
乙女ごころ三人姉妹【閉幕いたしました】
直子あんりタイタイ
CCAAアートプラザ ランプ坂ギャラリー ランプ3【四ツ谷】(東京都)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題402(12-145)
11:00の回(晴、暑)。四谷三丁目で降り少し歩いてみました。マンション、アパート、お風呂屋さん、坂道、(いつもそうなのか)そこかしこに「制服」の方が警備中、立って、歩いて、自転者で、もちろん車両も。ぐるっとひと回りして10:05会場着、準備中だそうで少し待ちます(ここは涼しい)。地下1階でスリッパに履き替え、もうひとつ下へ(地下2階ー)。白い壁、外光が入るので明るい、右手の窓の外はグラウンド、太い円柱が2本、正面に受付(スタッフの方、夏らしく浴衣姿)。10:20受付、10:30開場。11:03前説、11:05開演〜12:11終演。アフタートーク12:17〜12:28。青い空、新宿まで歩きます。
会場は、昨年11月「世田谷ものづくり学校」でみたThe bambiestの公演とよく似た雰囲気。お天気がよく、窓を開けていて気持ちがよい。学校の教室、壁を白くした会場、最前列は桟敷き、後はミニ椅子。舞台には畳シートが敷かれ、窓際には学習道具を入れておくようなBOX、手洗い場(ちゃんと水が出る)。
深谷さんがでていらっしゃるので観劇、「ハムレット」以来。村上さん、渡邊さんも他のお芝居で。
声がいい具合に響くので深谷さんの超高音&大音量はきっと外でも聞こえていたことでしょう。それがこの公演では3人分。外(廊下側、校庭)、窓、水道…室内外なんでも使っています。室(戸)外は、The bambiestのときも使っていて、ポかリン記憶舎のカフェ公演でも役者さんは「客」として入口から普通に入ってきます。窓から入ってきたり、2階の部屋になったり、廊下からはスタッフの方でしょうか、肘から先だけ出演。
今日はよく人が行き来してました。
窓の外には蚊取り線香、たしかにいました。
芝居+役者さん+会場+陽気で5。

深海のカンパネルラ
空想組曲
赤坂RED/THEATER(東京都)
2012/04/15 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
生きていくために。
だいぶ時間が経ってしまいましたが、忘れ難いほど心を掴まれた芝居だったので今さら感想。ここは本当に戯曲が神かと思う。目を逸むけがちな絶望を真正面からとらえてて、見ている最中は「こんなの解決しようがないじゃん」って思えるのに、最後にはきちんと光を用意していてくれる。それも都合良かったり、押し付けがましい光じゃなくて、こっちが目を凝らせばうっすら見える程度の現実世界にちゃんとある光(分かりづらくてごめんなさい)
親、兄弟、友人、大事な人達との別れを受入れて生きていくにはどうしたらいいのか……という誰でもいつかは向き合わないといけない問題に対して、誤摩化したり、観客に投げっぱなしにするのではなく、作家さんなりに(おそらく)苦しみ抜いたであろう答えをきちんと提示してくれていました。
当分は見過ごせない団体さん(?)です。
7月の短編集も楽しみ!

15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/11 (月)公演終了
満足度★★★★
梅棒が最高。
ものすごく凝縮されたエンターテイメントってかんじでほんとすばらしかったです。堀越さんの一人芝居も短い中でいろいろな表情を見せてくれて素敵でした。参加団体の全部が全部じゃないけど、おおむね満足。

乙女ごころ三人姉妹【閉幕いたしました】
直子あんりタイタイ
CCAAアートプラザ ランプ坂ギャラリー ランプ3【四ツ谷】(東京都)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
新旧の融合
恐らく原作映画(未見)に起因するであろういかにもモノクロ映画っぽい雰囲気や歌舞伎的な演出(一部)の「旧」と、オーストラ・マコンドーの JORDI TOKYO での公演でも見せた会場の外及び「会場との境界」を使う演出を筆頭とした「新」との融合具合が面白い。
そして文字通り「かしましい」(笑)。
今後、第2・3回公演へと続くとイイな。
ちなみに原作としている同名映画のそのまた原作である川端康成の「浅草の姉妹」も2008年に映画化(短編4編のうち1編)されていたそうで、波瑠、韓英恵というキャストも含めて気になる。

