
ニュートンの青いリンゴ
タマコロ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

一九一一年【ご来場ありがとうございました!】
劇団チョコレートケーキ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/12/16 (金) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

クリスマス公演『三十路!!!』おしゃれ紳士の西川康太郎、伊東祐輔、梅棒の拓矢、ポコペン舞子の小山綾子、伊東歌織等が出演!
WINKS
上野ストアハウス(東京都)
2011/12/23 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

SAMOURAI(サムライ)
宝塚歌劇団
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2011/12/23 (金) ~ 2012/01/06 (金)公演終了

星の結び目
時間堂
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/12/22 (木) ~ 2012/01/02 (月)公演終了

『タンバリン・スナイパー』
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
ワーサルシアター(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

ペテン師と詐欺師
The Dusty Walls
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/04/27 (水) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

ペテン師と詐欺師
The Dusty Walls
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/04/27 (水) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

スペース合コン
The Dusty Walls
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/02/04 (金) ~ 2011/02/06 (日)公演終了

オアシスの旅人たち
ぱるエンタープライズ
TACCS1179(東京都)
2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

全 員 彼 女
TOKYO PLAYERS COLLECTION
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/01/05 (木) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

新春浅草歌舞伎
松竹
浅草公会堂(東京都)
2012/01/02 (月) ~ 2012/01/26 (木)公演終了
満足度★★★★
新春歌舞伎(昼の部)
毎年年初は、若手中心の浅草歌舞伎を見に行きます。
亀治郎さんは今回を持って、卒業とのこと。
最後を飾る演目は『南総里見八犬伝』。この話は昔NHKの人形劇で観ていたと思うが、さっぱり覚えていない。
でも、八犬士が勢ぞろいする場面などは見応え十分でした。
『廓文章』は上方和事の代表的な作品の一つとのこと。愛之助さんが伊左衛門役。これは初役だそうだが、大店のぼんぼんが、落ちぶれて、廓に恋人を訪ねる話しで、ユーモラスたっぷりの面白い話でした。

全 員 彼 女
TOKYO PLAYERS COLLECTION
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/01/05 (木) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

欲望という名の電車
劇団青年座
世田谷パブリックシアター(東京都)
2011/12/15 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
新劇の意地を見た
これは素晴らしい公演だった。
青年座が「新劇」の面白さを教えてくれた。新劇の意地を見せつけられた思い。
技量のある役者が、しっかりした芝居をやる。
それがどんなに面白い事か。
それを出来ていない芝居がどんなに多い事か。
これが演劇ですよ。まじに熱い。
寂れた遊園地のイメージ、と演出家の言葉が、舞台上に見事に立ち上がっている。
今は失われてしまったベルリーヴが、ブランチ(=高畑淳子)の背後にイメージとしてあり、
街の無法者たちの生活に溶け込んだ、太陽のように天真爛漫なステラ(=神野三鈴)とブランチが、極めて対称的に写る。
ミッチ(=小林正寛)の役に立たなさも素晴らしい。
スタンリー(=宅間孝行)も良かったが、今一つパワー不足な感も。
ともあれ、がっつり芝居してる俳優陣が作り上げた空気感が素晴らしく、本当に良い芝居だった。
神野三鈴はまじに感情表現が豊か過ぎて、コロッコロ変わる!って言葉がぴったり。
ラスト、ブランチを見送った哀しみと、抱き抱える子供への愛情が入り交じるシーン、ステラが素晴らしすぎた。

学生版日本の問題
日本の問題
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/12/21 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★
活力に満ちた演劇たち
学生劇団6団体が、「日本の問題」をテーマに短編で挑む公演。
A日程を観劇。
Aに参加していたのは
ミームの心臓
四次元ボックス
演劇集団 声を出すと気持ちいいの会
の3団体。
ミームの心臓は、台詞が極めて美しい。それだけに、その台詞を口に出す役者陣が台詞回しに酔っている感があり、
こちらに言葉がストレートに響かない、ちょいと辛い展開。
四次元ボックスは舞台の使い方が極めて上手い。
狭い所を縦横無尽に動き回り繰り出すパフォーマンスが素晴らしい。
台本のバカバカしさも良い感じだったが、この空間性はクセになる。
ただ、「日本の問題」だったかは微妙な所だが。
そして、声を出すと気持ちいいの会。
今回は古典に題材を取らず、一人の役者のドキュメンタリー的な作り方。
ダイナミックさは抑え目だったが、その分のエネルギーを丸ごと空気感を作り上げる事に使っていた。
素晴らしい。
一人の俳優がすらりと何役もこなすのもスタイリッシュで見応えがある。
そしてラスト。
演劇らしい、演劇の壊し方がイカす。
総じて、エネルギーに満ち満ちた公演でした。
B日程を観られなかったのが悔やまれる。

