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自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

自慢の息子
よくわからないのにおもしろい。最後は観光客になったような感覚。

楽塾☆歌舞伎 十二夜

楽塾☆歌舞伎 十二夜

流山児★事務所

座・高円寺2(東京都)

2012/05/03 (木) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

初日マチネ観劇
楽塾初見。
シェイクスピア劇の定番作が、純和風の古典怪談も挿入された、歌って踊ってテンポよく進められた恋バナ活劇。
前半までかなり自由さが見られたけど、第三幕からグッと芝居らしい雰囲気に。見ているだけで42.195kmのフルマラソン完走したような気分。
初日の為か一部キャストのリズムや台詞回しが乗れてない感が見られたような。どこまでがオリジナルソングか懐メロなのかわからなかったけど歌謡ポップスや宝塚風歌唱、マンボに名作映画挿入曲と聴いてるだけでも、まるで飛び出す絵本を読んでいるような3Dの臨場感を思わせた。見ている側もつい歓び溢れるような舞台だった。
コメント文で主宰の流山児さんは「普通の」という言葉をよく引用をされているのを見かけるが、普通にしてはちゃんと舞台として成立していたし、木戸銭払っていいレベルの舞台だと思う。

ネタバレBOX

宝塚のベルばらの歌?とダンスシーンは見応えあった。
おきゃんな姫様とその叔父さん、手紙代筆の腰元や、鮫蔵さん良かった。道化チームと貴族面白かった。
夜行虫

夜行虫

劇団サミシガリヤ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/05/01 (火) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題367(12-110)
14:00の回(小雨)。13:20受付、13:30開場。入るとそこは教室、3列に3席ずつ、後ろに2席、あわせて11席、上手奥、ロッカー。下手一番手前の席には「ベビースターラーメン」「じゃがりこ」「コアラのマーチ」、グミや飴。他の席は、服、雑誌、バッグ。何度みても同じクラスのメンバーとは思えないし、上手の壁には白いカーテン、暗幕ではないのは教室だからか…。今日はお客さんの年齢層が高い、御家族の方かな。13:59前説、14:04開演〜15:29終演。

前作「ことこと(2011/11)」に続いてです。青木さんからコメントをいただいていたので、終演後、緊張しつつ声をおかけしました。

なぜそのようにつっかかるのだろう、みんなでひとつになるものはないのか、この微妙な距離感はどこからくるのか、一つの教室、先生と生徒、ここは高校、定時制。

ネタバレBOX

「夜光虫」をWikipediaでみると「すると夜に光り輝いて見える」という表現がありますがタイトルは「夜行虫」なんですね...。

「月あかりの下で ある定時制高校の記憶」という映画をみたことがあります。というより、「定時制」については、この映画で描かれていること以上のものは知らないということなのです。

前作の明るさから一転、各人が背負うものを持っていながら、そのすべてをさらけ出すことなく、それでも、もたれかかってはいない関係。兄はなぜ自殺したのでしょう。テープのないカセットは何を象徴しているのでしょう。

意固地なのか、素直になれないのか、それでも精一杯見栄を張る生徒たち。いろいろな境遇にあることがゆっくりと表面に出てくるあたりは、お話と役者さんがうまく溶け合っていたからなのでしょう。

教科書を揃えるのも大変だったのではと思うのです...「化学」はちゃんと全員持っているようだったし(ちなみに理数系は苦手でした。)

アコースティック・ギターはヤマハ?(C-G-Dかな)。

「ゴメン」の一言を伝えるのに、こんなにももどかしいのはなぜ。

祭り風の「マイムマイム」はカッコよかった。

草薙の風(初演)

草薙の風(初演)

Jungle Bell Theater

ザ・ポケット(東京都)

2001/08/02 (木) ~ 2001/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

初見はコレでした・・・・
何年経っても覚えている(^^)、
ヒメオの魚のキグルミ(?・鎧?)。
お話も面白かったの覚えています。
遠くの劇場でしたが、暗くなった道を楽しく帰れた記憶があります(^^)。

