最新の観てきた!クチコミ一覧

140961-140980件 / 190195件中
さよならシンデレラ/σ^2=1

さよならシンデレラ/σ^2=1

劇団PaPrika

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

無題132
旗揚げ公演初日@LE DECOです。実は他の公演でみたいものがあってどちらにしようか迷っていました。で、「旗揚げ」という点に惹かれての観劇です。結構早めに着いたので階段で待っているとスタッフの方が出てきて椅子を勧められます。パンフをいただき、サイト上の開演時間が違っていたので、という説明をしてくれました。こちらが認識していたのと間違いはありませんでしたが、ぜひこれからもこういった姿勢を続けていただきたいと思いました。開場するとすでに女優さんが3人...柱にもたれて寝ています(もちろん演技です)。入って左側(トイレのあるほうですね)が正面席なのでこちら側がいいです。お客さんはみな若い方々で完全に浮いてしまいました。2本立て、間に10分間の休憩、その間で舞台が変わります。1話目、なかよし女性3人の成長記。2話目...これは表現が難しいです...見ず知らずの女性に「お母さん」だといわれた若い女性の困惑記、ハチャメチャです。おもしろいのか、おもしろくなかったのか、よくわからない90分でした(21:00終了)。細かいところは後程。

ネタバレBOX

■さよならシンデレラ
陽奈(ひな)、千夏、美知の順に座っています。会場の周囲、天井にも
毛糸でしょうかクモの巣(WWWのW?)のように張り巡らされ、
3人の足首、手首にもそれは結び付けられています。

開場時から開演までほとんど動きません。
ときどき気怠そうに少し目を開け、
また微睡みます。床には柔らかそうな布が敷かれていますが、
冷えるんじゃないかなと余計な心配をします。

3人の爪は白、衣装も白系。これはシンデレラのイメージでしょうか。

前説があり、2本立てで、休憩10分を含め終演21:00。
今日はカメラ撮影あり。

スタッフがでてきて、階段においてあった「布」を床に敷きます。
3枚を横に広げ、ほぼ床全体を覆います。3人は素足だということと、
白系で統一した設定なのだろうと想像。

3人は小学生から大学生まで成長するようです。シーン切り替え時に
照明がかわります。その時間の移り変わりが少しわかりにくかったのですが、若いお客さんには、自身の身近な会話に近い内容なので、
これでもいいのかなとも思いました。
恋の話、仲たがい。

仲が良い3人、ちょっと行き違いができたとき、それでも3人は「つながって」います。それぞれの「糸」でつながっている3人は、どこに歩いて行っても「つながって」います。.それを小さなハサミで切ってしまうシーンがでてきます。つながりを断ち、別の道を歩みだすということなのか...それをまた結びなおすことによってつながり続けるということなのか。

「糸」は電話にもなり、紙コップの糸電話。携帯ではないけど、これはつながっているという表現なのでしょう。

「切れない糸があったら」、それが乙女が望む成長なのか。
シンデレラに別れを告げるというのは、おとぎの世界から旅立つということなのか。

■σ^2=1 聞いたけどなんて読むか、忘れました。
突然女の子の前に現れた「お母さんは」似ても似つかない人相風体。会場内で大きな笑い声が上がったのは関係者だから?
男性が演じているので、笑う場面なのかも、と思いながらも,この程度では笑えないのです。。一番ありえなさそうな設定にして「お母さん」だから面白い、ということを狙っているのかな。無理やり家に連れて行かれると、お父さん、弟と言い切る者がいます。どうやらお父さんは不倫中。なぜこんな家族になっているのか、よくわからないまま、女の子はナイフにみたてた人参で刺され、息絶えてしまいます。また別の「娘」を物色するお母さん...END

ということなんだろうと思いますが、こっちは面白くありませんでした。「****(あえて伏字)」、シモネタを何回絶叫してもつまらないだけ。
弟が着ていたのは女性用のシャツ...左前じゃなかった?

