最新の観てきた!クチコミ一覧

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奥様お尻をどうぞ

奥様お尻をどうぞ

キューブ

本多劇場(東京都)

2011/07/30 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

圧倒的な
過去2回ほどケラさん作品を鑑賞させていただいたが、前半が良くて、後半でグダグダな印象が強くあって、「3度目の正直」なのか「2度ある事は…」なのかを判断しようと思い、観劇。
結果、過去の二作品とは全く異なる、これは芝居なの?と思わせるほどの笑い。内容は賛否両論あるだろうけど、これがケラさんのひとつの考え方なのだと思う。古田新太さんにはただただ脱帽。そして平岩紙さんは本当に肌が白くて、綺麗。
とても楽しめました。

美女劇 伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪

美女劇 伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪

Project Nyx

ザ・スズナリ(東京都)

2011/08/10 (水) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★

今の時代に・・・
寺島しのぶさんが寺山修司作品に出るということで観に行ったが、ちょっと後悔した。
作品は当時はそれなりに斬新だったのかもしれないが、今から見るといかにも古臭い。日本がまだ高度成長期で、一方で貧しさがあちこちに残っていた時代における、金持ちに対する憧れと憎しみがバックグラウンドになっているのだと思うが、多くの人がこの作品で描かれたような金持ち(女中はいないが)に近い生活を送れるようになった現代ではピンとこない。
演劇はその時代背景を強く反映するものだけに、容易に陳腐化する。単に有名作家のものというだけで安易に過去の作品を取り上げるのはいかがなものかと思う。
社会的な背景などは無視してコスプレに興じる、甘っちょろいノスタルジーに浸っているような感じに少々辟易した。
内容はともかく、出演者は好演。
ただし寺島しのぶさん出演場面も少なく役不足では?
他もみなさん芸達者で、音楽ショーとしてはそれなりに満足できたのでこの評価とした。

これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、

これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、

劇団エリザベス

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★

絶対領域的には
少々難あり。

ネタバレBOX

最後にオリザを見たのは謝罪していたとき、その前はお人形、そして今度は扇風機、地球のために首を振りながら働いているらしい。

メルトは皿を頭に乗せていて、皿を外すとメルト菌を撒き散らしながら溶解してしまう新しい存在。そして地球の白血球のような働きをし、害のあるものを排除する半面、自らが癌になることもあると、何か意味があるような無いような。

それにしても、絶対領域見たさという割には男の絶対領域じゃしょうがないって感じ。地球を運転?する美希さんの素足は美しかったですが、これは絶対領域とは呼ばないし…。

メルトバスターの一人が別の領域、黒パンツの下を強調して肩幅おばけが苦笑いするほど困らせて、なんともアドリブっぽく見せていましたが…、林先生のアドリブは、噛むというよりつっかえるようで聞きづらく、役者イジリで役者を引き立てるならまだしも、ネタにつまって自虐ネタを持ちだすようじゃダメでしょう。
岸家の夏【全日程終了!次回公演は2012年1月東京・2月大阪にて!】

岸家の夏【全日程終了!次回公演は2012年1月東京・2月大阪にて!】

劇団鹿殺し

青山円形劇場(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★

何も変わらない
久々の鹿殺し観劇。なんと7年振り!東京に行ってから彼らの成長著しい。脚本もしっかりしてきた。演出も多彩になった。そして、見どころ満載なダンスに歌。当時と何も変わらずサービス精神旺盛だ。しかし、メインキャストのほとんどを客演に当て、劇団員としてチョビと丸尾丸しか目立たない状況はもはやプロデュース公演。あれだけのセットや仕掛けを組んでやりたいことは出来たとは思うが、その分、他の劇団員たちも力を付けて行かないと観客はついてこない。途中で商業演劇のような感じがしたのは私だけだろうか?客演陣が素晴らしいだけになんとなく鹿殺しらしい毒が中和され、悪い意味でスタッフワークだけが成長してしまったように思う。

ネタバレBOX

紀伊國屋ホールで見た「ブラジル」が4,200円。ABCホールで見た「鹿殺し」が4,500円。うーん、すべてにおいてブラジルに軍配。
さよなら また逢う日まで

さよなら また逢う日まで

ブラジル

紀伊國屋ホール(東京都)

