
「間~あわい~」全日程終了しました。ありがとうございました。
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2012/02/22 (水) ~ 2012/03/06 (火)公演終了
満足度★★★★★
距離感
人と人との距離感は難しい。
初めて会った人。
旧知の親友。
ラブラブな恋人。
大切な家族。
人は人との距離を間違えては、時に傷つき、時に傷つけられて日々を生きていく。
因みに今回もダメ男のダメっぷりに共感させらました。
俺は違う!と言いたいけれど、客観的に見て、もっと最低な自分を認識させられた芝居です。
最後に一言。
今日辺り、世界一鬱陶しい両親に連絡しなきゃ。

新・七夕伝説「煌星★天女」
WHATCOLOR
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/03/01 (木) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

荷
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2012/02/24 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★
思いがめぐる好演。
「浮島丸事件」を描いた作品。
近現代史の日韓・韓日関係を描いた芝居って、「日本人として反省し、しっかりと考えたいと思います」的な感想を喚起するものになりがちだけど・・・この芝居は、さらにその一歩、前進したもののように感じました。
武蔵関は、観劇以外に行くことはないので・・・ちょっと早めに家を出て、二郎系ラーメン店「いごっそう」へ(駐車場空いててヨカッタ)。味噌つけ麺を堪能。翌朝の朝食用に、「豚めし」をお土産に。
会場は、ブレヒトの芝居小屋。あいかわらずシブイ構えの建物。公演を知らせる幕が、建物にかかっていました。この2012年に、この幕・・・なんか新鮮な感じ。
受付を済ませ、ロビーで一服。
濃いコーヒーに口をつけながら、公演パンフレットを一読。
文字数・内容ともに充実したパンフレット。公演前に読んで、肩の荷を下ろして観劇するもよし、観劇後に読んで、じっくりと芝居を反芻するもよし。
東京演劇アンサンブルのパンフレットは、再読に値する読み物。
500円と迷うことのない価格なので、ぜひ!
靴を脱いで、芝居小屋へ。
すごい。。。
自前の劇場とは言え、ここまで大掛かりなセットを創るか、普通。
客席も、どこからでも観やすいように創られている(と思う)。
大人な観客が多いので、椅子席ではなく桟敷席へ。
桟敷席であぐらをかくと、なんとなく江戸時代の芝居小屋に来たような感じ。
平成中村座も、こんな感じで一度公演してみてもいいんじゃないか?なんて思ってしまうくらい「良い雰囲気」。
この桟敷席、座るのに躊躇するような作りになっているんですが・・・おすすめです。背もたれもあるので楽です。あと、役者とビシバシ目があいます(笑)
芝居は、「説明」の通り。
「この手の芝居をやるってことは、どうせ左巻きっぽい内容なんでしょ?」と忌避するなかれ、という芝居でした。
登場する「今を生きる」韓国人は、サムスンや現代を大メーカーに仕立て上げた2012年の韓国人の感性を持ち合わせていました。
過去を非難し、過去を謝罪する。
それだけの時代(そのこと自体は必要なことなのですが)から一歩進んだ「向き合う」時代になっていくんだな、いや、もうなりつつあるんだな。。。そんなことを思う芝居でした。
なんか青臭いけど、芝居を観ながらジョン・レノンの『Imagine 』を想っちゃった。
このまま日本が没落していくとしたならば、ボクら日本人に、どのような境遇が待ちうけているのだろうか?きっと隆盛を誇っているであろう中国は、日本をどう扱っていくのだろうか?
なぜ、生まれた国が違うということが、ここまで境遇を変えてしまうのか?
国と国との「上下関係」って、経済力だけなのか?
いろんな思いが巡る芝居でした。
来月の渡韓で友に会う時までには、ちょっとだけでもボクの思いが形を成していればイイなあ。
最後に・・・字幕は(この芝居では韓国人役者が2名参加しています。母国語での芝居です)、日本語だけじゃなくて、ハングルを添えた方が雰囲気が出るような気がします。

Turning Point 【分岐点】
KAKUTA
ザ・スズナリ(東京都)
2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★
素敵な時間
お客から愛されている劇団、作品だなーと感じた時間を過ごせました。キャスト、スタッフが一つになっていて、けっして押売りしない姿勢に好感が持てました。初めてのKAKUTAで、本当に満足できました!
お客置いてけぼり、感動の押しつけ、受付の酷い対応、上演時間長時間・・・。そんなことが平気な顔で横行している演劇界なのに、貴重な存在かと思います。もう1度、行こうと思案中です!

あくびと風の威力
第0楽章
相鉄本多劇場(神奈川県)
2012/02/29 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★
物語が通り過ぎていった感じ
主人公の記憶の整理みたいな感じでした。
抑揚も表現も理解は出来たが、雑多な感じがしました。
それが味なのでしょうが、何となくチグハグな感じが否めなかった。

持ち主、登場
ナイロン100℃
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2012/02/16 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★
冷たい雨が降った日の平日昼公演
全体が自分と同じか年上世代だろうなぁ、という客席は満杯で
なんとか当日補助券で滑り込みました。
フライヤーにあった「劇団の名前と事務所のお金を借りて放つ、渾身の一撃」
に なるほど、感。みんなスゴイ方たちなのに、大笑いでもなく
ずっと楽しかったのがすばらしいなぁと納得。
見にいけてよかった。

