
お伽草紙/戯曲
劇団うりんこ
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★
多重構造の投影がなんたら
お伽話→太宰治の小説→舞台化 という多重構造があるせいか(どうかわかりませんが)奥行きの深さを感じる作品ではある。ただ観客として受け止めるのはそれらの重なり合った投影図であるため、そこからもとの深さを測るのはかなりの観察眼を必要とするだろう。つまり私には難しかった。ただ幻想的な雰囲気を表面的に味わうことしかできなかった気がする。それはそれで良かったけれど。

ガールズロック!
lovepunk
テアトルBONBON(東京都)
2012/01/17 (火) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
268(12-021)
19:00の回、今夜は音楽モノ、チラシでは楽器を持っていますが、実際に演奏したのはアコースティックギター、どこのギターでしたでしょう、ヘッドにカポをとめているのでよくみえませんでした、焦茶のサンバースト…あっと、もうひとつトライアングルがありました。女性のバンドあるいはメンバー(ヴォーカルのみは除く)というと…ライヴをみたのは、SHOW-YA、M.ジャクソンのG(Jennifer Batten)、J.ベックのB(Tal Wilkenfeld)、オリビア・ニュートン・ジョンのB(Gail Dorsey)くらいです。ランナウェイズとかS.クアトロ、K.キング(キャロルじゃなくて、カーキ)あたりは聴いていました。ちなみに、クラシックの場合、ピアノもヴァイオリンも女性しか聴きに行きません…(爆)、指揮者はさすがに西本さんおひとり。

オオカミトラム ●望という名の電車
UDATSU
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了
満足度★★
期待しすぎたか
「観てきた!」コメントを見て,面白いんだろうと行きましたが・・・。期待を高めすぎたのでしょうね。自分には合わなかったようで,残念な結果となってしまいました。蛮勇というのならもっともっと弾けてほしかったです。

乳首鎹【ご来場ありがとうございました】
桃尻犬
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
お葬式
お葬式とは亡くなった御方も含め、人間の表も裏もすべて見えてしまうだけに、題材としてとりあげられやすいと思うのですが、
この「乳首鎹」は人間の裏の部分を見せて嫌な気持ちにさせる以上に、観る者の予想を凌駕して、突拍子もない奇抜さを見せてくれたので、笑って楽しめました。
奇抜さも、話がうまく組み立てられているからこそ、素直に受け入れられたと思います。落ちも何だか“らしい”なと。
プロレス技をかけられたり樹液を出したりと、パーフェクトボディを駆使しつつ、喪服姿で物憂いな堂本佳世さんの表情が艶っぽかった!

風に乗れ!私の想い…
演劇集団Nの2乗
中野スタジオあくとれ(東京都)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

オオカミトラム ●望という名の電車
UDATSU
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了
満足度★★★★
楽しい時間を過ごさせて頂きました。
前説での俳優さん達の、はにかんだ様子が印象的でした。舞台がはじまるとその時とは別人のようで、そのことにも驚きを感じ、楽しめました。これが、演技をする人達の、Art(技)なのでしょうか。
Recit(語り)がそんなにないのかなと予想していたのですが、実際はしっかり語られていて、それが話を分かりやすいものにし、途中から、最後どうなるんだろうと話にのめり込んでいきました。
登場人物も、それぞれのキャラクターが生きていて、物語の中に上手く組み込まれていて、面白かったです。

イエスタデイ
ブラジル
座・高円寺1(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
いつもと違うハチャメチャ感
物語の内容を追うというよりも無鉄砲な演出を楽しむ舞台。みんな楽しんでやってる感じが伝わった。壮大なコントといってもいいのかも。

