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上田ダイゴ×緒方晋トークライブvol.3『理由と誰?』

上田ダイゴ×緒方晋トークライブvol.3『理由と誰?』

上田ダイゴ×今井慎太郎トークライブ

ク・ビレ邸(大阪府)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/14 (水)公演終了

満足度★★★★

腕前を上げている!
お留守番企画も、もう第三弾。
着実に、緒方さんのトークの腕前が上がってきてます(笑)

トークのつかみでもある、ライブタイトルの由来。
「誰?」の部分は緒方さんの、前回トークライブ終了後の実話から。

ライブ終了後に、ク・ビレ邸に来ていた初対面のおじいさんとすっかり打ち解け、何故かその初対面のおじいさんの自宅にまでお邪魔した緒方さん。
宴もたけなわでおじいさん宅を失礼した直後、忘れ物をしたことに気づいて、通報されても仕方ないような侵入方法で戻る緒方さん。
しかし・・・ついさっきまでまるで旧知の仲であるかのように打ち解けていたはずのおじいさんに、不信感丸出しにチェーンつけたドア越しで放たれた言葉が・・・「誰?」という。

もう、つかみの時点からすでに爆笑。
突っ込みどころ満載。

かなり鋭角な捉え方をしたムツゴロウさんのモノマネや。
成り立ってるんだか成り立ってないんだかわからない、即興擬音でお届けするコントや。
今回、出てくるネタ、出てくるネタ、全部大爆笑ものでした!
お腹痛いのなんのって。

1回目、2回目を経て、この3回目で飛躍的に腕前向上!?
こいつぁ~4回目も楽しみですっ☆

HELP!-『ハツカネズミと人間』より

HELP!-『ハツカネズミと人間』より

ユニット TOGETHER AGAIN

劇場MOMO(東京都)

2012/03/15 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

悲しいどん底
女性が演じたジョージはシャキシャキしていて利発そうで、大柄なレニーとの相棒振りはいい感じでした。

ネタバレBOX

大柄で腕力があり、そのくせ可愛い物、特に柔らかな毛の生えた小動物を愛玩するのが大好きなレニーは、少し知的障害があって手加減というものを知らず、過去にはハツカネズミなどを、この農場でも貰ったばかりの子犬を可愛がりすぎて死なせてしまいます。そんなレニーの引き起こした犯罪によってもう一つ悲劇が起きる物語。

当日パンフレットにあったように、農場主の息子カーリーの妻を人間らしくしているようです。彼女は実家の息苦しさから開放されたいと願っていたところにカーリーから求婚され、救い出してくれたと喜んだのもつかの間もっと狭いところに閉じ込められ、一日中監視され続けられることにうんざりしていました。そのためボクシングに自信のあるカーリーの鼻を明かしてくれたレニーに対して親近感を持ったという風になっていました。

農場を出ていく決心をした彼女が去り際に流れでレニーに髪を触らせたことが間違いの元でした。柔らかな毛の好きなレニーはいつまでも髪をいじくり回し、異変に気付いた彼女が叫ぼうとしたときにレニーは口を塞いで殺してしまいました。

カーリーのリンチで殺される前にと、農地を買って穏やかに暮らそうという夢を語り聞かせながらジョージはレニーの後頭部に一発撃ちこみました。

機械で片腕を失った掃除夫キャンディの保険金を元手に夢が実現しそうな気配はありましたが、ジョージとレニーはその時点で10ドルしか持っていませんでした。いくら色んな農場でレニーが問題を起こしてきたとはいえ、キャンディと出会うまでは単にレニーの気持ちを落ち着かせるためだけの全くの夢物語に過ぎなかったことが窺えます。

そうした実態が分かった瞬間、それまで前向きな若者だと思っていた思いが一気に崩れ去り、ああやっぱりどん底を這っているだけなんだなと感じ入りました。
くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

みた
みた。いろいろ考えてみた。

ネタバレBOX

ともかく照明が印象的だった。ライブハウスで音楽を聴くなら、色とりどり多少目まぐるしくてもいいけれど、会話劇でそういうのやってみせて、それが単に実験的なところで終わってなくて、ポップで不穏。
それから佐野功という役者の持つ中性的な雰囲気をうまく裏切ってみせたあたり、素晴らしかった。
妹役の方は、初めて見たけれど、自分なりの型みたいのを確立しているみたいで、役者だなあと感じた。
ひとつ残念だったのは、最後の、息子の嫁の算段に関するくだり。あそこだけがどうしても、嫁の見せ場を作るためにとって付けたような印象だった。