※満足度はシンデレラの分。




30&40

30&40

劇団東京ドラマハウス

萬劇場(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★

すばらしい!
30代で思うこと、40代で思うこと、それぞれ誰もが悩みながら生きています。とにかくイイ本です。役者さんたちもしっかりした演技で、笑えるだけの最近のお芝居とは違います。自分は40代ですが、若い方々は、どう感じたのでしょうか。是非、ご覧いただきたいです。

ロベルトの操縦

ロベルトの操縦

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★

自己主張
操縦室を勝手に想像していたが、ちょっと違うものだった。

出てくる人が、とにかく相手の身にはならず、自分の「希望」を主張し合い、グダグダになっていく展開。

その中で、妥協させられ、翻弄される人も出てくるのだが・・・。

ヨーロッパ企画の笑いが好きな人は楽しめる笑いになっている。独自のスタイルを貫き通し、多くのファンをつかんでいるのがすごい。

ネタバレBOX

あのロベルトって、飛行機なのか、サイドカーの付いた陸上の乗り物なのかが、判然としない。

宇宙に出ていくのだから、飛行機なんでしょうかねぇ(笑)。

コーラに始まり、安っぽいエンペラーが登場するのが可笑しい。

アフタートークで、やはり最初の設定ではロベルトは登場人物の名前だったことを知り、納得した。
金糸雀喫茶館

金糸雀喫茶館

黒色綺譚カナリア派

秋葉原 カフェトリオンプ(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/16 (金)公演終了

満足度★★★★★

楽しいひととき
おどろおどろしい話が多い黒色綺譚カナリア派だが、私は本公演でなく、夏の朗読劇が初見でその雰囲気がとても好きだった。

どちらかというと、番外企画の赤澤さんの演出が好きだ。

今回は、活動休止前のイベントと言うことで、リラックスして楽しめそうな企画なので、お邪魔した。

一人で行ったのだが、居心地がよく、とても楽しいひとときだった。

ネタバレBOX

女優さんたちがカフェで、作品にちなんだお料理や飲み物をサービスしてくれる。

芝原弘さんが執事役で、席に着くとメニューとシステムを丁寧に説明してくれた。

特技のパフォーマンスも、俳優の自己陶酔ではなく、お客の立場に立って演じられていくのがさすが。

こういうイベントでも俳優さんたちは、自分たちだけでなく、お客を楽しませるのが仕事なのだということを痛感させてくれた。

芝原さんが語る怪談噺は、過去の公演のあけびという少女の扮装でスケッチブックを手に登場する。

その抑揚のない、ちょっと拗ねたようなぶっきらぼうなしゃべりかたが、怪談の内容にとても合っていて、グイグイひきこまれていった。

中里順子さんは、リクエスト形式のミニレビューと、レビューショーと二通りあって、どちらも楽しいパフォーマンスだった。

ヘビメタを歌う時も、「ここでギターの人が出て」と、本来のバンドの情景を説明しながら歌ってくれるという親切さ。

山下恵さんとのダンスセッションもこういう企画ならではだった。
フレーム!

フレーム!

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★

計算されたシナリオが気持ちいい
新人ということで、演技は小学生の学芸会程度の人もいたが主役級のメンバーはもう十分一人前だという気がした。
イントロの部分のビデオとダンスを使った演出は楽しく拝見。
シナリオがよく計算されていて、展開が楽しみな脚本になっている。時折見せるマルチシーンの場面演出が多用されているが、これはあまり効果的ではない。
とにかく、真夏でもないのに暑すぎる。劇団の伝統か何か知らないが空調設備を考えてほしい。せめて扇風機くらいはおこうよ。いつか役者が死ぬよ。演技に熱が入ってるんじゃなくって、劇場が厚いだけの汗だくの役者を見るのは不快です。そんな状況で得演じてがんばってるとは思うけど、もっと違う力の入れ方をしてほしい。

ネタバレBOX

最後、ハッピーエンド風に終わるが、死んでしまった先生に好かれていたと知ってうれしいだろうかと考えると、ここまで劇中劇をとてもうまく使って盛り上げて積み上げてきたものがボケボケになった印象。
ヒロインは好かれていたことを知ってショックを抱き、好きな人の死をいっそう悲しみに押しつぶされそうになるが、そこを仲間が先生の映画作りの動機を披露することでヒロインを救い、ヒロインは死んだ先生に希望をもらうという感じにしたほうが観客の心にぐっと来たはず。
山

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/09/21 (水) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

民バージョンを観た
まず、セットの作りこみが素敵だ。片田舎の家庭のある風景。
舞台は全体的に楽しかったのだが、物語自体はシリアスなはずなのに、やたらと笑いを取ろうとする為に、舞台がコミカル化してしまった感は否めない。この本なら、特にコミカルに仕上げなくても良かったような気もするのだが・・。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


