
ディーラーズチョイス
ウォーキング・スタッフ
シアター711(東京都)
2012/06/10 (日) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
これは良作。とてもうまくいっている翻訳劇。
翻訳劇を成立させるのは、日本人のホンのそれよりも数段ハードルが高いと思います。しかし研究を積み重ねて細心の注意を払って作り込めば、違う文化圏の表現でも日本の観客に伝えることが十分可能だと、再認識させられました。
今回の芝居について言えば、英国人が普通にするであろう振る舞いや相手に対する言葉のかけ方を写実的に演技することを基調としています。しかしそれが上辺だけの物まねになってしまうと、リアリティのないペラペラなよその国のお芝居になってしまう。そこでおそらく演出は、ポーカーうんぬんをモチーフにしてはいるが人間をきちんと描いた作品だ、というような方針を立て、役者に舞台上でちゃんと相手役とぶつかることを要求したのだと思います。だから、熱い芝居になったのでしょう。これらの要素を両立させるのは、相当難しいと思います。でもそれができたからクオリティが高い芝居になったということでしょう。
あと、英国の労働者階級の人間臭さを生々しく描いた緻密な脚本がいいことが前提としてあります。
暇があったら、ポーカーを本格的にやってみたいな~。

so complex semi-normal
拘束ピエロ
プロト・シアター(東京都)
2012/06/16 (土) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
男子の偏差値
一軒家プロレスじゃないけど誰かの隠れ家を貸切状態でお芝居を観る感じ。
荒川ユリエルさん率いる若い劇団が、まさに今だから表現できるテーマ。
運動部並みの運動量で、10代の痛みにもう一度塩をすりこむようなひりひりした舞台だった。

南部高速道路
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2012/06/04 (月) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
大満足秀作でした。[リピートを一考!]
謎めいたミニ役の“真木よう子さん”少し低めの声が良く通りやっぱカッコ良かったです。&作品も大満足・・未だいろいろと考えさせられ続けている・・秀作でした。“梅沢さん”、“小林さん”もシブく、13名の配役も+“お子ちゃま”の起用も絶妙で、其々の役柄に共感を持ちながら観る事が出来た不思議なお芝居でした。[☆4.4]
パンフはまさかの「袋とじ」、&お髭のおじさんが販売(けっして如何わしくはありません)・・思わず笑ってしましましたが、価格が良心的であった為、帰り際に一応ゲット。三茶で前々回の“サド侯爵婦人”or前回の“東京ボードビル”拝観の時と同じく今回も会場で“篠山紀信さん”をお見かけし、・・偶然にも帰ってTVをつけたら御子息“篠山輝信さん”が映っていました(池上彰さんの特番)・・“W篠山”。同じ偶然であれば“シンシアさん”の方が・・。

マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜
SPAC・静岡県舞台芸術センター
舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/23 (土)公演終了
満足度★★★★
ビジュアルと音楽の両方で楽しませる祝祭劇
110分全く飽きさせない楽しい舞台。
例年のSPACの野外劇場公演と比べるとマイクを通しての声が全面に出ていて、その分芝居に従来の静謐な趣きが感じられなかったのが、個人的には残念です。賑やかな舞台が好きな人はおススメ。

オリヴィエ・ピィの 『<完全版>ロミオとジュリエット』
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2012/06/09 (土) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
若者の無軌道なエネルギッシュさを生々しく表現
役者はさすがフランス屈指の国立劇場。身体に無駄な力が全く入っていないから、声が伸びやか。
ジュリエットの年増女ぶりは、違和感あり。

さらば、豚
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/12 (火)公演終了
満足度★★★
漢(おとこ)の芝居
なにしろ炭鉱とヤクザと豚なんだから、汗臭く、埃っぽく、野卑な漢達の魅力を堪能した。「由緒正しきアングラ芝居」とはまさに。最前列のベンチシートの真ん中近くだったので多少首とお尻が痛かったものの、満足のいく舞台でした。

落ちる紫陽花
張ち切れパンダ
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★
イヤーな感じ(笑)満載
奇人・変人・ダメ人間大集合!な陣容で紡ぐいかにも「イマドキ」(ごく一部例外アリ?)な物語。
かなり早い段階から「基礎工事が明らかに手抜きですぐに崩壊しそうなビルの建設が徐々に進んで行くのを見ている」ようなスリル…もとい、イヤーな感じ(笑)満載。
なので精神的に不安定な場合は避けた方がイイかもなぁ…とか言いながら個人的にはエピローグなしの方が好みかも?(爆)
また、かなりリアルな古いアパートを再現させた舞台美術も見事で、下手の台所の窓が程よく透けて中の様子がうっすら見えるなんざニクい。
それにしても最近ここで上演される女性作家(かつ主宰)作品のインパクトと言ったら!(笑)

15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/11 (月)公演終了
満足度★★★
掘り出し物あり
6団体中、Mrs.dictionsとMCRは観たことがあり、他は初見でした。初見の中ではあやめ十八番が良かった。根本宗子は普通。梅棒は悪くないが僕としては苦手。ピャーは何だかよく分からなかった。

『宮本武蔵』
五反田団
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
カジュアルな時代劇
一言で表現すれば「カジュアルな時代劇」で、オフビートな笑いも随所にあるが、斬ったり斬られたりが日常の世界で刀を持つ者の心情が語られたりすることで従来的な時代劇と一線を画する…ってか虚構性が薄れる(←「リアルな」とは微妙に違う)感じ? ゆえに武蔵の「戦法」も納得。
なお、冒頭のシーンから「七人の侍」の一場面を連想。