ネタバレBOX

なんで今更一昔前の感想を!って・・・。
まぁ、引越しの為の荷物の整理してたら
当時のパンフレット出てきたもので(^^)。

母と見に行ったのですが、
ヒメオ(=お魚さんと呼んでいた)のコミカルな演技が
大変印象に残っておりました。
ムナビレを”ピッ”と伸ばす仕草が楽しかったー(^^)
演じられた浅野泰徳さんは、
ハッピー圏外の第13回公演「音無村のソラに鐘が鳴る」でも、
ユニークな”でんきまん”やっていたような気が(^^)・・・・。

なかなかに印象に残りやすい方です。

舞台上でも、追いかける側と追われる側の船の追跡を。
舞台左右で同時に見せる技法には感心したのを昨日のように覚えています。

強く印象に残った、楽しい舞台でありました。





現代空想戯曲短篇集

現代空想戯曲短篇集

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/04/21 (土) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い
 ☆ 2002年、執筆。「山小屋日記」
 誰もいない・・・よかった・・・
そこから出れないそこしかない生きる場所、つらい 悲しい、記憶は完全に消えていなかったのではないか?
パオさんの衣装 肌の白さ、幼い感じが、つらさ せつなさ を倍増させていました。 役者の皆さんすごく良かった、物語がガンガン入ってきます。
お芝居の終了とともに、思いっきり涙が出ました。 

 ☆ 2006年、執筆 「lament」
 女 ふしき さんと宇宙人さんには、もう会えない、 クジラは、キーホルダーのクジラ。 なぜかさわやかな感じがした。

 ☆ 2012年、執筆 「ヒーロー」
 ヒーロー 国家公務員の任務官  説明しよう!!、家族にも明かせない!!
是常さんの普通の演技良かった、嫁として照れる所も上手い!!
奈々さんがヘルメットを取るシーン TVゲームの『沙羅曼蛇』のパイロットがヘルメットを取るラストと重なりました、何処となくかっこええです。
コーキさん、定番の役どころ、  頑張れ任務官 ヒーロー達 !!
楽しめました!!

ほんま 面白かった3作品
彗星マジックは、ますます面白くなってきた、
あーー面白かった!!

罅割れた盾 〜さらばとだにも言ひて別れむ〜

罅割れた盾 〜さらばとだにも言ひて別れむ〜

劇団パラノイア・エイジ

「劇」小劇場(東京都)

2012/04/28 (土) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

「政治思想」と「演劇芸術」の問題
堅いタイトルを付けてしまいました。
正直、この劇のレビューを書くのは、少々気が重く感じています。

演劇団体・演劇人には、「反戦」「戦争の悲惨」を取り扱うところが
結構多いです。

もちろん、「思想の自由」「表現の自由」がありますから、
構わないと言えば構わないのですが、えてして、
「芸術としての」演劇というよりも、政治思想のプロパガンダみたいに
感じることが多いのです。

その場合、「芸術を政治思想のプロパガンダに使わないでほしい」と
いつも思ってしまいます。

ただ、(ここまで書いたので、ばらしてしまいますが、)
私は「空想的平和主義」や「日本軍=悪」のようなステレオタイプの思想には
反対の人間で(もちろん、色々の考えの方がいらして良いと思っていますよ、
念のため)、そのため、一層そのように感じてしまうのかな?などと
常々思っていたのです。
つまり、今回の演目については、私の立場では「思想」としてならば、
全く共感できるのです。

でも、今回の演目がもし「改憲集会」でのPRとして上演されたのなら、
むしろ、よりピッタリ感じてしまうだろうな、と、どうしても思えてしまいました。

(以下、少々のネタバレ)

ネタバレBOX

例えば、前半は、何とも嫌らしいジャーナリストの活動や、
娼婦に身を落としてしまった特攻隊員の妹の話が目に付くわけですが、
こういう、「特攻を悪しざまに言う」人々が、嫌悪感を感じるように描かれ、
しかし途中でスッと消えてしまう・・・。