物語はイチ子の少女期に相思相愛だった相手、賢太郎の思想が赤だった為に、憲兵から睨まれ賢太郎の家族は辛い思いをしていた。そんな折、賢太郎は家族の為に、赤ではない証拠として入隊に志願する。こうして離れ離れになってしまった二人だったが、賢太郎は戦死し、残されたイチ子は別の男性、藤崎と結婚し子供も生まれたのだった。

一見、平凡な幸せを掴み取ったかのようなイチ子だったが、イチ子は死んだ賢太郎を忘れるどころか今なお、鮮やかに思い焦がれるのであった。

そんなイチ子の心を知りながら生活をしていた夫・藤崎だったが、イチ子の賢太郎への恋慕の心に耐えることが出来なかった藤崎は離婚を申し出る。このとき、藤崎は「自分自身に勝てなかった」と己を攻めるも、イチ子はこの申し出を受け入れ、そしてなお、かつて賢太郎とハイキングに行った四季折々の山の風景を何枚も描き続けるのであった。まるで山が賢太郎の身代わりのように・・。

一途に一人の男性を想い続けて、他者に自分の隙間を決して見せなかった女・イチ子の一生を綴った物語だったが、彼女に関る郵便屋や孫、お手伝い、父の留吉があまりにもコメディだった為に泣けるシーンで泣けなかった。苦笑!

また、留吉役の河嶋健太のセリフカミが目だって、その度に、舞台上の空気が遮断されて残念だった。更に一部のキャストの演技力がイマイチ。一方で、少女期イチ子役の水谷千尋、賢太郎役の大矢三四郎の二人の演技力があまりにも素晴らしく、二人の淡い恋が引き裂かれる場面では完全にその世界にどっぷりと浸かれて感動のあまり、うるうる・・とした。また、水谷が歌う「カチューシャの歌」のなんと美しいことよ。天使の声。

こうして時が過ぎ、やがてイチ子は終わりのときを迎える。しかし、郵便屋や遊びに来ていた孫たちに囲まれてイチ子は幸せそうなのだ。ずっと想い続けた思いは天に昇華して山の風景に溶け込む。

空の月、胸の石 2011

空の月、胸の石 2011

劇団こふく劇場

北九州市立旧百三十銀行ギャラリー(福岡県)

2011/08/20 (土) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★

動線が極まってる。
雰囲気のいい会場で、ノスタルジアを味わうかと思ったけど
意外とイノセントなのは失踪(?)した教師のみで。

他の役者はしっかりと芝居をしていたように感じた。
3人の話が、舞台のお約束で時差を生んでいたけど、実際は同時進行だったのかな~とか。

上質の私小説を読み終えた気分になった。

現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』

現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』

世田谷パブリックシアター

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2011/09/10 (土) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★

能より狂言寄り?
かな?
体をわずかに動かす、振り向く、それだけで違う話が始まるという手法は好き。

笑わせてもらいました。
だからこそ
浮き出る人々の動きが、ラストでリンクした瞬間の怖さといったら。
鳥肌がたちました・・・。

劇団衛星のコックピットE16-17

劇団衛星のコックピットE16-17

劇団衛星

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2011/09/10 (土) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

