最新の観てきた!クチコミ一覧

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反重力エンピツ

反重力エンピツ

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/19 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★

この世で一番重いものは何だと思う?
このフレーズに惹かれて、観劇した。
劇場はサンモールスタジオであったが、舞台を中心に客席が囲む。
この劇場をこのように使用するのは珍しいので、印象に残っている。
学生運動の話であったが、この手の話を当時はまだ観劇したことがなく、
衝撃的であった。

組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★

ほさかようの世界感
劇団初見。
とても味わいのある素敵な物語だった。
役者陣も素晴らしかった。
ほさかようさんの作品を観劇したのは初めてだったが、非常に好み。
後に「ドロシーの帰還」を観劇したのだが、これまた好みであり、
素晴らしい作品だった。
今後、注目したい脚本家である。

私とアナタの間の距離は・・・

私とアナタの間の距離は・・・

演劇集団Nの2乗

「劇」小劇場(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

劇団初見!
ストーリー的に、笑をとるシーンが必要なのかどうか疑問(KYでわざとおどける人)復縁のドタバタは面白かったりするけど、逆にテーマがボケる。最後もアッサリと纏めて終演した印象。

ネタバレBOX

ホウと弟のエピソードも良く解らない。必要か?
被害者が地上げ屋のヤクザというのもどうかと。加害者関係者にどこか「あんな奴!」みたいな感情在りきに感じられる。
場面転換のダルさを感じますが、望月さんのキリッとした立ち振る舞いが萌えでした。
青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

コーヒーカップオーケストラ

シアター711(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

とにかく楽しい時間
チラシにある通り、くだらなくて、爽快でした。特にギャグの手数の多さは、まさに爽快です。次の公演も楽しみです。

ダブルスピーク

ダブルスピーク

SORAism company

萬劇場(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

ダブルパンチ弱し・・
序盤から中盤にかけてやや助長的で退屈さえしてしまう描写。たぶんコメディなのだろうけれど、あまり笑える箇所はない。途中で退出しようかな・・と考えたほど。しかし終盤になってようやく、物語にうねりが出始め、結果、帰らなくて良かったと思えた舞台だった。そんなわけで、前半はダルダルな舞台。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

緩い毎日を繰り返すフリーターの康介に、社長の息子の替え玉にさせられるという事件が巻き起こる。この設定からして康介の意思は無視され、既に康介自身の戸籍も抹消され死んだということに。

康介は完璧な替え玉になるべく3日後に迫ったレセプションまでに猛特訓されるのだが、この猛特訓の描写も甘いので観ていてけだるく感じる。ここで特訓する教師役が全員アニメ的で「うる星やつら」に登場しそうなキャラクター。笑
だから、たぶんコメディなのだろうけれど、キャラクターに頼りすぎてコメディとしての話術がイマイチ。

そうこうするうちにレセプションの本番当日がやってくる。そして本番に康介らが巧妙な罠に嵌められたというどんでん返しが起こる。その陰謀を企んだ主謀は都築という、いかにもとっぷりと肥えたおっさんキャラ満点の社長の側近だったのだが、これらの裏にも陰謀を暴くという企みもあったりして、悪だくみをしていた都築を最初から罠に嵌める策略があり、都築おっさんは逮捕されてしまう。

この時点で、ワタクシ、何故か都築おっさんに同情すら湧いてしまって、「そんなご無体な!」と呟くおっさん相手に、なにもそんな風に逮捕しなくても・・、とっちゃんおっさんを海にでも流してやればいいものを。河馬みたいに・・。なんつって感慨ひとしお。

要するに全体的に生ぬる~い、どこか憎めない舞台なのでした。もうちょっとメリハリなパンチが欲しかったかな・・。

それでも世間にとって必要ない人間と思い込んでた康介には充実した毎日だったのだ。
青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

コーヒーカップオーケストラ

シアター711(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★

素人目線ですが、感想
宮本さんが前説で「何も残りません」っておっしゃってたんで、ストーリーのオチに文句は言いません。
しかし、「もっと出来るんじゃないかな」というのが感想です。

全力で取り組まれているんですけど、どっか空回っているような気がします。

何度もクスッと笑わせてもらったんですけど、少し展開がくどかったり、
感動しているところに、ペースを狂わされる笑いがあったり、
役者さんが台詞をかんでしまったり。

わざとその様な展開にされているところもあると思うのですが、笑いを取るシーンが常に一定量あったので、テンポが単調に感じられました。

青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

コーヒーカップオーケストラ

シアター711(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

劇団初見!
観た!体感したし楽しかった。渚3号だろうがホノグラムだろうが夢オチだろうが、いろんなものが溢れだすようで面白い。終演後挨拶でいきなり振られた篠原さんが可愛い。

雨に紅花 (無事終演いたしました!)