2011/08/14 (日) ~ 2011/08/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

心震えた!
久々に☆5つの作品に出会えた。オールディースで染め上げたBGM、空間を色どく舞台美術。自然で主張し過ぎない明かり。男が見てカッコいいと思える男たち。間とテンポが絶妙な媚びない笑いと広い紀伊國屋ホールの空気が一瞬にして張り詰める演出。そして、いつの間にか引き込まれているストーリー。すべてが繊細ですべてがハマっている。

何度も、そして次も見たくなるそんな上質な芝居。

美しの水

美しの水

AND ENDLESS

THEATRE1010(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

かっちょいいアンドレ
今回の舞台は今までの劇団AND ENDLESSの公演の中でトップだと思う。とにかく観て良かった公演だった。相変わらずの効果音を使いまくり、スピード感溢れるアクション、殺陣、ロマン、扇の舞は圧巻で、毎回感じることなのだが特に殺陣が素晴らしい。観ていてすっきり爽やかな感覚が芽生え、この爽快さはたぶん、効果音によるところも大きいのだ。また扇の舞の鬼の面を被ったトリックも素晴らしい。演出がお見事!

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

源義経を中心に絡み合う時代と人々の運命を描いた3部作&番外編&エピローグを一挙上演する舞台のうち今回は「White」バージョン。
物語は源義朝と平清盛率いる二極が国盗り合戦となる平治の乱になった経緯、二人が同時に好きになってしまう常盤御前との絡みを描写しながら、源義朝の義に対する忠誠心を強く打ち出した舞台だった。

義朝役の西田大輔が殆どオイシイとこ取りなのだが、手を抜かない殺陣はやはりカッコイイ。更に今回は笑いのネタも満載で、これがまたおもちろ可笑しい。初日からアドリブあり~の、客席に入り込み~ので、やりたい放題なのだが、これも受けていた。

相変わらず佐久間祐人を見るとゴクウを思い出してしまうワタクシ。そんな空想の中、本当に禿げ坊主が登場しちゃうのだから、あとは猪八戒だな・・なんて考えてた。笑

中盤以降は、常盤御前を我が手に欲しい平清盛が、源義朝からかっさらってしまった為に乱にまで及ぶのだが、源義朝に忠義を尽くす平賀静の行動にも涙がこぼれる。ってか殆ど号泣!
愛と友情、忠義心・・これらの感動シーンもたっぷりでお馬鹿な笑いどころもたっぷり。

また音響、舞台セット、衣装、照明も凝ったステージでサイコーに楽しかった。源義朝が階段を登る最上階でコケテ、はいはいしたまま幕にはけたが、これも大輔ならではの愛嬌だ。笑
また、シアター1010のステージの特徴なのか、キャストの吐くセリフが響きすぎてはっきり聞こえなかったり、またキャストの顔の向きによってセリフが聞き辛かったりしたのが、とっても残念だった。まあ、それでも楽しめたのだが・・。

やがて、常盤御前は義経を出産するのだが、義経の父である源義朝と平清盛が平治の乱で争う最中、何故義経という人間が時代の争乱に身を落としたのかを明らかにする今回の「White」。次回、まだ出自を知らぬ若き遮那王が生まれてきた意味を告げられ、その言霊もと成長し、平家を討つまでを描く「Blue」。いあいあ、これも見逃せないでしょ。
クレイジーハニー

クレイジーハニー

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★

遠慮した?
長澤まさみは想像以上に良かった。
一つの作品としては楽しめるのだが。

ネタバレBOX

本谷作品であることを考えると何か物足りなさが残った。
こういう客の勝手な思い込み、期待が作家を苦しめるのだろうか。
まだあの頃の話

まだあの頃の話

劇想からまわりえっちゃん

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

子どもたちの成長に感動!
彼らは本当にマジメで、本当に不真面目です。
2月のおうさか学生演劇祭に参加するまで一度も会議に参加しないし、打合せにもこない。演劇祭2度目の参加ということでなめきってました。だから、プロデューサーとして全員集めてめちゃくちゃ怒りました。これをやり過ぎと取られるか?愛ととらえてくれるか?今の若者はどうとらえれくれるのか分かりませんでした。
彼らはその答えを舞台の上で出してくれました。

