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コクーン歌舞伎第十二弾 盟三五大切

コクーン歌舞伎第十二弾 盟三五大切

松竹/Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2011/06/06 (月) ~ 2011/06/27 (月)公演終了

満足度★★★

やや喜劇寄りの三五大切
この演目も、大好きな作品の一つで、私は、晩年の辰之助の鬼気迫る殺しの場の凄みある演技が未だに目に焼きついて離れません。

南北という作家は、こういう悲劇を、途中に緩和するように、喜劇を挟むことによって、より、壮絶な殺しの場や主人公の苦渋を焙り出す劇作が得意なのですが、このコクーン版では、やや喜劇が表に出すぎました。

チェロの演奏BGMが、歌舞伎の様式美に水を差し、ところどころ、役者の演技を殺してしまったのが非常に残念。
2時間サスペンスじゃないんだから、やはり、歌舞伎には、こういう音楽効果は不向きだと感じました。

ただ、歌舞伎の公演時とは大きく異なるラストの見せ方は、秀逸。
コクーン歌舞伎は、こういう部分で、斬新さを出してほしいと思いました。

笹野さんの台詞で、原発や放射能ネタで、笑いを取る部分は、どうしても、心情的に反発を覚えました。
江戸の時代から、歌舞伎に時事ネタを織り込むのは、遊びとして、大衆に喜ばれていたことですが、やはり、話題にしてはいけない問題もあると思うのです。

最後に、勘三郎さんのお姿が見られて、感無量でした。


それにしても、コクーンというのは、よっぽど、私には、鬼門の劇場なのか、またしても、私の席に荷物が置かれていて、20番からの4列連番の観客に、21番からの席と勘違いされた挙句、私は、彼女達が全員揃い、各自、自席を確認するまで、他人の席を占拠してる気が変なおばさん扱いを受け、事実が判明後も謝罪もされず、笑い飛ばされ、観劇前から大変不快でなりませんでした。これが、開演後に入ったなら、まあt先日の二の舞で、表に出されて待機させられるところでしたから、この間よりはまだましかもしれませんが…。
でも、案の定、このおばさん達も、終始、和やかに私語されていました。

昔のように、観客は、その芝居を観たくて来た人という、当たり前の概念はもはや過去の遺産なのかと、悲しくなります。

ネタバレBOX

ついこの間生まれたばかりのような気がしていた国生さんが、もう八右衛門役をなさる年齢になられたとは、感慨深く思いました。

もちろん、まだ芸は荒いけれど、でも、この年齢で、主人を思う気持ちを懸命に演じられて、胸を打たれました。

勘太郎さんは、益々、芸も、見た目もお父上そっくりで、何を演じても、その真摯さに感銘を受けますが、勘太郎さんは、むしろ、源五兵衛で観てみたいと思わせられました。

菊之助さんは、一昨年の三五郎も良かったけれど、小万の内面まで、鮮やかに映し出し、女形として、大変成長されたなあと感嘆しました。
10代の頃は、裾捌きが勢いが良くて、とても女らしさを感じないところがありましたが、近来稀に見る、素晴らしい小万さんでした。

橋之助さんは、姿形は申し分ないのですが、あの心を振り絞るような「鬼じゃ」の台詞に、まだ哀愁が足りない気がしました。

また、これは演出の問題ですが、五人切の場は、三五郎と小万がすぐにあっさりと逃げるので、もう少し、この場は、原作通り、狂気の源五兵衛の殺人場面を見せる方が、悲劇性が強まるように感じました。

どうも、串田さんの演出は、笑わせる方に重きが置かれ、人物の内面描写が希薄になったように思います。
何か、せっかくの名作が、台無しと言うか、まるで、ラスベガスで、有名ミュージカルのダイジェスト版を観ると、こんな感じかな?という雰囲気。

この名作は、やはり、正当な歌舞伎の舞台で、もう一度、ご覧頂きたいなと、初見の方にお願いしたく思います。

「五大力」の入れ墨が、「三五大切」に変化する件、若い観客に理解できるかと、やや不安が募りました。

あの意味がわからないと、この芝居の哀切さは、きっと半分になってしまうから…。

それと、これは、原作戯曲を確認できないので、不確かですが、最後に、三五郎が、死ぬ間際に、「小万、小万…」と叫ぶのですが、小万というのは、お座敷に出る時の源治名で、三五郎にとっては、妻の名はお六なので、小万と叫ぶのは不自然ではないかなと感じました。
僕の友だち