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】
ロ字ック
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
「他人の不幸は蜜の味」的?(笑)
今回も「おんな」丸出し、オトコの身として「そんなトコまで見ちゃってイイの?」ではあるが、コワいというより「他人の不幸は蜜の味」的な(笑)。
また、終盤でのある人物の「逆襲」に溜飲を下げる。
さらに壁の落書きや掲示された習字、劇中のテレビ番組などもアソビがあって楽しい。

True revive
劇団GHK
明石スタジオ(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★
これから期待できる
正直言って、若い劇団で、役者さんの力量にはまだまだ違いがあるけれど、公演を重ねることで特徴を活かした劇団に成長できそうに思いました。殺陣やリズム感のあるお芝居は見応えありました。これからも期待しています。

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】
ロ字ック
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★
好感がもてるお芝居
一言でいうと、好感がもてる演劇でした。
皆さんとても一生懸命で、その様な一生懸命さをみせられると
いつもなら、うんざりするのですが、
観ていて応援できるそんな人達でした。

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい
アマヤドリ
扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
6月10日14:00と19:00からZOOにて公演
やっと新生アマヤドリでひょっとこ乱舞公演の改訂版を観れた!会話とダンスのバランスが絶妙でしたー小田さんは弁護士を目指していただけあって屁理屈に納得させられそう(笑)

カサ・ノワール
ZIPANGU Stage
萬劇場(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
コメディ
特におどろおどろした場面はなく、どちらかというとミステリーだったが、登場人物のキャラクターがインパクトがあって楽しい。奇妙で底抜けにバカバカしいけれど、血のつながりのない家族愛も覘かれ素敵な物語でした。

ハンドダウンキッチン
パルコ・プロデュース
福岡市民会館(福岡県)
2012/06/05 (火) ~ 2012/06/05 (火)公演終了
満足度★★★
我々は夢と同じものでできている
あるレストランの厨房を舞台にしているが、これはいわゆる「バックステージもの」の変形である。
華やかな舞台、スターやアイドルが煌めき、絢爛たるロマンやサスペンスが繰り広げられるその裏で、スタッフたちの地味な姿、現実の愛憎が描かれる様は、演劇が生み出す虚実皮膜の境を冷徹に表出する。「バックステージもの」が表現しようとするものは言わば「演劇とは何か」という本質論である。なぜ我々は、演劇という「虚構」を生み出さなければならなかったのか、という問題提起だとも言える。
もちろん、舞台上で展開されるストーリーは純粋なエンタテインメントであるが、この舞台の面白さを支えている本質が「我々は自らの作り出した虚構の中にしか生きられない」という認識論に基づいていることを指摘しておきたいのだ。
レストランのホールという表の世界は、実は裏のスタッフたちが創り出したウソの世界である。しかし物語はそれだけに留まらない。彼らが裏の世界で語る言葉もまた、その裏にまた別の「真実」を孕んでいる。即ちこれは、表と裏の二重構造の物語ではなく、表と裏とそのまた裏の、ウソを吐く人間の本質もまたウソに塗れているという、三重構造のドラマになっているのだ。
我々が虚構を求めるのは、あるいは虚構に救われようとするのは、真実があまりにも我々の「夢」を裏切っているという、現実の不条理に根ざしている。現実を認識することくらい、辛いことはないのだ。これは「人はなぜ騙されるのか」という心の問題とも密接に関わっているが、我々は悲惨な現実に打ちひしがれて、それでもなお生きていこうとするなら、虚構にすがらざるを得なくなるということなのだ。一見、現実のように見えるそれが、実は見え透いたウソだと見当が付いても、それを認めるのが辛い時、人は自己暗示を掛けてウソをホントウだと信じようとしてしまう。
我々の虚構への射幸性を「夢だっていいじゃない」という言葉で表すことがある。しかし作・演出の蓬莱竜太は、そんな「甘え」を許さない。演出としては極めてリアルで、幻想的なシーンが数カ所挟まれるくらいである。数日間の出来事を描いているので、場面転換も少ない。外連味には乏しいが、演劇の基本に忠実な極めて実直な演出だと言える。
だからこそ、ホールの「真実」が次々に暴かれていく展開には容赦がない。そこで観客もまた、冷徹な現実を突きつけられるのである。「あなたもまた、誰かの夢の中にいる虚構の存在ではないのか」と。夢から醒めた方がいいのか、醒めない方がいいのか。登場人物たちの行く末に答えがないように、我々にも具体的な答えは与えられない。虚構と現実のせめぎ合いの物語は、こうして我々に投げ渡されたのであった。