深呼吸する惑星
サードステージ
キャナルシティ劇場(福岡県)
2012/01/15 (日) ~ 2012/01/15 (日)公演終了
満足度★
残骸の底から
第三舞台は80年代後半から90年代にかけて、演劇界において確かに天下を取った。しかし、第三舞台とは何だったのか、演劇界におけるその功罪は、と考えた時、罪の方がはるかに大きかったと判断せざるを得ない。未成熟なアダルトチルドレンの自己肯定(=甘え)を、それらしい社会的なテーマやキワモノ的なガジェットで粉飾して、傷つきぶりっこな観客に媚を売ってきた、結局はそれが第三舞台の正体ではなかったのか。
90年代後半当りから、鴻上尚史の舞台に失望させられることが多くなっても、それでも先入観は捨てようと思って観劇した。だから冒頭のキレのよい“いつもの”ダンスパフォーマンスには、懐かしさも含めて好意的に観始めることができたのだ。しかし、期待感はすぐに失速する。陳腐で幼稚な物語、学生演劇特有の間を無視したデタラメな演技、ぐちゃぐちゃな場面転換、虚仮威しの照明、既製作品及び自分たちの過去作からのパクリ寸前の引用と、「演劇がやってはいけない」ことのオンパレード。
しかし、かつて彼らと「同世代」だった我々が応援していたのは、そのデタラメさゆえにであった。新劇などの既製作品にない爆発的なエネルギーだったのだ。だから「これは本当はもの凄く下手くそでつまらないのではないか」と感じつつも、あえて旗を振ってきたのだ。しかしデタラメは結局デタラメでしかない。そのことに観客は次第に気付いていく。この20年あまりで、第三舞台のメッキはすっかり剥げてしまった。元のファンの多くは自らの不明を恥じつつ、彼らのステージから離れた。
「時代の寵児」でしかなかったことを痛感しているのは鴻上尚史自身であろう。第三舞台から産み出される新しいものはもう何もない。第三舞台は変わらない。変わり続けもしなかった。解散公演は、みっともなくモダモダと愚作を発表し続けてきた鴻上の、最後の潔さだと言えるだろう。

イエスタデイ
ブラジル
座・高円寺1(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
役者の力
怪優たちの快(怪?)演を楽しむ舞台。
中川さんをもっと見たかったが、それくらい贅沢な布陣。
俳優の持つキャラクターや演技を活かすことを優先しているからか、ストーリーとしての面白さがあまり感じられなかったことが少し残念であった。

宇宙船
3.14ch
東演パラータ(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
想像力の世界
駅からの道順で戸惑い、ぎりぎりに。そのため最前列で観ました。
まず、セットに驚き、設定に驚き、音楽に驚き、役者さんに驚く。
丁寧にかつ刺激的につくられている。
全体に引き込まれやすいし、「ほう、そんな考え方があるのか!」と思わせてくれるメッセージがあり。
お話自体もとても面白い。
役者さんは、少しバラツキがあるように見えたが、それももしかして狙い?
そう考えると、ちょっと"怖く"なってきた。とてつもなく"計算"された作品に思えてきた…。
今後も絶対に観に行く劇団に確定!

ある女
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/02/01 (水)公演終了
満足度★★★★
“境”を描いた演劇
中盤までは苦笑・爆笑。帰宅してからゆっくり考えて、やっと咀嚼できたように思います。私は菅原さんの回でした。

オオカミトラム ●望という名の電車
UDATSU
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了
満足度★★★
なかなか楽しめた!
個人的には、なかなか楽しめた!
音楽の選曲、映像、役者のテンションの高さから期待感が高まる。
上演時間90分。

ガールズロック!
lovepunk
テアトルBONBON(東京都)
2012/01/17 (火) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

オオカミトラム ●望という名の電車
UDATSU
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了

イエスタデイ
ブラジル
座・高円寺1(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
豪華なキャストがいきいきと。
近藤美月の素敵な狂気ぶりが目立ったが、櫻井智也、桑原裕子、中川智明など私の好きな素敵な役者が揃っている。
それらの役者がいきいきと演技をしている。
いつも期待を裏切らない出来で、うれしい。

