最新の観てきた!クチコミ一覧

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お伽草紙/戯曲

お伽草紙/戯曲

劇団うりんこ

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★

多重構造の投影がなんたら
お伽話→太宰治の小説→舞台化 という多重構造があるせいか(どうかわかりませんが)奥行きの深さを感じる作品ではある。ただ観客として受け止めるのはそれらの重なり合った投影図であるため、そこからもとの深さを測るのはかなりの観察眼を必要とするだろう。つまり私には難しかった。ただ幻想的な雰囲気を表面的に味わうことしかできなかった気がする。それはそれで良かったけれど。

ガールズロック!

ガールズロック!

lovepunk

テアトルBONBON(東京都)

2012/01/17 (火) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

268(12-021)
19:00の回、今夜は音楽モノ、チラシでは楽器を持っていますが、実際に演奏したのはアコースティックギター、どこのギターでしたでしょう、ヘッドにカポをとめているのでよくみえませんでした、焦茶のサンバースト…あっと、もうひとつトライアングルがありました。女性のバンドあるいはメンバー(ヴォーカルのみは除く)というと…ライヴをみたのは、SHOW-YA、M.ジャクソンのG(Jennifer Batten)、J.ベックのB(Tal Wilkenfeld)、オリビア・ニュートン・ジョンのB(Gail Dorsey)くらいです。ランナウェイズとかS.クアトロ、K.キング(キャロルじゃなくて、カーキ)あたりは聴いていました。ちなみに、クラシックの場合、ピアノもヴァイオリンも女性しか聴きに行きません…(爆)、指揮者はさすがに西本さんおひとり。

ネタバレBOX

フォークvsロック。アコースティックもエレクトリックもどちらも好きですし、ヴォーカルが女性のロックもよく聴くのでとてもお得。J.ヘンドリックスはちゃんと左利きでしたね。お話の内容はあるようでないようで…はじけたパフォーマンスを楽しませていただきました。でもですね、終わりかたとして男どもをひれ伏すくらいのノリがあったらいいなと思いました。でもでも、男の役者さんいないですし、難しいですね。

マイクを通した時、もっとライヴ会場っぽい音にするとさらに雰囲気でたとおもいます。
オオカミトラム ●望という名の電車

オオカミトラム ●望という名の電車

UDATSU

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了

満足度★★

期待しすぎたか
「観てきた!」コメントを見て,面白いんだろうと行きましたが・・・。期待を高めすぎたのでしょうね。自分には合わなかったようで,残念な結果となってしまいました。蛮勇というのならもっともっと弾けてほしかったです。

乳首鎹【ご来場ありがとうございました】

乳首鎹【ご来場ありがとうございました】

桃尻犬

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

お葬式
お葬式とは亡くなった御方も含め、人間の表も裏もすべて見えてしまうだけに、題材としてとりあげられやすいと思うのですが、

この「乳首鎹」は人間の裏の部分を見せて嫌な気持ちにさせる以上に、観る者の予想を凌駕して、突拍子もない奇抜さを見せてくれたので、笑って楽しめました。 

奇抜さも、話がうまく組み立てられているからこそ、素直に受け入れられたと思います。落ちも何だか“らしい”なと。 

プロレス技をかけられたり樹液を出したりと、パーフェクトボディを駆使しつつ、喪服姿で物憂いな堂本佳世さんの表情が艶っぽかった!

風に乗れ!私の想い…

風に乗れ!私の想い…

演劇集団Nの2乗

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

好演でした!
役者がそれぞれ役のをしっかり捕らえていたと思います。風も感じれました。お疲れ様でした。

オオカミトラム ●望という名の電車

オオカミトラム ●望という名の電車

UDATSU

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了

満足度★★★★

楽しい時間を過ごさせて頂きました。
前説での俳優さん達の、はにかんだ様子が印象的でした。舞台がはじまるとその時とは別人のようで、そのことにも驚きを感じ、楽しめました。これが、演技をする人達の、Art(技)なのでしょうか。