雨に紅花 (無事終演いたしました!)

くロひげ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

もう少し
水を張ったプールを舞台にして、3役を2人で演じるなど感覚的には面白いのですが、話自体はありきたりで、ちょっとインパクトが薄かったです。もう少し話を練ってもらえたなら。元ネタの歌を知っていると、違ったのかもしれませんが。

いつか / タルチュフ

いつか / タルチュフ

こゆび侍

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「タルチュフ」
笑いつつも妄信する恐さを痛烈に感じる。工藤史子さんが好い。

エル・スール~わが心の博多、そして西鉄ライオンズ~

エル・スール~わが心の博多、そして西鉄ライオンズ~

トム・プロジェクト

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

西鉄ファンなら
もっともっと楽しめるのだろうなぁ。でもね、昭和な雰囲気というか東さんの世界が伝わってきて楽しかった。なにより小学生を演じるたかお鷹さんがとってもチャーミングなんです。冨樫さんがまたはまり役ですよね。園子温さんの映画公開も楽しみです。

雨に紅花 (無事終演いたしました!)

雨に紅花 (無事終演いたしました!)

くロひげ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★

雨宿り
ストレートな公演を多く観ていると、時々感覚的な舞台にあたると新鮮ではある。冒頭のセリフのシンクロ(水だけに)に音楽が被ると(水だけに)聞き取れないもどかしさはある。切ない恋物語って感じですか。

シアタープロット学生演劇祭vol.1

シアタープロット学生演劇祭vol.1

劇団留級座

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

ネタ満載、閉鎖的な面白さ
私は今回の公演を見て、大いに笑わせていただきました。支配人の気持ち悪さとか、後半のコントのハチャメチャ感も嫌いではありませんし、わかる人にはわかる小ネタも至る所に仕込まれていて終始くすっと笑わせられました。留級座は大学のサークルを母体に結成されたとのことですが、学生特有の情熱や意欲もしっかり伝わってきて、今後の活躍にも期待が持てました。次回公演もぜひ見てみたいと思います。頑張って下さい。

ネタバレBOX

学生が合宿でやる身内向けの短編芝居を2本見たような印象で、わざわざ劇場を借りてやるほどではないかなと思いました。特に2本目の「映画好き男の驚愕」はキャラクターでのごり押し感が拭い切れず、役者さんとプライベートで関わっていないとぽかんとするだけで終わってしまう気がします。
私は1本目の「Hotel:Fortune」のストーリーが好みだったのですが、みなさんのレビューで「ある日どこかで」という映画をなぞっただけであると知って少しがっかりしました。「映画好き男の驚愕」もパロディウスコメディというよりはただのコントだったので、旗揚げ公演としては押しが弱いと感じました。
みなさんのレビューを受けて留級座が今後どう修正されていくか楽しみです。
まだあの頃の話

まだあの頃の話

劇想からまわりえっちゃん

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

驚きたくさん。見ごたえあり。
ストーリーは先が読めない唐突感と意外性でどきどきしながらも最後は納得感あり。脚本、演出、役者のどれも良かったです。次の作品も楽しみです。

ネタバレBOX

脚本としては知恵ちゃんとかがみさんの設定とアソビング少年和田と今の和田くんの設定はいいアイディアですね。

演出として随所にちりばめられる身体表現は見ごたえがありました。特にメリーゴーランドは圧巻、川面に揺れる月は意外と情緒あり。ロケット響号や太陽系、プラネットXの擬人化は笑えました。また教室の場面から一瞬で太陽系に変わったりなど意表を突く転換も感動もの。
和田君の惑星の対決シーンや「好きだ!」のシーンを多人数で表現するのも威力あり。

フライヤーのコメントといい、作・演出の森山さんの感性はいったいどうなっているのでしょう。

役者さんもパワー全開、若さがみなぎっていました。脇役に若かりし京本正樹、ココリコ田中(もしくは東MAX)、松本明子を揃え、皆の個性が光っていました。魅力的な人がそろってますね。
「エダニク」「サブウェイ」

「エダニク」「サブウェイ」

真夏の極東フェスティバル

AI・HALL(兵庫県)