そして後半は、特攻隊員の生き残りが地味ながら堅実に生きているさまや、
パラオのような親日的な国の存在が描かれますが、
つまりは、この劇の作りが「善玉」「悪玉」が明確過ぎて、
そして「良い思想」「悪い思想」の紹介のように私には思えてしまうのです。

もちろん、演劇界では「こちら側の思想」が取り上げられることが少ないし、
私自身「こういう考え方をもっと知ってもらいたい」と常々考えている
人間なので、こういう屁理屈みたいなことをいうことに、
かなり抵抗があるのですが、
わたしはやはり「演劇」に限らず「芸術」は、
「政治」や「思想」から独立して欲しい、と思ってしまうのです。

そういう意味で、「感性」においてスッと入ってくる公演を是非期待して、
今回は辛めながら☆3つとしました。

煙が目にしみる

煙が目にしみる

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/04/27 (金) ~ 2012/05/02 (水)公演終了

満足度★★★★★

まるでだるま座のための脚本
かと思われるほど、ピタリとはまったキャスティング。何度か他でも観ているけれど「煙が目にしみる」といえば自然にだるま座を思い出してしまう。それぐらい素晴らしい出来でした。いつもながらの安定感に笑いも泣かせも切れが加わって、すごく磨き上げられていた感じがしました。演劇初心者の友人は感動で言葉少なめ。(笑) ああ、そうだ、私も初めてだるま座のこの劇を見たときはそうだったなぁ、と感慨を新たにしました。

ICiT Dance Salon in RAFT_5

ICiT Dance Salon in RAFT_5

ICiT

RAFT(東京都)

2012/05/02 (水) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

2日目
強いて一人を選ぶと藤本光恵、別な場でも見てみたいと思わせる作品。

自慢の息子

自慢の息子

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

奇妙な神話的世界
自分の部屋に王国を作った男、その母親、その国に移住して来た兄妹、隣の家に住むシングルマザーの女、そしてその国を出入りするガイドであり配達人である男といった、どこか奇妙な人物達が織りなす物語で、社会と上手く折り合いを付けられず孤立する人の姿が、ギリシャ神話のような悲劇性と、グダグダで俗な日常性が混ぜこぜになって描かれていました。

頭上にロープが渡され床には大きな布が敷かれた舞台空間が、ロープに布を掛けたり、人が布の中にくるまったりすることによって空間の距離感やスケール感が変化していく演出が印象的でした。ある乗り物のミニチュアを使った演出が新鮮で印象に残りました。映像の使い方も独特で面白かったです。
登場人物達が人形のように動く最後のシーンが痛々しさを感じさせながらもとても美しく、印象に残りました。変態的で馬鹿馬鹿しくて笑える部分もたくさんありましたが、ただ可笑しいだけではなく、その裏にえも言われぬ恐ろしさも感じられました。

HIDE AND SEEK

HIDE AND SEEK

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2012/04/13 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

想像性と創造性
結論として、不世出の奇才の頭の中と心の中を覗くことはコメディでもありホラーでもあるんだなのと感じました。

登場作家の作品だけでなく、とある社会派推理作品に対してもパロディとオマージュがふんだんでニヤリとしたのですが、話全体が何が実なのか虚なのか分からない妄想世界であるため、三作家が幻影に悩まされたかのごとく自分もクラクラししつつ必死で付いていき楽しませてもらいました。


ネタバレBOX

読者役が楽屋落ちや舞台裏を笑いのネタ的にはさんでいたのが、何かのメタファーかと思って見ていました。
しかし、後半にセットが開けていった時、彼の存在自体が脚本を書いた野木さんの金田一であったのか、ああ野木さんの頭の中も観ているのだと明確に感じ、さらにクラクラしてしまいました。
WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

TEAM NACS

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2012/04/28 (土) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった。
柴田勝家 秀吉 信長 明智 家康
影武者 家の為、生きるため、愛するものを守るため
死んでいった人のため
HONORのあれのようなのも出てきます。ねたもたっぷり
宇田さん脚本の今回 WARRIOR 1シーンを繋げて面で押される感じ
   