迫力は迫る力。
きっと、背中とお尻が痛い。
分かっていたのに最前列の桟敷を選ぶ。
元はとった。とり尽くした。
30センチ前に迫るおちょぼ口。

狭苦しいコックピットに座りっぱなしで闘ってたらこんな感じに身体が軋むんだろうなぁ~
ってシミジミ体感した。

内容は四の五の言う必要は無い。
期待とおりでした。

驚々

驚々

多少婦人

池袋GEKIBA(東京都)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★

シチュコメ作家としての今後に期待
酒井雅史さんの作品は、明治大学時代から観てきたが、必ずしもコメディではなく、人間の心理に注目した作品が多い。

だが、今回のような長編シチュエーションコメディは初めてで、シチュコメファンとしては新しい一面を見たようで嬉しかった。

多少婦人は作家が2人体制で短編が中心だが、また機会があれば、酒井氏にシチュコメを書いてほしいと思う。

彼は俳優としても、とぼけた味わいがあって好きだ。

「騙す」といっても、最近、小劇場ではやりの詐欺や毒殺ではないのが、一番の救いだった。

「驚々」にちなみ、登場人物の名前の一部に全員「きょう」と読む漢字が入っているのがご愛嬌。


ネタバレBOX

冒頭のサプライズの説明が、最初はわかりにくく、シチュコメとしてはツカミが弱い。

実際は無意味な偽装告白の「予行演習」が何度も繰り返されるのも興をそぐ。

控室のひと部屋が舞台で、飲み会のメンバーがほとんど抜けてそこに集合するのが不自然で、舞台を二分して、両方の場面を見せながら話が進行するなら手腕を感じたのだが。

智恵(小宮凜子)がだんだんドレスアップしていくが、彼女はサプライズの仕掛けについては説明を受けておらず理解していないという設定なので、自分がサプライズの対象だと思い込んでドレスアップしていくのだろうか。これもわかりにくい。
めかしこんでいく真意と可笑しさが私にはあまり伝わらなかった。

彼女自身は本筋には関係ない存在だけに、天然ボケのようなキャラが浮き、出てくると間延びしてイライラしてしまう。
智恵の勘違いが際立つようなストーリーならよかったのに。

杏子(山本しずか)の婚約者仲原(芝田遼)が登場してからがとても面白く、芝田は最近、多少婦人の本公演での客演も多いが、彼の演技を観ているとワクワクする。

サプライズを仕切る響(石井千里)のリアルさもいい。

ただ、石井と山本の役どころが、フライヤーどおり、もっと対決するような設定なら、より面白かったのにと思う。

山本と芝田が対面してから、カレーの味付け以外にひと波乱ほしかった。

狭山(山村遊哲)の皮肉屋的な言動が、サプライズへの批判にもなっており、興味深い。
この辺に、酒井の作品の特徴がよく出ている。

初日のせいか、肝心のところで、みかんがセリフを噛んだのが彼女には珍しく、惜しかった。
彼女はもっとスパイス的な強い役で使ってほしかった。

全体にあと20分くらい短縮して、メリハリをつけてほしかった。

センターマイク【当日券有ります】

センターマイク【当日券有ります】

ぱるエンタープライズ

ブディストホール(東京都)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

5本観た
 Aキャスト3本、Bキャスト2本観ました。面白かったです。本が良かったですね。初日・中日・千秋楽と、飽きずに見る事が出来ました。

ホットパーティクル

ホットパーティクル

ミナモザ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/09/21 (水) ~ 2011/09/27 (火)公演終了

嵐の日に観た見えない嵐
ぶっちゃけ
不謹慎で 思いつきで わからなくて カッコ付けたいけど
なさけなくて 忘れたくて でも忘れちゃいけないんだ
その苦しみ様はリアルだと思う

不謹慎の反対ってナンですか?黙殺ですか?

事実は小説より奇なり
そして事実は演劇以上に摩訶不思議な人間が居た。

ネタバレBOX

自分が何も出来ない様子
そして大きな事をわすれて小さな事で喜んだりしちゃう
迷いの部分に胸が痛んだ。私は見過ごそうとしているのかもしれない。
反省してチクリ。

女の子から 観た 体験した 考えた ホットパーティクル

正しい教科書なんてない
そうおもう
演劇はきれいごとじゃなくていい
それを作家瀬戸山美咲は苦しみながら向かい合う

観劇して 演劇は魂を放出するものだなぁ と思った。

そして だれよりも可愛いそしてロックな
瀬戸山美咲という作家に私は拍手を送りたい

恋はエナジーになるんです、女の子は。
きっかけなんて それでいいとおもう。

恋は終るけど 自分探しはずっと続く。
ロベルトの操縦

ロベルトの操縦

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ゆるい空気
相変わらずのゆるい空気のSF。

見事に疾走感がでていましたし
舞台の後ろの方でも
疾走する風を感じることができました。

最後がまさにぶっ飛びすぎてますが
それもまたよしですかね?

美しの水

美しの水

AND ENDLESS

THEATRE1010(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

すべての始まり「White」
何度も再演されている舞台ということですが、全くの初見で観劇いたしました。
THEATRE1010での観劇は何度か体験しておりますが、今回の舞台は俳優さん方がインカムを付けていないため、自分の座席の場所では音割れがあり台詞が聞き取れない箇所が多々あったのが非常に残念です。
前半はギャグが非常に多く、前列の方々は大うけだったようですがこちらでは何を言ってるのかわからず、ノることができませんでした。また全体として3時間という長丁場(休憩あり)でしたが、あまりにギャグが多すぎた感を感じました。もう少し短くして公演時間自体を短縮してほしかったです。
二幕中盤から後半のクライマックスまでのスピード感、物語の展開など涙が溢れて切なすぎる運命に目が離せず、また舞の演出なども見応えがあり見事でした。
全てをシリアスにしてしまうと重い内容になってすまうため、前半の平和だった頃の象徴としてのバランスが大事だとは思いますが、正直ちょっと残念です。