Recit(語り)がそんなにないのかなと予想していたのですが、実際はしっかり語られていて、それが話を分かりやすいものにし、途中から、最後どうなるんだろうと話にのめり込んでいきました。


登場人物も、それぞれのキャラクターが生きていて、物語の中に上手く組み込まれていて、面白かったです。

ネタバレBOX

登場人物を紹介する時にスクリーンを使用されていたのですが、それも好きでした。ただ、私の文字を読むスピードが遅いのか、文字が上下に分かれていたり、俳優さんを見たりと目線移動が忙しかったからか、全部読めなかったのがちょっぴり残念、舞台が終わってからでも、エンドロールのように、じっくり見てみたかったです。

最後のセワシくんとのやりとりで、観客と運転士だけに会社の行く末が語られるというのが、想像力をかき立てられて好きでした。

ーオタクの方の説明がなかったら、きっと「???」となっていたと思います。色んな知識を頂きました。
ー運転士さんの語りも良かったです。
ーサラリーマンの方が放つ台詞が笑いのツボでした。
ー吉お母さん、なんて嫌な女なの〜!と思いましたが、それも演技力がなすワザ?なのかと、感心しました。
イエスタデイ

イエスタデイ

ブラジル

座・高円寺1(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

いつもと違うハチャメチャ感
物語の内容を追うというよりも無鉄砲な演出を楽しむ舞台。みんな楽しんでやってる感じが伝わった。壮大なコントといってもいいのかも。

深呼吸する惑星

深呼吸する惑星

サードステージ

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/01/15 (日) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度

残骸の底から
 第三舞台は80年代後半から90年代にかけて、演劇界において確かに天下を取った。しかし、第三舞台とは何だったのか、演劇界におけるその功罪は、と考えた時、罪の方がはるかに大きかったと判断せざるを得ない。未成熟なアダルトチルドレンの自己肯定(=甘え)を、それらしい社会的なテーマやキワモノ的なガジェットで粉飾して、傷つきぶりっこな観客に媚を売ってきた、結局はそれが第三舞台の正体ではなかったのか。
 90年代後半当りから、鴻上尚史の舞台に失望させられることが多くなっても、それでも先入観は捨てようと思って観劇した。だから冒頭のキレのよい“いつもの”ダンスパフォーマンスには、懐かしさも含めて好意的に観始めることができたのだ。しかし、期待感はすぐに失速する。陳腐で幼稚な物語、学生演劇特有の間を無視したデタラメな演技、ぐちゃぐちゃな場面転換、虚仮威しの照明、既製作品及び自分たちの過去作からのパクリ寸前の引用と、「演劇がやってはいけない」ことのオンパレード。
 しかし、かつて彼らと「同世代」だった我々が応援していたのは、そのデタラメさゆえにであった。新劇などの既製作品にない爆発的なエネルギーだったのだ。だから「これは本当はもの凄く下手くそでつまらないのではないか」と感じつつも、あえて旗を振ってきたのだ。しかしデタラメは結局デタラメでしかない。そのことに観客は次第に気付いていく。この20年あまりで、第三舞台のメッキはすっかり剥げてしまった。元のファンの多くは自らの不明を恥じつつ、彼らのステージから離れた。
 「時代の寵児」でしかなかったことを痛感しているのは鴻上尚史自身であろう。第三舞台から産み出される新しいものはもう何もない。第三舞台は変わらない。変わり続けもしなかった。解散公演は、みっともなくモダモダと愚作を発表し続けてきた鴻上の、最後の潔さだと言えるだろう。

ネタバレBOX

 舞台となる惑星の名前が「アルテア」と聞いて、なんだ『禁断の惑星』のパクリかとガッカリしてしまった。「人間の意識が具現化する」という設定も全く同じ。もっともこれはSF作品にはよく見られる設定ではある。しかし既製作品のアイデアを借りるのであれば、そこに独自のアレンジを加えるのが作家としての矜持だろう。鴻上尚史にはそれがない。
 同じアイデアを元にしていても、フレドリック・ブラウン『プラセット』はスラップスティック・ギャグとして昇華させていたし、スタニスワフ・レム『ソラリスの陽の下に』は哲学的深淵まで覗かせてくれていた。梶尾真治『黄泉がえり』はリリカルSFの一つの完成形を見せてくれもした。『深呼吸する惑星』は先行作のどれと比べてもはるかに劣っている。