2011/08/11 (木) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

異なる二つのお芝居
【エダニク サブウエイ】
★1 エダニク 
生産農家と屠場解体と消費者、物語の中に、歴史もちらちらとのぞく、

若者が一人、物語の舞台になっている 職人たちの休憩所に現れる
若者は今時の若者で、ちゃらい感じ、敬語も無い、

職人2人と若者の会話が始まる、
徐々に雰囲気が悪くなる。
若者は、生産農家の息子と判る、職人一人の態度が変わる、
屠場の問題が起こり さらに雰囲気が悪くなる。

最後のシーンが有ってよかった。 豚の置物も印象的。
ちょっと理解しあった3人
物語には歴史的な複雑な背景もあり台詞1つが重く響きます。
面白いお芝居です。

★2 サブウエイ
地下鉄を使う人たちの一週間の話、
短いシーン、CMのシーンの連続で話が進みます。
神がこの世を1週間で作ったの字幕は、意味がわからない。

雪を降らす、雪ではなく新聞の記事らしい。
苦手な感じのお芝居です。
話は繋がって面白いですが、
物語が判りません、私がわからないだけか?

たまに有る、物語がわからないお芝居です。
そんなお芝居でも良いでしょう。

いつか / タルチュフ

いつか / タルチュフ

こゆび侍

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「タルチュフ」観劇
詐欺師とそれに引っかかる人の関係は、いつの時代でもどの国でも変わらないな、と感じた。古典をとてもわかりやすくまとめて観やすかったと思う。ただ翻訳物の芝居に慣れていない役者が何人か…妙にオーバーアクションで台詞も大昔のテレビの洋画の吹き替えみたいでわざとらしい。タルチュフ役の方は、この役のために生まれてきたようであった。(見た目だけでなく)いやらしくて、狡猾で、けちな小心者を見事に演じて素晴らしかった。

チャイムが鳴り終わるとき

チャイムが鳴り終わるとき

オーストラ・マコンドー

吉祥寺シアター(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度

長かった
良い役者さんは何人かいたが、生かせていない。その割に長い。
内容に共感できなかったのは仕方ないとしても、いろいろな意味で気持ちが悪かった。
子供には見せたくない。

サよりよろしくバー

サよりよろしくバー

渡辺美帆子事務所

ひつじ座(東京都)

2011/08/14 (日) ~ 2011/08/17 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題85
渡辺様、昨日はありがとうございました。
いきなりですが、もともと有名どころの戯曲や演出家によるお芝居に関心がないので(ほとんど生理的にダメなので)、「サよりよろしくバー」という奇妙なタイトル、それもT.ウィリアムズだと確実にパスするのですが、渡辺さんの演出ということで(小瀧ソロに続き)観劇。

あまりサイトなどみないうえに、予習もサボるのでずっとこのタイトルだと思っていました(恥)。観劇後、ちょっと悔やむのでした。

さて、ここは始めてで、入ってみると中央に椅子が15脚ほど丸く配置されています。その真ん中には、ちょうどお腹の高さ位に天井から灯りがひとつ。部屋の周囲はすべて黒。床には黒いシートが敷かれています。椅子も黒くて、白のストライプ、シマウマのようで、渡辺さんも同じような服を着ていらしゃいます。

円陣を組んでいるようなものなので、目線を上げると他のお客さんが見えます。結構近いです。役者さんは3名。円の中では1人か2人。3人全員ということはありません、2人でいっぱいです。

終演後、お聞きしたのは、前作もお客さん同士、顔が見える配置だったのでそのような設定を続けているのかということ。最近はそうですというお答えでした。以前は映画ばかり観ていたので、他人の顔が視野に入るということはありませんでした。芝居の場合、円形劇場、舞台の左右、コの字に配置など見えることはよくありますが、今日はまるでみんな集まってミーティングでも始まりそうな雰囲気です。座席のわずかな隙間から役者は出入り。中、外で演じます。

帰りの電車のなかで検索すると直ぐに脚本がでてきました。娼婦街でのお話しだったんですね。終演後、お聞きした2つ目、男性は「男性の役なのか女性の役なのか…」、答え、娼婦の役です。相当迷って同性愛のお話しだと思ってみていました…(恥)。※8/17:追記です。どうしてかというと、ゴールディがベルトを外そうとするシーンがありましたよね。知らない人がみたらそう思う、と思いました。