少しはみ出て殴られた
MONO
テレピアホール(愛知県)
2012/02/29 (水) ~ 2012/02/29 (水)公演終了
満足度★★★★
MONO「少しはみ出て殴られた」観ました。
本来自分とは関係ない情報に頼り、振り回され、変わっていく人々。些細なバイアスが積み重なり加速し、取り返しがつかなくなる…少しずつきなくさい空気が積み重なっていく過程が丁寧に描かれる。同じく閉鎖環境を舞台にした映画「S」を連想。一旦引かれた線は、もう完全に消える事は無い。国境も人も…。間抜けな笑いを通過して、苦い後味が後に残った。

アセンション日本
演劇ユニット トレランス
紀伊國屋ホール(東京都)
2011/07/21 (木) ~ 2011/07/26 (火)公演終了

Caesiumberry Jam
DULL-COLORED POP
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/08/20 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

yesterday~それがあっての今日~
WAKUプロデュース
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/11/22 (火) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

トリツカレ男
演劇集団キャラメルボックス
赤坂ACTシアター(東京都)
2012/02/16 (木) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

誰も知らない貴方の部屋
庭劇団ペニノ
アトリエ・はこぶね(東京都)
2012/02/10 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
すべてが怪しい!
待たされるのは住宅街のマンション前。
連れて行かれる先はどこにでもあるマンションの1室・・
映画エレファントマンに出てきそうな見世物小屋で繰り広げられる
一見ピュアそうな主人公の妄想話!
60分を濃密に観劇。
細部まで凝った美術が世界観を立体的なものにしていました!!!

KARASUBULLET~カラスバレット~
SCRATCH BUILD
d-倉庫(東京都)
2011/06/02 (木) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

番町皿屋敷
花組芝居
座・高円寺1(東京都)
2011/06/02 (木) ~ 2011/06/07 (火)公演終了

風と共に来たる
劇団テアトル・エコー
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2011/05/20 (金) ~ 2011/06/01 (水)公演終了

ロマンサー-夜明峠編-
モダンスイマーズ
シアタートラム(東京都)
2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
圧巻の世界観
同じシアタートラムで観た、てがみ座のが繊細かつ奥行きある人物像の表現なら、今回のモダンスイマーズのは綿密にじっくりとした、現代社会へのアンチテーゼのように思われました。
熊は、いろいろと見方はあるでしょうけど、自然の力、どうしようもない事象を表現しているかのようです。つまりは、地震や津波に見えて仕方ありませんでした。それに対する立場の異なる人たち、これは都会と地方、官僚と民間、自立している人と依存している人の対比に見えてしまいました。
一時はうまくいきつつも、少しのことで歯車が狂い、崩壊の一途をたどる・・・
この混沌からいかに立ち上がり、自立へと向かうのか。
これがこの3部作の根幹になるのかなぁ、などと思いつつ次回期待です。

【公演終了】ブスサーカス【感想まとめにリンクあります】
タカハ劇団
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/02/21 (火) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
「劣等感が、私を狂わせる!!!」のサブタイトルの通り。
男女問わず、コンプレックスにまみれた人間には「刺さる」作品なんじゃないかと。
サスペンスフルで、かつおかしみのある空気の中、切羽詰まっちゃった登場人物たちが吐き出す言葉のひとつひとつが、生々しくて痛々しくて印象的。
初めてタカハ劇団の芝居を観たのですが、脚本、演出、役者の芝居、その他、文句のつけようがない面白さにすっかりやられてしまいました。
また一つ、好きな劇団が出来た。

いつまでも続くなら続け
第一次反抗期
ウイングフィールド(大阪府)
2012/02/24 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
惹かれました
気になる俳優さん大竹野春生の作・演出作品、それも男三人芝居ということで観に行ってきました。世の中の規範からはかなり外れた男達を扱っているんですが不思議と奇をてらった感じはしませんでした。皆さん、特に山本氏など怪演と言って良いと思うのですが、やり過ぎ感はなく、むしろ全体的なバランス良さを感じました。三人のエピソードも同じ尺だと飽きるところですが、そうではなく上手く強弱を付けてまとめてあり最後まで楽しめました。非常に面白かったです。新しい才能に、次作品への期待も高まります。

Turning Point 【分岐点】
KAKUTA
ザ・スズナリ(東京都)
2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★
125分で15年間を追体験
2人の女性の半生の要となる時期を4人の作家がリレー式に執筆するという構成のマジック、エピローグの2人の対話場面ではまるで2人のその15年間を追体験したように「あぁ、それだけ時が経ったんだなぁ」と実感してしまう。
舞台となるのが(プロローグ以外は)同じ場所で、そこが時と共に少しずつしかし着実に変化してゆくのも歳月を感じさせる要因であろう。

熱愛報道【ご来場ありがとうございました】
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
アトリエフォンテーヌ(東京都)
2012/02/24 (金) ~ 2012/02/28 (火)公演終了
満足度★★★★
「血筋を正しく受け継いだ嫡子」
台詞回しなどはモロに柿喰う客スタイル、楽曲はいかにもミュージカル、題材もいかにも芸能界の裏でありそうな出来事でありつつミュージカルらしく(?)ハッピーエンド、というイイトコ取りでまさに「血筋を正しく受け継いだ嫡子」な感覚。