 鴻上尚史がSFファンであることは、これまでの作品に「引用」されてきたキーワードから容易に理解できることであった。それこそ藤子・F・不二雄『ドラえもん』からフィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』、ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』あたりまで、幅広い読書量を誇っている。『ドラえもん』に至っては、自身で舞台化までしたほどの入れ込みようだ。
 しかしそれらのSFガジェットは、戯曲自体のテーマと殆ど絡むことなく、単に「自分が好きだから作品に引用してみました」程度の意味しか持ってはいなかった。それはそうだろう。それ以上にSFの提唱するテーマを自らのものとして内省し、作品として昇華させる能力が鴻上にはなかったからである。
 柴幸男『わが星』が岸田戯曲賞を受賞した時、選考委員の中で鴻上だけが唯一「ワイルダー『わが町』のままではないのか」と受賞に反対した。しかし、鴻上がこれまで何をしてきたかを熟知している者には、彼の発言の裏が容易に理解できるはずである。『わが星』は確かにワイルダーやブラッドベリ『火星年代記』をベースにしてはいるが、その上に幾重にも柴自身のオリジナルアイデアを積み重ねている。鴻上の「引用」にはそれがない。鴻上は自らの劣等感から、柴に嫉妬したのだ。

 もともと、自作に好きな作品をこれでもかというほどに引用しパロディ化する手法は、80年代、吾妻ひでおやいしかわじゅんら「ニューウェーブ」の漫画家たちが好んで行っていた手法だ。文学畑では栗本薫が評論『文学の輪郭』や『エーリアン殺人事件』でそれを試みていたのだが、鴻上は演劇でそれを大々的にやって見せた。それだけのことである。
 ところが演劇界の人間は、昔から文学方面にこそ眼を向けてはいたが(稚拙な文学コンプレックスゆえであるが)、漫画やSF、それらを含めたサブカルチャーの動きにはとんと疎かった。だから「鴻上尚史が新しく見えた」のである。単なる模倣に過ぎない底の浅さに気がつかなかったのだ。
 『テアトロ』2月号では、小山内伸が『第三舞台、「深呼吸する惑星」までの30年』と題して、その活動を包括し賞賛している。しかし、そこで小山内氏が指摘する第三舞台の三つの特徴、「複数の世界を並行してゲーム的に描く」「一人の役者が状況に応じて即興的に別の役に早変わりしたりする入れ子構造」「日常や社会を戯画化する一方で、物語は虚実の反転を繰り返して核や深層に到達せず、あくまで状況をオータナティブに示す」などは、全て、“漫画の中で吾妻ひでおがとっくにやっていた”ことなのだった。

 それでも鴻上尚史と同世代である我々は、彼とそして第三舞台を支持した。その「罪」は、結果的に、小劇場演劇に安易な笑いとベタな人情話を浸透させる結果となってしまった。
 更なる第三舞台エピゴーネン、たとえば演劇集団キャラメルボックスや劇団☆新感線、ヨーロッパ企画といった劇団に至る、「演劇って、この程度でいいんだ」という「極めて低いライン」を産み出してしまったのだ。
 鴻上は、『深呼吸する惑星』のパンフレットの角田光代との対談で、「阪神淡路大震災以後、観客が難解な作品を拒むようになった」と発言している。確かに、ここ20年ほどの観客の低レベル化は私も実感していることではあるが、その原因を震災による人々の現実逃避に求めるのは短絡的に過ぎるだろう。アニメーションの世界などでは、むしろ95年以降では難解な作品が増えているくらいで、それはもちろん大震災と同じ年の『新世紀エヴァンゲリオン』の影響下にある。『エヴァ』を自作中に引用したこともある鴻上なら、その事実に気付いていないはずはない。観客が幼稚化したのは、鴻上の芝居が難解でも何でもなく、もともと幼稚だったためで、マトモな観客が呆れて次第に離れていったのは当然の結果だったと言えるだろう。言葉を装飾して小難しく見せかけたところで、所詮、「虚仮威し」は見透かされてしまうのである。
 鴻上の『朝日のような夕日をつれて'97』に、象徴的なシーンがある。既成の演劇を登場人物たちがマネをしてからかうシーンだが、「新劇病」「ミュージカル病」「小劇場病」などに続いて、平田オリザの現代口語演劇を「イギリス静かな演劇病」と称して演じてみせるのだ。皮肉なことに、これが役者たちの演技力が一番発揮されていて面白かったのだ。それまでの絶叫型演技が覆され、役者たちが接近し、普段の口調で喋るのだが、緊張感は倍増ししている。鴻上は平田オリザをからかったつもりで、自らの演出が平田の足元にも及ばないことを露呈してしまっていたのだった。