作品への感想とは別に感じたこと。
たとえばあの母親を、お笑い番組の中で松本人志がやって見せたら(実際、おかんとマーくんに見えたところもあった)、同じ台詞に同じ演出であったとしても、ほとんどの言動を笑わせ目的として受け取られてしまう気がする。入口をどこに置くかで、人は、笑っていいものか笑うべきでないかとか、自分自身を縛ってしまうんだろう。
掏摸―スリ―

掏摸―スリ―

サイバー∴サイコロジック

OFF OFFシアター(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

初サイバー
終始息を飲みっぱなしでのどがカラカラになるほど物語にのめり込んだ! 

でも実は男は弱く、、、弱くは語弊があるか、
自分の信念というかルールというか、そういうものに縛られないと
生きられないが、女性はそうではなくたくましいという物語だったのかも。 

李そじんさんの14才ははかなげで可愛らしく、黒沢佳奈さんの悪女の様は美しかった!

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

現実は小説よりも奇なり
ひとりの普通な専業主婦の約30数年間の人生のお話。 

とりわけ波瀾万丈なこともなかったのに重みと深みを感じたのはなぜだろう。 

最後の最後で、いい意味で期待を裏切ってくれたのはダルカラらしいのかなと思った。 

ネタバレBOX

百花亜希さんとなかむら凛さんのねこがカワイイ!
肉食女子VSダンディズム  Maneatter VS Dandyism

肉食女子VSダンディズム  Maneatter VS Dandyism

高襟〜HAIKARA〜

BankART Studio NYK(神奈川県)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ダンス版ほこ・たて…結果は⁉
北風VS太陽の様相を呈した今回は、
ダンディズムがやや優勢だったか。
肉食の圧倒的なリベンジ、期待しています‼

うっちゃれ三行半

うっちゃれ三行半

東京パチプロデュース

上野ストアハウス(東京都)

2012/03/20 (火) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

痛快!面白かった!
個人的には、とても良い時間を過ごせた!
確かに、離縁状(みくだりはん)が笑いに変わった、変わった!
また良い劇団と出会え、幸せな限り(笑)。
上演時間90分。

ネタバレBOX

お芝居は前説の方の話から始まるが、話し方に雰囲気があり、
これは芝居も面白いのではないかと、期待感が高まる。

芝居はある夫婦の離縁を巡る騒動を描いた話。
騒動には、ネズミ小僧まで出てきて、楽しめた。

役者陣は、皆さん好演されていたが、
個人的には、主人公の奥さん役の方がとても良かった!

舞台美術もシンプルながら、よく出来ていた。
また、受付の対応も良く、とても気持ちよく過ごせた。

パンフレットに役柄名が記載されていないため、
役者さんがどの役柄を演じたのか分からない。
今後は記載して欲しいと思った。

掏摸―スリ―

掏摸―スリ―

サイバー∴サイコロジック

OFF OFFシアター(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

遅れましたが感想です。今、原作読んでます!
初めてこちらの劇団を観させていただきました。

舞台中央のベットから突然役者が出てきたりと、後ろの壁が開く仕掛けなど
舞台装置がとても印象的でした。

また、役者陣も演技が上手く、主人公の少年時代と現在の演じわけが巧みですばらしかった。主人公の父親を演じられていた役者さんの迫力もすごかった。だが一番印象に残ってるのは、武子太郎さんが演じられていた木崎という役がとてもつもなく印象的でした。

最近観たなかでは一番面白い劇団だと思います。

ただ、個人的には最後の終わり方がもうちょっとスッキリした終わり方だとよかったと思いました。

あたりまえのできごと

あたりまえのできごと

パセリス

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/03/15 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★

なかなか楽しめた
個人的には、なかなか楽しめた!
5つの短編で構成される公演。
「感情移入」が一番好みであった。
上演時間90分。

ネタバレBOX

「感情移入」では、恋愛ドラマの放送中、ドラマの中でいちいち視聴者からの突っ込みが入り、ドラマの進行が止まってしまうというもの。
これは笑えたなあ。
後半に続くというフレーズで締めたが、後半観たかったなあ(笑)。

「プレゼンテーション」もなかなか楽しめた。
日本人の特徴は、「人による」というのはなかなか良かった(笑)。
何事も正確に伝えようとすると、報告書としては抽象的になってしまうというのが楽しめた。