森崎さん脚本 HONOR COMPOSER  LOOSERは、1シーン毎に突き刺さる感じ  

比較は、あかんのかも知れませんが、あくまで私の感じたままにです。

最高!!面白かった。

HOTEL IL COVOへようこそ

HOTEL IL COVOへようこそ

劇団うてな

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/04/28 (土) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

こんなお芝居も良い物です 面白かった
舞台セットの市松人形が、気になります。
麻薬捜査官の麻薬取引 詐欺たちが戦いを挑む、チャイナドレスは需要です、ここ一番のところで、前作の恨み 三田さん登場 ペレのTシャツ(マジックで書いているだけ ペレ)ブラジルへ追っかけていった。
最後は、どんでん返し弥生が・・・ 白竜興産社長が得意の土木工事 トンネルで脱出
やっぱり ルパン3世 です。

全体的に ルーズな感じで ゆるーく ルパンの様な物語 こんなお芝居も良い物です 面白かった。

ミラクル

ミラクル

WAHAHA本舗

福岡国際会議場 メインホール(福岡県)

2012/05/02 (水) ~ 2012/05/04 (金)公演終了

満足度★★★★★

下ネタが、心を開放して優しく癒してくれる
下ネタてんこ盛りのパフォーマンスを涙が出るほど楽しく笑い転げているうちに、心は開放されストレスは吹っ飛んで、優しく癒された。
たくさんの出演者のよるパワーあふれる舞台に加え、観客を楽しませる仕掛けがいくつも用意されていて、それも大いに楽しんだ。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

さいはて

さいはて

ともにょ企画

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/04/28 (土) ~ 2012/05/02 (水)公演終了

満足度★★★

見終わった後にジワ~~とくるお芝居
お気に入りの劇団 壱劇屋の大熊さんが出ている
○バージョンを観ることに~

なかなか重たいテーマを役者さんの熱い演技で魅せます♪
ハッキリ言って前半はあまり分からなかったのですが
後半からだんだんと見えてきて伝わってきます
前出のチラシ説明を読んでいればすんなりと入っていけたかもf^_^;)
人間の心の深い部分を概念的に表現しているので難しくも感じましたが
役者さんが皆さん熱く上手に演じているので
観ている方も心の痛みが伝わるような
見終わった後にジワ~~とくるお芝居でした(^^)

特に主役の倉橋健さんの熱演はグイグイと引き込まれます♪

「動」バージョンは恫喝だったり大きな声のシーンが多く刺激が強すぎたので
私には「静」バージョンの方があってたかも知れません

まだまだ若手の劇団なのでこれからの作品がますます愉しみ♪
それについて行ける様に自分の感性も磨いておかないと…f^_^;)

PS: アフタートークを聞いていても脚本家の方は凄く感受性の強い方だなぁ~と感じました♪

ふしぎ遊戯 ~青龍編~

ふしぎ遊戯 ~青龍編~

amipro

博品館劇場(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/05/02 (水)公演終了

満足度★★★★★

感動した
関義哉君と平野良君凄いカッコいいから好きです。
お疲れ様です。

ネタバレBOX

平野良君実は私と同い年の28歳(今まだ良君は、27歳)です。
天使たち

天使たち

リュカ. (Lucas [lyka])

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/02 (水) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

とっても素敵な物語でした
愛しさと優しさと温もりに包み込まれるような、素敵な作品でした。

ネタバレBOX

ある作家(中田顕史郎さん)が仕上げた小説の中の物語。その小説を作ったエピソード、そしてその後も素敵でした。

志を持つ者達と、彼らに宿る天使たちの物語。

駆け出しの女性アシスタントカメラマン(サキ ヒナタさん)、多忙に押し潰されそうになりながらも、夢と希望に溢れているが、何かが足りないと言われていて、その先の一歩が、踏み出せずにいる。

