ったけど、それ以上のものはなかった。ロボットコスプレ好きの方意外にはあまりおすすめできません。

わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/04/15 (金) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★

途中途中で現実に戻ってしまう
面白かったけど、初演で観たかったという意見に同意です。どう違ったんだろう。

ネタバレBOX

途中途中の踊りはまだ大丈夫だったんだけど、最後の歌とスキップ?に入っていけるかどうかで、この作品にのめり込めたかどうかがわかる気がする。俺はちょっと、最後の歌で入り込めなかった(我に返ってしまった・ちょっと引いた)感じがあったので。でも素晴らしい演出だし魅力的な俳優だったと思う。
平田オリザ・演劇展vol.1

平田オリザ・演劇展vol.1

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/17 (火)公演終了

「マッチ売りの少女たち」を拝見
次は「走りながら眠れ」を観たいなと。

恋人

恋人

TPT

紀伊國屋ホール(東京都)

2011/05/07 (土) ~ 2011/05/10 (火)公演終了

満足度★★★★

劇場ロビーも装飾
シリアスにもできるところをコミカルに。岡本健一さんの今後の演出活動にも興味がわきました。

ネタバレBOX

情事に太鼓はすごい(笑)。
珍しい凡人

珍しい凡人

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/05/04 (水) ~ 2011/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★

愚劣極まりない凡人(=私たち)の群像劇
 駅前劇場中央に舞台があり、2方向から客席がはさみます。私はいつも客席がある方に着席。その方向から見て下手に一般家庭によくありそうなリビング。上手は築数十年経ってそうな一軒家の玄関先。室内と野外の2つの空間が隣り合っています。中央の通路は人がすれ違う度に空間のゆがみを生み出し、この世に存在しないはずのものを想起させる見事な美術です。

 自分の欲望のままに行動し、それが満たされないと他人にやつあたりする。自分のことしか考えていないのに、他人がわがままだと批難する。当事者意識がなく、何が起こっても誰か・何かのせいにする。そしてそのことに自覚がない。登場人物全員がそんな人間であることが驚異的です(笑)。全員に対して「そんなこと言ってるけど行動が全然ともなってないYO!」とツッコミができるほど、約2時間の中に緻密に描き込まれた戯曲でした。

 言動や行動がバカ過ぎてうんざりするしイライラするしムカつきます。さらにはそれを通り越して苦笑・失笑するしかない、というところまで徹底した人物造形と空気づくりが素晴らしいです。
 1対1の密度の高い会話やほぼ他人同士の3人がおそるおそる話す場面など、緊張が続くことが多いです。それをフっとほぐすポップでメロディアスな音楽と、パっと色を変えるカラフルな照明がいいスパイスになっており、劇団独特の持ち味だと思いました。

 劇団員が増加し、集団としての力を蓄えて次の段階へと着実なステップを踏んでいると思えた作品でした。役者さんの中では、リビングにいた主婦役のザンヨウコさんが、いつもながら安定感と説得力のある演技を見せてくださいました。

ネタバレBOX

 軸になるのは妻と大学生の息子がいる公立高校の教師と、その弟。私の席から見て下手は兄の家で、上手は弟が暮らす実家です。
 兄は殺人事件の裁判員に選ばれ学校を休んでおり、同じく裁判員になったHIVポジティブの女性とインポテンツの男性に振り回されます。バカ息子を溺愛する妻との夫婦生活はうまくいってるようには見えません。かつて画家だった弟は、芸術家をサポートする非営利法人を起業しようとしています。古い民家には奇抜な格好で悪目立ちしがちなアーティストが出入りし、ストーカーになって押しかけてくる画家時代のファンに手を焼きます。

 兄は「反体制派だから学校を休んでストをしている」と学校内で噂され、スムーズに仕事に復帰できるかどうかが危うくなります。弟は開設した非営利法人の公式サイトに「こいつらはテロをたくらんでいる」といった匿名書き込みをされて、非営利法人の認可が下りなくなって夢を粉砕されます。その両方が身近な人々(例えば親戚)の仕業であることが、うすら恐ろしいです。

