
狼たちの午後 2012ver
コンドルズ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/27 (火)公演終了
満足度★★★
できれば…
2年前にみた内容とほぼ同じだったので再演とか言う紹介が欲しかった。
笑いのツボが同じなら楽しいと思いますが、ツボが違うとしたら正直きつい時間になると思います。
コンドルズのメンバーまたはゲストが好きって方にはお勧めですが…。
普通に見てみようかなっと思う人はお勧めできないと思います。
友達数人と行ったのですが賛否両論でした

『ココニオイデ』
La Compagnie An + 小峰公子
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/03/24 (土) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
心のダイエットできたかも
理論的に演劇を鑑賞するより感覚で観てしまうのですが、鑑賞している間は心/ハート/感情と言ったらいいのか、澱の様なものが流れて行ってしまう、綺麗にピュアなものだけ残して洗浄されていく感覚でした。 音楽もダンスも言葉も・・・です。よかった~

Vector(ご来場ありがとうございました!)
613
劇場HOPE(東京都)
2012/03/24 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

ガラスの動物園
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/03/10 (土) ~ 2012/04/03 (火)公演終了
満足度★★★★★
「追」「憶」の話
長塚圭史さんの演出するテネシー・ウィリアムズの自伝的作品「ガラスの動物園」を見てきた。もちろん、ミーハーな僕であるから深津絵里、瑛太という出演者に惹かれての観劇だが、長塚圭史さん演出というのも重要。

「ホテルニューパンプシャー206」(3月)
劇団6番シード
Geki地下Liberty(東京都)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/27 (火)公演終了

往復書簡
BASEプロデュース
BAR BASE(東京都)
2012/03/12 (月) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
原作未読ながら満喫。
生演奏のオルガンとウクレレ、そして灯される蝋燭の灯り(キャンドルと書くよりもあえて蝋燭と書きたくなる)
原作未読故の結末のわからないハラハラ感とどんでん返しを存分に堪能しました。
朗読、いいものですね。
五月の第三回公演も楽しみです。

魚のいない水槽
スポンジ
サンモールスタジオ(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/27 (火)公演終了
満足度★★★★
「軸」を感じました
すでに5回ほど、ここサンモールスタジオを訪れているのですが、ストレートにたどり着いたことがありません。新宿駅から、伊勢丹の前を通って、さて右前方か、左前か、いつも迷ってしまうのです。それでも今回は、なんとか1回のミスで到着することができました。ラッキーです。
さて、劇評です。
①題名は、むしろ「水のない水槽」のほうが、内容的からしてよかったのではないかと・・・
次第に息苦しくなる、重苦しい展開。息がつまるような進行なのですから。と、最初に思ったことです。(どうでもいいのかもしれませんが)
②最後まで観た後で、「ああ、この劇団は、しっかりとした軸を持っているな」と感じました。1回しか劇を観ていませんが、みなさん「真摯」なのです。もちろん脚本からしてそうなのでしょう。現実を、リアルに、しかも冷静に捉えて、淡々と演技をしているように思えました。ここ何回か「絶叫」的台詞の発露の劇を観てきたせいか、なおさらそう感じたのかもしれません。無意味に昂ぶらず・・・の姿勢は、この劇では効果的だったと思いました。
③しかし、それが逆に作用される面も否定できません。役者全体を見ていて、強烈な個性を感じる方がいなかったのは残念です。「抑えた」演技ゆえのことかもしれません。これは何回か足を運んで見定めていく必要がありそうです。今回は、役者のみなさんに及第点、しかしMVPなしといったところでした。
④主宰者の方の姿勢に好感が持てます。それは②に書いた通りですが、劇団として、大きな可能性を秘めていると確信。内容や演技の幅を、どんどん広げていってほしいものです。
⑤若い(新しい)劇団共通の課題ですが、やはり「年長者」は必要です。今回も、みなさん若くて、それはそれで魅力なのですが、重いテーマながら、さほど重みを感じなかったのは、そこから来るのではないでしょうか。「看板」としてではなくてかまいませんが、いるだけでも「重さ」を導き出してくれる存在は、ぜひともほしいなと思いました。
⑥とは言え、私には、大変「面白い」そして「考えさせられた」劇でした。
ありがとうございました。

一丁目ぞめき
THE SHAMPOO HAT
ザ・スズナリ(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/03/31 (土)公演終了
満足度★★★★★
よかった。今年も見れてよかった。
面白かった!
ワンシチュエーション。
終始ワクワクニヤニヤ。
いつ膿が出るのかハラハラしてたが血は出ず、だけど傷口が開いた。
赤堀さんにしか書けない世界。