自分に対しては「お勧め」。

ネタバレBOX

始まりはとても静か、つぶやくように語りかけます。冒頭、曲が流れる中、横になっているバーサ、見下ろすゴールディ…ほとんど動きません。全体に体自体の動きは少ないです。唯一、二人が争うシーンでは円の外を走り回り、取っ組み合いを始めます。ということは円の内側を向いているお客さんとしては、後ろを振り向かないと役者さんが見えないのですが、正面を見つめている方が多かったように思います。私はというと、みないともったいないので、ぐるっと見回します。別室の音響さん、照明さんはもちろん片隅で芝居を見つめている渡辺さんも視界に入ってきます。グリーンの照明が役者を照らします。リーナ役の女性は最初から一緒に席に座っています。グリーンのシマシマは偶然でしょうか。

いろんな演出があるんだなと感心。でも一つだけお願いしたいのは…男性、「BVD」のロゴが見えます。これはいきなり生活感が飛び込んでくるのでぜひ工夫を。

あと、私はいろいろな音(車、電車でも)が聞こえてもきにしませんが、静かなお芝居なので空調の音がそれなりに聞こえてきます(止めると暑いし)。
大きなものを破壊命令

大きなものを破壊命令

ニッポンの河川

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

佐藤真弓さんですね
いつも仕掛けに驚くここですが、佐藤さんでさらに一味付け加わった感あり

青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

コーヒーカップオーケストラ

シアター711(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

細井さん綺麗
なるほど、こういう傾向なのね、と。好き嫌いはでるかも、と

青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

青山君よ、家が明けたら夜に帰ろう

コーヒーカップオーケストラ

シアター711(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

これはもの凄く好きな劇団になりそうな予感
どうでもいい脇道に、真剣に逸れていく感じがたまらない。
不思議な感覚のコメディ。 …コメディで合ってるよね?

ネタバレBOX

「夢オチかよっ!」って言いそうになるところだったが、もちろんそうではなく、夢に逃れて行かざるを得なかった人々の話である。
タイトルに結びつくラストは、普通「やっちゃった」感が出てしまうのだが、全編「やっちゃった」感なので、気にならず、逆にうまくまとめたな、と感心してしまった。
…「感心してしまった」は、少しウソだけど。

とにかく最初から、「一体、ストーリーはどこに行くの?」と思うような展開が続く。小劇場でありがちなダンスシーンには、「整理」の人が出てきてダメ出しをしてしまう。しかも、それは本編と関係がないときている。
バスならぬ、半裸の男たちが人を運ぶオッスとか、黙って立っているだけの月とか、必要のない想像シーンを見せるとか、「海賊」に反応して、ただ2度も出てくる人とか、青山くんの10年後の様子とかとかとか、とにかく「脇道」が多くて、それなのに、脇道にも全力であたる。
必要のない情報に舞台の上は溢れかえるのだが、そんなことお構いなしで進む様は面白すぎる。
「整理」の人が出て来る割には、舞台の上は「未整理」のまま、どんどん行くのだ。観客がついて来る、来ないはすでに関係ないようだ。
でも、いや、だから、面白い。そこが面白い。

役者は、それぞれの持ち味にマッチした役だったと思う。もう少し具体的に言えば、「力量にマッチした」だ。できる範囲での面白さを引き出していたように思える。あまり無理な役をさせないということは、本人のためだけではなく、観客のためでもあるのだ。無理な役をさせてしまうことで全体が沈み込むことがあるからだ。それをうまく避けたのではないかと思う。
イッペイ役の宮本初さんの唾を飛ばす熱演がツボった。特に就活での撃沈シーンなど。これ観たら、いろんなコメディ劇団が客演に、なんて思うのではないだろうか。でも、濃すぎるから無理か。「青山くんよぉ、オレたちはだめみたいだ」な台詞がいいんだ。
あとは、ネコの月野木歩美さんもよかったし、ヒロインの細井里佳さんが爽やかに見えて(あの中にいれば当然か…)、突き抜けるような声のトーンとともにとても印象に残った。

もう1回ぐらい観たら、たぶん、いや、きっと、いや、やっぱり、たぶん好きな劇団になりそうな予感がする。
こういうタイプのハチャメチャ感が好きなのだ、といまさらながらに確認した。

会場は通路にもパイプ椅子を出すほどの満席だったのだが、緊急時とか、気分が悪くなったときとかに、どうするのかをきちんとアナウンスすべきだったと思う。予約等で想定内だったと思うので、そういう用意も前もってできたはずだ。
ただ、追加席を作りながらの客入れのため、開演が押すことが確実になったときに、主宰が出てきて、開演が押すことを詫びていた。そういう姿勢はいいと思ったのだった。

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