僕の友だち

劇想からまわりえっちゃん

大阪芸術大学8-43教室(大阪府)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/09 (木)公演終了

満足度★★★★

すごく面白かった!
大学の教室を使った公演だったけど、それを感じさせない程引き込まれてしまいました。

ネタバレBOX

前座のサラサラストレートが面白かったです
僕の友だち

僕の友だち

劇想からまわりえっちゃん

大阪芸術大学8-43教室(大阪府)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/09 (木)公演終了

満足度★★★★

すごく面白かった!
大学の教室を使った公演だったけど、それを感じさせない程引き込まれてしまいました。

確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

岡田あがさ×須貝英

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃密な65分
これは凄いですよ!知的好奇心をくすぐられる好きなタイプのストーリーってだけでなく(内容は自分にはちょっと難解であった),とにかく芝居が凄い。岡田あがさ目当てで行ったのですが,須貝英も良かった~。始まりから終わりまで見逃して良い部分なんてない。見逃すなんてもったいない。表情,動き,声,感情,どれをとっても一級品です。二人芝居でこれだけわくわくしたのは初めてです。あと,この日のアフタトークは脚本の三宅信行,これも楽しく拝見しました。

ワールドエンド、スーパースター。

ワールドエンド、スーパースター。

劇団エリザベス

タイニイアリス(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★

あらゆる意味で刺激的。
新進気鋭の劇作家k.r.Arry氏と、実力派劇団チャリT企画の楢原拓氏がタッグを組んだというだけで興味を引かれた。

期待通り、謎が謎を呼ぶストーリー展開はわくわくさせられるものだった。しかし、、、後はネタばれで。

ネタバレBOX

いろいろなものを並べ立てて、突然終わる終わり方は、それこそがこのj芝居の狙いだろう。

我々は心のなかにたくさんのもやもやを残しながら、そのもやもやをプレゼントしてくれた作家と演出家に感謝をしなければいけないのだろう。

ともかく今後のストーリーが気になりすぎるとだけ言っておこう。
僕の友だち

僕の友だち

劇想からまわりえっちゃん

大阪芸術大学8-43教室(大阪府)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/09 (木)公演終了

満足度★★★★★

感動しました。
最初ふざけてると思いきやどんどん引き込まれてなにかはわけど心残りました。ジーンと。後半からどっときました。うまいー。前座もめっちゃ面白かったです。

http://youtube.com/v/jlgmywzeoku

Youtube に動画があるので見逃した方は是非。

一輪の、華をはなむけ・手向けることも赦されず★無事終演。ご来場どうもです。

一輪の、華をはなむけ・手向けることも赦されず★無事終演。ご来場どうもです。

劇団ING進行形

タイニイアリス(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

意欲を感じる作品
久々のオリジナルですから勢いがあったと思います!内容は少々難解でありましたが、後を引く感じが観劇後に残りました。ダンスも迫力もまして、赤い衣装を着た役者の殺陣も斬新でした。残りの公演も怪我なく無事終演出来るよう祈っています。

最後から2番目の歌

最後から2番目の歌

マーブル局

いわてアートサポートセンター・風のスタジオ(岩手県)

2011/06/22 (水) ~ 2011/06/25 (土)公演終了

迷ってる方はぜひ!

マイク刑事の、設定、好きです。

マーブル局さん(中村剛造さん作)のお話を見るのは二回目ですが、方向性が固まってきたのかな?とか、ふと思いました。

いろんな意味で、オーソドックスを壊す、ずらす?わかんないけど、そういう、志のようなもの、強く感じました。

多彩な役者陣、まさに「マーブル」。

おばあちゃんが、かわいいかったです。

一輪の、華をはなむけ・手向けることも赦されず★無事終演。ご来場どうもです。

一輪の、華をはなむけ・手向けることも赦されず★無事終演。ご来場どうもです。

劇団ING進行形

タイニイアリス(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★

斬新な演出に魅力あり
タップのようなセリフに踊りのような動きが加わって独特の世界が表現される。そういったシーンが何箇所かあったが面白かった。役者の動きがいい。

あの部分をうまく広げていくとこの劇団の独自の演劇が生まれてくるかもしれない。

クッキング!VOL. 02

クッキング!VOL. 02

とくお組

牛込箪笥区民ホール(東京都)

