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現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』

現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』

世田谷パブリックシアター

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2011/09/10 (土) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

読売演劇大賞
 昨年は前川知大の年であったと言ってもいいのではないか、というくらいに彼の活躍が中央から遠く離れた福岡でも観ることができた。
 『抜け穴の会議室~Room No.002~』『散歩する侵略者』『現代能楽集Ⅵ 奇ッ怪其ノ弐』の3作が立て続けに上演され、そのどれもが演劇によってしか表現できないいくつもの「仕掛け」によって、劇場を異空間へと誘っていた。
 それは、具体的には象徴的な舞台美術であり照明であり、もちろん前川戯曲そのものが常に「SF」である点に起因しているのだけれども、特に『奇ッ怪 其の弐』は、能舞台をイメージした舞台上舞台を設置し、俳優たちには、夢幻能を思わせる緩慢な演技と、日常的な演技とを演じ分けさせることによって、まさしく虚実皮膜の世界を構築していた点において3作中、白眉であった。これまでの読売演劇大賞作品には、どうかなと首を傾げたくなる作品もあったが、今回は多くの人に支持される受賞であったろう。
 残念なことに、もう一つの新作『太陽』は、福岡まで来ることがなかった。リチャード・マシスンや藤子・F・不二雄に触発されて書かれた作品であることを、前川氏自身が語っているので、今後、福岡での再演の機会があるならば、何を置いても観たいと思う。

ネタバレBOX

 何十年ぶりかで故郷の村に帰省してきた矢口(山内圭哉)は、実家の神社がすっかり廃墟となっている様子に茫然とする。そこに住みついているという山田という男(仲村トオル)に、矢口は「奇妙な話」をいくつか聞かされることになる。

 荒れ果てた寒村、そこで来訪者が出会う死の影を漂わせる人々、出だしはまるでエドガー・ポー『アッシャー家の崩壊』だが、「現代能楽集」シリーズとして判断した場合、発想の元となったのは夢幻能『求塚』だろう。
 菟名日処女(うないおとめ)が自らの「生前」を旅の僧に聞かせたように、山田ももちろん「死者」なのである。そして彼の語る物語も、さらに来訪してきた役人の橋本(池田成志)や曽我(小松和重)の「物語」も、彼らの「生前」の「執念」が凝り固まって、この村の底によどむように、「来訪者」の前で繰り返し繰り返し、語られていくのである。
 それぞれのエピソードは特に繋がりはない。まるで夏目漱石『夢十夜』のように、独立した現代社会の奇談として語られる。しかしそれらはやがて、この村を襲った災厄の物語へと次第に収束されていく。
 それはまるで菟名日処女(うないおとめ)を取り合った二人の男にもスポットを当ててエピソードを重層化させたような、「『求塚』の複数化」といった趣である。

 しかし同時に、『奇ッ怪 其の弐』はある“二つの”作品との極めて酷似した構造を持っている。それに気がついたのは、曽我や橋本が、「自分が死者であることに気がついていない」のに対して、山田は「自分が死者であり、そのことを『物語る』ためにここにいる」という「自覚」を持っていることが示された時だ。
 曽我や橋本は、彼らの「物語」の中で、何通りもの「役」を演じる。他の役者も同様だ。だがその役を演じている間は“その役になりきっていて”、自分が“与えられた役を演じているだけ”だとは自覚していない。しかし山田は違う。彼はこの物語のただ一人の「演出家」だ。
 前川知大が生粋のSFファンであることは、その作品傾向からしても自ずと知れる。意識とその具現化はSFの重要なモチーフだが、その枠をファンタジーやアニメーションのカテゴリーにまで広げると、特に共通項のある2作が浮かび上がってくるのだ。一つは「夢幻」の中における「死者と創造主」の物語、C.S.ルイス『ナルニア国物語』であり、もう一つは「夢幻」の中における「俳優と演出家」の物語、押井守『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』である。即ち「山田」は「アスラン」であり「夢邪鬼」なのだ(これに藤子・F・不二雄『モジャ公』のエピソード「天国よいとこ」の「シャングリラ大神官」を付け加えてもいい。藤子Fファンであることを前川は公言しているからである)。