 90年代後半からの鴻上の凋落は、目も当てられないほどであった。
 熱狂的なファンでも、鴻上が映画畑に進出した『ジュリエット・ゲーム』や『青空に一番近い場所』の惨憺たる出来に茫然とした。90年代に入る頃から、「鴻上尚史って、実はただの馬鹿だったんだ」ということに気がついて、去っていった者が少なくなかったと思う。近作『恋愛戯曲』に至っては、映画、演劇界の双方で酷評ないしは黙殺と言った状況になってしまっている。

 私が、それでも「何か引っかかるもの」を感じて、鴻上作品を追いかけてきたのは、鴻上作品の底流にある“喪失感“、この正体は何なのだろうと気にかかっていたからだ。寡聞にして、私は商業演劇化する以前の、早稲田大学時代の第三舞台を知らなかった。旗揚げメンバーの一人、岩谷真哉が事故死していた事実を知らなかった。それを知ったのは、10年前の活動封印作『ファントム・ペイン』を観劇したあと、戯曲の後書きを読んだ時だった。
 鴻上の劇作の多くに、「失われた友」の影が、形を変え、さながら変奏曲を奏でるように描かれていく。『深呼吸する惑星』でも、冒頭は「葬儀」のシーンで始まり、放置されたままのブログ内の小説の話が語られ、そして幻想惑星アルテアで、神崎(筧利夫)は死んだ友(高橋一生)に出会う。それは確かに『ソラリス』からの引用ではあるが、同時に自作『天使は瞳を閉じて』や『トランス』などの変奏曲でもあるのだ。
 第三舞台にいる限り、鴻上は、帰ってこない友への思いから逃れることはできなかった。その「進歩の無さ」を、進歩がないゆえに批判することは簡単である。しかし、進歩ならざることがまさしく鴻上の「人間性」なのだ。理性として、鴻上作品が駄作のオンパレードであることはもっと指弾されなければならないだろう。しかし「情」においては、それはまた別の問題なのである。
イエスタデイ

イエスタデイ

ブラジル

座・高円寺1(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

役者の力
怪優たちの快(怪?)演を楽しむ舞台。
中川さんをもっと見たかったが、それくらい贅沢な布陣。
俳優の持つキャラクターや演技を活かすことを優先しているからか、ストーリーとしての面白さがあまり感じられなかったことが少し残念であった。

宇宙船

宇宙船

3.14ch

東演パラータ(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

想像力の世界
駅からの道順で戸惑い、ぎりぎりに。そのため最前列で観ました。

まず、セットに驚き、設定に驚き、音楽に驚き、役者さんに驚く。
丁寧にかつ刺激的につくられている。

全体に引き込まれやすいし、「ほう、そんな考え方があるのか!」と思わせてくれるメッセージがあり。

お話自体もとても面白い。

役者さんは、少しバラツキがあるように見えたが、それももしかして狙い?
そう考えると、ちょっと"怖く"なってきた。とてつもなく"計算"された作品に思えてきた…。

今後も絶対に観に行く劇団に確定!

