ダブルスピーク 公演情報 SORAism company「ダブルスピーク」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ダブルパンチ弱し・・
    序盤から中盤にかけてやや助長的で退屈さえしてしまう描写。たぶんコメディなのだろうけれど、あまり笑える箇所はない。途中で退出しようかな・・と考えたほど。しかし終盤になってようやく、物語にうねりが出始め、結果、帰らなくて良かったと思えた舞台だった。そんなわけで、前半はダルダルな舞台。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    緩い毎日を繰り返すフリーターの康介に、社長の息子の替え玉にさせられるという事件が巻き起こる。この設定からして康介の意思は無視され、既に康介自身の戸籍も抹消され死んだということに。

    康介は完璧な替え玉になるべく3日後に迫ったレセプションまでに猛特訓されるのだが、この猛特訓の描写も甘いので観ていてけだるく感じる。ここで特訓する教師役が全員アニメ的で「うる星やつら」に登場しそうなキャラクター。笑
    だから、たぶんコメディなのだろうけれど、キャラクターに頼りすぎてコメディとしての話術がイマイチ。

    そうこうするうちにレセプションの本番当日がやってくる。そして本番に康介らが巧妙な罠に嵌められたというどんでん返しが起こる。その陰謀を企んだ主謀は都築という、いかにもとっぷりと肥えたおっさんキャラ満点の社長の側近だったのだが、これらの裏にも陰謀を暴くという企みもあったりして、悪だくみをしていた都築を最初から罠に嵌める策略があり、都築おっさんは逮捕されてしまう。

    この時点で、ワタクシ、何故か都築おっさんに同情すら湧いてしまって、「そんなご無体な!」と呟くおっさん相手に、なにもそんな風に逮捕しなくても・・、とっちゃんおっさんを海にでも流してやればいいものを。河馬みたいに・・。なんつって感慨ひとしお。

    要するに全体的に生ぬる~い、どこか憎めない舞台なのでした。もうちょっとメリハリなパンチが欲しかったかな・・。

    それでも世間にとって必要ない人間と思い込んでた康介には充実した毎日だったのだ。

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    2011/08/15 16:29

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