 ループSF作品の先例は枚挙に暇がない。「同じ時間を永遠に繰り返す」パターンは、時間遡行ものやモダンホラーの諸作に多く見られるから、具体例を出さずとも誰でも容易に2、3作は想起することが可能だろう。演劇でも後藤ひろひと『ダブリンの鐘つきカビ人間』がそのアレンジパターンであった(奇しくも池田成志がこの作品にも登場している)。
 だが、「祝祭の前日」に硫化水素ガス漏れによって村人も役人もみな死に絶え、「同じ日を繰り返し続けている」という設定から判断するに、やはり「文化祭前日」を繰り返した『うる星2』を前川知大は確実に意識していたと思しい。

 先行作に発想の源があるということで、この作品の評価を下げるべきだと主張したいのではない。むしろ逆で、殆どのループ作品が、その霧のルング・ワンダルングの中から脱出する方法を発見するのに対し、本作にはそういった「救い」が用意されていない点に、前川のオリジナリティがあるのだ。
 死者たちは決して生き返らない。彼らの妄念が解き放たれることは絶対にない。彼らには「同じ話を繰り返し話し、同じ行動を繰り返し取る」ことしかできないのだ。言ってみれば――語弊が生じることを承知でたとえるが、「認知症の老人が同じ話を繰り返し語るのに付き合わされる」苦痛に等しい。彼ら老人たちも、自らの「夢」の中にいる。そう考えた時、初めて気付くのだ。“これは果たして本当に「死者だけの」物語なのだろうか”と。
 「死んでいるのは確かに俺だが、生きてる俺は誰だろう」――落語『粗忽長屋』ではないが、我々が信じているこの「実存」が、「誰かが見ている夢の中のキャラクターではない」と、証明できるものだろうか。あるいは、たびたび舞台に登場する面を被った人物たち――彼らが「自分と同じ顔をしていない」とどうして言いきれることができるだろうか。
 ここでその物語を聞かされ続けるのは矢口だが、彼の抱く不安は、容易に観客に伝播する。矢口は現実世界に戻る(ように見える)が、死者たちはやはり永遠の牢獄の中で彷徨い続けている。それを見ている矢口も実は死者として「ここに来た」のではないかという余韻を残して。
 山田は我々に語っているのだ。さながら『アマデウス』のサリエリが、観客に向かって「未来の亡霊たちよ」と語りかけたのと同じように、このように。

 「アナタハ、ジブンガ、イキテイルト、シンジラレマスカ?」
 「アナタハ、ホントウニ、シバイヲミニキタ、オキャクサンデスカ? ココガ、シシャノクニデナイト、ドウシテダンゲンデキマスカ?」

 前川知大、戦慄すべき戯曲家である。
バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★

考えることがたくさん
あまりにたくさんのことが詰め込まれていて、正直、消化不良。

役者さんの熱演は素晴らしいと思うのですが、その演技に熱がこもればこもるほど、私の熱は引いて行きました。すみません。

その理由は、次々に起きる出来事やそれに対する舞台上の人々の対応に、微妙に違和感を覚えたからだと思います。
そのため登場人物の誰にも共感できないまま、重苦しいものを飲みこんだような感じでラストまで来ました。

自分勝手な人、責任を取らない人、愚かな人、賢い人、知ったかぶりだけの人、いろいろたくさん見せられました。
確かに今の社会での「あまり知りたくないこと、でも知った以上は考えないといけないこと」の課題はたくさんありました。
ありすぎたのが、残念でした。

ネタバレBOX

あの火事が原発事故を思い起こさせてしまったため、ラストのあれは、ハッピーエンドなのかどうかが疑問に残りました。
時がたてば解決するというものでもないでしょうから。