ネタバレBOX

おうさか学生演劇祭では終演後お手紙を渡しています。お手紙という名の「ダメだし」です。かなりキツイことも書いてます。愛です!
私のダメだしを素直に受け入れ、且つ、自分たちのスタイルを曲げない芯の強さに本当に感服しました。
この作品も大阪公演のダメだしを参考に、かなりシェイプアップし、多くの修正を試みて東京に乗り込みました。
柔軟で頑ななこの劇団が東京で評価されたことをとてもうれしく思います。

がっ、彼らの実力はこんなもんではありません。もっともっと成長して貰わなければいけません。目標は「宇宙一」ですからw
天使は瞳を閉じて

天使は瞳を閉じて

虚構の劇団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★

あの頃と同じ
21年前、大学の新人公演で上演した頃を思い出す。あの頃と変わらない台詞。あの頃と変わらない世界。核爆発におびえる今の日本の境遇と相通じる部分に恐怖と感動を覚える。

つかなかった自分たちの21年前。しかし、私が演劇を志すきっかけをくれたのがこの作品。以後21年間走り続けている。(歳を取るはずだw)

当時の仲間はそれぞれの道に進んでしまった。もう、一堂に会することはない。しかし、この作品が出合えたことが私にとっては一生の宝物。そしてまたいつか、新たなメンバーでこの作品を関西でやってみたいと強く思った。

Wee~アリス達のちっちゃな奇跡~

Wee~アリス達のちっちゃな奇跡~

CHANK.

ワンズスタジオ(東京都)

2011/03/11 (金) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです
愛くるしい女の子たちが、それぞれのキャラクターを魅力的に演じていました。
心温かく楽しめる内容でした。また観たいですね。

純真無垢のメカニズム

純真無垢のメカニズム

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/08/22 (月)公演終了

満足度★★★

6/12
あの時こうしていれば違っていたかも?ただ繰り返せば繰り返すほど空しくて寂しく切ない。あみのエピソードで父親の行動が恐い。

増殖にんげん

増殖にんげん

ぬいぐるみハンター

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/16 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★

挑戦的な試み
狭い空間で役者が演技し、それを間近で自由な位置で観るというスタイルは試みとして面白い。公演時間60分は短く感じますが、観客も立ちっぱなしなので妥当なところでしょう。

ネタバレBOX

面白い試みとして舞台と観客席の区分けがありません。一つの空間を役者と観客が入り混じって共有します。なんといっても役者との距離が近い。役者が隣に立って話しかけてくることもあります。それだけでどきどきします。

ストーリーの展開に合わせて6人の女優は演技をしながらその空間を縦横無尽に走り回ります。観客はそれに合わせてキョロキョロしてウロウロします。会場全体を録画して早送り再生して見ると面白そうです。

もう一つ挑戦的な試みが、ストーリーが複数個所で同時進行することです。
2か所で同時に別々の会話が進行する場面では、両方の話を把握することは難しいため観客はどちらを聞くか選択を迫られます。わたしは両方聞きたくて行ったり来たりしました。ですが結果的には全ての話を把握しなくても大まかなストーリーは分かります。

観客は池亀さん(脚本・演出)の実験に立ち会ったという感じでしょうか。脚本はもう一ひねりあると良かったですね。ぜひ今後も新しいことにチャレンジしてください。
一千光年の引力

一千光年の引力

LIPS*S

萬劇場(東京都)

2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★

戦争SFモノのスーパーラブコメ!
戦争SFモノのスーパーラブコメで、観ている側がはずかしくなるかと思いきや、鳥谷部譲氏の熱演がいい! 

殺陣も迫力あり、そんな杞憂はなく見入ってました。 

社会人になって参加の三輪友実さん、やはりカワイらし過ぎ。 星の巫女見習い役、黒沢佳奈さんが今回可憐で初々しいのも見どころ。

Nazca -ナスカ-

Nazca -ナスカ-

劇団銀石

吉祥寺シアター(東京都)

2011/08/18 (木) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★

銀石初観
むっ、、、難しくて1時間で集中力切れました。。。 

登場人物たちが何グループかあり、セリフやシーンからそれらを整理しようと考えるのですが繋がらない。 

繋がらないからあきらめて、単独のシーンで楽しもうとしましたが、
贔屓の役者さんの出てるシーンは気になって観るからいいんですが、
そうでないシーンは、場面によっては全く面白くない。 

面白くないから1時間で飽きた、、、という結果になってしまいました。 


なんでしょう、、吉祥寺シアターという広く高さもある舞台をフル活用していたし、
役者さんによっては大きくダイナミックに動いていて躍動感もかなりあったり、
話自体も壮大でよかったはずなんだけど、まったくストーリーに入り込めませんでした。