残念に感じたのは、映像を使用していたのであるが、あまり目立たなかったこと。どうせならもっとインパクトのあるような映像が欲しかった。
十字架ロミオ

十字架ロミオ

Ego天

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2012/03/15 (木) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

良くも悪くも
無難にまとまっていたかな!?と、感じました。旗揚げ公演「だから」なのか、旗揚げ公演「なので」なのか、ストーリーも観せ方も単調ではないのだけれど、わりかしオーソドックスで、できれば、劇団のカラーがもう少し観れたらよかったです。ひと手間の感じられるチケットはイイですね!最後に、暗転の時間が長く感じたのと、

ネタバレBOX

ラストの歌のシーンで、ひと工夫あればもっと印象が変わったかな!?と、思いました。
平成演劇デモクラシー ~高校生文明開化の乱~

平成演劇デモクラシー ~高校生文明開化の乱~

平成演劇デモクラシー実行委員会

ライブハウス・国立リバプール(東京都)

2012/03/20 (火) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

未来の天才たちに乾杯
とにかくレベルの高さに驚きました。
しっかりと高校演劇フェスの流れを組みながらも、しっかりそれをぶち壊しているギロッポンの制作力もさることながら、twitterを利用しての情宣など新しいというか高校生らしさも加えているところがすごいというか、新しい演劇の風を感じた。
3つの天才たちのお芝居。
ここで終わらすのがもったいない!
ぜひ未来の演劇を支える劇団がここから出て欲しいなあと思った。
3作品の感想はネタバレで

ネタバレBOX

◎もんたげ
THE高校演劇といった感じ。高校生の少女のところに少女がやってくる。高校生の心の葛藤を責める少女。そして徐々に自分のアイデンティティを作っていく少女。少女は未来から来た少女だった。
女2人芝居だが、それぞれの役者の感情表現がきれい。飽きずに見れました。特に、未来からの女をやった髪の短い女の子はレベルが高い。
葛藤を直球で表すのは良いが、それがちょっとクサくなってしまったのは残念。演技のレベルが高いから直球のストレートな現代劇(会話激)でも十分魅せられると思った。でも、高校生の心の動きがじっくり楽しめた。

◎せたそー
柴幸男のあゆみの3人芝居。
人がコロコロ変わりながら、芝居がグルグルループするところは混乱して面白い。なんだろ?不思議な感覚。
劇場の狭さが気になりました。あと、全体的に読み込み不足かなあ?と。
難しい台本ですが、空気感はうまく作れていたと思います。

◎大六本木帝国歌劇団
あなたがたは高校生ですか?
見事なアングラです。キタナイデス。やりたい放題です。
あー。これがやりたかったのねw
そこまでやるか!とりあえず、女どころか人間を捨ててます。
もう大好きです。これからもがんばってください。
掏摸―スリ―

掏摸―スリ―

サイバー∴サイコロジック

OFF OFFシアター(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

従来作よりも重厚?
原作ものという先入観もあってか従来作よりも重厚な印象。
そんな中、主人公の父親に対するコンプレックスが前面に押し出されていて非常に共感を憶える。
で、ベッドから父親が登場するホラー映画風のシーンには大笑い。

アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナ

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2012/03/16 (金) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★

テンポ良く描かれる、ある女の孤立
トルストイの小説を読んだことがないので、どこまで原作に忠実かはわかりませんが、三角関係の末に自殺する女性をチャイコフスキーの管弦楽曲に乗せて描いた、分かり易くてダイナミックな振付が印象的な作品でした。

暗い中、汽車のおもちゃで遊ぶ子供がスポットライトで照らされて始まり、舞台奥にアールデコ的な鉄橋と駅舎にあるようなアーチ状の窓があるセットの中で、アンナとその夫カレーニン、不倫相手のヴロンスキーの3人の関係がテンポ良く展開し、アンナが鉄橋から汽車が迫り来る線路に身を投げて死ぬまでが描かれていました。

第2幕の冒頭の酔っぱらった兵士達の群舞がユーモラスで、全体的に重い雰囲気が支配的な作品の中で良いアクセントになっていました。
『悲愴』の第3楽章に合わせて踊る舞踏会のシーンでは早いテンポで複雑なフォーメーションが展開し、その中で孤立を感じていくアンナの様子が描かれていて印象的でした。
終盤では阿片を吸って錯乱するアンナの様子が全裸(に見える衣装)とバレエ的でない振付と不気味な電子音楽で表現されていましたが、その部分だけが古臭い前衛芸術みたいなテイストで違和感がありました。
クライマックスのシーンはメカニカルな動きの群舞とインダストリアルな音楽で緊張感がありましたが、アンナが橋に現れてから飛び下りるまでがあっさり過ぎて、もう少しタメが欲しかったです。