アイ・ハヴ・ア・ドリーム

アイ・ハヴ・ア・ドリーム

ミュージカル座

六行会ホール(東京都)

2011/09/21 (水) ~ 2011/09/22 (木)公演終了

満足度★★★★

そんなに昔じゃない話!
台風15号で電車が止まっている中、振替輸送で地下鉄を乗り継ぎ高輪台まで辿りつき、そこを出た瞬間に傘は壊れびしょびしょになりながら、やっとの思いで到着。

観客は40名弱だったでしょうか、少なかったけど熱気溢れるミュージカルに感動。

公演後はすっかり雨も風も止んでいました。

ネタバレBOX

キング牧師は直接登場しないものの、「アイ・ハブ・ア・ドリーム」など彼の言葉は若者たちの口を通じて伝えられました。

乗合バスの差別問題、KKKの話、結婚感、大学入学の差別問題などの話題を盛り込み、黒人たちによる非暴力による公民権運動を感動的に描いていました。

怖がり屋のベスが変わらなきゃと勇気を出して立ち上がるところが良かったです!

ハイヒールを履いてのダンスは大変ですね。
愛が殺せとささやいた

愛が殺せとささやいた

ドリームプラス株式会社

草月ホール(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

色々な可能性があるとはいうものの…
やり過ぎは困ってしまいます。

ネタバレBOX

若い女優がいきなりベテラン女優の死体を発見、あるいは発見した振りでスタート。その後、刑事が来て関係者を疑うと、全員容疑者の可能性があり、仮想再現シーンが延々と続きました。

アフタートークで、犯人はお客さんの感じるままにと言われても困ってしまいます。

どんでん返しの連続はハラハラドキドキで面白いのですが、何でもありのパラレルワールド状態となると、もうどうでも良くなってしまいます。

一応事実を集約すると、15年ほど前に女優が客船から転落して死亡したが双子の妹が女優を騙りその後務めた、何人かの関係者はその事実を知っていて利用していた…。

そしてラストシーンが多分本当の答だとは思うのですが、大人になり切れていない女優の息子たちによるサイコっぽい犯行だったとは。

水沢アキさんの、女優の顔、母の顔、恋人の顔などの演じ分けは見事でした。
愛・王子博

愛・王子博

INUTOKUSHI

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

痛烈な皮肉に頬が緩む
序盤から時々挿し挟まれる「不道徳ネタ」がラストで結実するのは一種の快感、それによってそこまでのアレコレに得心が行き、「それなら全部容認」みたいな。が、含まれる「毒」も良いが、欲を言えばもっと大きな(「ヤバい」とも言う)モノに矛先を向けて欲しかった気も。
なお、一番のツボは序盤、あるフレーズに対してヒロインが「私の心には全然響かなかった」と語るところ。痛烈な皮肉に頬が緩む。

アンネの日記

アンネの日記

劇団民藝

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2011/07/21 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★

「新劇っぽさ」的なもの
アンネが事態にはしゃいだりもする第1幕と1年以上経って大人っぽい部分も見せる第2幕という構成が手堅い。
また、全体の雰囲気や照明に観慣れた小劇場系の芝居とは異なる「新劇っぽさ」的なものを感じ、ちょっと懐かしいような気にもなる。

ちょぼくれ花咲男

ちょぼくれ花咲男

文月堂

サンモールスタジオ(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★

台風に負けずに観劇
時代物をやる時はより遠くの世界に観客を連れて行かなくてはいけないので、よりミスに留意しなくては行けないと思う。ベテラン陣が良く台詞を噛み、また小さなミスをするのでいまいち世界観に入っていけなかった。佐藤滋と霧島ロックの存在感は素晴らしかった。

ララバイ、バイバイ

ララバイ、バイバイ

レゴプラ

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/18 (日)公演終了

満足度★★★

模倣から始まる
主宰の好みが色濃く出た手触りのいい作品。個人的には楽しめたけれど、少しオマージュが強く出過ぎかもしれない。模倣は悪いことだとは全く思わないので、そこから一歩進んだものを次回に期待したい。

このページのQRコードです。

拡大