あとキーワードが劇中何度も出てきてましたがその意味も全くわからず。 
もやもや、もやもやしたお芝居でした。 

吉田能氏のピアノ演奏によるBGMは独特で「ナスカ」という“和”?にあっていて良かったのでこの点で★2つで。

一千光年の引力

一千光年の引力

LIPS*S

萬劇場(東京都)

2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
ストーリーはややベタでどこかで聞いたことあるような、展開が読める話だが、全く飽きることなく引き込まれた。
まず、殺陣が素晴らしい!良く稽古していると思われる。
そして、ダンサーが良いアクセントになっていた。
時に星からのメッセージだったり、役者を交えたダンスが平和の象徴だったり、人との繋がりを感じさせて良かった。
全体的にテンポが良くて2時間があっという間。

ラストの演出も好き。

純真無垢のメカニズム

純真無垢のメカニズム

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/08/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

興味深く、しかし少々複雑な構成
12か月連続公演の第8回で、今回も8月にふさわしいテーマの作品だった。

前半は2つのシーンが交互に現れる。
1つは、夏休み最終日、高校で理科部の男子が同じ部員の女子に「告白」する場面。
しかし、あっさり振られる・・・。
ここには、他の2人の部員とのやり取りや、なぜか恋愛を勧めるちょっと変な女教師も登場。

もう1つは、交通事故で入院して、記憶喪失…となった女性と、
その父、妹、そして恋人の話。
父親は娘(妹)に対し、イマイチとんちんかんというかとぼけた返答が多い。
また、担当男性医師も、いつも首をかしげながら機械のようなしゃべり方をする人。

この一見全く関係の無い2つの話が交替して現れる。
ところが、場面転換時は、2つのシーンが一瞬重なり合い、完全に暗転しない、
ある種奇妙な場面転換である。
この意味は芝居が進行するにつれて明らかになって行く。

(以下ネタバレなので、これから観劇される方は、読まないことをお勧めする。
ただし、複雑な話が苦手という方はあるいは読まれても良いかも?)

ネタバレBOX

告白した男子生徒は「夏休みが繰り返しているような気がする」という。
そして、次に何が起こるか、対話の相手方が何を言うかも分かっている・・・という。

そして、女性教師、実は「感情を持つロボット」を研究開発している女性研究員の助手であった。
そして、同じ研究所で「2度同じ誤りを繰り返さないロボット」を作ろうとしているのは、
記憶喪失の少女の担当医師と思われた男性であった。
この男性の秘書役として、イマイチ出来の悪い女性ロボットがいる。
この2人の研究員はいまいち仲が悪い。

ここから別個の話だった2つが結合していく。
実は少女は記憶喪失ではなく、すでに死亡しており、
入院している少女は、父親に頼まれて作られたロボットだったのだ。
この父親と男性研究員も、かつては一緒に勉強をしていた仲間・・・
これで、父親が一見とぼけた返答をしていた理由が(一応)明らかになる。
そして、少女ロボットに感情を与えるため、
不仲の女性研究員の開発データを不正取得してしまう。

一方、告白をした男子生徒は、実は女性研究員の作ったロボットで、
恋愛という「感情」をうまく与えられないか、という研究であった
・・・だから繰り返す・・・
ここから、女性教師の「変な台詞」の理由も(一応)明らかになる。

不正取得が発覚し、2人の研究員が言い争うシーンから、
彼らの悲しい過去・・・実は高校生たちのシーンは研究員自身の過去の投影であり、
実際に合った過去の経験をデータ化したものだった
・・・ただし一部変更がなされている・・・それは悲しい経験から・・・

ということで、これ以上のネタバレは控えるが、
「人間とロボットとどれほど違うの・・・同じでは?」
「誤りを何度も繰り返すのは当たり前。
誤りを繰り返さないということ自体が誤り」
という問いかけは、観る者にも深く迫り、
あらためて人生とは、生きることとは、を考えさせる。