全てを運で決めていた村の中で、理不尽な被害にあった女の子が、
「何故、いまなんだろう。何故、私なんだろう。何故、ここで、って思うことない?」(うろ覚えです)
と言った台詞は、原発の被害にあった人、自分ではどうにもできない不運に突然襲われた人たちの心のようで、胸に迫りました。
だからこそ、安直なハッピーエンドは無いと思います。

現実に即して言えば、火事を起こした花火職人(東電か?)をもっと追及すべきだし。煽るだけあおってケツまくった隣の村の村長(アメリカか?←TPPぽかったから)にも、もっと制裁を加えたいと思いました。これは全く個人的な気持ちです(笑)
『ZIPPY』 ジッピー

『ZIPPY』 ジッピー

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/11 (土)公演終了

満足度★★★

zip
人は誰でも何かしらをzipしながら生きている。それをかくして生きている。
独特の世界観があり、かなり難しい芝居でした。でも結構好きです。
ただ会場がラメ過ぎて時々それが視界に入り、集中が途切れてしまいました。あれはどうにかならなかったのでしょうか。

バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★


カムヰヤッセンさんの舞台は初観劇でしたが、ああいう作風は大好きです。次回作も楽しみです。ただ・・・

ネタバレBOX

物語の説明が足りないと感じました。
子供たちの年齢と言動・行動がチグハグな気がしましたし、娘がレイプされた父親が「孫ができるのは嬉しい」みたいなセリフも(のちに否定していますが)変なカンジでしたし、医者が村のお金を遣い込んだ話はうやむやなままで終わってしまったのも『それでイイの!?』と思いました。
ラストの村長と物知りのシーンで、役者が2人ともセットに体を向けていたのは、思い切った演出だと思いますが、大事なシーンなのに役者の顔が見えにくくて少し残念でした。

ただ、パン屋の息子に「運で決まったことの責任は誰がとるの?」ときかれ、「みんなで少しずつとるんだよ」と答えた村長が、運で物知りを村に迎えた結末が村の崩壊となったとき、責任のぶつけどころのなさに苦しむ姿が、不条理すぎてゾクゾクしました。そこがバツグンによかったです。
カラミティ・ジェーン

カラミティ・ジェーン

梅田芸術劇場

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2012/02/04 (土) ~ 2012/02/11 (土)公演終了

満足度★★★

ウエスタンミュージカル風ストリートプレイ
一幕と二幕が全く違う印象の物語。話の筋にあまり面白さは感じられなかったが、女性が元気な舞台だった。
西部劇版女の一生、と言った感じ。
歌う場面が多いんだろうなと勝手に思っていたが、話に重点を置いて見せていた。
度々挿入される小ネタギャグは、さほど面白くなく却って不要のような気がした。

ネタバレBOX

じゃじゃ馬男勝りのジェーンがビルと出会い、シンプルかつ唐突に恋が始まるまで小難しさはない。やがて二人は賞金稼ぎの旅、結婚、子供が出来るがそんな生活に満足しないビルはジェーンの元を去り、残されたジェーンは我が子に愛情はあるが自力では育てられない為、経済的に裕福な夫婦の元へ養子に出す。我が子の仕送りのため懸命に働くジェーン。マラリアが流行すればそれを蔓延させないように必死になって病人の為に尽くす。その行為は町の人にとっては心強く思えたりする。
年月が流れたある時、ビルが地元西部にもどって来た。馴染みの店で再会するが、そこで撃たれて死亡する悲劇が起き、一幕終了。
・・ここで終っても物語成立するんじゃなかろうか。