2011/06/18 (土) ~ 2011/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

とくお組だからこそ
今回も最高だった。実力がないと絶対あんなことできない!!
「クッキング Vol.2」ということで、Vol.1 はさかのぼること2年前。
最初は面白すぎて「こんなに面白いことがアドリブなわけがない」と疑ったけれど、友人が投稿したお題が演じられた時に「本当に即興なんだ…すごい!」と感動したのを覚えてる。
あれから2年経って、やっと生でクッキング!が観れた。。
変わらず、たくさんの笑顔が咲いてた。
そして、改めて「あー、とくお組が好きだなー」と、しみじみ自分の中で再認識した。
演技、いい。本当に。
個々の味も濃いし、色も濃いのに、調和されてる。そんな感じ。←かなり抽象的。
恥じらいや、ためらいがなく、
相撲を演じ、天狗を演じ、侍を演じ、女を演じる。
勢いがあって、思い切りがあって、気持ち悪くて(笑)
観ている側には、清々しい感動がこみ上げてくる。
全体的に本折さんの終わり方が好きだった。堀田さんも頭の回転早すぎだし、柴田さんも世界観を作るのが上手いし、篠崎さんは勢いがすごいし、鈴木さんはキレッキレ!
既にVol.3にも期待!!北川さん含めたクッキング!がもう一度みたいなぁ。

確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】

岡田あがさ×須貝英

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

確率論
黒の似合う岡田あがさ、やはり美しかった。70分程度の中で移り変わる表情も良い。

ネタバレBOX

作中の「欲望が秩序を壊す」と「欲望が秩序を創る」はどちらも正解だと思った。
そう、みじかよ

そう、みじかよ

green flowers

荻窪小劇場(東京都)

2011/06/18 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★

短夜、そう6月22日は夏至でした。
あまりにもごく普通のお通夜を見ているような感じでした。

ネタバレBOX

下手側の先にはお母さんの棺があることが想像でき敬虔な気持ちになりましたが、いくつかのエピソードに特に感動するわけでもなく、淡々と観ていました。

それにしても地域によって風習が異なるのか、棺に物を何でも収めようとするのには辟易しました。一緒に燃やすことに何の意味があるのかと不思議に思ってしまいます。

特に歯ブラシの束を棺に収める収めないでもめていましたが、なぜ独立した子供の歯ブラシまでもが残っているのか、しかも一人当たり何本も。新しいのを使い始めたら古いのは捨てるでしょう。

恐らくブーケ状にするシーンを演出したいがためだったのかと推察しますが、串の先に刺したミートボールを花束状にする『ミートボールの花束を』を思い出してしまいました。

お父さんは以前から前頭葉がいかれているような言動をしているようですが、やはり変でした。色々な家族の逸話を憶えていなさすぎだし、笛を吹いて町からネズミを連れ出す童話の内容を全く知らないというのもやはり不思議に思えてなりません。若年性アルツハイマー病なんでしょうか。

逆に、その他の全員がハーメルンという地名を知っていたのにも驚きました。
NOISES OFF/ノイゼス オフ【俳優の怪我により25日夜、26日の公演中止】

NOISES OFF/ノイゼス オフ【俳優の怪我により25日夜、26日の公演中止】

シーエイティプロデュース

あうるすぽっと(東京都)

2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめた。
よくぞあのスピードで、しかもセリフを間違えずに進めることができるもんだ!観てよかった!!早口のためセリフが聞き取りにくい箇所があったのは残念。

標本

標本

乞局

リトルモア地下(東京都)

2011/06/22 (水) ~ 2011/06/30 (木)公演終了

満足度★★★★

プレビュー拝見
面白かった~。虫がテーマの短編集は乞局らしい粘着質な不気味さ。意味不明な設定の男女の物語は唐突かつエロティックで刺激的。毎度ながら役者さんは妙技合戦。私は「蜻蛉」が一番好きです。