魚のいない水槽
スポンジ
サンモールスタジオ(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/27 (火)公演終了
満足度★★★
ジワジワと来る怖さ
すっきりとしない、気分が重くなる物語を会話主体のオーソドックスな演出でリアルに描き、社会の目に捕われて転落して行く怖さがジワジワと伝わってくる苦々しい作品でした。
美容室で働いている男がメディアに出ることによって過去に関わった犯罪のことが周囲に知られ、疑心暗鬼になって身を滅ぼす物語が時間を掛けて丁寧に描かれていました。
終盤、男が妄想に駆り立てられて狂っていく描写に切迫感があって良かったです。途中で女性が下着姿になるシーンがあり、ただの男性向けサービスシーンかと思いきや、滑稽かつ切実な展開になり、感情が強く伝わって来て良かったです。
日常会話と変わらない大きさの声で、耳を傍立てないと聞こえないときもあって、逆に引き込まれました。どのキャラクターも実在してそうな雰囲気がありました。
時間の経過を示すために度々効果音付きで暗転することによって流れが滞るのが気になりました。必要最低限のところだけで用いた方がインパクトがあって効果的だと思いました。
手前が美容室の控室で奥がカットスペースになっていて、場面によって奥が透けて見える舞台美術が良かったです。
映像のクオリティ(内容・解像度とも)が低かったのが残念でした。
脚本と役者の演技は良かったのですが、演出とスタッフワークがあまり洗練されていなくて、この劇団ならではのカラーが見えて来ないのが勿体なく感じました。

コル・ココル
劇団わたあめ工場
シアターシャイン(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

夏への扉
雀組ホエールズ
OFF OFFシアター(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★
極めて日本的なタイムスリップもの
タイムスリップ系ながら、ある不正が正されたりしないあたりはいかにも日本的?
一部クドいほどアクの強いキャラもいて、どちらかと言えば商業演劇系の演出ではないかと推察したりもする。
なお、先述の1人を除いて各キャラの造形が良く、中でもアリスの忙しウサギ的な人物は秀逸。

終末は、星の煌めく車窓から
United Artists 1八や
劇場MOMO(東京都)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待どおり
初の長編ものでもAimuワールドはやはり健在でした。
しかも以前のシリーズのキーワードを盛り込んだ内容。
毎回楽しみにしているファンのこころをくすぐるかの如く。
次回も新しいファンが増えて拡大していくことまちがいなし。

岡田あがさ リーディング公演「INTIMACY」【閉幕しました】
オーストラ・マコンドー
CCAAアートプラザ ランプ坂ギャラリー ランプ3(四ツ谷)(東京都)
2012/03/24 (土) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

ジョギリ婦人
芝居流通センターデス電所
「劇」小劇場(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
当日券
で観てきました。
前回に比べるとだいぶ慣れたせいか、とても楽しめました。
生音の迫力、演出、物語、悪役も含めた役者の演技と、
すべてが素晴らしかったです。
音響のDJブースが近いせいもあってか、迫力ある音を間近で楽しめ、
歌もなかなか聞きごたえがありました。
開演直前に滑り込んだのですが、
短い時間で頑張って歌詞に目を通したお蔭で、
歌もすんなりと頭に入り、とても楽しめました。
歌詞が以前から聞き取りにくいという話はあったのですが、
自分の回は結構聞き取れました。
ただ、やはり、歌詞カードは開演前に観た方が絶対良い、とは思います。
歌詞カードを見て、ある程度の内容は事前に分かるのですが、
その方が面白いと思います。
開演前に、歌詞を読みながら、こんなふうなんじゃないかと想像するのとは
実際に目の前で歌っているシーンが全然違ったものになっているので、
それが意外だったり、面白かったり。
物語の結末については、
最後の最後は予想できる部分はあるのですが、
それはあくまで見せてる感じもあります。
途中の展開の結びつき方を予想するのは難しいと思います。
この舞台、自分の感じとしては、あくまで慣れもあると思います。
そして、通常の舞台というよりかは、
どちらかというと
アメコミとプロレスをremixしたスプラッタ・ホラー・ミュージカルのライブ
(ミュージカルと言うと聞き取れないという声が出そうですが・・)
なので、
腕を組んで「どうやって俺を楽しませてくれるんだ・・」※
みたくやってると楽しめないのかも・・と言う気も・・(と言いつつ自分もおとなしく観てましたが
※・・そういう人を見ると、いつも自分の頭の中では
Blurの「Entertain Me」が鳴りだしてしまう(苦笑
ところで全然関係ないけど、TopManの由来って、
Blurの同じアルバムの曲名から来てると良いなぁ・・って、ホント
全然関係なくてスミマセン・・(思ったことをそのまま書いてしまうので・・
でも、観客も「楽しもう」って雰囲気が溢れてたら、
舞台もずっと楽しめるし、そのうちいろんな良いところが見えてくるものなので・・。
日によって観客席の雰囲気も違うからなぁ・・(苦笑
一応、別に知り合いがいるからのヨイショとかでもなく
(劇団員の誰とも知り合いではない)、
当日券実費払い、おまけに開演ぎりぎりだったので空いた端の席(といってもDJブースの前)に座って、自分はとても楽しめましたよ、と言う感想でした・・。