Hysteric・D・Band「神様の観覧車」
LDH JAPAN
青山円形劇場(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

ことほぐ
intro
生活支援型文化施設コンカリーニョ(北海道)
2012/05/31 (木) ~ 2012/06/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
「ここにいる」ということ
ブラックボックスの中に楚々と立つ電信柱を見た瞬間、「あぁ、北海道まで来てよかった」と思いました。円形にとられた演技スペースの周囲にはバス停や自転車が置かれ、その上を電線が走っています。
物語の主人公は3人の祝福されない妊婦たち。頼れる男もいなければ、水道代さえない彼女らは、悪態をつきながらも、なんとか身を寄せ合って生きています。

15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/11 (月)公演終了
満足度★★★★
なるほど2012
いつも、企画全体、個々の演目、素晴らしい品質を保っている。今回公演はいつもより「なるほど」。2012年ってそういう時代なのか。地図なき時代の地図を手に入れた。

断脈
熱帯
サンモールスタジオ(東京都)
2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
人間関係の芝居
人間関係が緻密に構築されていて、
見る方は常に頭の中で誰かと誰かが結びついており
今起こった出来事で、そこにいない人間関係のズレを想像する。
興味が尽きない舞台でした。
俳優さんがみんな達者で、演出に無駄がなく、
テンポも気持ちも途切れずに最後まで見ることが出来ました。
ハイレベルで面白かった。

うれしい悲鳴
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
空間を揺るがす演劇
言葉が世界を、構造を立ち上げる。その世界の中で俳優たちの身体が震え、客席と共振する。言葉(戯曲)と身体が織りなす、演劇のダイナミズムを体現するような芝居だったと思います。
理不尽で不条理な暴力が横行する近未来にあって、痛みを感じない男となんでも過敏症の女の結びつきを描く物語は、政治や社会状況への疑問を抱えながら、現状を甘受し続ける私たちの現在の写し絵なのでしょう。一つの役を複数の人物の証言や演技で表現するスタイルは、個と集団のさまざまな関係への思索を促す、とても刺激的なものでしたし、時おり差し挟まれる鮮やかな群舞(乱舞)もまた現代の群衆や大衆のあり方を思わせ、物語にさらなる奥行きを与えるものとなっていました。

カサ・ノワール
ZIPANGU Stage
萬劇場(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
ミステリーコメディ
席についてまず雰囲気抜群の舞台美術に圧倒されました。
次々に登場する楽しいキャラクターを持った役者が登場し、ストーリーも凝っていて、楽しい時間でした。

鈴木の行方
タテヨコ企画
駅前劇場(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/12 (火)公演終了

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】
ロ字ック
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

Crime and Punishment
M.M.S.T
FUCA(福岡県)
2012/06/09 (土) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

Hysteric・D・Band「神様の観覧車」
LDH JAPAN
青山円形劇場(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
切ないストーリー
初めて来た劇場ですが、どの席も舞台に近くよく見える。
少し当初想像していた結末とは違ったが、家族愛を感じる良質なストーリーであった。大道具や小道具等いろいろ工夫がこらしてあり、たっぷり楽しめた二時間であった。