アンナを演じた厚木三杏さんは大人の女性を感じさせるキリッとした雰囲気が素晴らしかったです。
カレーニンを演じた山本隆之さんは片手で持ち上げたり、倒立状態の相手を支えたりするアクロバティックなリフトを危なげなく決めていて良かったです。
ヴロンスキーを演じた貝川鐡夫さんは少々キレが悪くもっさりとしていて、アンナがカレーニンを捨ててヴロンスキーに惹かれて行くことに説得力が感じられず、残念でした。

『ひとり、たび』/『HAPPY JOURNEYS』【CAST紹介写真&アンケート公開しました!!】

『ひとり、たび』/『HAPPY JOURNEYS』【CAST紹介写真&アンケート公開しました!!】

トレモロ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★

『ひとり、たび』
トレモロ版シェイクスピア第2弾。第1弾であった劇団劇場での「Ham,Ham,Hamlet」は15分の上演時間の大半が「トレモロスタイル」で問題がなかったが、本作は長尺ゆえ本来的なシェイクスピア劇形式の部分もあるために異なった形式の対比が面白さであると同時に違和感も抱かせ、そこのところが微妙…。

『ひとり、たび』/『HAPPY JOURNEYS』【CAST紹介写真&アンケート公開しました!!】

『ひとり、たび』/『HAPPY JOURNEYS』【CAST紹介写真&アンケート公開しました!!】

トレモロ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

『HAPPY JOURNEYS』
いわば「ディス・イズ・トレモロ」。古き佳き時代のアメリカの家族ドライブ(?)を描いたワイルダー作品を一通りきちんと見せてからそれをリズムに乗せてリミックススタイルで見せて「一粒で二度オイしい」な感じ。照明の明滅とクリック音で時が経ったことを示すのもイイ。
あと、キャストが変わったことより、初演よりも「嬶天下」に見えたりもして…(笑)

うっちゃれ三行半

うっちゃれ三行半

東京パチプロデュース

上野ストアハウス(東京都)

2012/03/20 (火) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い展開
いつものパチプロの嫌みのない清々しさを残しながらも、
どうなるのか、どうなるのかと思いながら、予想外の展開に
大いに笑わせてもらいました。
作、演出も良かったし、何より役者陣の上手さ、息の合った
熱演ぶりに引き込まれました。
上野ストアハウス、初めて行きましたが、ロビーもあり
客席も広く感じてよい劇場でした。

HOTEL CALL AT “杉並演劇大賞”受賞

HOTEL CALL AT “杉並演劇大賞”受賞

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2012/03/16 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

命の尊さ
 荻窪アルシェの地下には洋館ぽいホテルのロビーが広がった。真っ白い顔をした正装の男が無表情にカードで塔を作っているのが既に現実から物語世界へと誘う。
 もちろん、芝居も素晴らしいのだが、観客席も無理に詰め込まずゆったりと座れる椅子を使っていて、我々もホテルの客であるような錯覚に陥る。
 ☆5つをつけてもいいのだが、昨冬に観た「カルナバリート伯爵の約束」の方がさらに好み(昨年の観劇ではベストとして投票した)なので、差をつける意味で4つ。

ネタバレBOX

 普通ホテルを舞台にした芝居だと各部屋の入口ぐらいはわかるようになっているのだが、これはロビーのみ。観ているときは駅や港の方がしっくりくるのかな、と思っていたが、今考え直すと「生きてきた疲れをゆっくり癒す」ことができるのはやはり宿なのだろう。
 ウェイン夫人が義父を殺したのはなんのためなのか、従業員は一体なんといわれる種族なのか、2人しか出てこないのに三つ子の設定にしてあるのはなぜか、などこれは観客に考えさせているのだろう。
 生への渇望、現世に残した思い、そして新しい生命の誕生。震災から1年という今の時期だからこそ改めて生きる意味を問われたような骨太の舞台だったように思う。ありがとう。
A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM

A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM

声を出すと気持ちいいの会

小劇場 楽園(東京都)