異説 疾風維新伝 ~龍馬と駆け抜けた四日間~

異説 疾風維新伝 ~龍馬と駆け抜けた四日間~

pure cross

萬劇場(東京都)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/19 (日)公演終了

満足度

期待はずれ
初日のマチネを観ました。
はっきり言って、すべてにおいて経験不足な舞台でした。
スタッフの対応も、キャストの演技も段取りも不手際が多かったです。
声の出し方ひとつとっても学芸会並で、沖田役の緑川睦くんと中岡役の武居さん以外はいまひとつ声が通らず、台詞が聞こえなかったです。
更に役者よりも前で演奏するバンド。
その爆音でキャストの声がまったく聞こえない始末。
バンドの演奏も調整が悪く、ボーカルの声は聞こえず。
ロックバンドとのコラボということでしたが、終わってみれはLIVEの合間にこま切れのお芝居を観た。そんな印象を受けました。
お金をとって興行を打つのならもっと勉強が必要かもしれないですね。
なにしろ大きく期待を裏切られる結果になったのが残念です。

ストレート・ミーツ・カーブ

ストレート・ミーツ・カーブ

てにどう

シアター711(東京都)

2011/06/22 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★

期待して行ったが、私にはイマイチで・・・
宇宙船ものでした。4日前にも宇宙船ものを見ているし、結構多いのかな?
で、観劇後の印象としても、なんかイマイチ系の芝居に、
最近よく申しているような言葉がそのまま使えそうなのが残念なところです。
つまり・・・

ネタバレBOX

「滑舌が悪く、早口で聞き取りにくい人がいる。」
「怒鳴り合いがやたらに多い」
「お笑いなのに、台詞が長くてくどい」
(会話が長引くのは、相手の話を無視して、
自分の思い込みばかり話そうというシーンが多すぎるから。
また、お笑いで必要な「間」も悪くなる。)
「同じギャグの繰り返しが多い」
(エイリアンでなくて宇宙人・・・など)
「劇団(員)のファン、関係者(特に最後列に陣取っていた)にだけ
ウケていたネタが多い」
などなど。

それに、前艦長は不祥事により更迭、
それで副艦長は艦長に昇進できると思ったが、
本社は別の人間を艦長として派遣・・・しかしこの人優柔不断で決断力欠乏、
という設定があり、これに乗組員の恋愛も絡んで話が進行していく・・・。

しかし、ナンセンスものにするならともかく(するなら徹底的にすべき)、
とても軍隊組織的な秩序が全く見られない状況が続き、
その中で、前記のようなくどい台詞や同じギャグや怒鳴り合いが
繰り返されるので、
この劇団の馴染み客でない私には、少々苦痛でありました。

この辺、ぜひ練り直して次回に臨んでほしいですね。
そう、みじかよ

そう、みじかよ

green flowers

荻窪小劇場(東京都)

2011/06/18 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★

ジワーッと感じる何か、がもっとほしかった
高評価の方が多い中で恐縮ですが・・・。

>気合い十分でグリフラがお届けするのはなんてことのない家族の話。

とあるとおりで、たしかによくある通夜の話でした。

で、もちろん、何気ない日常の小さな機微を表現していくことが悪いわけではない。
なにしろ、チェーホフでさえ、存命中は「何が言いたいのかよく分からない」と言われたし、
日本文学でも「第三の新人」(ちょっと古いかな?)なんていう人たちが、
やはり平凡な日常を書き綴ったりしていたし・・・。

ただ、こういう作品は、一見何が言いたいのか分からないようでも、
観終った、あるいは読み終わった後、ジワーッと感じる何かが残るのですよね。

私がイマイチと思ったところは、そこまで深い感銘を受けなかったことがまず1つ。

ネタバレBOX

それに、例えば、「線香が消えてしまった」とか「お父さんのボケ」とか、
同じシーンが繰り返されたことも。

回想シーンもこういうお話ではよくあるわけで、
本編では、姉妹の幼児期の歌やピアノ演奏でしたが、
(ベタになることは承知で申せば)
やはり、母から子、あるいは子から母への
愛情が感じられる内容のものの方が良いかな、などと思った次第。