ネタバレBOX

まず、話の設定がすごい。
350年?(だったかな?)かけて別の生命体がいる星に2000人でいく。
しかも相当大きな宇宙船で、自給自足の生活がおくれるようになっている。
人もその中で再生産することが前提。
これ自体、あり得ない話ではない。(技術的にできるとは思わないが)

最初の出だしでノニニャンニャンが出てきたときは、話がそっち系なのかと思ったが、相当しっかりしたお話だった。

社会構造の話、世代間の話、人の関わりあいの話、そんなことが、エピソードの中に"それとなく"組み込まれている。
それがデフォルメして描かれているので、楽しい。

随所随所、そんな考え方があるのかといい刺激になった。例えば、私たちは中間世代、という部分にはっとさせられた。宇宙船の中で生まれ、そこで死んでしまう。

言葉の乱れの表現も面白かった。Whyニッタ、とか語尾と英日混ざりで。
段々なれて、あとのシーンで、ユキヒコと同じ感覚を持てた。

到着前後のシーン、りんごについては、まだよくわかりきってないが、
他の人のコメントとか見てすこしわかってきた。
もう一回観たかったなあ。

役者さんについて、
斉藤さんは以前2回ぐらい観て気になっていたのだが、今回はとても凛々しい感じでよかった。
上松さんも動きもセリフもキャラも"切れる"。かっこいい。
あと、ブロッコリーとペッパー役の方のセリフ回しと声がものすごく伝わってきた。
(私は個人的に結構、声フェチかも。声の響き・大きさ・流れに気がいってしまう。)
ある女

ある女

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/02/01 (水)公演終了

満足度★★★★

“境”を描いた演劇
中盤までは苦笑・爆笑。帰宅してからゆっくり考えて、やっと咀嚼できたように思います。私は菅原さんの回でした。

オオカミトラム ●望という名の電車

オオカミトラム ●望という名の電車

UDATSU

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了

満足度★★★

なかなか楽しめた!
個人的には、なかなか楽しめた!
音楽の選曲、映像、役者のテンションの高さから期待感が高まる。
上演時間90分。

ネタバレBOX

小劇場特有の楽しさを感じれる舞台であった。
元気溢れる役者陣、公演前の話は本音なのか、ネタなのか(笑)。

しかし、本編に入ると、「あれ」と思った。
ニヤリ、ニヤリとなかなか面白いし、楽しい雰囲気もあるが、
最初から弾ける笑いを期待してしまったからだ。

チンチン電車ジャックで始まり、実はチンチン電車会長による
会社再建のための人材探しというお話であった。

ちょっと残念だったのは、セリフが少ない役者さんがいたことかな。
あと、最初から最後までほとんど役者全員が出ずっぱりだったので、
ちょっと単調な感じがしてしまった。

今回の作品で楽しい雰囲気は感じたので、次回公演に期待したい。
役者陣は初見の方ばかりであったが、顔覚えた(笑)
ガールズロック!

ガールズロック!

lovepunk

テアトルBONBON(東京都)