GULF -ガルフ-
読売新聞社
青山円形劇場(東京都)
2012/01/20 (金) ~ 2012/01/25 (水)公演終了
満足度★★★★★
この後、どうなる?どうする?どう生きる?そして驚きのラストへ!
先ずは、
「二人芝居」の表現する世界の深淵さに感動しました。
思えば、
人と人との繋がりの中で、最小にして最大なものが、
1対1で向き合う、「二人」。
自分には見えていない本当の自分が、
向き合う相手の中には映り込み、鏡に照らすようにして見せてくれる。
思わぬ自分の姿に驚き、怒り、惑い、泣き、笑い。
そんな情けない自分の姿を全部見ていてくれる相手の存在。
二人芝居の醍醐味が、存分に盛り込まれた作品でした。
今を生きる日本人を、等身大に表現しながら、
語り合い、関係が育ち合う中で、
誰もが心入れしてしまうほど、魅力的な人間像へと昇華させてゆく表現。
大和悠河さん、敦士さん、素晴らしかったです。
そして、この作品に散りばめられた
今を生きる私たち日本人に向けて放たれる、数々のキーワード。
二人の止めどなく重ね合わされる会話の中に、
人間の喜びと哀しみを、無造作のようで、
実はこの上なく美しく並べてみせた脚本の素晴らしさ。
会話だけではなく、一つ一つの行動にも、深い心理状態を映してみせる
演出!
特に身体を動かすことが、
その後の展開に大きく影響を及ぼして行く視点の新鮮さと表現の巧みさ。
素晴らしかったです。
舞台美術の美しさ。不安と闇の心理状況に注ぐ、
一筋の希望の光のようでした。
この特異な世界観へと誘う、
迫力と説得力のある音楽の素晴らしさ!
現代人が漠然と抱えている不安がどこから生まれ、
何処へと人々を追いやろうとしているのか?
『GULF』という場所にまつわる
20年間の日本人の心の旅の先にあるものは、
闇なのだろうか。光なのだろうか?
「この後、どうなる?どうする?どう生きる?」
緊迫した状況を辿る中で、解き明かされて行くのは
実は、自分の心の闇。
そして、ラストに明かされる、驚愕の未来。
2011年を生き抜いて迎えた、2012年。
何倍にもパワーアップした毛利亘宏さんの世界に、
深い愛情と覚悟を感じました。
『GULF』が提唱するモニター企画に参加した観客も皆、
きっと、この覚悟を共にすることになるのだと思いました。
素晴らしかったです。
この作品に出会えたことに、感謝いたします。
ありがとうございました。

オオカミトラム ●望という名の電車
UDATSU
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了
満足度★★★★
こいつは事件だ
作・演出の安見くんの作品は発想が豊かで、毎回大変面白く拝見している。
前回のサザエントヒルでは、サザエさんとサイレントヒルを混ぜるという冗談みたいな設定で、劇的な枠組みを破壊し、かつそれを現実世界における「現実感」すら破壊しようとする試みをしていた。
今回も彼のそんな発想を楽しみに行った訳だが、
期待を裏切らずとても良い作品だった。
火曜日まで公演中なのでネタバレは控えさせていただくが、
前説から既に気合が入っている。
実はここにも伏線が入っている訳だけれど、このしれっと「これからやるのは馬鹿な作品なんですよー」という顔をしているのがたまらなく面白い。
今回扱っているのは、肉望(元ネタは欲望という名の電車ですから)という普遍性のあるテーマであり、かつそれを根に置いた資本主義経済とその象徴かのような現在日本を描いている。
そして、見事に皮肉って笑いへと昇華している。
多少技巧的に未熟な側面はあるが、これだけ思い切り冗談をかましてくれるとそれすら愛おしい。
お時間のある方は是非この事件を観に行く事をオススメする。

乳首鎹【ご来場ありがとうございました】
桃尻犬
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
無題267(12-020)
19:30の回。18:50受付、19:00開場。舞台手前、大きなカブトムシの抜け殻ではなくキグルミ、畳敷き和室(20畳くらい)、下手には祠と石像(?)、大きなテープル、山積みの座蒲団、タンス、木魚にお経、障子に2ケ所穴が開いているのは作為的なのか事故なのか。19:26前説「モノが飛んでくるかもしれないが安全です」宣言、
19:35開演~21:21終演。

ある女
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/02/01 (水)公演終了
満足度★★★★
映像が作りこまれていると思っていたら
舞台から、
冒頭やシーンごとに差し込まれた
その映像の作りこみではないと支えられないような、
ぞくっとくるようにリアルで濃い感覚が溢れだしてきて。
やられてしまいました。

イエスタデイ
ブラジル
座・高円寺1(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★
家族
しみじみとした家族の話、かと思いきや、なんとなんと・・。思い切った役者さんの表現が楽しかったです。展開がテンポアップするのが少し遅かったかなという印象です。