二幕どう展開するんだ、と思ったらサーカス団のショーのスターとなったジェーン。そのショーの見せ方がthat's show time!みたいな見せ方なんだけど、出演のパパイヤ氏の振り(振り付け師は別にいるらしい)と、役としての興行主の吹っ切れ具合がどうも個人的に受け付けられず、ノリきれなかった。
コネタギャグもだけどやるならちゃんとやって欲しい。中途半端に見え却って見苦しい。
その後、成長した娘に名付けの叔母として逢ったりするが、気合いが裏目に出過ぎて最終的に嫌われたまま疎遠になる事に。
でまた時は流れ、老婆になったジェーン、発展にした西部の町で穏やかに古い付き合いの友達とそれぞれ罵りしり合いながらも、穏やかに暮らしていた。そんな時かつて嫌われたままの娘が新聞記者として、若かりし頃のジェーンの伝記を書きたいとやってくる。結婚して、娘も出来たはずだがマラリアで亡くなったと言う。いろいろあったのねの心の瞬間の二人が良かった。
そろそろ人生の幕引きが近づいた時、若かりし頃のビルが現れジェーンを迎えにくる。出逢った頃と同じ姿でゆっくり溶けていくようなビルとジェーンの姿は輝いて見えた。

千秋楽の観劇という事もあり、カーテンコールの盛り上がる事!素直に宝塚のブランド力の凄さを思い知らされました。
『ZIPPY』 ジッピー

『ZIPPY』 ジッピー

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/11 (土)公演終了

満足度★★★

明快♪
他作品も拝見しましたが、今回が一番単純明快♪
面白かったです。

ただ何度訪れてもあの劇場は…見づらい。

後、オープニングテーマがいつも同じなのは、何か意味があるのかな…。

浅草版・くるみ割り人形

浅草版・くるみ割り人形

Project Nyx

吉祥寺シアター(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった♪
凄く面白かった(~▽~@)♪♪♪

美術もさる事ながら出演者みんながキラキラしてた♪

沢山笑ったし満足(^o^)v

気になったのは、

毬谷友子さんのやや独壇場な感じと、

後オネエ様方の幕間のシーンがちょっと長かった。

龍を撫でた男

龍を撫でた男

オリガト・プラスティコ

本多劇場(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

お正月の出来事
戦後から7年めに書かれた作品だそうですが、昭和の古典作品かと思いきや、全く古さを感じさせない舞台でした。
映像使いが綺麗で好き。赤堀さんの気違いっぷりと気持ち悪さがよい方向で炸裂してた。

ネタバレBOX

各自事情を抱えた者達が山崎さん演じる精神科医のお宅に一同に介し、繰り広げられる会話のシュールさと、どよーんとした不気味さが全体に「訳ありです」感をまざまざと見せつけられる。
それらを最後一手に山崎さんがカオス状態のまま、破滅込みで消化させたような幕切れ。
重くはないけど、なんか深ーい作品だった。

大鷹さんの役柄の年代はもう少し考えてもよかったのでは。あ、その当時の人は戦後の混乱期を生き抜いている人達ばかりだから、多少ふけ顔でも良いのかってことで納得する。
LOVE02

LOVE02

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/02/05 (日) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★★

おもしろい
劇作も演出もすばらしい。

ネタバレBOX

複数のはなしが並列に進行していき
キャラと人物がシームレスにいれかわっていくとかすごい。

アイドル歌謡シーンのアンシンメトリーの配置とか
人垣をかきわけての斜めの告白とかの画面もきまっている。
バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度

初投稿させてもらいます
何か色々と詰め込み過ぎて何がしたいのかよく分かりませんでした。ラスト、クライマックスの役者達の熱演の意味がよく分からない残念なお芝居でした。終わりよければ全てよし!

ネタバレBOX

見せ場をたくさん創ろうとして結果的に何が見せたいのか分からなくなってしまったのではないでしょうか。


ちなみに演出の北川さんは舞台の役者に向けてあの位置からモノローグを説明していますが、あ、お客にじゃないんだ。残念。残念。残念。
dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス

dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★


チケットプレゼントにて鑑賞。

本編、ちょっと駆け足な印象。ほんの遊び心はクスっとできる。序盤の主演の衣装は絶妙なセクシー具合で○。

青黒通して、演技が格段にうまいという印象はないけど(もちろん下手じゃない)、舞台の魅力は確かにあったかなと。また、異様な世界が、どこか笑ってしまいそうになる。なんかコミカルな味がするん箇所があるんだよね。シリアスな場面でもところどころね。これも劇団の味だろうか。