黄色い月
オフィスコットーネ
ザ・スズナリ(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
物語の力、演劇の力
スコットランドの劇作家が市民劇団へ書き下ろした作品。舞台装置は簡素、俳優が戯曲の「地の文」もしゃべります。シンプルなストーリーに若手二人の衒いのない素直な演技。印象に残る舞台でした。詳細はトラックバック先のブログ記事にて。

あたりまえのできごと
パセリス
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/03/15 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了
満足度★★★★
ついつい
前作同様、短編のひとつひとつは面白かったのですが、前作が短編の集合でもひとつのモノに出来ていたように思ったのですが、今回はそれがもうひとつ弱かったかな!?と、感じたのと、シンプルなセットが、ステージの大きさにマッチしていなかったように思いました。前作が良かったので、今回も悪くはないのですが、ついつい比較してしまうと.....という感じです。次回作も楽しみです。あと、長編というか、中編も観てみたいところです。

Vector(ご来場ありがとうございました!)
613
劇場HOPE(東京都)
2012/03/24 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
誰に共感するか
面白かったです。
登場人物それぞれのキャラクターがはっきりしていてわかりやすく、とっても人間くさいドラマでした。
一人で観たのですが、友達と一緒に観て「誰に共感するか」を語り合いたい話だと思いました。
心理学のテストで、あるシチュエーション(物語)で登場人物の誰に共感するか順番をつけて、その個人の性質やpriority指向を知るというのがありますが、このドラマでも誰に共感するか・好感をもつか、の順番は意見が分れそうな気がします。
ひとりひとり、自分が正しいと信じていることに忠実。
そこには、さまざまな正義があります。
間違っていたとしても、共感できるところもありました。

サヨナラ雪
ザ☆夕方カレー
シアター風姿花伝(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
ミステリー仕立て
面白かったです。落ち目雑誌の編集者たちと、癖のある作家とお弟子さん、編集者のひとりの浮気を調査する探偵ふたり。
”サヨナラ雪”と言う言葉の起源になる逸話がよかったです。

ALL UNDER THE WORLD
燐光群
笹塚ファクトリー(東京都)
2012/03/19 (月) ~ 2012/03/26 (月)公演終了
満足度★★★★
実験
賛否両論のある舞台だろう。意味の解体を乱数を使うような方法も用いつつやっているので、演劇に意味を求めるタイプの観客には、評判は悪かろう。然し、今迄、燐光群の上演して来た作品の系列にずっと通底する方法のマンネリ化を避ける為、或いは、そこから、一歩踏み出す為に、坂手は、このような形で箍を外したのではないか。何れにせよ、少し長い目で見た時、この作品は、彼の作品系列のターニングポイントとして記憶されるようになるかも知れない。
少なくとも、このような抽象思考に誘い、或いは、素にチャレンジしつつ、観客と相対する剃刀のような鋭さに迄、これらの断片を断片のまま、昇華できれば、更なる展開が見えてこよう。観客の自由な思考が試された作品でもあった。

Vector(ご来場ありがとうございました!)
613
劇場HOPE(東京都)
2012/03/24 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
理科系でも分かりやすい
題材の取り方が、先ず良い。命と研究者倫理という極めて本質的な問題をテーゼとして貫き乍ら、現代的視点で普遍性を語り得た。無論、シナリオ、演技、演出、キャスティング、舞台美術、照明、道具方らもこれに応えて良い舞台作りをしている。理科系以外の観客にも、良く理解できるように仕掛けを施している所も、とても自然で、レベルが高い。更に、方法的にひねくりまわし過ぎておらず、直球に近い所で勝負しているのが、爽やかである。適度なユーモアも鏤め、現実的な要素も取り込んで飽きさせない。これからが、楽しみな劇団である。