もちろん、こういうテーマを扱うのは、実はとても困難だと思います。
台本の良さ+演技力がとっても問われると思いますし。
今後に期待します。
A Vital Sign -ただちに犬-

A Vital Sign -ただちに犬-

劇団どくんご

井の頭公園 西園 ジブリ美術館裏(吉祥寺)(東京都)

2011/06/16 (木) ~ 2011/06/20 (月)公演終了

満足度★★★

旅回り一座だったり、見せ物としての役者だったりの、「哀愁」を全力で演じるテント芝居
どくんごは、その存在を知ってから、とても気になっていた。
ほかの老舗テント芝居とは違う感じがしたのと、音楽がある、ということに惹かれたからだ。
しかし、実際のところ、テント芝居とは、なぜか相性があまり良くない。

ネタバレBOX

テント芝居の舞台で行われていることは、面白いと思うのだが、それよりも何よりも、緊張が切れるというか、お尻が痛くなりだす。
満員の客席ということも多く、暑かったり、身体を動かすことができなくなるのもストレスになる。
そんなふうにテント芝居とは相性があまり良くないのだ。

とは言え、テント芝居にはいつも惹かれてしまう。
なぜだろう?
雑多な、猥雑な、お祭りな、そんな空気が好きだからだろうか。

さて、どくんごであるが、席は端のほうだった。早く行かなかったからだ。
そういう席だったためか、舞台の中身と、その状況を観たような気がする。
中身だけでなく、舞台を運営している様子とでも言うか。
つまり舞台裏を垣間見た気がしたのだ。
そこには、サーカスとか見せ物小屋の裏(陰)にあるような、哀愁を感じてしまった。
厚い化粧の下に、深いシワがくっきりと刻まれているのを見てしまったと言うか。

しかし、見続けていると、徐々にそこまでも(たぶん)劇団側の意図であったような気がしてきた。
つまり、時折見せる「素」のような表情(舞台裏の表情:舞台で笑って裏で泣いて、のような)は、演出であるということなのだ。特にラスト近くでイヌ(?)が膨らんでいった後、片づけるときの無表情がそれであった。
セット(というか飾り付け)を徐々に片づけたり、CDを流したり、出はけの(素の)姿を見せたり等々までも含めての演出ということなのだ。それは、舞台に上がった俳優という役割以外の姿は「素」を演じているということなのだ。

含み綿をわざわざして、お腹に何かを巻いて太った体型をつくって登場した女性や、女装、白塗り。そして、ちょっとリアルに薄汚れている衣装までも、計算ずくの演出だったのは当然としても、受付からグッズ販売に至るまでが、ショーであり、そう、旅回り一座の「哀愁」の演出だったということではなかったのか。

登場人物たちの造形は、いわゆるテント芝居というか、アングラ芝居のパロディのように受け取った。
それをおちゃらけれるのではなく、全力で演じたことに意義があるように思ったのだ。

その「全力」という姿も「哀愁」なのだが…。

イヌらしき白い物体を中心にして、役者がそれぞれ、1人芝居をするという構成であったと思うのだが、全力なのはわかるが、少々意味不明に感じてしまった。アングラを全力で演じているのだろうが、そのための「芯」が感じられないのだ。「軸」と言ってもいい。

単なるパロディではないと思うので、「何のためにやっているのか」が見えてこないと、唾飛ばして台詞をひたすら言っているにしか見えてこないのだ。

たとえ意味がわからなくても、「芯」とか「軸」があれば、伝わってくるのではないかと思うのだ。

とは言え、1時間50分、少々お尻は痛くなったが、面白かったのは確か。
特に人魚姫のシークエンスは泣きそうになった。
ラストの観客への問い掛けは怖すぎだけど。

それと音楽がとってもいい。メインボーカルの女性の声がいい。
残念なことに頭とお尻にしか音楽がなかった。
もっと聞きたかったと思った。音楽劇でもいいと思う。

次も観るか? と聞かれたら、観るような気がしている。
へんな熱狂と計算が好きなのかもしれない。計算されたとは言え。「雑多な、猥雑な、お祭りな」哀愁があるからかもしれない。
ただし、誰かを誘っていくか? と言われたら、1人で行くと言うと思う。
万人向けではなさそうなので。
気分屋