2012/01/17 (火) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★

素直に楽しめる作品
ストーリー展開もわかりやすく、素直に楽しめる作品でした。元気をもらって帰ることができました。

オオカミトラム ●望という名の電車

オオカミトラム ●望という名の電車

UDATSU

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了

満足度★★★

チンチン電車でしたが、
今一つ乗りきれませんでした。

ネタバレBOX

チンチン電車のハイジャックかと思いきや、倒産しそうなチンチン電車の老社長が再建を託すべく才能ある人々を集めるための壮大な企画だったという話。

もしドラが、もし女子高生がドラッグを使って野球部員を高揚させていたら的なところは唯一良かったです。

役者全員による小ネタウォーミングアップ要りますか。

いくら人質がストックホルム症候群に罹っているからといって、犯人がしょっちゅう弾倉を落としているのも如何なものか。

チンチン電車では運転士のことを車掌と呼ぶんすかね。何とも不思議でした。
イエスタデイ

イエスタデイ

ブラジル

座・高円寺1(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

豪華なキャストがいきいきと。
近藤美月の素敵な狂気ぶりが目立ったが、櫻井智也、桑原裕子、中川智明など私の好きな素敵な役者が揃っている。

それらの役者がいきいきと演技をしている。

いつも期待を裏切らない出来で、うれしい。

GULF -ガルフ-

GULF -ガルフ-

読売新聞社

青山円形劇場(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

この後、どうなる?どうする?どう生きる?そして驚きのラストへ!
先ずは、
「二人芝居」の表現する世界の深淵さに感動しました。

思えば、
人と人との繋がりの中で、最小にして最大なものが、
1対1で向き合う、「二人」。

自分には見えていない本当の自分が、
向き合う相手の中には映り込み、鏡に照らすようにして見せてくれる。

思わぬ自分の姿に驚き、怒り、惑い、泣き、笑い。

そんな情けない自分の姿を全部見ていてくれる相手の存在。

二人芝居の醍醐味が、存分に盛り込まれた作品でした。

今を生きる日本人を、等身大に表現しながら、
語り合い、関係が育ち合う中で、
誰もが心入れしてしまうほど、魅力的な人間像へと昇華させてゆく表現。

大和悠河さん、敦士さん、素晴らしかったです。

そして、この作品に散りばめられた
今を生きる私たち日本人に向けて放たれる、数々のキーワード。

二人の止めどなく重ね合わされる会話の中に、
人間の喜びと哀しみを、無造作のようで、
実はこの上なく美しく並べてみせた脚本の素晴らしさ。

会話だけではなく、一つ一つの行動にも、深い心理状態を映してみせる
演出!

特に身体を動かすことが、
その後の展開に大きく影響を及ぼして行く視点の新鮮さと表現の巧みさ。

素晴らしかったです。

舞台美術の美しさ。不安と闇の心理状況に注ぐ、
一筋の希望の光のようでした。

この特異な世界観へと誘う、
迫力と説得力のある音楽の素晴らしさ!

現代人が漠然と抱えている不安がどこから生まれ、
何処へと人々を追いやろうとしているのか?

『GULF』という場所にまつわる
20年間の日本人の心の旅の先にあるものは、
闇なのだろうか。光なのだろうか?

「この後、どうなる?どうする?どう生きる?」
緊迫した状況を辿る中で、解き明かされて行くのは
実は、自分の心の闇。

そして、ラストに明かされる、驚愕の未来。

2011年を生き抜いて迎えた、2012年。
何倍にもパワーアップした毛利亘宏さんの世界に、
深い愛情と覚悟を感じました。

『GULF』が提唱するモニター企画に参加した観客も皆、
きっと、この覚悟を共にすることになるのだと思いました。

素晴らしかったです。
この作品に出会えたことに、感謝いたします。
ありがとうございました。






オオカミトラム ●望という名の電車

オオカミトラム ●望という名の電車

UDATSU

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了

満足度★★★★

こいつは事件だ
作・演出の安見くんの作品は発想が豊かで、毎回大変面白く拝見している。
前回のサザエントヒルでは、サザエさんとサイレントヒルを混ぜるという冗談みたいな設定で、劇的な枠組みを破壊し、かつそれを現実世界における「現実感」すら破壊しようとする試みをしていた。
今回も彼のそんな発想を楽しみに行った訳だが、
期待を裏切らずとても良い作品だった。
火曜日まで公演中なのでネタバレは控えさせていただくが、
前説から既に気合が入っている。
実はここにも伏線が入っている訳だけれど、このしれっと「これからやるのは馬鹿な作品なんですよー」という顔をしているのがたまらなく面白い。
今回扱っているのは、肉望(元ネタは欲望という名の電車ですから)という普遍性のあるテーマであり、かつそれを根に置いた資本主義経済とその象徴かのような現在日本を描いている。
そして、見事に皮肉って笑いへと昇華している。

