ロゼット〜春を待つ草〜【ご来場有難うございました!】 公演情報 ハイリンド「ロゼット〜春を待つ草〜【ご来場有難うございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★


    いい脚本。良い「人間」が詰まっていて面白い。

    ネタバレBOX

    中学同級の典子(岡内美喜子)と真樹(枝元萌)は植物を扱う会社を運営する。そこに、二人の同級で現在風俗店経営の祐二(多根周作)、典子に恋する従業員・加賀(伊原農)とその妹・美晴(高安智実)らの人間模様が織り重なり、暖かい舞台が出来上がる。
    典子は不倫・会社の経営・乳がん、真樹は夫婦関係と仕事と典子との関係、美晴はいじめと兄からの束縛、加賀は父親の呪縛、加賀は闇の世界に生きる苦悩…といった感じで、それぞれが何かを背負って生きている。それと人間関係がうまく絡み合う、秀逸な脚本が実にうまい。
    衝突もあるし、分かり合いもあるし、110分の中での緩急バランスが良い。加賀の変態演技→不倫相手からの電話+真樹の不満爆発とか。

    伊原と多根の演技が◎。特に伊原。春が来るとよいねって思わせる。笑いもとれるし素敵だ。その妹の高安も、最初のダル雰囲気と終盤の計算高さの落差が良い。

    ちなみに、祐二は途中からでなくなったけど、やはり失踪とか死亡とかそんなんだったのだろうか。とにかく、前向きな話で観て良かったと思える作品だった。

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    2012/02/09 00:03

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