ネタバレBOX

サーカス団での人体切断ショーは、実は実際に切ってましたー、医術があるのですぐにくっつけてましたーという、医者くずれ・ゲイシ(宇野正玖)とその妹・フタバ(川添美和)らの話。落ちぶれた兄は、サーカスの運営と麻薬に手をだし、アシスタント?であり、フタバの彼氏であるフィッシュ(橋本慎司)を麻薬漬けにする。それには、フィッシュの本性が関係していた…。
フタバが慰み者になってたとか、ラストの愛情とか、理解しにくい。そのせいか、後半になってもどこか傍観してしまった感がある。まあ、フィッシュの女性の人魚化性癖ってのは、ちょうどよい猟奇性があっていい味付けだったけども。てか、ゲイシは、それ知ってたらヤク漬けし続けて殺したほうが良くね?と思った。
タカダ(伊藤亜斗武)とオタキバシ(邸木ユカ)の刑事コンビは、意外性があまりなく、正義に突っ走る異常な暴力警官という意味でもちょっと弱いかなと。
愛はタンパク質で育ってる

愛はタンパク質で育ってる

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/14 (火)公演終了

満足度★★★★

走りっぱなし
・・・

ネタバレBOX

カッパを演じているときの
前髪おろしてぶっきらぼうな口をきく浅利ねこが
アニメキャラ3次元におこしたような中性ぶりで
腐女子はいって萌えてみてはどうでしょうか。
ハローワーク

ハローワーク

国分寺大人倶楽部

テアトルBONBON(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

客席を
昆虫臭くしてすいませんでした。

『手塚治虫作品集』

『手塚治虫作品集』

human-art-theater

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★


初日、観て来ました。
3作全てに「愛」というキーワードが絡み、どの作品も心に響き忘れてはいけないものを思い出させてくれました。
手塚治虫ワールド、堪能できました。
コミックが原作のこの作品、見る側全ての年齢に呼応する力作です。
パントマイムでどう表現するんだろう、と思っていましたが手の動き、視線、表情、呼吸、身体表現でこちらもホッとしたり悲しんだり。
コミック背景を使った演出も面白く、また能舞台を意識した構成も面白かったです。今日初日、日々進化しそうな予感。そんな舞台でした。

dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス

dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★


異様な舞台にやや面食らったとこもあるけど、終盤はパワーを感じた。

ネタバレBOX

校長をトップに、教典?なるものが絶対の規律である「学校」が舞台。卒業試験で満点とれないと残虐に処刑されるところ。ゴダイ(川添美和)のクラスからは5人の合格者が出るも、ゴダイの意向で誰も教典の中身を教わっていない。そんな中、教典をもとに出題される卒業演習が始まる…。
教典に違反すれば処刑され、試験に合格しなければ処刑され、卒業しても死ぬことになる異常な学校。そもそも教典には、死を恐れてはいけないと記してあるらしく、他のクラスのエリートコンビ・ニッタ(朝日望)とアカマツ(鴻森久仁男)は、演習を前に覚悟が出来上がっている。ゴダイの教え子のパニックぶりとの対比が面白くもある。こんな世界観に惹き込む手腕が素晴らしい。

教典を教えなかったゴダイの心と、教典を作った校長(秋山輝雄)の生涯が紐解かれる箇所が見せ場か。死を恐れる心、生にしがみつく醜さを愛したゴダイが確かに美しい。生のエネルギーに満ちていた。

ただ、現実世界の醜さから離れるため、絶頂の時に死ぬために作られた「学校」に、ちょっと納得してしまったとこもある。
LOVE02

LOVE02

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/02/05 (日) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