多少技巧的に未熟な側面はあるが、これだけ思い切り冗談をかましてくれるとそれすら愛おしい。

お時間のある方は是非この事件を観に行く事をオススメする。

乳首鎹【ご来場ありがとうございました】

乳首鎹【ご来場ありがとうございました】

桃尻犬

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

無題267(12-020)
19:30の回。18:50受付、19:00開場。舞台手前、大きなカブトムシの抜け殻ではなくキグルミ、畳敷き和室(20畳くらい)、下手には祠と石像(?)、大きなテープル、山積みの座蒲団、タンス、木魚にお経、障子に2ケ所穴が開いているのは作為的なのか事故なのか。19:26前説「モノが飛んでくるかもしれないが安全です」宣言、
19:35開演~21:21終演。

ネタバレBOX

お話そのものというより、役者さんがやっている(演っている)ことが面白かったです。テンションの急騰急落、自分勝手な理屈、「ドクター・オクトパス」のような改造人体と樹液の滴り、ちょっと変わった珍味を口にしたところ病み付きになったようなカンジ。

はじめ、土足でなにしているんだろうと思ったけど、あのシーンは屋外なんですね。

座布団、叩きつけるとホコリが...

どうして乳首なんでしょう、幼児の体験かな。

死んでなかったということは...なんだろう?



ある女

ある女

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/02/01 (水)公演終了

満足度★★★★

映像が作りこまれていると思っていたら
舞台から、
冒頭やシーンごとに差し込まれた
その映像の作りこみではないと支えられないような、
ぞくっとくるようにリアルで濃い感覚が溢れだしてきて。

やられてしまいました。

ネタバレBOX

冒頭、そして要所で差し込まれる映像の作りこみに少々驚いたのですが
それが舞台のコンテンツに馴染むことこのうえない。
舞台にある、恣意的に緻密につくられたチープさと
それらで構成される業のようなものの奥深さ、
さらにはそこはかとなく織り込まれた
そこはかとなく肌に触れる生臭さまで・・・。
この映像だから支えられるのだと思うような世界が
舞台からやってくる。

いろんな刹那がとほほと可笑しいのですが、
それが、どうしようもない(褒め言葉)リアリティに色を変えて
積もる。
削ぎ落されて強調された作りこみの中に、
観る側が薄っぺらく感じえない想いが
緻密かつあからさまに織り込まれていて、
それがこの役者たちだからこそ語れるであろう
キャラクターそれぞれの独特の質感となって
観る側を巻き込んでいくのです。

それぞれの男性の描き方に、
ぶれない雰囲気の貫きがあって、
色の濃さが観る側にとって迷わないわかりやすさを醸し出していく。
さらには女優たちが
持ち前の個性と繊細に紡ぎだされた密度で編み上げる
キャラクターが抱く同性への感覚と
同性の視座から浮かび上がる彼女の姿が
主人公の女性の実存感となっていく。

最初はどこか醒めて舞台を観ていたにもかかわらず、
気が付けばこのフォーマットと精度や密度でなければ表しえない
感覚にがっつりと取り込まれている。
主人公の視座から垣間見える
男女の業のようなものに苦笑しているなかで、
デフォルメされたものの向こう側からやってくる
笑いでは流しきれないなにかが
しっかりと積もっていく。
観ていてがうなずいてしまうような
キャラクターの存在感と醸し出される滑稽さが
刹那の可笑しさで揮発することなく
ボディブローのように効いてくるのです。
しかも、それらは、可笑しさにを踏み超えて
逃げ場のない切なさとして観る側に沁み入る。
気がつけば、その切なさにこそ
しっかりと支配され、
さらには、その切なさを醸し出す
男女の普遍のようなものにまで
心を奪われている。

散々笑っておいて何なのですが
終わってみれば、岩井作劇の魅力に
どっぷりと浸りきっておりました。





イエスタデイ

イエスタデイ

ブラジル

座・高円寺1(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★

家族
しみじみとした家族の話、かと思いきや、なんとなんと・・。思い切った役者さんの表現が楽しかったです。展開がテンポアップするのが少し遅かったかなという印象です。

ネタバレBOX

震災の被災者を装った詐欺、被災者を救うフリした犯罪が、実際に起こっているかもしれません。本当の怖さは現実社会にあるのかもしれませんよ。

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