
韓国新人劇作家シリーズ第7弾
韓国新人劇作家シリーズ実行委員会
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
B「秋雨」
場末のホテルで起きた連続殺人事件を回想風に描いた物語。人物はビニール傘をさし 前屈みでゆっくり歩く。青 赤といった原色照明が光景を妖しく照らし、抒情的な雰囲気を醸し出す。
C「変身」
精神的・経済的に不安定、謂わば中産・無産階級の人々が変身してしまうという奇妙な出来事が続発する。脚立や衝立に張り紙、手書きで書かれた文字を物語の展開に合わせて回収 使用し、いつの間にか紙屑の山が…。
「韓国新人劇作家シリーズ」は、受賞作品が持つ「『社会を鋭く見つめる視点』を通して、観客とともに現代社会が抱える問題を共有し、日韓の演劇の未来を考える」ことらしいが、両作品とも劇中で自問 自答しており、観客の想像力に委ねることはしていない。また<社会を鋭く見つめる>というが、少なくとも BCは人の内面を浮き彫りにした人間ドラマように思える。そして無難にまとめ上げたといった印象だ。BCを続けて観ると、上演の順番<前後>に関係なく繋がりがあるような気がする。
(上演時間2時間5分 舞台転換兼休憩15分)追記予定

Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
真っ先に観たB、仕事切り上げて駆け付けた壱、大千秋楽のA、それぞれ最高の活劇でした。物語はもちろん、いろんな得物の殺陣もモブも人間CGもセットも音楽も照明も。
また観たいよ、ピカルーン。

ダミーズ
GERO
シアタートラム(東京都)
2023/06/23 (金) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
伊藤キム氏によるソロ作品。ここ最近行っていることばへの模索を繰り広げ、歌まで歌ってしまう八面六臂ぶりです。とにかくエンターテナーのキムさんの大活躍は楽しいなと。

【再演】黄金の猿-コガネノマシラ-
ワイルドバンチ演劇団
ザムザ阿佐谷(東京都)
2023/06/14 (水) ~ 2023/06/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
真田に所属する唐沢玄蕃。それに相対するのは北条に所属する風魔小太郎。この2人の関係を軸に、仕える武将などなどの生き様が絡み合っての公演です。
とにかく動く。
でも、しっかりと台詞も届けていく。
時代考証もしっかりしているように思うので、時代劇としてみても楽しめます。
いのうえ歌舞伎ならぬふるた歌舞伎となっているのです。
ワイルドバンチの作品を観た後に、登場人物たちを調べると、劇中の出来事が実際にあった出来事であったりしています。そのエピソードを含めつつ、膨らませつつ、ひとつの作品として作り上げています。
売りである大立ち回りもグイッと引き込まれ、わくわくとさせられます。
とても創作に真摯な劇団であるなぁと思わされます。

韓国新人劇作家シリーズ第7弾
韓国新人劇作家シリーズ実行委員会
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
『秋雨』→『変身』。秋雨は、演出も演技も、あと、事件のあらましを伝えるラストの説明台詞も、ちょっと好みではなかったなぁ。変身は、不条理劇の面白さを、余計な面白で台無しにしてる気が…。どちらもリーディングの方が、戯曲の持つ本来の魅力が伝わりやすかったのでは?

ある馬の物語
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
トルストイの原作をソ連レニングラードの劇場が舞台化したのが1975年(マルク・ロゾフスキー脚色・音楽)。日本では青年座が1978年舞台化し、1983年書籍化(翻訳:桜井郁子)されているので、国内での上演はあっただろう。
今回の公演は、ロゾフスキー脚色版の新訳(堀江新二)、音楽監督に国広和毅を据えての舞台である。国広氏の名前に食指を動かされて足を運んだ。パンフのコメントでは、元の楽譜で当てていた金管(トランペット)を木管(サックス)4重奏とし、全編を彩った。白井晃演出は舞台中央にビデ足場を組み、機能性を重視して舞台を物語叙述に集約させていたのは好感が持てた。
馬と人間が登場する。馬の主役ホルストメールが成河、人間側は別所哲也。ホルストメールの運命に深く関わる馬に小西遼生、音月桂、馬丁や馬主ら人間に春海四方、大森博史、小宮孝泰、小柳友。
馬の存在が面白い。人間を最も理解する(心が繋がれる)動物と言われる馬であるが、擬人化しつつも動物性を帯びさせる。成河が演じるホルストメールは、鼻鳴らし、いななき、ギャロップをし、言葉を話す。人間が話す場面では「人間の目に映る馬」でありつつ、また動物的本能を持つ存在でありつつ、観客は彼が感情と思考を持つ存在である事を知っており、その心の動きを追う。時に彼の心はベールに包まれ、時にあらわれる。この重層性が素晴らしい。

Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ABどちらのチームも観劇しました。七人の盗賊が御姫を想う気持ちの強さに号泣でした。アクション・殺陣も見応えがありましたし、照明も素晴らしかったです。見終わったあとはわたしも頑張ろうと思わせてくれる素敵な作品でした。

父と暮せば
まつプロ
G/Pit(愛知県)
2023/07/06 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
全編広島弁で、当時のヒロシマにいる気分になった。原爆の恐ろしさを語れる方々がいなくなっていく中、このような作品を後世に伝えていかなくてはね。

「若きウェルテルの悩み」
株式会社Kazan office.
カフェムリウイ「屋上劇場」(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
作品40分アフタートークが30分でした
雰囲気的には芝居熱が高くて良い感じではありましたが
自分的にはー
に思えたかしら

韓国新人劇作家シリーズ第7弾
韓国新人劇作家シリーズ実行委員会
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
BA回を観劇。Bは雰囲気にこちらも呑まれていくような恐怖がありました。
うってかわったAは、小林エレキさんがとてもよかった。おおいに楽しめました。
全く違った演出の2つをじっくりみれるので、とても面白かったです。

沸騰!予算会議
レプロエンタテインメント
浅草九劇(東京都)
2023/07/06 (木) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
アガリスクさんの新作国府台シリーズ。
いざ、生徒総会や卒業式実行が大好きなので、この国府台シリーズ新作もめちゃめちゃ面白かったし大好きだったし今後何度も上演される作品だと思う。

幾度の群青に溺れ
キ上の空論
紀伊國屋ホール(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2回観劇。面白かった。
でもコミカルなところで笑ったり、心からは笑えなかったり。題材が題材なだけに。
希望の残るラストで良かった。

共演者/同級生
2223project
小劇場B1(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
共演者の高校演劇部時代の話ということで共演者を観劇三昧で見て予習してから。
面白かった。若い人が演劇を作るってこういう感じで、エネルギーが溢れているんだな。
ときどき出てくる詩的な表現がシェイクスピアを想起させた。色恋が絡むシーンは好き。
土本さん、輝蕗さん、利佳さん、板場さんは何度か拝見した役者さん。これからも活躍して欲しい。

新・明暗
劇団しゃれこうべ
シアター風姿花伝(東京都)
2023/07/14 (金) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日、最前列で観劇。休憩含めて3時間。
夏目漱石が残した言葉に心を打たれた。こうも人の真理を捉えていたのかと。最後まで引き込む役者の熱量、力量が凄かった。

ストレイト・ライン・クレイジー
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2023/07/14 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

スローターハウス
serial number(風琴工房改め)
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2023/07/15 (土) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/07/15 (土) 18:00
心が痛むセリフが続いてしまう。(6分押し)87分。
知的障がいのある息子を殺された母が、殺した男に会いに来て語り合う。背景に殺された息子と施設の職員も出て来るが、実在の事件をベースにしつつも、フィクションだということは分かる。殺した男のセリフが痛い。(追記の予定)

韓国新人劇作家シリーズ第7弾
韓国新人劇作家シリーズ実行委員会
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

韓国新人劇作家シリーズ第7弾
韓国新人劇作家シリーズ実行委員会
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
BDを観劇しました。
Bは、怪しい雰囲気と重い内容で、恐怖すら感じました(良い意味で)
Dは、面白おかしく、でもリアル感のある内容で考えさせられました。
役者さん達は、両チーム共に熱演で、観応えがありました。
全く別タイプの舞台を観る事が出来、良かったです。

『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』(再演)
ムシラセ
駅前劇場(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/15 (土) 14:00
価格10,000円
前回も大好きでしたが、今回、少し変わっていて、またかわった役者さんも素敵だし、続投の役者さんも成長していて前回よりも感情移入しました
保坂さんの作品は、温かくて好きです

明けない夜明け
演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/07/14 (金) ~ 2023/07/20 (木)公演終了
実演鑑賞
上演時間は、約2時間5分(途中休憩無)。
タイトルは、ポジティブにとらえるかネガティブにとらえるかで
解釈が分かれる、
The night is long that never finds the day.
を想起させる。
昨年上演された『白が染まる』を観劇していなくても当日パンフの
説明部分に目を通しておけば十分わかるし、もちろん観劇していれば
よりよくわかる作品になっている。ただ、当日パンフの人物相関図が
極めて小さく、明るいところで目を通しておこうかと思ったが、拡大
された人物相関図が別刷りでちゃんと入っており、観客への心配りに感謝。
ヒトミ役は、前作では確か高野志穂さんで、今作では宮田早苗さん。
ゴウ役は、引き続き奥田努さん。
現在、東京芸術劇場では、プレイハウスでNODA・MAPが『兎、波を走る』、
イーストでserial numberが『スローターハウス』、ウエストで演劇企画集団Jr.5が
今作『明けない夜明け』と、各々が各々のアプローチで非常に重いテーマ題材を
扱った作品を上演中。