 首都圏で大々的なストが起こっていますが、登場する人たちは無関心。日本で何らかの大問題が起こっており、それに対してストを起こす人が増大しているという事実から目をそむけ、まるで他人事です。また、噂や評判を考えなしに信じ、事実を自分で確かめようとしません。にわかの流行(体を揺らす)には簡単に飛びつくのに、惰性的に「今までどおり」を求め、問題に気づき変化を目指して行動する人(=弟)に対しては、周囲に合わせるべきだと責めます。そのくせ、自分がやりたいことは周囲を無視して強行し、他人が迷惑を被っても「そんなつもりじゃなかったから自分のせいじゃない」と謝罪もしません。
 そんな愚劣極まりない現代日本人を巧妙にデフォルメして、笑いを誘い出していました。でも実のところは思い当たることばかり。彼らと同様に平々凡々の私は、このお芝居を反面教師にして学びたいと思います。

 2つの空間はぴったり隣り合っていますが、2件の家は物語上は隣りではありません。兄の家のリビングの床が中央に向かって少しそり上がっていました。弟が暮らす実家の玄関先はリビングよりも階段2段分ぐらい低くなっていますので、そり上がった頂点から上手方向は斜めに下がる土手になっており、まるで堤防のようでした。天災などで被害を受けるのは低い方なんですよね。
パラリンピックレコード

パラリンピックレコード

北京蝶々

シアタートラム(東京都)

2011/04/07 (木) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

中屋敷色全面大爆発の怪作!
バッドテイストで毒々しい感じがとてもいい。
とにかく物語とその語り口のエンタメ感がたまらない。

ネタバレBOX

北京蝶々が中屋敷さん(柿喰う客)を招いての公演。
姉妹作(?)『あなたの部品 リライト』(黒澤世莉さん(時間堂)演出)に比べると、より演出家寄りに作られた戯曲のような気がする。

独特のリズム、特に笑いに関するリズムは、やっぱりナイスだ。
面白いから、ついつい下品な笑い声さえ上げてしまいそう。

バッドテイストで毒々しい感じはいいが、なんだか演出にマッチしてない役者もいたように見えた。無理してるように見えたということ。
柿からの客演が活き活きしているのと比べてしまうと、慣れなのか、何なのか、いまひとつの感が拭えない。

ぼよよ~んと股間に手のくだりは、特に違和感。
例えば、ぼよよ~んは、自前ではなく、誇張した作り物を装着して、それを揺らすというほうが、より毒々しくて面白かったような気がするのだが。意味合いとしても。

独特の演出リズムも、ワンテンポずれがあったように感じてしまったのだ。それぞれの動きが、演出の意図を頭で理解しているが、身体に染みこんでないというか、そんな感じ。

にしても、登場人物たちの設定や人物造形は、けたたましくて愉快。
なんとも楽しい。
これが全面的に柿の公演だったら、もっと弾けたような気がするのだが。

逆に言えば、北京蝶々は、この公演で何を目指したのだろうか。
「いつもと違う」こととの化学反応なのか。
であれば、演出家を飲み込むぐらいの逞しさを見せてほしかったとも思う。
そうした化学反応が生まれるには、もう少し時間をかけ。ぶつかり合いをする必要があったように思う。何様なの? の偉そうな意見だけど(笑)。

北斎は、残念ながら中止になってしまったが、これからも中屋敷さんの外部演出は続くだろうから、今後も期待したいと思う。
恋人

恋人

TPT

紀伊國屋ホール(東京都)

2011/05/07 (土) ~ 2011/05/10 (火)公演終了

満足度★★★★

演出、表現力の良さ
スジ自体は単純なものですが、
それに対する演出の仕方、
役者の表現力が際立っていたように感じました。
時間配分もお値段も良く、
全体的なコストパフォーマンスは相当いいところにあるかな、と。