まんきつ
情報過多でめまぐるしいの、も好き。何でもありなの、も好き。好きってこんなに言うのって位言うの、も好き。わかるの、も好き。わからないの、も好き。馬鹿馬鹿しいの、も好き。共感より驚きが魅力的なの、も好き。何でもありを体現できる役者陣、も好き。永遠に終わらないの、も好き。全部、好き。

プラシーボ

プラシーボ

LUG HUB

上野ストアハウス(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

計算された作品だけど…
最後まで観て、二人称で主語が無いちと破綻しかかった台詞や暗転が多いコトなどが全て計算されていたコトなんだと理解したけど、やはり暗転が多いと話がSTOPしてしまうし、破綻しかかった台詞はちと不快になってしまうので、もうひと工夫あるともっと面白い作品になったと思う。

プラシーボ

プラシーボ

LUG HUB

上野ストアハウス(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★

時間、幸福の相対性
ある男の決断する/しないについての話が途中までは断片的なシーンの連なりで描かれ、終盤に向けて1つに収束する構成で、時間や幸福というものが相対的であることを通して、生き方について考えさせる作品でした。

登場人物の名前が明示されないまま進行し、その理由が最後に明らかになるという、小説では表現しにくい話になっていて演劇作品として作った意義が感じられましたが、話の流れでなんとなく分かることを終盤に全部言葉で説明することによって演劇ならではの表現力が失われていたのが残念でした。また、登場人物の関係や時系列の関係が必要以上に話を複雑にしているように感じました。
自己啓発的、あるいは宗教的なポジティブな台詞が多く、単純にそのようなメッセージを訴えているのではなく、相対的に扱っているのは理解できるのですが、個人的には全然共感できず、乗れませんでした。

1段上がった回り舞台、宙に吊された額縁、ベッドや椅子など全てに木の年輪が描かれていて時間という要素が視覚化されていたのが良かったです。回り舞台は回転軸が偏芯していて、角度によって客席との距離が変化して空間に遠近感を与えていて効果的でした。

過度に盛り上げたりしない、サティやラヴェルの静かな雰囲気のピアノ曲中心の選曲は良かったのですが、音楽の多用や大袈裟な感じの効果音、また役者の声の大きさのバランス等といった音のデザイン面があまり上手く行ってないように感じました。

27's

27's

THE TRICKTOPS

劇場MOMO(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

Side-2『オールドファッション』観ました
確かにロックにレボリューション。雨宮さんや湯浅さんたちの著作はいくつか読んでましたが、あの問題を芝居化するとこんな風になるのかな。多少強引なところもありましたが、魅せられました。

Re:FT【劇団5454旗揚げ公演2012年8月!!】

Re:FT【劇団5454旗揚げ公演2012年8月!!】

プロデュースユニット四方八方

ザ・ポケット(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

正面勝負!
OPからのパフォーマンスと良く練り上げられた脚本と芝居で、見ごたえ十分な舞台でした。
死と言うネガティブなものを極めてポジティブにシステマチックに、でも人間味あるやさしい仕上がりにラストはHappyEndで泣かされてしまいました。
2時間と言う上演時間は長さを感じさせず、あっという間に過ぎ去ってしまう素敵な時間でした。
やっほーさんのすごいところは遠慮しがちなネガティブなことも、決して避けずに正面勝負してきて、それをネガティブな出来に仕上げないところ。
そういう勝負が今回もすごく活きていて、素敵でした!

ネタバレBOX

ストーリーもさることながら、魅力的な登場人物たちに夢中でした。
身長170センチくらいの比較的美人なオカマの閻魔、43階ゲーセン化計画にのりのりな案内人、浮遊霊たちの願いをかなえるべく一緒にプリクラとってあげちゃうクールな小山さん(今回イチオシで大好きです!)…たくさんの登場人物たちにそれぞれの物語とエピソードがあって、それを追うだけでももう一回観たい!
観終わってすぐの今でも、もう一度会いたい!そう思わせる魅力あるキャラクターたちもすごく見せ場と思います。
死んだ先にあんな黄泉があるなら、私も死ぬなら豊島区でと思ってしまいますw

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