2012/03/15 (木) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

変化
良い意味で今までの「声きも」とは違っていた。
今回の公演は、主人公だけでなく周囲の人物たちの心情、行動も人間らしく描かれていると感じた。過去の公演は(覗カラクリ以降しか見ていないのだが)とても狭い世界の中で主人公を中心にうまく回っているなぁという印象であり、主人公だけが人間らしく描かれていて周囲の人物たちは心が無い、操り人形のように見えることが多かった。そしてそれがこの劇団の特徴であり、観ていて快感であった。
「夏の夜の夢」からシチュエーションを借りたからかも知れないが、つまり今回の公演は、登場人物全員に個性が出ていた。
ストーリーは、原作「夏の夜の夢」の展開に絡めすぎていないところが良かった。現代にあてはめてよく解釈してあったと思う。東京で起こりうる納得の結末。
面白かった。

飛べないお姫さまのすべて

飛べないお姫さまのすべて

白米少女

東中野レンタルスペース(東京都)

2012/03/16 (金) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題336(12-079)
18:00の回(晴)。東中野…この劇場は初めてですが「203号」だからすぐわかるだろうと螺旋階段を上がり、「201」がみえ、さて、この奥だなと思い目をやるとずっと先にテーブルのようなもの、男性がおひとり…歩きだし室号を確認しながら「202」…あれ、ない…廊下の反対側には「受付」なんて書いてあるが、どうみても劇団の受付ではない。キョロキョロしていると、奥の男性から声がかかる…さっきのテーブルの所が受付でした。すぐ受付していただき、ちょっとお話しました。廊下に案内板等を出してはいけないのだそうです。17:30開場、入って左、PCとスピーカー、やや右奥の床に「コンロとナベ」。四方を椅子(座布団あり)が囲んでいます。入口から一番遠い角席に座ります。天井には太い配管、布が巻き付けてあり、これは劇団が?
壁際にソファがあり、赤いショールをかけた女性が横になって文庫本を読んでいます。こういう時、何を読んでいるのかとても気になるのです。終演後、聞きそびれてしまいました。電気コンロ、ナベ、冷蔵庫、炊飯器、ティシュペーパー、生活感があるようで、なさそうな空間。17:58、スピーカーから前説が流れ、18:01開演、女性がナベの蓋をとり、温め直し、ゆっくりかき混ぜているのはカレー。

朗読のようでもあり、その言葉の一見平坦なやりとり、言い回し、口調、これに役者さんの気怠そうな振る舞い、予期せぬシチュエーションに固まってしまう思考、DVDの音声解説のようなセリフ、それが心情なのか、実際に発せられた「言葉」なのか…とても面白い演出でした。A3用紙両面(4ページ)に小ぃ〜さな文字で書かれてあるのは、脚本。微妙にぼやけ…少々読みにくいかなと…

ネタバレBOX

前作は広い舞台でしたが、今日は普通の部屋の中で起こったちょっとしたことにピッタリなワンルームマンション風。設備は、温めるか冷やすか、ご飯を炊くか(ここは「白米」サイドの必須アイテムなのか)、しかできないオール電化仕様。炊事場は共用…、風呂なし/トイレなし…水まわりというものがない、天井には大きな天井扇とエアコン(但し、会場の設備)、TVもなく、ソファしかない部屋で女性(山西さん)はひとりで日々を過ごすはずが…

客席が四方に配置されているので、場面によっては役者さんの表情が見えないことがありますが、そういうものなので気にしません。カレーが温まってくると香りが届きます。熱いまま冷蔵庫に入れるのは…と思うけど全部カレーならいいか…。来るはずのない闖入者、1人、2人、3人、で4人の息が妙にあっていて、掛け合いがなぜか気持ちの良いものに聞こえています。

言葉に出ないけど、みんな思考フル回転、状況把握と可能な対処方法を何百万回とシミュレーションしつつ、カラダは固まったまま、結局、とんちんかんな問いを発するか、できるだけ早く自分の(日常の)ペースに戻ろうとする、そんな風に思いながらみていました。

終演後、廊下でスタッフの方とお話ししていると、わざわざ、やないさきさんが出て来てくれました、しばしお話しと楽しかったお芝居のお礼、次回もとお伝えし帰路に。
ご多分にもれず、ふつう。

ご多分にもれず、ふつう。

モモンガ・コンプレックス

STスポット(神奈川県)

2012/03/16 (金) ~ 2012/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題335(12-078)
15:00の回(晴)。ダンスでこんなに吹き出すとは思いませんでした。いかにも頼りなさげな男子諸君の好演があったからこそ。木村さん3作目。

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