こういう(私には)複雑な構成を持った作品であるが、
内容としては深みを有する素晴らしいものであった。

ただ、気になった点をいくつか?
やはりこれだけ複雑な内容を有する作品であるがゆえの短所かもしれないが、
理屈が浮き出して見えてしまう嫌いは否めないこと。

それと、前述で「(一応)明らかになる」と2度書いたが、
本当にすべて明らかになったであろうか?
おそらく、高校生4人は全員ロボットと思われるが、
後の3人は人間臭さが強いように思われるし、
男性研究員や、女性教師(兼助手)なども、ロボットっぽい雰囲気がある。
(これは「人間とロボット」がどれだけ違うの」を受けたものなかもしれないが・・・)
また、死亡した少女の父親と、娘(妹)との感情の問題や、
2人の娘に対する父親の気持ちについての観客への説得性・・・
などなど、あるいは意図的にぼかしたのかもしれないが、
一方で複雑な構成を有しながら、
もう一方でぼかした部分がある、というのは、
見る側としてはすっきりしない気持ちになってしまう。

アフタートークで「脚本家が考えていた主人公は・・・・・・(これも内緒)」
という話があり、作る側が伝えようとしても伝わらないこと、
逆に観る側は、作る側の前提にある思いを知らずに、
いわば与えられた情報でのみ考え、
そして感じて行ってしまうことなど、
演劇のみならず芸術の有する難しさと面白さについても、
あらためて考えさせられた。

最後に小さい点だが、女性教師の衣装、ちょっと変えた方が良いような気がする。
私は最後列で観ていたが、一見彼女は生徒とも見えるような服装で、
お顔も何となく生徒っぽい。
一方(失礼ながら)告白を受ける生徒役の方が、
ちょっと大人びたお顔なんですよね。
(実年齢はアフタートークで聴きましたが・・・)
他の生徒以外の役は、それぞれの衣装を着けていたので、
教師役だけ紛らわしい衣装にしなくても良いのでは・・・ということ。

それから、音楽はちょっとうるさかったかな?
こういう話なのだが、ロック調で、
小さい会場で大きく音を出すもので・・・。

これまでお陰様で3本連続で観せて頂き、今回は4本目だが、
今回は3年前の再演(改変もかなりあり)で、
以上述べた点は、やはり若書きに起因(アフタートークより)するのかも
・・・という気もした。
で今回は本当は4.5P位ですが、まあ四捨五入で5Pにします。
Caesiumberry Jam

Caesiumberry Jam

DULL-COLORED POP

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

価値ある作品
説明的な台詞が殆ど無くて、日々の営みを描く中で、事故の恐ろしさを浮かび上がらせている。
今、観るべき作品であると同時に、普遍的なものを表現した価値ある作品だと思う。

ネタバレBOX

中村梨那さんは2年前の夏もシアターグリーンで指が一本多い役だった。
偶然なんだろうけど不思議。
これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、

これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、

劇団エリザベス

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★

うーむ
照明や小道具の使い方にセンスの良さを感じるところがあったが全体的に自分には入ってこなかった。
テーマはよい題材だと思うが、緩急が全然無くて前半から中盤まで眠かった。
身内の小ネタで笑いをとろうとしても間が悪いのかウケず。
後半の演出はやや見応えがあったが、もう少しパンチが欲しいと思った。

ただ何となく劇団の世界観は伝わった。
期待をこめて次回作も観たい。

純真無垢のメカニズム

純真無垢のメカニズム

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/08/22 (月)公演終了

満足度★★★

意外と人間くさいのかも
純真無垢の... と一見爽やかなタイトルですが、人間の独占欲とかエゴとかが描かれていて、エンタメ芝居ながら少し重めでした。 

よくよく考えると今までの公演、行き着く先はすべて人間くさいところだったのかも。 

本公演、序盤から「もうネタバレ?」と思わせつつ、実は... 
と観客の予想を超えるところが凄いっ!!!

矢月比呂役の大川大輔くんは好青年ぷりがよく、永渕沙弥さん演じるノレミはキャラが独特でカワイらしい。 

増殖にんげん

増殖にんげん

ぬいぐるみハンター

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/16 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★

「増殖おとこ」観劇!
おんな版と違うテイストで、おんな版を観た人にも楽しめる、、、素晴らしき愛すべきおバカキャラで面白い! 

確かに何かに凝るって男子のほうが多いから、しっくりくるのかもしれませんね。 

浅見紘至氏演じる火縄銃、男版もやはり推し。 

チョモランマ役はおんな版もそうですが、独特な雰囲気が必要ですが、ジミー小西氏はまた違ういい味出てます!

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