五月大歌舞伎

五月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2011/05/01 (日) ~ 2011/05/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

演劇の非日常性・・・夜公演
籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)。中村吉右衛門が、元禄九年吉原百人切りの実話を題材とした明治時代の上演から絶えていた場面を百有余年ぶりに復活し、発端より大詰まで上演するという話題の舞台。ここの籠釣瓶は、籠で作った釣瓶は汲んでも水が溜まらないことと同じように、人を切っても血糊も付かぬ切れ味落ちずに血を吸い足らない名刀の意である。その名刀を吉右衛門演じる次郎左衛門が持ち、吉原一の花魁八ツ橋を演じる中村福助の艶やかさとの調和が見事だ!吉右衛門の演技やせりふは言うまでもなく懐深く大きな演技・数々の引き出しがみられるが、福助にも、縁切りの場の名セリフ「つくづく嫌になりんした」は八ツ橋自身の境涯ともとれ、名女形への進化成長など・・見どころ満載とても楽しめ嬉しい舞台だった。
それにしても感じたのは、演劇の持つ、善にも悪にも花が咲き喝采を浴びる非日常性である。
天候に晴れもあれば雨もあり、台風もあれば大吹雪もあるように、人の心も日々不順である。人は一人では人間と言わない。芝居も同じで人が演じるのであるから、たとえ同じ演目同じ役者でも、同じものが出来る筈がない。昨日の芝居と今日の芝居、明日の芝居は同じではない。芝居に関わる人が増え、人と人との間ではじめて間合いが生まれ、舞台の作品が成熟していくのである。そして、同じ作品でも役者が変われば違う作品になリ、味を工夫し得意が生まれていく。演劇に情熱を持ち挑戦し続けることから伝統が生まれ、昇華して後世に残ることになるのである!演劇を志した以上、どのジャンル演劇集団も未来へ継承するよう努力をして欲しい!

ネタバレBOX

江戸時代の享保年間元禄九年に起きた事件「吉原百人斬り」を題材に、黙阿弥の門下生・三世河竹新七が書いて明治21年(1881年)5月1日に現在の明治座で初演された。
佐野次郎左衛門を初代中村吉右衛門・花魁の八ツ橋 は六代目中村歌右衛門が演じ、縁切の場の「花魁、そりゃあ、ちと袖なかろうぜ」というセリフは巷でも流行語になったらしい。