週末バイクレーサー(?すみません。正式名称?適なのを使ってましたが、忘れてしまいました)だが、普段は、バイク便の仕事を、している男性(小寺悠介さん)。

絵本作家なのに、本人の希望とは違う仕事ばかりになってしまっているライターで、少々行き詰まっている男性(池田ヒロユキさん)。

彼らの周りに、現れる天使達(こいけけいこさん、倉田大輔さん、増戸香織さん、佐籐祐香さん、境博子さん)。
人間のように悩み迷いつつ、時に寄り添い、後押ししたりと、応援してくれる。天使と言っても、魔法使いのように奇跡をおこすのではなく、人々の心が生み出す、想いの結晶のような存在として、感じられました。もちろん、天使は役者さんが、演じてるのですが、透明感と確固たる存在として、描かれているように、感じられ、とても良かったです。

己の足で歩み、掴んできたものの確かな手応えがあっても、逃れられない現実が、押し寄せてくる中で、切り開き、乗り越えるのも己であるが、見えない力(出会いやチャンス等)を引き寄せるのも己だなぁ~と思いました。
とは言え、どんなに強い志や想いを抱いて頑張っていても、行き詰まる時があるかもしれないが、大丈夫と思えるような確かな温もりを感じました。

各役者さんの衣装も、そのキャラならの佇まい眼差し、とても良かったです。
シンプルな美術と照明も、作品にとても合っていました。右奥の生地で囲まれた光のオブジェ的なのが、とても雰囲気あり、良かったです。

離婚して娘に会えない作家(中田顕史郎さん)の哀愁と、それに潰されない少年の心と、ちょっとやんちゃな感じが、とても良かったです。

小説を取りに来た編集者(奥田ワレタさん・クロムモリブデン)のキャリアぽっさと女らしさ加減も良く、物語の導入部分の読み聞かせ方も、良かったです。
FIRELIGHT

FIRELIGHT

たすいち

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/27 (金) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

空間を味方につけて
広い空間をがっつり味方につけて、
作品のコアとなるアイデアを
したたかに観る側に流し込んで・・・。

観る側を醒めさせることなく顛末を追わせる
作り手の力量を実感した作品でした。

また、役者たちの空間を纏う
技量にも目を奪われました

ネタバレBOX

これまで彼らが公演してきた劇場に比べて
吉祥寺シアターは遥かに広いはずなのですが、
手慣れた感じで空間が構築されていて。
ありがちな持てあましたり萎縮したりといった感じはみじんもなく
むしろ、今まで束縛されていたものがら解放された感じがして。

物語のアイデアの原点として
そのマッチ(の態のもの)が描かれ、
原点がしっかりと置かれることで
決して平凡でもなく、
単調な語り口でもなく、
むしろ様々な表現が織り込まれている舞台上での、
物語が拡散せずに
しっかりと観る側に収まっていく。

物語の構図が見えてくるに従って、
役者たちの表現の確かさから
さらに垣間見える奥行きが生まれて。
ロールを持った役者たちには
それぞれの役柄に色を醸しと物語に差し入れる
力量があって、
物語がぶれなくふくらみをもって展開していく。

そして、アンサンブルというロールを与えられた
役者たちの表現には、
刹那のシーンから物語の骨格にまでニュアンスを肉付けしていく
瞬発力と確かさがあって・・・。
舞台美術や照明も、
彼らの表現の切れをしっかりと舞台に刻み込んでいく。

サスペンス的な要素も
人の記憶に対する想いも、
実は大っぴらに描きこまれているのですが、
それを観る側に単純に語るのではなく
エピソードの重なりとともに
フォーカスが生まれていくようなテイストのなかで
観る側に組み立てていく。

作り手がしたたかに観る側を掌に載せているというか(褒め言葉)
物語の語り方や見せ方を知っているのだなぁと思う。

終わってみれば、物語の熱を受け取りつつ、
役者たちそれぞれの魅力がしっかりと印象に残って。

また、12ヶ月連続でやれとは申しませんが、
定期的に作り手の作品を観たくなりました。
ふしぎなかぎばあさん

ふしぎなかぎばあさん

劇団自由人会

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2012/04/30 (月) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★