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
レトロなムードがよかったです
最初から最後までほとんど笑いの無い、ド・シリアスなお芝居。
却って新鮮でした。
昭和のムードと、男と女。昔の少女漫画(森川久美あたり)を見ている気分で堪能しました。
私には、クサい台詞を聞くと自分が恥ずかしくなってお尻がムズムズしたり、照れ隠しにヘケモラホニョニョロとか意味不明の呪文を心の中でつぶやいたりするところがあるのですが、こちらのお芝居では役者の皆さんがハマッていたので、そういうこともありませんでした。
とにかく、役者の皆さんが達者だった。それに尽きます。

落ちる紫陽花
張ち切れパンダ
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★
役者陣、あっぱれ!
役者陣、上手い!すぐ物語の中へ惹き込まれた。
軸を固めるメンバー、皆自然であり、セリフを自分の言葉のように
話しており、とても良かった!
私は観ていて、嬉しくなった。イライラなんて全然しなかった。
だってみんな上手いから、物語も面白いから。
キャラクターも少し個性を強調しているに過ぎないと思える。
物語は脚本家の梨澤慧以子さんが書いており、
観終わって、女性視点ならではの作品にも思えた。
劇団初見であったが、強烈な印象を持った。
座席は舞台向かって、左側が良い。
ちゃぶ台に座って話すシーンが多いので、その正面近く。
オススメしたい作品だが、結婚前のカップルでみるのは、ちょっと・・かな。
上演時間100分。

劇野郎が来る!
ヨーロッパ企画
福岡女学院大学(福岡県)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
想像以上!!
ファンタジー不条理劇か?とちらしで想像。まさしくその通り!!
それにしても、こんな豪華メンバーでこの値段はありでしょうか?

たすけて!青春ピンチヒッター!!
WET BLANKET
ぽんプラザホール(福岡県)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった~♪
初日だからと固くなることもなく、みんな楽しそうに大暴れ。
舞台は学園でもメイクと立ち回りはWETだったね~
おちゃらけているようでしっかりした脚本で大串くんの力を感じました。

汚れた世界
無頼組合
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/18 (月)公演終了
満足度★★★★
青春直滑降
新宿のシアターミラクルはぎっしりの人で、補助椅子目いっぱい出しての公演となった。
ハスに構えた劇団名とは裏腹に、青春の疑問符が対象に向かって
直滑降で疾走する舞台だった。
テーマや緊張気味の舞台挨拶に、この劇団の純粋な姿勢が表れていて好感度大。

GO HOME
サスペンデッズ
吉祥寺シアター(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
これは芸術的な良作である
人間の一生を、鮭の一生と重ねて描いた作品。
芸術的な作品でありながら、とても分かり易く描かれている。
これはオススメしたい作品。
特に観劇初心者が、ステップアップする作品としてもオススメできる。
舞台美術も工夫に溢れており、目を惹いた。
上演時間1時間50分。

土地/戯曲
FOURTEEN PLUS 14+
西鉄ホール(福岡県)
2012/06/05 (火) ~ 2012/06/07 (木)公演終了
満足度★★★★
なるほど
永山ワールドでした。演出もユニークで、途中あらあら。。と思ったけど、
いろいろやってみて反応を観るのもありかな。
寺田さんは好きな役者さんなので、上手いな~とほれぼれ。
でも今回のマイMVPは手島さんです。

THE BEE Japanese Version
NODA・MAP
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2012/04/25 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
まさに高密度!!
片時も目が離せなく、気が抜けなかった。
自分の知能では理解がついていけないことも多い野田作品の中では、非常にわかり易かったことも嬉しい。
それから宮沢りえ。
年々、素敵な女性になっていくなぁ。

月の岬
青年団
座・高円寺1(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかった!
濃密な感情を奥に凝縮させた静かな演技。
青年団の役者さんはほんとにうまいなぁ。
主演をやっていた客演の方もとても良かった。
持ち合わせがなかったので断念したのですが、戯曲を買いたかった。
今度書店で購入します。
何度でも観たい作品だし、戯曲も何度でもじっくり読みたい。

カフカの猿~フランツ・カフカ「ある学会報告」より~
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2012/05/02 (水) ~ 2012/05/06 (日)公演終了
あ、猿がいる
評判が良かったので、楽日に当日券で行ってみました。幕が開いて、第一声がとても低くて、あれこの俳優は女じゃなかったのだっけ?と戸惑っていると、学会発表の最中に突然お猿になっちゃって、猿が突然舞台に出現した、という感じで、それからは猿になる瞬間を見逃さない様に見つめていたのだけれど、種の解らないマジックを観ているみたいにじっと見続けていても、何故そんなことが起きるのか解らず、以前本当に猿だった人が目に前にいるのかも、と思った方が自然な感じがして、「ある学会報告」そのものに参加した気分になったのでした。

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
確かに異色作かも
これまで観た6番シードの作風とは異なり,観劇後感はしっくりとはこない。とはいえ,芝居自体は十分な出来で,さすが6番シード,最初から最後まで途切れることなくストーリーの中に引き込まれてしまった。リアルな時代感と切なさがたまらない一作であった。6か月連続公演のまだまだ続く,最後まで頑張ってください。次の公演も期待しています。