気分屋

劇団あおきりみかん

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★

物語が玉突きのように転がり、収束していく様はお見事
面白い戯曲だと思った。構成力がいい。
とは言え、テクニックに走るだけではなく、演出での面白さ、役者が演じることによって生まれる面白さも十分にあった。

ネタバレBOX

「私は誰」的なメタっぽい冒頭で、「ちょっとこの感じで続くと面倒だなあ」と思っていたのだが、これが転がりだしてからが面白い。

1つのエピソードが走り、それにぶつかってまた、別のエピソードが始まる。それはまるで玉突きのようで、どんどんエピソードは膨らみ転がっていく。途中、軽く結びつきそうな場面もあるものの、それはまだ明確ではなく、さらに進みながら、エピソードは突き進む。

それが「なるほど!」と、うまく収束していく様は快感だ。
それを支える役者がいい。
戯曲・演出・役者が相まって2時間を楽しませてくれた。

松田聖子(!名古屋出身?)を演じた木村仁美さん、信長(!)を演じた松井真人さんは、役で得したところもあるけれど、本当に面白かった。「気分屋」を演じた大屋愉快さん(愉快さん!)の空気を読めぬすっとぼけた感じは捨てがたい。

また、ストーリーが進むにつれてセットが豪華になっていくというのも面白い。アレアレという間に旅館のセットになったりして。そのセッティングも役者がやるのが、劇の一部になっていてさらに面白くなるのだ。

何もかもに全編「名古屋LOVE」が溢れすぎだ(笑)。名古屋人じゃないので、わからないくすぐりとか満載だったが、もちろんそれはそれで良いと思う。意味わかんなくても「名古屋の人が観たら楽しいだろあ」が感じられればハッピー気分なのだ。


ただ、この展開&収束に比べるとラストが少々普通すぎたのではないだろうか。

にしても、次回もこんなテイストならば、また観たいと思うのだった。


蛇足
冒頭の「私は誰」等々の問い掛けが、この日の前日、静岡で観たばかりのspac『WHY WHY』にモロに重なりすぎて(女優が1人黒い何もない舞台の上に立ち、というところまで『WHY WHY』と重なったので)、そういう話かと思ったのだ。
きょうの日は

きょうの日は

コメディユニット磯川家

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2011/06/15 (水) ~ 2011/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★

楽日に二回
千秋楽の日に、昼と夜二回観てきました。

初日明けてからの評判は上々。
そして同時に、初日は噛みまくりだったという話もちらちら。
さて、わたしが観る回はいかがなものか?という。

昼公演は、パーフェクト。
前回公演が初磯川家でしたが、今回のお話もめっちゃ笑えて楽しくて、人情あふれてほっこり暖かい、しあわせなお話でした。
とても良かった!

まだ東京公演が残っているので、詳細な感想はまた東京公演が終わってからになりますが・・・。
前半詰め込みすぎで、後半暗転につぐ暗転急いで話をまとめたかのような印象があり、ちょっと全体的な配分のバランスは悪い気がしましたが。
観て損のない舞台です。

東京公演は、またいろいろ変わってくるのでしょう。
また楽日に二回観てきます。楽しみ。

ネタバレBOX

アフターイベント、おもしろかったです♪
コントを初めて観ました。
あぁ、コメディユニットなんだな~と実感。
東京も同じ内容なのかな?
せっかくだから、違うの観たいな☆

昼公演はパーフェクトだったのですが・・・夜公演はちょっと台詞の間違いが激しすぎた。
舞台はナマモノ。
何回もリピートできる人ばかりではなく、その日のたった一回こっきりの観劇を楽しみに来ている人も必ずいるはずで。
「一期一会」、この言葉を一回一回の公演でも大切に。
厳しい意見かもしれませんが、東京公演は初回から楽日まで全公演パーフェクトでお願いしたいです。

しかし、間違いをアドリブで乗り越えようとした湯浅さんはさすがの力量。
またそれを「無理!」と無駄に引きずらずにいさぎよくすっぱりいった岡さんもさすがでした(笑)

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