江戸時代の吉原では、最高級の遊女の花魁は、客との初対面の挨拶が終わると、かむろ以下すべて関係者を連れて、遊郭の中を練り歩いて帰る。その際、御贔屓客が来ている他の茶屋に向かって見染めとして挨拶する意味で微笑む。この時に、挨拶された茶屋は祝儀を花魁に贈るのが習わしとされ、花魁が挨拶する数が多いほど人気があり格が上とされた。「見染め」で八ツ橋が微笑むのはそのためで、次郎左衛門は自分にしたものと誤解するところから悲劇が始まるのである。
下野国(栃木県)の豪農佐野次郎兵衛(段四郎)が遊女お清を妻に迎えるが、妻が病気(梅毒)になったため捨て、良家へ婿入りする。捨てられたお清はすがり付くが惨殺してしまう。それが祟りで、次郎兵衛は悶絶死、次男の次郎左衛門(中村吉右衛門)は疱瘡(天然痘)に罹り、一命は取り留めるも酷く醜いあばた顔になる。
その後成人し、絹商人として成功した次郎左衛門は、江戸よりの帰途に金を奪われそうになったところ、浪人都筑武助(中村歌六)に助けられる。その恩義から武助を家に招いて剣術を習いながら世話をするが、根が病弱な武助は間もなく病死する。死の際に、武助から今までの礼・形見として「籠釣瓶」という刀を授かる。この刀は一度抜くと血を見ないではおかないという村正作・名刀の籠釣瓶(かごのつるべ)であった。籠で作った釣瓶は汲んでも汲んでも水が溜まらないことと同じように、切っても切っても切れ味落ちず血を吸い足らないとの意で、その妖しい名刀を今は吉右衛門演じる次郎左衛門が持っている。
江戸へ絹を売りに来た佐野次郎左衛門は、下男冶六(中村歌昇)とともに華やかな吉原を見物する。いかにも田舎者のなりの二人は、客引きにあやうく騙されそうになり、茶屋の女主人・立花屋お駒(中村芝翫)に「今日は帰りなさい」と諭される。いったん帰途を決意した次郎左衛門だが、花魁道中の八ツ橋(中村福助)を見かけ、見染めの笑顔に一目惚れをしてしまう。 花道の付け際で、福助演じる八ツ橋が見せる艶ある微笑みと、舞台中央で茫然自失、腰が抜けたようにへたり込み、いかにも田舎者の次郎左衛門を演じる吉右衛門との対比が絶妙で見せ場である。
佐野次郎左衛門はいったんは帰郷するが、その後八ツ橋のもとに通いつめ、実直な次郎左衛門とのあいだで、近々に身請けをすることで話がまとまる。一方、八ツ橋の養父であるやくざ者の釣鐘権八(中村彌十郎)が立花屋を訪ね、金の無心を頼むが、あまり度々のことなので断わられてしまう。これを恨んだ権八は、八ツ橋の間夫(まぶ:情夫)である浪人・繁山栄之丞(中村梅玉)の家へ行き、次郎左衛門の身請けの話を伝える。八ツ橋のもとへ来た権八と栄之丞は、次郎左衛門に愛想尽かしをするよう無理強いする。
次郎左衛門は、商売仲間二人を連れて茶屋に遊びに来ている。芸者や幇間も交えて大勢でにぎやかに酒宴をしているうち、遅れて八ツ橋が顔を出す。
八ツ橋は、「身請けをされるのはもともと嫌でありんすから、お断り申します。この後はわたしのところに遊びに来て下さんすな!」と次郎左衛門に愛想尽かしで、満座の中で恥をかかせる。八ツ橋は部屋を出ていき、商売仲間らも次郎左衛門を馬鹿にして行ってしまう。
残された次郎左衛門は、立花屋の主人に、八ツ橋のことはあきらめ「振られて帰る果報者とはわしらのことでございましょう。」とのせりふを残し寂しげに故郷へ帰ってゆく。
その後暫く八つ橋は元気なく、心許す同じ花魁の九重(中村芝雀)に、次郎左衛門に詫びを入れたいと打ち明け、九重が仲介をしましょうと二人で打ち合わせている最中に、次郎左衛門が四ヶ月ぶりに立花屋に顔を見せる。八ツ橋は嬉しそうに笑顔を見せているが不安げな表情もみせる。(福助の着こなししぐさなど玉三郎に続く名女形と感じながらみていた。)次郎左衛門は、また初会となって遊びたいと、立花屋へ申し出ると大歓迎を受ける。しかし、八ツ橋と二人だけになると表情が一変する。次郎左衛門は「コレ八ツ橋、よくも先頃次郎左衛門に、おのれは恥をかかせたな。」と「籠釣瓶」を抜き、逃げる八ツ橋を切り殺す。
狂気した次郎左衛門は刀を燭台に透かし見て「ハテ籠釣瓶はよく切れるなあ。」と笑いながら、八つ橋の間夫栄之丞や釣鐘権八などと江戸吉原中での大殺陣周りをみせる。(この場からは、先程までの人の好い善人次郎左衛門の演技とは異なり、吉右衛門の懐深い芸風で悪の権化を見事に演じてみせる。)
そして最後の場では、瓦屋根にまで昇り、火消連中相手に大量の水で攻められるなどの仕掛けもあり、次郎左衛門の瓦屋根上での見栄で幕となる。

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