検察官
劇団NLT
博品館劇場(東京都)
2011/11/17 (木) ~ 2011/11/23 (水)公演終了
満足度★★
演技のベクトル差
NLTが、演出にロシアの演出家を、主演に原田大二郎を迎えて送る『検察官』
全体的に俳優の芝居が濃い。
その中で、原田大二郎だけが、家にでもいるかのような自然さ。
よく怒鳴り声を出す演技は観てきたが、原田大二郎の、こんなにも抑制の効いた芝居を観るのは極めて新鮮な味わいがあった。
これがスタニスラフスキーの本国、ロシアの演出家がもたらした物なのだろう。
これが素晴らしかった。
それだけに、ばっちり新劇の周囲と原田大二郎の芝居が噛み合わず、良い意味でも悪い意味でも目立ってしまってはいたが。
検察官に間違われる男・フレスタコフ(=弓澤公望)は未熟さが目立つ。
同色の、自分はアホですとでも言わんばかりの演技が続き、フレスタコフの超長台詞は見てられなかった。

冬物語
明治大学シェイクスピアプロジェクト
アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)
2011/11/18 (金) ~ 2011/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても良い舞台
これ、まじに面白かった。
演劇の面白い所を全部集めたような芝居。
学生の、体当たりな熱量がハンパない。
いい芝居だった。

ALPHA
Trigger Line
劇場MOMO(東京都)
2011/10/29 (土) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★
ハードボイルド
外事警察やなんかの、複雑な正義の守り方を題材にした重厚な芝居。
『外事警察』というドラマが好きだったので、その雰囲気が舞台になってるようでワクワクした。
勢力図やなんかが複雑でなかなか分かり辛かったが楽しめた。
ただ、芝居がどうにも濃すぎて若干なじめなかった。
そんな中、林田一高の演技が自然でかっこ良すぎた。

アントニーとクレオパトラ
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2011/10/01 (土) ~ 2011/10/15 (土)公演終了
満足度★★★★★
愛すべきダメ男
『アントニーとクレオパトラ』の上演は初めて観るが、こりゃ難しい作品。
なにしろ意を決して自害するアントニーが、しばらく死ねず舞台上に残らねばならない。
よほどしっかり作らねばギャグにもなりかねない展開である。
が、そこはさすが吉田鋼太郎。
かっこ良すぎる。
アントニーの空気感が舞台を丸ごと支配していて文句なし。
手痛い敗戦をした後の、「陸が俺に歩くなと言っている!」との件はアントニーの配下と共に涙がこぼれる思い。
それだけに、アントニー死後の喪失感が半端なく、舞台が空っぽになったようだった。

Caesiumberry Jam
DULL-COLORED POP
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/08/20 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
ダルカラ復活
DULL-COLORED POPの劇団活動再開記念&第10回記念公演は、『Caesiumberry Jam』の再演。
原発事故以降、演劇でも色々な劇団が原発関係の芝居を上演したようだが、
8月、ちょうどセシウムがニュースに上がり始めた時期のこの再演。
チェルノブイリ原発事故を題材にしたこの芝居、初演の時以上のインパクトがあった。
なにより、役者の人数が増え、よりアンサンブルの芝居が強化されていた点が印象深い。
沢山いた村の住人たちが、芝居が進むにつれ徐々に姿を消していき、舞台上の人口密度が減っていく。
たいした説明もないままに人が消えていく様は、不気味以外の何物でもない。
子供たちは、老人は、どこに消えていったのか。
それでも村に留まり続ける人々。
そういった光景が、土の敷き詰められた舞台の上で展開される。
上演終了時、カーテンコールをせずに観客の拍手を一切拒絶する谷賢一らしいやり方は、
芝居を「見世物」でなく、3月11日以降続く我々の問題として観客に持ち帰らせる。
チェルノブイリの、放射能に汚染された土は、地続きで客席の我々の足元にも広がっているのだ。
実に鮮やかな演出。
いい芝居であった。