子供達にお芝居を!
前方席は桟敷席になっていて。
小さなお子様たちが、堅苦しくなく、自由な姿勢で座って観ることができるようになっていて。
ほんとはだめなのかもしれないけども、諸事情難しいかもだけども・・・子供達が一緒になって、役者さんの芝居を真似しながら観るくらいの自由さがあってもいいなと思いました。
もっとお子様たち、騒がしくなってしまうんじゃないかという予想を覆し、みんなお行儀良く観てる良い子たち。
でも、前から見たわけじゃないのでわかりませんが、後ろから見てる分には楽しんで観てる様子で。
この子たちの心に、お芝居っていいな、楽しいな、という気持ちが芽生えればいいな~って思いつつ。

演劇の発展、文化の拡がり、そういうことに思いを馳せつつの観劇でした。

舞台美術が、前後に奥行きがあり、可動式になっていて。
食事シーンも、実際に消えものを使っていたりして、お子様たちが退屈せずに観続けられる工夫が凝らさせていました。
こちらの公演、これから各自治体の小学校などを巡業してゆかれるそうです。
たくさんのお子様たちの心に、観たお芝居が何らかの形になって残ればいいなと願います。

ネタバレBOX

今回の観劇の目的であるところの、立花さん。
それはもぉ、見事に小学生でした(笑)
あそこまで違和感なくやれるなんて、さすがです☆
きっとどの小学校でも人気者間違いなし!!
がんぜない瞳の殺人者

がんぜない瞳の殺人者

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/04/24 (火) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

役者陣が魅せた!
個人的には、なかなか楽しめた。
実在した死刑囚の生涯が描かれた作品である。
私の観劇した回は男性が約半数を占めていた。
劇場公演は通常女性客の割合が多いが、やはり題材のせいだろうか。
上演時間100分。

ネタバレBOX

題材は明らかに永山事件。

<良かった点>
・観客目線で芝居内容がとにかく分かり易い。
・野村宏伸さん, 長谷部優さんの芝居を小劇場で観劇できるのは、
非常に贅沢。大劇場と違い距離が近く、表情もよく分かり伝わってくる!
・野村宏伸さんの芝居はとにかく良かった!他の役者陣も上手かった。
個人的にはシンジ役の田中章さん、刑務官役の椙本滋さんが良かった。
弁護士役の伊藤和重さんも雰囲気があって好きかも。

<残念な点>
100分という上演時間で、死刑囚の生涯を全て描くのは無理な気がした。
内容は分かり易いし楽しめるが、終始淡々として描かれていた。
「何故そうなったのか」という過程が浅く、「そうなった」という事実のみが
描かれていたからだ。
個人的には、上演時間を長くしてもう少し丁寧に描くか、
もしくは60分位は淡々と、40分位は一番伝えたいところに拘りをもって
濃密に描いて欲しかった。

当公演はNOMUZUプロジェクト第1回公演ということであったが、
役者陣に魅力を感じた。今後も注目したい。
上田ダイゴ×緒方晋トークライブvol.4 『先生と悪口』

上田ダイゴ×緒方晋トークライブvol.4 『先生と悪口』

上田ダイゴ×今井慎太郎トークライブ

ク・ビレ邸(大阪府)

2012/04/11 (水) ~ 2012/04/11 (水)公演終了

満足度★★★

初めて遅刻
わたしはちょっとしたアクシデントにより、初めて遅刻してしまったため・・・。
stage1は大半聞き逃してしまいました。
なので、タイトルの『先生と悪口』に関しても、あまりよくわからずじまい。

この日のトークでとかく印象に残っているのは。
栗饅頭でしたっけ?
あれで宇宙が埋め尽くされて、空から栗饅頭が降ってくる。
というシュールなドラえもんのお話。

そしてHNKの教育番組のお話。
もはやキャラクター名が思い出せないのですが、最後までスプーンおばさんだと勘違いしていたことだけは、覚えている。
いや、違うんですけどね(笑)
とかく、気ぐるみ着たキャラクターが、お子様相手にフリートークを繰り広げるというもので。
とあるお子様の家庭環境にまつわるお話、さらにそれにたいする気ぐるみキャラクターの中の人のくいつきっぷり。
わたしも気になって仕方ないっすよ・・・先生って誰!?w

とかく。
今回も、楽しく笑って帰ってきました☆

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